日曜日・・・・休日の博多出張。
前回の休日は突然金曜日に変更され、準備不足であったことが否めませんが、今回はじっくり考えておきました。残る候補は次の2つ。
- 長崎の街巡り
- 門司港レトロ
長崎は魅力的なのですがちょっと遠い。次回もう少し南に出張がありそうな予感がするのでその時に残しておくとして、今回は北九州・門司港レトロ地区をターゲットに巡ってみることにします。
バイクでは何度が来たことがある門司港。だがロングツーリング行程の一部分としてなのであまり贅沢な時間配分ができず、いつかじっくり巡ってみたいと思っていたこともあり、ちょうど良い機会かも。
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https://…/2005/09/14/ 九州ツーリング2日目・九州初上陸
朝の博多駅。普段以上に早起きして活動開始。体は疲れていても休日だと『寝ていてはもったいない』モードが自動発動。雨でも降ってくれれば一日ホテルでヒッキーするのにね(泣)
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・朝6時半・JR博多駅 |
九州の日の出は遅く、6時4分。なので日が昇ったばかりの時間。
JR在来線ホームに入り、小倉方の端にある『駅そば』店舗へ。
博多駅は駅そば店と言いつつも、カレーやラーメンなどバラエティに富んでいるのよね。
がしかし、カレー店は閉店撤退してしまい、うどん店はシャッター・・・・博多らしいホームラーメン店は暖簾がかかっていて食べられるのかと思いきや、発券機はすべて停止状態で開店準備中の模様。
博多駅の駅うどん・駅ラーメン
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・ホームラーメンは・・・・まだ開店していない(泣) |
残念・・・・
普通列車ならば門司港駅まで行く便があるのですが遅い。快速電車で小倉駅まで進むことにしましょう。
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・快速 小倉行き |
まぁいわゆる通勤型電車ですし、ホテルは壁が薄くて熟睡できないので、電車内でゆっくり寝よう・・・・ホテルよりも熟睡できてしまう(笑)
一時間ちょっとで北九州の都市、小倉。山陽新幹線の駅でもあります。ちなみに新幹線ならば博多からわずか15分。
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・小倉駅に到着 |
ここで普通列車・門司港行きに乗り換えて駒を進めるつもりだったのですが・・・・本人もすっかり忘れていた!
小倉駅にも『駅そば』があるじゃないの!
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・門司港行きへ乗り換えなのですが、駅そば店があるっ!! |
しかも近年の保健所の指導で新設が難しいアウトドア吹きさらしタイプ。出汁の良い香りが漂ってきます。
これは一本乗り過ごしてでもぜひ食べていかねば!
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https://…/2014/02/11/ びゅ~ん!新幹線でGo!
西日本地区はそばよりもうどん。郷に入れば郷に従えということでモーニングうどんにしてみましょう。
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・かしわうどん ¥400円 + 生玉子 ¥50円 @ 小倉駅7/8番ホーム |
あぁ~、温かい食事に飢えていたと思い出す瞬間。
関西風?九州風の出汁なのかしら、美味しい。以前に食べたときにはピリッと硬派な出汁と、甘いかしわが合わない~なんて言っていましたが、あの頃は若かった・・・・。このミックスが美味い。
一本後の普通列車 門司港行きで残り3駅を進みましょう。
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・普通 門司港行き |
九州の入口となる門司。車窓には貨物の操車場の跡らしき広大な空間が広がり、海も近くなってそれを見ながら通り過ぎます。
やがて頭端式ホームの終点『門司港』駅。
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・頭端式ホームの門司港駅 |
北海道の入口、函館駅に似ているな。ここから船に乗り換えて本州に渡っていたのだろうか。
ホームもあえて昔の雰囲気を残したまま。裸電球の照明、木の柱。そして長大編成。
よくある衰退して一両単行とか設備を使い余しているのとは違い、ここから福岡を貫くように長大編成の普通列車が走っているため、見ごたえがありますね。
寂しい函館駅
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頭端にある改札口を出ると、立派な駅舎。
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・ついに徒歩で来た門司港駅 立派。そして巨大 |
さすが九州の入口として、立派な門構え。洋風の壁面に屋根は和風というミスマッチ。
バイクでもここは来ましたよ!
すぐ隣りにある車庫線を数線潰して出来たのが『九州鉄道記念館』。JR東日本・東海・西日本でこの手の博物館が作られたのに対抗して作ったのかしら?
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・門司港の車庫を数線潰して・・・・九州鉄道記念館 |
入場料 ¥300円は良心的。そして朝9時オープンなのですが、まだオープンして10分ほどしか経っていないのでガラガラ。
ただ単に車庫線に屋根を付けただけ?
一列に縦列駐車してあるし、車間をギチギチに詰めているので写真を撮るにはちょっと厳しい。
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・九州の交流電化の歴史とともに、ED79型電気機関車 |
交流電化といえば赤い電気機関車。
ただ残念ながら車両に対する知識が無いものだから猫に小判状態。
たぶん九州地区の貨物輸送を支えていた歴史を称えられているのだろう・・・・
これは・・・・1両で両方ともこの顔でなんだか路面電車みたいだな。なんと国指定の重要文化財!のガソリンカー。
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・国指定重要文化財 キハ07型 |
う~む、ビンテージ過ぎて価値がわからない・・・・申し訳無い(汗)
その他、寝台特急やらボンネット特急とか。
だが個人的には鉄道車両よりも目を引いた、旧九州鉄道本社のレンガ製の建物。
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・鉄道よりも目を引いた、旧九州鉄道本社 |
まだ国鉄になる前、九州地区に鉄道網を築いた九州鉄道。一時期は仮本社として博多の地にあったのですが、やはり本州との接点であるこの地に本社を構えたとのこと。明治24年建築。
さっそく館内に入ってみましょう。一階正面には明治時代の客車(車内立ち入り可能)。そして順路を通ると巨大なジオラマ・・・・
JR東海 リニア・鉄道館訪問記
https://…/2012/10/12/ 朝っぱらからエンジンオイル交換・そして三重県に移動 193,579.0 km
いかん、JR東海のやつを見てしまったからだいぶしょぼく見えるゾ??
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・巨大ジオラマ |
全く動いていない。
そりゃそうだ。動かすには¥100円入れる必要があるからね。そしてお客は私だけ。つまり誰も運転する人が居ない。
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・本物のマスターコントローラーで操作可能 |
ただ機械は本物!この手のが好きな人には堪らないのだろうけれど、人が居ないということは魅力がないということなのかなぁ??
だが、本物の車両の生首を用いた運転シミュレータすらガラガラとはどういうことだ??
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・なんなら本物のシュミレーターもガラガラなので使いたい放題 |
待ち時間ゼロならば・・・・いや、ソロのおっさんが朝から黙々とこれに打ち込んでいる絵は恐ろしすぎる! 自主規制(笑)
二階は鉄道全般の展示コーナー。切符やら制服やら、果ては駅弁の包み紙まで。だが仕事柄なのかやはりシステムに目が行ってしまう。
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・2階は展示コーナー。どうしてもシステム面に目が行くのは仕事柄か? |
自動式信号が登場するまで活躍した手動式信号装置の一種。
再び屋外へ。ミニチュア鉄道が子どもたちに人気みたいですが、その脇には生首が3列車。
いずれも運転席に立ち入ることができ、操作も可能。
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・電気機関車の運転台も触り放題 |
現代のように、操作は電気式スイッチの操作のみというわけではなく、直接空気を操作したりするので大きく、そして無骨なレバー類。
そして驚くのはその狭さ!椅子も小さいしこんなところで数時間も集中して運転操作かよ・・・・
憧れの電車の運転士も、実際の仕事としてはとても大変だ。
この鉄道記念館の脇からトロッコ列車が走っていて、これが運良く関門橋の真下に行くというので乗ってみましょう。
片道¥300円と良心的ですが、単純に往復するのではなく、面白そうなグルリと一周『クローバーきっぷ』なるものを購入。
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・"クローバーきっぷ"なるもので、関門海峡を満喫しよう |
もともと"関門人道トンネル"を歩いてみようと考えていたのですが、そのまま往復戻ってくるしか無く何か手がないかと悩んでいたので、このきっぷはとても嬉しい。
始発の10時出発の便で。前後にミニディーゼル機関車が付いた客車二両(←無蓋貨車を改造)。貨物支線や臨港鉄道跡を北九州市が買い取って、観光の目玉にしているという。素晴らしいゾ!
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・トロッコ列車 潮風号に乗って |
満席になるほどの盛況っぷり。
途中には踏切も有り、公道と交差する本物の鉄道。速度は・・・・10km/hくらい? ほぼ早歩きくらいのペースでのんびりと都市内を走ります。
景色は門司港レトロ地区。残念ながらこのトロッコに乗ってしまうと眺めるだけになってしまう。
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・都市型トロッコ列車。旧門司税関と跳ね橋 |
出光美術館駅(←美術品には興味がないけれど、出光企業の歴史には興味がある。)を通り過ぎ、桜満開の"ノーフォーク広場"駅と関門橋が目の前に!
ひゃ~、天気が良いから景色も素晴らしい!
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・関門海峡のシンボルが見えてきた! |
桜満開の"ノーフォーク広場"駅で降りるか、一駅先の終点まで行くかが非常に悩む。私の足だとこの駅間を歩き、更に下関まで歩く二兎を追うのは無理だろうし・・・・
桜は一昨日、福岡城で見たからスルーしてみようか(泣)
https://…/2022/04/01/ 九州出張12日目:緊急休日!生の松原と想夫恋、福岡城址でお花見した件
関門橋の門司側は小高い山になっていて『和布刈公園』になっています。関門橋を渡る高速道路は、この山の上に『めかりPA』が有り関門海峡の景色を楽に眺められるスポット。
だが今日は鉄道。この山をトンネルで抜けます。ほぼ照明のない改造貨車。どうなるのかと思いきや・・・・
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・真っ暗な和布刈トンネルでは、ブラックライトの演出 |
真っ暗になるのを逆に利用して、ブラックライトで屋根にイラストが浮かぶ仕掛け。さすがは観光列車。
トンネルを抜けると終点"関門海峡めかり"駅。あちこちに桜が咲いていてとても良い感じ。そして目前には関門海峡。2つは同時に見れないからまずは公園。
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・終点・関門海峡めかり駅からの眺め |
いや~、もうこの景色だけで今日はお腹いっぱいって感じ。なにこのまったりした空気は♪♪♪♪
高速道路のPAまで歩いて登ることも出来ますが・・・・すでに結構暑い。そして汗を流してまで上に登る? 答えは初めからNoだな(爆)
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・和布刈公園は桜満開! 登るのは諦めよう |
だが下から眺めるだけでも充分です。
ちょうどこの辺りの真下には、山陽新幹線の新関門トンネルが通っています。本州と九州が最も近くなるこの地は重要なインフラが集中。
ひっそりと日本初の海底ケーブルにて本州と九州を結んだ電話網を記念する碑が建っていたり、本州九州の電力融通を行うための連系線が通じていたり。
その重要性は陸上場面だけでなく、海上場面でも。中国や台湾から最短距離で神戸や大阪に向かうためには欠かせない航路。
それが川のように狭く、そして川のように強烈な流れが、しかも一日四回方向が変わる。
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・海というより川のようだ。対岸は本州、山口県 |
対岸は目と鼻の先で、幅がわずか600mまで狭まるのが早鞆の瀬戸(はやとものせと)と呼ばれる海の難所。
対岸にある火ノ山下潮流信号所の船に向けて電光掲示では、西流れ7ノット。思いっきり流れているっっ!
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・右から左に向かって、ものすごい潮の流れが起きている!? |
航空写真でみると狭く、S字状に曲がっている航路。ここを大型船がひっきりなしに通るというのだから・・・・見応え充分!
肉眼でもはっきりと見える目と鼻の先を巨大船舶が行き交う。東京湾入口の浦賀水道を、観音崎灯台から眺めるよりも大迫力!!!
浦賀水道見学日記
https://…/2018/02/04/ 東京マーチスの運用変更で、観音崎周辺がどうなるのか気になったので行ってみた件
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・浦賀水道よりも見応えがある! |
ちょうどこの展望スペースには、大砲みたいなカメラを三脚にセットして船舶無線(国際VHF)を大音量で流している人が。(後ほど理由がわかりました。)
おかげで無線を聞きながら船を眺めることが出来ました。
ここは東京マーチスならぬ、関門マーチスが管制する海域。こういうシステム面が好きな私。
さり気なく安全をサポートする航路標識も好き。最近はGPSに取って代わられつつありますが、幅が600mしかない場所ではGPSの誤差は致命傷。やはり確実な灯台の光は重要です。
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・門司埼灯台 初点:大正13年7月 等明暗光 明3秒暗3秒 |
今でこそ関門橋が有って一番狭い早鞆の瀬戸の良い目印となっていますが、それ以前はこの灯台と導灯による誘導が唯一無二の安全への道標。
素人考えだと追い潮の時に通れば燃料節約でお得と思いそうですが、それは対水速度が低下して舵の効きが悪くなるので、向かい潮を選ぶ船長もいる。それほど操船が難しい難所。
海岸をぐるりと歩き、関門橋の下付近までやってくると・・・・関門トンネル人道入口。
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・関門トンネル人道入口(門司側) |
海底には国道トンネル(関門トンネル有料道路)が通じており、そのトンネルの人道は無料で歩くことが出来ます。
ここ、大型バイクは通れない(原付は通れる)のでツーリングの際には通れず、しかも時間的に見学もできず。どうしても来てみたかったポイント。
換気設備と兼用の立坑をエレベーターで地下に降りられます。(原付も入る大型エレベーターもあります。)
そして地下に出たら車道トンネルの真下に位置する人道トンネル。幅4mといえども結構な圧迫感。
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・国道二号線 関門トンネル(人道) |
"国道おにぎり"も有りますね。
最初のうちは下り坂。そして水平になると県境。結構頻繁に人の往来があります。
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・ここが関門トンネルの中間地点 |
幅4mってやっぱりちょっと恐怖が(笑)
ここからは本州、そして上り坂に。これが微妙にツライ。普段歩かないからなぁ・・・・
のんびりのんびり、徒歩で780mで下関側の立坑に到着。
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・下関側の出口だっ! |
軽く汗ばむくらいの運動。
夏はここ、どうなるのだろうか?冷房でも効かせるのかしら??
下関側もエレベーターで垂直移動し地上へ。
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・階段はなく、エレベーターのみで地上と行き来します |
なんか九州側と雰囲気が違う!
目の前は公園になっている他、パーキングエリアのような駐車場も有り、人もたくさん。公園では紙芝居のおじさんと人だかりも。対岸の換気塔もはっきり見えますね。あそこから歩いてきたのか。
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・景色が逆に見えます。対岸の換気塔兼人道入口もすぐそこ |
海もすぐそこ。さっそく見学したいが・・・・
その前に少しクールダウンしよう。
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・ソフトクリームが美味しいと感じる気候 |
ソフトクリームがとても美味しいと感じる気候。花粉も微塵も感じない九州バンザイ!
振り返れば『火の山』。関門海峡を通過する船のために、火を焚いて明かりを灯していたのからこの名前なのかと勝手に想像。山全体が公園になっていてロープウェーもあり山頂まで簡単に行ける。
しかもロープウェー乗り場までは満開の桜並木が。
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・火の山公園・・・・桜がすごいけれど、登るのは嫌です(笑) |
だが私の足がもう嫌だと言っている。また次回以降のお楽しみにとっておこう。
さすが関門海峡。しょっちゅう船が通過するから見学に困らない。
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・しょっちゅう船が通りますよ @ 関門海峡 |
しかも航路は右側通行。西行船はかなりギリギリのところを通過します。門司側の『埼』みたいな場所と違って、こちら側は浚渫されたコンクリート岸壁で際まで迫れる構造。それほどまでに航路が狭い。
ちょうど関門橋の下辺りで左に思いっきり転針するのよね。大型船でもクイッと曲がっていくので、スラスターとか使って曲がっていくのかしら?興味は尽きません。
しばらくの間は船を眺めてまったり。
門司側は一時間に一本しかバスがやって来ませんが、下関側は10分に一本程度の高頻度運行。
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・路線バスで下関駅方面に移動 |
市街地に出ると大渋滞!
どうやら唐戸市場なる観光市場というかがあり、人々が集まっている模様。当然車社会の場所だからみなさん自動車で来るものだからたちが悪い。
この辺りも門司側の空いている状況とは段違いで、さすが本州と言うべきなのか。
クローバーきっぷの有効範囲が『唐戸』なるバス停までなので降車。
さすが地理的に中国・韓国と近いので『唐』と付く地名が多く繋がりを感じられますね。実際ここから韓国への国際航路もありますしね。
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・唐戸なるバス停で下車 |
街の雰囲気も文化を感じられる場所が残っています。
そして事前情報がなく全くわからない私。船の乗り場すらわからずとりあえず海が見える場所まで向かったら・・・・『門司港行き乗船案内中です、お急ぎください。』のアナウンス。
ここで一本逃すと何時間待つのか?など、それを調べる余裕すらなく船に飛び乗ってしまった!
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・門司港行きの船 |
最後の乗船なので2階デッキ席などは満員。室内にいるよりは・・・・と船尾のスペースに立ち乗り。
のんびり写真を撮ろうかと思ったら、ものすごい水しぶきを上げて船は全速力走行。しかも結構揺れて立っているのがやっとな状態。
輻輳する関門航路を素早く突っ切って極力邪魔をしないためなのですかね。
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・全速力航行・・・・すごく揺れるのに立ち乗りは結構ツライ |
スマフォを海に落とさないようにかろうじて一枚撮影するので精一杯(笑)
あっという間に九州。ここで時刻表を見たら愕然。なんと20分に一本の超高頻度運行。なんだよ・・・・1~2本乗り過ごして下関側を見学してくるんだった(大泣)
まぁ当てずっぽうの旅だとこういう事はしばしば。また次に来ようという気力に繋がります。
門司側に戻ってきました。もう一箇所近場を巡ってみましょう。その名も"関門海峡ミュージアム"で、関門海峡に関するいろはを学べると期待。
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・関門海峡ミュージアム |
この巨大な建物ですが、ほぼ何もない無料ゾーンで構成され、有料ゾーンは4階まで上がって入口があるのだとか。ナニソレ?
4階に上がってみたら、まず目に飛び込むのは巨大な喫茶店ゾーン。というかものすごく見晴らしが良いゾ!?
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・こんなロケーションの、しかもガラガラの喫茶店 |
ここをパスするのはもったいない。コーヒーをオーダーしてのんびりと休憩しつつ海を眺めよう。
するとやってきたのは巨大船。なんと新日本海フェリーが2連続航行! これはすごい。
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・新日本海フェリー あかしあ・ゆうかりの2船続行が関門海峡へ! |
ははぁ~、先程の関門海峡にいたカメラマンはこれが通過する場面を狙っていたのね!
瀬戸内海にある造船所にドック入りするみたいですね。これは偶然とは言えラッキーな姿を見ることが出来ました♪
じゃぁ、ついでだから有料エリアを見ていこうかしら。入場料は大人一人¥500円。入場時にQRコード付きのきっぷを渡され、まずは顔写真を登録。
その後は館内の展示でこのQRコードをかざして個人を紐付けつつなんか色々やっていくとのことですごく期待値が上がったのですが・・・・
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・有料エリアは・・・・騙された! |
なにこれ(怒) 関門海峡の勉強に全然ならない。
大きく円を描くように4階から1階に降りていく館内の中央には巨大なプロジェクションシステム。これで光り輝く映像&音響をお届けするのですが、その内容は『映像技術がすごいだろう』的なもので勉強をしたい私には全くの無意味。
そしてQRコードをかざすアトラクションは・・・・子供向けの魚探しゲーム☆?
呆気にとられるとはこの事で、子供だまし過ぎてナンジャコリャ。最後の1階のごくごく一部に海のお仕事の話が出てきましたが、インターネットでも見られる関門海峡の海図やらがある程度であとはもうとにかく残念。
喫茶店とあの眺望が有ったから来てよかったと思うけれど、ミュージアム単体では全く価値なし!もう少し展示内容を真剣に考えるべきだと思いますよ!!
門司港の駅に向かい、遅めのランチを。
実は門司港駅の周辺は『焼きカレー』が名物。普段ツーリングで訪れた際には、なんで海が目の前なのに海鮮じゃないのかよ!との感情を抱いていましたが、こちらに住んでいるともう海鮮は要らない(笑)カレーウェルカム状態。
さっそく適当に見つけた店に入ってみましょう。
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・門司港の街はなぜか焼きカレーが名物 |
喫茶店風のお店。のんびりするにはちょうどよい・・・・
むむむっ!? こんな刺激的なメニューを見てしまったら、焼きカレーを食べる気分が吹き飛んでしまったっっ!
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・こんなの見たら焼きカレーから浮気したくなっちゃうよ! |
分厚いとんかつ・・・・今の私にこれ以上無い吸引力(笑)
揚げ時間が20分ほどかかるとのことでしたが、速攻でこれに決めてしまいました。
うぉぉ~!確かに分厚い!!
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・厚切り特上 九州和豚カツカレー♪♪♪♪ |
これはビジュアル最高だわ。
だがしかし・・・・カレーが甘い(泣)
こだわったカレーを作ろうとしているのでしょうけれど、全然スパイスというかカレー感が足りず。せっかくのトンカツが台無しに。
そう言えば最近、チーズとか食べていなかったから、素直に焼きカレーにしておくべきだったか?
帰りも電車で帰りましょう・・・・偶然なのか、待機していたのはボロい国鉄型(嬉)
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・帰りは・・・・国鉄型電車 普通 折尾行き |
豪快なブロアー音を響かせ唸るモーター。
そうだ!なにもこれで博多まで一直線に向かう必要もないな。小倉駅で乗り換え。
おっと!!
JR九州が誇る豪華リゾートトレイン『36ぷらす3』と遭遇。すごいな車体がキラキラと輝いている!
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・小倉駅で偶然であった リゾートトレイン『36ぷらす3』 |
船との遭遇とか、今日は色々と偶然のアクセントが凄いな。
ただ・・・・名前ってこんなやつでしたっけ?以前は違う名前だったような気も。(←実はよく知らない。)(註:クルーズトレイン"ななつ星"のことでした。しかも車体も別だし・・・・(笑))
話を戻して、どうせならば国鉄型三昧をしましょう。
国鉄型ディーゼルカーが現役でバシバシ走っている日田彦山線に乗り換え。
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・小倉からは、まさかの気動車・日田彦山線へ乗車 |
先週の海の中道に行ったときみたいに、DENCHAに変わってしまう前に思い出として心に叩きつけておきましょう。
https://…/2022/03/27/ 九州出張7日目:飛行機からよく見える"海の中道"にお出かけしてみた件
さっそく車内へ・・・・いきなりお出迎えは段差。なんか昔はこういう車内階段は珍しくなかったなぁ。
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・昔は鉄道車内には段差が有るのが当たり前だったなぁ |
今の時代は車椅子に最大限配慮が必要ですが、昔はそれでもなんとかなっていたんだものなぁ。
レトロな扇風機も現役の車内。
サスペンションも減衰力が殆どないボヨンボヨンのコイルバネ。ここは大きな揺れを積極的に楽しもう(笑)
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・扇風機もある車内でくつろぐ |
普通列車 添田行き。添田から先の区間は豪雨災害で鉄路が流され、結局復旧を諦めてバスによる代替えが正式決定していましたね。
日田まで行かない日田彦山線。
https://…/2020/02/12/ 九州出張31日目:JR日田彦山線はBRTで復旧に向かうのかな?
小倉を出て数駅。車窓はこれぞ九州の田舎という景色が広がります。
速さの鹿児島本線では味わえない風情。
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・これぞ九州の車窓 |
あちこちに桜が点在し、この時季だからこその眺める楽しみ。
どの駅も地元から愛されているのか綺麗に手入れされ、そして桜が植えてあるバターンが多い。
その中から一駅にフィーチャーするのは、一度訪問したこともある『採銅所』駅。
採銅所駅訪問日記
https://…/2012/12/28/ た~さまの鉄道旅行記・・・・そして詰み
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・桜に囲まれる採銅所駅 |
駅を桜の木に囲まれ、春爛漫。
そんな景色を楽しみに、写真を撮る人々がチラホラ。この駅はこんな桜映えするスポットだったのか~
知っていれば途中下車して楽しんだのに~~(泣)
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・採銅所駅は、桜との写真撮影を楽しむ人々で活気があります |
個人的には日本で一番格好良い駅名だと思っているこの駅に、新しい一面を見つけました。
まあこれも次以降の機会の楽しみということにしましょう。
田川後藤寺駅で乗り換えて、博多方面にスイッチ。
以前この街も探索したけれど、昭和レトロな街だったな。
田川後藤寺 街ブラ日記
https://…/2020/01/26/ 九州出張14日目:日田彦山線 不通区間のJR鉄道代行バスに乗ってみよう
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・田川後藤寺駅で、新飯塚行きに乗り換え |
さらに新飯塚駅で、福北ゆたか線・博多行きに乗り換えて帰還。
心地よく疲れたので、明日の仕事に備えて早めの就寝。
関門海峡やらイロイロを満喫した一日なのでした♪