九州出張7日目:飛行機からよく見える"海の中道"にお出かけしてみた件

今回の出張で初の休日
ホテルで1日ノンビリと・・・・などは肌に合わない模様。だいいちとても狭い部屋なのでくつろげず、寝る以外の長時間の滞在には向かないよ。


と言ってもどうする?
キャナルシティとか天神とか行ってもソロおっさんにマッチする何かがあるわけではない。

・【使いまわし写真】飛行機から見える"海の中道"。博多湾と玄界灘とを分け隔てます

そうだ、飛行機で福岡空港に降り立つときに直前によく見える『海の中道』ならば鉄道が通っているので、ぶらりと観光が出来そうだな。


思い立ったらすぐに出発。福岡市地下鉄で貝塚駅方面に向かい、何回か乗り継げば目的地に行けそう。

・午前8時 福岡市地下鉄からスタート

福岡空港から姪浜方面の、いわゆる地下鉄空港線というやつは乗り通したことがあるのですが、貝塚駅に向かう箱崎線というやつは初めて。


天神に直結しているとはいえ、空港線のお客さん数とは段違いの閑散路線ね。
そして終点の貝塚駅周辺は、地下鉄とは言いながら地上を走っています。貝塚という地名から、昔は海がもっと近くてこの辺りは貝がたくさん埋まっていたとか? 目と鼻の先の"海の中道"ですが、陸路で向かうには大回りをせねばなりませぬ。

・終点 貝塚駅はガラガラ

ガランガラン・・・・それは鉄道だけでなく、その周囲も何もない
いや、目の前をJR鹿児島本線が走っているけれど、駅はなくハイスピードで通り過ぎていくだけ


地下鉄の改札口は、先頭車両の更に前。そしてそれを通過すると目の前には西鉄貝塚線の改札口
つまりは線路を繋げようとすれば簡単に接続できる線形。

・縦に長い駅で、正面には西鉄貝塚線乗り場

しかし猫飼いの私は嫌でも目に入ってしまう!ナニコレ!?


にゃん電?? この西鉄電車は猫とコラボしているのか? 駅周辺が猫まみれなのか??

・にゃん電!?

よく見るとクレジットに相島』とか書いてあるから、あぁあの猫の島とコラボなのか!!

https://…/2019/12/08/ 九州宿泊出張3日目・予備日が休日!猫の島"相島"に行ってみよう

たしかにこの鉄道の終点、西鉄新宮駅は相島への渡船場の最寄り駅だものね。
猫まみれ電車をちょっと期待しちゃった自分なので、ちょっと残念。


ステンレス製の最近っぽかった地下鉄車両と比べると、とても見劣りする西鉄電車。2両編成。

・ものすごく年季が入った電車

すげぇな・・・・何年生なのだろうか?
ここからは単線に変わり、のんびりトコトコ走ります。
なるほど地下鉄と線路を繋げないのは駅とかの設備が段違いで、そのままだと電車が走れないのか!


さっきから車窓にチラチラと見えているJR。やっと隣り合わせで接続している駅『和白(わじろ)』に到着。
そういう意味では西鉄とJRとで棲み分けが出来ているのかな?

・和白駅でJR香椎線に乗り換え

ローカルな佇まいだが、周りにはマンションなどが立ち並ぶベッドタウン。
そして今も残る構内踏切。いいねぇ~


2両編成とはいえ電化されている西鉄電車よりも、さらに簡素な非電化となるJR香椎線。段々としょぼくなっていくのが旅気分を盛り上げてくれます。

・JR香椎線・・・・非電化

なんであんな砂州の先頭まで鉄道が伸びているのか不思議だったのですが、軍用石炭を港に運ぶためと聞いて理解。砂州には陸軍の飛行場も存在していたのだとか。
日本は戦争に関連して国造りが行われたのだな。


(良い意味で)ボロいディーゼルカーがやって来るのだろうと期待していたのですが・・・・
集電こそしていないけれどどう見ても最新型がやってきたぞ!?

・やってきたのは最新型!? DENCHA!? @ 普通列車 西戸崎行き

電チャ?
まさかエンジンで発電機を回してモーターで走るってやつですか?
それにしては加速が静かでスムーズ・・・・気になって調べてみたら、始発駅で充電してきたバッテリーで走っているのだとか。
ものすごい時代になったよっ!!


幸い九州地区では電力不足の状況ではありませんが、数日前の関東方面での報道では電力供給力がギリギリとのこと。このDENCHAの方向性は果たして正解なのだろうか?


車窓から海がちらっと見えてテンションが上がりだし、そして砂州の名前ズバリの『海ノ中道駅』で下車してみました。

・海ノ中道駅

地図で見たら辺りは公園になっていて、散策に良さそうだから・・・・


しかし私がイメージしていた公園とは異なりゲートがある!そして閉まっている!!

・えっ!?開いていない?

なんとここは国立公園で、入場料が必要。そしてオープンは9時30分。東京多摩圏で言う昭和記念公園みたいなものか。
全く調べずに地図だけで行動するとこういうことになるけれど、まぁそれもプチ旅の醍醐味
40分ほどベンチで時間をつぶすことに。


まぁ今日の最大の目的は、ホテルの部屋清掃の間だけ外出していることだしな。こうやってのんびり出来ればそれで良い。


その間に公園内の情報をチェック。あまりに広大な園内と、レンタサイクルが存在しているとの情報をゲット。
ならば借りない手はないな。

・機動力が必要だな

開園前に入場券売り場に多少の列ができていたので回避し、列がさばけた頃にのんびり入場したら、レンタサイクル前で大渋滞に巻き込まれてしまった・・・・


だが、入場直後に並んで結果的に正解だったようで、自転車返却時には自転車が全台(200台)貸出中になっていて整理券配布になっていましたよ。


貸出時間単位は1日or3時間
一日中自転車を漕いでいる体力は持ち合わせていないので、3時間で充分だな。
園内は歩行者用の通路とは別の自転車専用道路が完備され、青線で識別。歩行者との衝突事故とかはこれで回避できるというわけか。

・園内は自転車専用の動線が設けられています

それにしても地図を片手に確認しながらでないと走れないほど広大な園内
オリエンテーリングのポストも発見。ここでオリエンテーリングのパーマネントコースが常設されているのかしら????


あまりにも広大で、自転車専用道路の沿線には非常電話も完備。すげぇ~!

・東京圏の公園とは規模が違う! なんと園内に非常電話が整備されている

他にも園内移動バスとかまであるよ!


取りえず勝手がわからないので、園内マップにこの時期おすすめのスプリングコースなる記載があったのでトレースしてみることに。

・スプリングコースに導かれ、バラ園は・・・・まだ早いね

ただバラの時期にはチト早かったかな??(泣)


園内に点在するポイントの近くには、自転車パーキングエリアが設けられていて、そこに自転車を止めて徒歩でアプローチするシステム。
そしてPAには空気入れも常備

・サイクルパーキング。空気入れも常備

あまりに広いからパンクしても自力で対処して戻ってこいということね。


桜が植えてある広場は、どうやら8分咲き、完璧でしょう!!(曇り空なのが残念ね。)

・桜はドンピシャですよっ!!

何が良いって東京のそれみたいに人が集まっていないこと。
芋洗い状態で見る桜はなんだかゲンナリしてしまいますか、これはかなり贅沢な空間
青空が欲しかった・・・・_| ̄|○


他にも動物園を内包していたり、アスレチックコーナーとか、ファミリーで健全に楽しめる施設がたくさん。
これは素晴らしいな。そして少し寂しいソロのおっさん

・馬がいたり、動物園が有ったり、子供遊園も。すごいなぁ

自転車で風を切る感覚は当然バイクのそれでして、気分はソロツーリング


お次は地図を眺め、ファミリーゾーンから脱出して眺望ゾーンに行こうかしら。

・松原を抜け、海を目指してみよう

玄界灘と博多湾を隔てる砂州なので風が強く、そんな風から人の営みを守るために防風林は欠かせない
潮風でも育つ松がずらり
なかなか見かけない風景に、ちょっと走っては自転車を止めまったり・・・・


玄界灘側に出ると展望台があるみたいなので寄ってみよう。

・玄界灘が見える展望台に行ってみよう

海岸には、風には強いけれど踏みつけられることには弱い植物が多いので、木道で。


海だぁ~♪

・飛行機から見えていたのはここか!

これだけの場所で人影がまったくないというのがすごい。東京圏では考えられないっ!!


なんて気持ちの良い ツーリング サイクリングなのだろう。

・海岸沿いをトレース・・・・気持ちいいぞ!

とにかく適度な人口密度というのが良い。東京圏に住んでいるのが馬鹿らしく感じるぞ。


しばらく走ると急に人口密度が上がる・・・・おやっ!?
入場ゲートで見かけた『リコー』のハッピを着る人が取り仕切る集団。てっきり花の撮影会でも開催するのかと思っていたのですが、どうやらもっと高貴な目的がある集団の模様。

・ボランティアさん御一行

軍手を配りみなさんで海岸の方へ。


なんと美しい海岸を維持するためのゴミ拾い活動をなさっている方々です。とても頭が下がります。

・海岸のゴミ拾いをされるようです。素晴らしい人々です

たしかにポリタンクとか、明らかに海外からのゴミが流れに乗って漂着したようなものがゴロゴロしていますからね。


自転車専用道は延々と続く・・・・さすがにこの辺りまで来ると歩行者通路は存在しない。歩いてくるにはちと遠すぎる領域へ。

・松林沿いに延々とサイクリング

海風を浴びながら走る・・・・完全にツーリング気分


しかも天候が急速に快方へ。松林が途切れるビューポイント!

・ビューポイントで今日の愛車とともに

上空には福岡空港に着陸する飛行機がひっきりなし。
今日の相棒が自転車であることだけが悔やまれます。バイクで来たかった・・・・


まだまだこの先まで公園は続くのですが・・・・この先一周してくる体力はもう無い。すでに結構足に来ているので、中間地点でコースを離脱して帰りは博多湾沿いを通って戻ろう。

・アスレチックゾーン

なんだか映えるなぁ。まぁソロおっさんが遊んでいたら不審者に見られるので、せいぜい自転車で通過が精一杯。


博多湾沿いは南国気分の道

・南国っぽい木々

なんて贅沢な空間なのでしょう。


青線で識別されるサイクリングロードは、本物の踏切も通過します。これまた運良く本物の電チャと遭遇

・リアルな踏切とも交差します。子供もハイテンションだな

子供もハイテンションで電車に向かって手を振る風景は、とても和やか。


あ゛ー疲れた(笑)。2時間ちょっとで自転車を返却し、帰路につくことに。

・はぁ~、すっかり満喫し海ノ中道駅へ戻りました

だがこのまま鉄道で博多に戻るのも何なので、あえて逆方向の終点へ向かってみます。わずか一駅だけだしね。


南国気分あふれる終点の西戸崎駅。目の前は海。

・せっかくなので、JR香椎線の終点 西戸崎駅まで1駅乗車

いや~、博多圏内に住んでいる人々は本当に羨ましい。とても住みやすいし自然もいっぱい。


終点の『西戸崎』は読み方がちょっと面白い。

・『にしとざき』・・・・ではなくて『さいとざき

終点までくればなにかちょっとした食事処があるかと思っていたのですが、期待は見事に裏切られてなにもない。


食事処はなくても看板を発見。市営渡船!?

・食事でも・・・・と思ったが何もなく、代わりに航路を発見

どうやら電車で大回りで帰らなくとも、船で最短距離で帰れるらしい。
しかも市営渡船となると多分安価だろうし・・・・とりあえず船乗り場に向かってみよう。


電車の駅から渡船場まで、直線距離はわずかですがぐるっと回り込まねばならぬので良い散歩に。

・すぐ近くの市営渡船乗り場

辺りは釣りを楽しむ人々、そしてそれが誰のじゃまになるわけでもなく、程よく距離を保ちまったりとした空間。


対岸の博多までは¥450円で、一時間に一本くらいのペースで航行していますね。ならばせっかくだから乗ってみよう。
博多←→西戸崎(現在地)←→志賀島と3箇所の港をリレーする渡船みたい。


しばらくすると志賀島行きの船が到着。

・対岸の博多の街からやってきた船。西戸崎経由の志賀島行き

かなり小さなポンポン船みたいな感じね。本当に地元の人の足という感じ。定期券とかも売っていて、この辺りも博多への通勤圏内なのですね。こんな自然豊かな場所で仕事は都会って、ある意味すごいな。


更に暫く待つと博多行の船がやってきました・・・・私が乗る博多行きは・・・・なにっ!?双胴高速船!?

・立派な双胴船がやってきた!

立派な双胴船がやってきました。船体が水にあまり沈まないから高速航行できる船。さっきの船との差が激しすぎるだろ(笑)


外海ではない、博多湾内を走る船なので揺れも少なく快適

・優雅な博多湾クルーズ

よく考えたら一旦志賀島に行ってくる作戦も悪くなかったと、今更気がつく始末。


15分ほどで対岸の博多港ゾーンへ。

・あっという間に博多港へ到着

やべぇ・・・・博多に住みたくなってきた。(たぶん春の季節ということも相まって、そう錯覚しているだけだと思うが(笑))


博多港はオシャレに整備されていたので、その分人も多くちょろっと食事でもと思ったら軒並み満員
仕方なく路線バスで博多駅に移動。

・バスで博多駅へ

博多はバス路線も発達していて、どこにでも行ける便利な乗り物。


博多駅に着いたら、いつもの回転寿司屋に。本当は肉が食べたかったけれどもう疲れて歩きたくない(笑)

・自転車で運動したから、昼から飲んじゃおう!

もう昼過ぎから飲んでしまおう! ある意味これが一番贅沢な休日の過ごし方。


食事も本当に美味しい博多。

・うまかっっ!!

大分の街も気に入っているのですが、博多もいいなぁ。


わずか一日だけの休日でしたが充分にリフレッシュ
今日の終盤、だいぶ顔面が火照っているなぁと思っていましたが、ホテルに戻って鏡を見たら顔が真っ赤! 思いっきり日焼けしてしまったようです。
普段だとヘルメットか帽子を被っているので、顔面周りの日焼け耐性がまったくないのよね。おかげでこの先、顔面の皮が向けてくる事態に(泣)

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