信州の峠ツーリング

今月末~来月頭は大阪出張になってしまったので、走るのであれば今のうち。


ということで、ついこの間有休を取ったばかりなのに今日も有休を取得して近場を走ることにしました。自宅・八王子から、秩父~田口峠を越え、さらにビーナスライン周辺を楽しんでくるつもりで出発しました。

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・本日の走行ルート

近場なルートでも都内近郊は混雑するため、朝5時に出発してさっさと山岳地帯に逃げ込むことにしました。毎度の事ながらクネクネ道を楽しむツーリングです。
クネクネ道ということは、当然道幅も怪しくて・・・・

・県53・山伏峠 ・レトロな案内標識も現存

1.5車線ぐらい。平日なら遅い車も居ないし快適です。
秩父・御花畑駅まではフォーミングアップみたいなもので、ここから旅の始まりです。埼玉県側から長野県に抜けるためには絶対に峠越えをしなければならないのです。

  • 中津川林道・三国峠・1,740m
  • 県124号・ぶどう峠 1,510m
  • R299号・十石峠 1,351m
  • 県93号・田口峠 1,120m

ただし、どこでも走れる車と違い、オンロードバイクは路面状況にも配慮しなければなりません。2000年版ツーリングマップル関東編では・・・

  • 中津川林道・三国峠・1,740m →ダート
  • 県124号・ぶどう峠 1,510m →全線舗装・通行経験あり
  • R299号・十石峠 1,351m →ダート1km
  • 県93号・田口峠 1,120m →全線舗装・通行経験あり

となっています。そこで、一番遠回りになる『県93号・田口峠』とその経路沿いにある五稜郭(日本では函館とココだけ)を見ていこうプランにしました。
さっそくなるべく国道を避けつつアプローチします。

・今回は県71で北上 ・やっぱりクネクネ! ・土坂峠700m ・このトンネルにビックリが!

秩父から、県道37号~県道71号と北上しますが、適度に空いていて、適度にカープもあって流すには気持ちの良いところです。
続いて、県道45号・塩之沢峠1,020mを越えて田口峠へ向かいます。

・県45号で塩之沢峠へ ・あれっ、通行止めだ!

ゲゲッ塩之沢峠は道路陥没で通行止めです。たぶんこの道は直すつもり無いんじゃないのかなぁ・・・・、だってこんな山奥に不釣合いの長大トンネル新道が出来てしまったからね。つまらん。

・新道トンネル3,000m超 ・トンネルを抜けるとそこは・・ ・端に寄せられて ・やっぱり林道

とっても綺麗で広いトンネルは、制限速度40km/h。そんなの無理です。そしてトンネルを抜けるとその先は工事中で、無理やり林道に誘導されます。
さて、いよいよメインイベント、田口峠にアタックです。

・なにこの看板は! ・ゲゲゲッ!そりゃないよ

うそ~~~~
なんてツイていないのだ。田口峠も通行止めだなんて。どうしよう・・・・。


まぁ、通れないので引き返すしかなく、未経験の国道299号十石峠越えをすることにします。最新版のツーリングマップルではダート表記が消えていますがこの先どうなっているかは未知数です。

・R299十石峠越え ・今頃言っても遅いよ。 ・イカすねぇ~♪

いや~、狭いねぇ。車もバイクも一台も居ませんよ・・・。
しかも物凄い狭くなった山奥深くに『大型車通行不能』って言われても、大型車はココまでこれないです。無用の看板ですな・・・。
ナンダカンダでダートは無く、全線舗装で峠に到達です。

・峠は県境でした。 ・R299十石峠 ・展望台もあります

視界が開けたところにある峠には展望台もあり、なかなか景色もよさそう。さっそく登ろうと思ったら・・・・

入口が蜘蛛の巣でふさがれています。この中を突っ切って行く勇気はありません。蜘蛛って嫌いなんです・・・・。


さて、予定が狂って国道299号ベッタリになってしまったので、このまま国道299号麦草峠を越えます。元国道標高日本一の峠です。

・八千穂高原 ・メルヘン街道 標高2,000m ・頂上麦草峠 2,127m ・気温19℃。下界と10℃の差

う~ん・・・、涼しいような寒いような・・・・・
コレは嫌な予感の始まりでした。下界に向かっても悪寒が続き、どうやら先週末の風邪が完治していなかったようです。まるで30℃付近の天候から、エアコンガンガンの20℃の部屋に入ったのと同じですもの。夏用メッシュジャケットの装備しかないので体を壊したみたいです。


もうビーナスラインなんて言っていられません。一直線に下界、諏訪湖水面付近まで降りてきました。せっかくの平日休みなのに、ココでお昼ご飯を食べて引き返すことにしました。

・場所はココ ・うなぎ小林 ・目印はコレ ・店内は洒落てます

四万十川産の天然鰻というキラーメニューも存在しつつ、その他のリーズナブルなメニューもあり、私は"特うな重¥2,100円"をオーダー。諏訪湖近辺で関東風のやらわか鰻関西風のパリパリ鰻境界があるのですが、この店はどっちかな(?)(私は関西風のパリパリが好きなんです。)

・特うな重の登場~♪ ・あれっこれだけ!? ・ご飯の中にも居ました ・肝吸い風肝なし汁

本当は『』でホクホクをガッツリ行くのが好きなんですが、ここは丼だと¥1,365の物しかないので『』にしたのでした。
しかし、蓋を開けると白米と半分の鰻だけ・・・。肝吸いも良く見ると肝がいないナニコレ(?)モードです。


でも、ご飯を食べ始めたら中からもう半分が出てきました。いや~ビックリした。¥2,100もして鰻半分だけだったらショックだったのですが、さすがにそれは無いようです。
そして、鰻は残念関東風でした。
ちなみに、味は・・・普段愛用の三島の足元にも及ばず、究極の鰻屋である岐阜県多治見市のその名もずばり『うなぎや』とは較べるのも失礼なほどでした。炭火で焼いているのか不明ですが、中までベッチョリになってしまっていました。柔らかいフワフワ鰻と、ベッチョリの鰻は違うものなのですがね・・・。

https://…/2008/02/24/ 春だ!サクラだ!伊豆河津桜ツーリング2008
https://…/2005/09/21/ 九州ツーリング9日目・牛歩!高速道路600km


さて、東京に戻るか・・・
でも、このまま高速に乗って帰るのは勿体無さ過ぎるので、八王子まで続く国道20号・甲州街道沿いの並行する県道を通ることにしました。

・富士見高原は爽快! ・国道より全然良いよ~

しかし体調の悪さは相変わらずで、途中のJR日野春駅では60分も休憩しないとバイタリティが回復しませんでした。
甲府付近からは国道20号・甲州街道を東進しますが、そこはやっぱり国道、空いているのに流れが遅く、バイクで走るとイライラします。
よし、旧甲州街道だ! とJR鳥沢駅付近からは山梨県道30号に進路を替えてスムーズに走ります。


道幅は1.5車線。やがて向こうから1台のマーチ風の車がやってきます・・・・・


妙に道の真ん中を走っていやがる・・・・


おいおい、端に寄れよ・・・・


エッー、全然寄らないよ。何してるの! 仕方が無い、私が回避するためフルブレーキ&道路ギリギリまで寄ると・・・・


そこはまるでダートのように乾いた砂だらけ・・・・

・やっちまった~!! ・なぜかココだけ砂利だらけ ・結構避けているなぁ

ゲゲゲッーーーー!!!! バイク人生初のマジゴケです。
端によって走れば普通に離合できるのに、なぜだか真ん中走行で、警察の証言でも私のバイクをどこで気がついていたのか記憶に無いって・・・
そりゃ無いよ・・・ボーっと運転していたの(?)


私は昔に柔道をやって体に染み付いている動作『受身』を取って即脱出したらしく、しばらく青空を見ながら道路を滑っていました・・・。
損傷は、背中が泥だらけ、右の腰の強打とかすり傷右ひじから手首にかけてかすり傷でした。ヘルメットや肩には損傷が無く、無意識ですが綺麗に脱出していたみたいです。(例えばサッカーとかしていて足引っ掛けて転ぶと、勝手に受身を取ってしまい肘をすりむくなんてことがショッチュウあったのですが、今回は肘の切り傷のお陰で体のダメージが低減できました。)


バイクは・・・、簡単な診断結果なのでその後に増える可能性がありますが、これまたパニアケースがかなりのダメージを吸収してくれたらしく、欠品手配不能のマフラーに外傷なし。右サイドカウルとアンダーカウル、アッパーカウルの一部のみ傷だらけでした。

ついこの間新品に変えた個所のカウルは無傷だし、購入だけしておいてなぜだか交換していなかったカウルがボロボロになっていました。


灯火類も異常が無く、そのまま高速道路に乗って自走して帰ってきて、特にフラつくなどの異常も無い為、案外ダメージは軽かったのかな(?)
今日は結局何しに行ったのかわからない一日でした。