バイク搭載無線システムの改良・基本構想

愛車のVFR800F(RC79)に搭載している多機能アマチュア無線機FTM-10Sと、自作ヘッドセット
この仕掛け自体は、VFR750F(RC36)時代に、カットアンドトライを繰り返して実用に持っていったのですが、当時はとにかく実用化を優先して構築したため、いろいろな要改善点への対応は先送り

2009年に無線機をFTM-10Sに変更

https://…/2009/08/06/ FTM-10S無線機取り付け作業

いつかは改善・・・・とは思いつつもそのまま使い続け、そしてそれはVFR800F(RC79)に乗り換えたときも仕掛けを変更せずにそのまま移設。

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・【使いまわし写真】FTM-10S+自作ヘッドセット @ VFR800F(RC79)

なので、悪い点もそのまま引き継いじゃっているのですよね・・・・_| ̄|○


当時、とりあえずマイクをきちんと使うために、信号レベルの調整が必要と判明し、アッテネータ(減衰器)を追加してなんとか使い物になっているわけですが・・・・

https://…/2009/08/27/ マイク入力アッテネータの定数計算
https://…/2009/09/04/ マイク入力アッテネータの実験のはずが・・・
https://…/2009/10/16/ マイクレベル調整用アッテネータの製作
https://…/2009/11/04/ アッテネータ減衰量・カットアンドトライ!

そのアッテネータは本来ならば、無線機の直前に取り付けなければならないのですが、カットアンドトライの都合上、車体前方に付いているのですよ。


これを、2009年当時の計画通り、車体後方に移設しましょう。


ついでだから、その減衰量を現在の 1/10(-20.0 dB)から、もう少し小さい値にしたいのですよね。
複数人で会話していると、おそらく私の変調だけ非常に浅い・・・・。
しかし、ついこの間のスイッチボックス改良で、定数を固定化(それまではファミコンのカセットみたいに切り替えられるようになっていた。)しちゃったので、こういう外科手術の際でないと変えられない・・・・

https://…/2017/04/29/ 車体前後間連絡ケーブルの設置、さぁノイズはどうだ?
https://…/2017/04/05/ 車載アマチュア無線の送信時に思いっきりノイズが乗る件の調査#2

先日のノイズ対策をしたからこそ、減衰量を減らせるし、その時の原因追求のために購入したCT-M11ケーブルも流用できるのよね。
あと、電源周りの銅の延棒によるアース安定化もやってみよう。

https://…/2017/04/07/ 銅の延棒・・・・アースバー

構想

そんなわけで、作戦が実現可能であり必要な部材が何なのかを検討するために深掘り。


現在の構成は、車体後方の無線機本体と、車体前方を3本のケーブルで連絡。1本目(図の一番上)は無線機本体付属のケーブルで、操作パネルと本体を接続。これは特に触る予定はなし。

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・現在の配線系統図

2本目(図の中央・CT-M11①と表記)は、2009年当時に別途購入したケーブルで、無線機本体と自作接続ボックスとを接続。これ、無線機本体のコネクタが防水の特殊コネクタを採用していて一般経路で入手できず、メーカー純正品を購入する必要がありました。
3本目(図の下)はMP3外部音源用で、秋葉原で購入してきた耐熱2心シールド線。無線機本体に付属してきた変換ハーネスにより、Φ3.5ステレオジャックで接続。


車体前方の接続ボックス(以下、前方ボックス)内にアッテネータが入っていますが、これをショートさせて機能を殺し、別途車体後方にボックス(以下、後方ボックス)を設置し、この中にアッテネータを設置する予定。
後方ボックスを設置するのであれば、前方ボックス内に実装しているマイクへの電源供給回路や、PTTスイッチ用の抵抗なども後方ボックスに移設すると、信号線の数を2本減らせるなぁ


ただ、後方ボックス(図ではATTと記載)を作る以外に、ケーブルの再作成を最小限に抑えるためにはどうしたら良いのだろうか。

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・ATTを後方に施設する場合の系統は?

問題は、無線機本体側の特殊なコネクタ
車体前後間連絡ケーブルをそのまま使うとするならば、後方ボックスのレセプタクルも、この特殊コネクタにする必要がある・・・・
車体後方ボックスのコネクタの選定が鍵になりそうですね。


まずは、特殊コネクタだけが入手可能なのだろうか? プラグ側(メス)だけならばもう一つメーカー純正のケーブルCT-M11を購入してぶった切ればなんとかなるものの、レセプタクル側(オス)だけって売っているんだっけ?


これが特殊なコネクタのプラグ側。

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・特殊な防水コネクタ

レセプタクルはメーカー純正オプションでも見たことがないなぁ~・・・・、ジャンクの無線機でも入手して分解するか?


そういえば・・・・無線機本体購入時に、こんなのも購入していたゾ!

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・そういえばこんなの持っていました MEK-M10

操作パネル側からPTTスイッチ配線を取り出すようにコネクタを増設する無線メーカー純正オプション
これを後方ボックスに取り付けちゃえば良いじゃん!


さっそく開封・・・・

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・むむっ!

げげげ~っ。超小型のリボンケーブルだ。こんなの素人の手作業ではハンダ付け出来ない! この作戦は不成立だな・・・・_| ̄|○


仕方がない、汎用のヒロセHR10Aにしようかしらね。
そうするとケーブル大手術か・・・・
CT-M11①ケーブルのプラグを切り落として、代わりにHR10Aを取り付けますか。そして切り落としたプラグは無線機接続用に使い回せば、CT-M11②ケーブルは使わなくても良いね。


よし、この方針でもう少し設計を進めてみよう

https://…/2017/09/24/ 初めての無線!?堂平山頂でレピーターアクセスにトライ!