今日は、くぼたさんと一緒にいつもの隧道探索。三連休でどこも混雑していそうだからと、近場の道志みち周辺とJR御殿場線巡り。
前回の横須賀巡りでは電車+徒歩でしたが、今回は自動車+バイクの高機動作戦での出動です。
八王子から、津久井湖方面に向かい国道413号・通称"道志みち"へはわずか30分。
・珍しい私自身の走行中の風景(By くぼたさん) | ・R413・道志みちに到着~ |
時刻はまだ8時前、たくさんのライダーが富士山方面に向けて駆け抜けていきます。いいねぇ~、活気があるねぇ~
そんな活気のある国道をほんの僅か走って相模湖方面に抜ける県道76号にスイッチ。
・県76・道志ダム |
今日の天気はまさに梅雨の合間・・・・雨はなんとか降っていないけれども、いつ降りだしてもおかしくないような天気。おかげでひんやりと快適なのです。
神奈川県道76号・天神隧道と網子隧道
そして到着した天神隧道。辺りはあじさいが咲いていて、曇り空にはよく合います。
・神奈川県道76号 天神隧道 『ホタルとあじさいの里 網子』 |
とくに変哲のない片側1.5車線幅のコンクリート隧道。
・コンクリート製で飾りっけなしの隧道 | ・扁額 |
それにしても『天神』だなんて、この辺りの地名なのかな(?) それともこの隧道に思いを込めて命名したのかなぁ。もう少し古い隧道ならばその説もありそうだけれども、この世代の隧道ならばそんな大げさなネーミングはしないような気がします。
そしてちょっと振り向けば・・・・
・確かに看板に偽りなし 辺りはあじさいがたくさん咲いています |
色とりどりのあじさい。のんびりと鳥の鳴き声以外は物音がしない。そんな山の景色が素敵です。
そして地図で見ると、この天神隧道のすぐ脇に佇んでいる隧道が存在しています。位置関係から天神隧道の旧道かしら(?)
天神隧道の手前の道を脇に入る・・・・、上の写真で言うとバイクと自動車の間の道を入って行くんです。
ねっ、旧道の雰囲気でしょ! そしてそれはすぐに見つかりました。
・天神隧道のすぐ隣 網子隧道 |
すぐ隣に並ぶように山を貫いているのは網子隧道。おやっ!(?) 現道とは隧道名称が異なっているなんて珍しいね・・・・と思ったら、どうやらコチラは全く別の道であり、かつ活きている道。
昭和48年開通のコンクリート隧道。隧道界ではまだまだ係長クラス(?)の域ですかね。でも先ほどの天神隧道よりも格上(?) わざわざ県知事の名前が刻まれています。
・神奈川県知事さんの名称プレート |
しかし・・・・ここも味がなくて残念なのでした。
山梨県道24号・道坂隧道 Part1・道志村側探索
国道413号・道の駅どうしのちょっと手前から逸れて都留の街に抜ける峠越えのくねくねルート・・・・
この辺りを走りに来るライダーなら、ちょっとクネクネしたい時に寄り道する比較的有名なルート。このルートのピークにあるのが道坂(どうざか)トンネル。
・山梨県道24号・道坂トンネル 1990年開通 |
さすがに新しいトンネルで、コンクリート製2車線幅、まさに新人。この世代のトンネルでは壁面に飾り付けがされていることが多いのですが、このトンネルもまさにこの世代の王道を行く設計。
しかし・・・・ここも現トンネルの手前から脇にそれる旧道が存在していました。(何度も通っている道なのに全然気が付かなかった~。)
こちらは完全に死んでいる道。そこを歩いていきます。
・なかなかの廃道っぷり コケでツルンツルン |
コケがすごいことになっています。山から少しずつ流れ出る水の流れによって空気が冷やされるのか、ただ単に標高が高いだけではないほどの涼しい空気に囲まれてスクスクと育っています。
歩くこと100mほどで、見えてきたのが(旧)道坂隧道。
・コンクリートで塞がれている 旧道坂隧道 |
なんだ~、旧隧道もコンクリート製か・・・・しかも完全に塞がれているし。
あとで調べたら、開通は大正12年。この世代の隧道ならば石積みやレンガ積みであるはず・・・・と言うことは、塞ぐときに全面コンクリートで埋めてしまったのか!(?)
なんてもったいないことをしてしまうんだろう・・・・
それにしてもこの場所、気分がイイわ~
道の駅どうしで小休止
道坂隧道の反対側、都留市側も探索したかったのですが、旧道跡が見つからない・・・・
インターネットパワーに与ろうとしても、携帯電話圏外・・・・いったん下界に降りて作戦の練り直しです。クネクネも走れるので一石二鳥だし(爆)
・道の駅どうし名物 道志ポーク串焼き ¥400円 |
歩きまわるとお腹が空くのよね~、豚串うまい~~~~
それにしてもものすごい混雑、さすが3連休。
まぁ、隧道探索をしているような人は他にいないので、私達にとっては何連休であろうと全然関係ない・・・・
人と違う趣味って、混雑回避という意味ではとっても良いことな気がしてきたわ!
山梨県道24号・道坂隧道 Part2・都留市側探索
さて、もう一度クネクネを通ってピークに登り、(現)道坂トンネルの反対側、都留市側の坑口へ・・・・
さてさて、旧道跡はどこだろう。大きく構えている林道、これがいかにも旧道っぽい分岐なので私達も騙されて探索してしまいましたが、これはトラップ!
・道坂トンネルを出たところ。左が旧道(?)と思っちゃうけれど。 |
ここが旧道跡ではないのであれば、どこだろう・・・・
トンネル方面を眺めても、草ぼうぼうでそれっぽい遺構も無いしなぁ~
・(現)道坂トンネル 都留市側坑口 |
むぅ~・・・・
ヒントはトンネル脇にあるこの登山道か(?)(?)(?)
・現トンネル脇を登っていく登山道 |
現行トンネルの上に登っていくようなこの人道、いや獣道。しかし周りをよくみると電信柱が一部変なところに建っていて、まるでこの現行トンネルの上にアプローチするかのように・・・・
ひょっとして旧道はこの現行トンネルの上をクロスしていたのでは(?)
・獣道を上がったところ・・・・おや(?) | ・アスファルトの破片が。しかも白線付き |
上に登っても、それっぽい遺構は全然見当たりませんが、なぜか足元には白線がペイントされたアスファルトの破片がある。やはりここが旧道跡なのか(?)
反対側がコケがすごかったとはいえあれだけ道路として残っていたのに比べると、ちょっと信じられないような気がするけれど、ここしかないからちょっと歩いてみよう!
・ここが旧道・・・・とは思えない荒れっぷり。ほとんど山登り |
しかし緩いRでずーっと登っていくルートは、自動車が往来する道だったような気がしないでもない・・・・
登れば登るほど道幅が狭くなり、そしてついには人間二人分ぐらいになっちゃって、すぐ脇は崖。う~む・・・・その後道幅が回復し、そして~
・ビンゴ! 森の中に佇む隧道を発見! |
見つけた! 旧道坂隧道。
こちら側もやはりコンクリートで塞がれてはいますが、なんとか現存しています。
・旧道坂隧道 都留市側坑口 |
長い時間をかけて地面に落ち葉がつもり、徐々に土に帰っていったのか、隧道の下半分がすっかり土の中に埋もれてしまうワイルドさ。
こちらも静かで神秘的・・・・なムードにはならず、蚊が飛び回る羽の音にビビりながら、一箇所に静止できずにウロウロ。
も~、せっかくの雰囲気が台無し!
R413山伏峠越え、県道730で三国峠&明神峠越え、JR御殿場線方面へ
ここからは、幾つかの峠を越えてJR御殿場線沿いにアプローチ。
R413のピークは山伏峠、ここにも旧道隧道があるらしいのですが、今回はパ~ス。
そして急速に悪くなる天気・・・・というよりもこれから越える峠の向こう側がずーっとダメっぽくて、そこに近づくから天気が悪化しているのね。
標高1,100mの峠を越えるというのは多少・・・・いや、だいぶ無茶な気がしますわ。
・写真だとわかりづらいけれど、正面の山は雲の中~ あれに突っ込んでいくのか~(泣) |
案の定、峠を越えた途端に霧の中・・・・そして路面ウェット。さらには道路の真中にところどころ土が塊になって落ちているので、下手に突っ込んで乗り上げるとゲームオーバー・・・・
というわけで、ところどころスローペースで確実にクリアします。
自動車は・・・・こんな時では余裕ですね・・・・。
しかし御殿場線が走る駿河小山駅周辺まで降りてきたら、天候回復。そして猛烈な暑さ!
こんな時はヒンヤリとお蕎麦でしょ。(一昨年ぐらいの年末に訪問したお蕎麦屋さん『山さ季』に立ち寄りました。)
・ランチはお蕎麦 |
お蕎麦も美味しいけれど、付け合わせの野菜たちも美味しい。(でもなんだか随分価格が上がったなぁ・・・・)
JR御殿場線巡り
何度か単独で偵察に来ていたJR御殿場線。そして結構自動車での探索は難しいところも多いので、確実にゆっくりできる旧国道246号沿いのポイントを集中的にナビゲート。
https://…/2012/01/09/ JR御殿場線巡りの下見ツー
https://…/2012/04/08/ 山北・足柄 春爛漫さくらツーリング
以前にも書きましたが、ここは元々日本の大動脈だった国鉄東海道線。当然複線だったわけですが、熱海経由のより線形の良いルートが完成してからはローカル線に成り下がり、そして戦争により資材が枯渇した日本は、複線を単線に縮小し、レールを他に使いまわす・・・・
そんな複線跡が至る所に残っているのです。
レンガ造りの橋脚と、石積みの橋脚が並ぶ酒匂川第二橋梁。
・複線跡の橋脚 JR御殿場線・酒匂川第二橋梁 |
ここはこれ以上近づきすぎても逆に橋全体が見えなくなってしまうので、この場所からの俯瞰がベストポジション。
そして、私達がここに到着するちょっと前まで、結構な雨が降っていたみたいだし、かつ"ダム放流中"の警告灯まで点灯していたので、川が濁ってものすごい流れになってます。
それにしても味があるレンガと石の橋脚。いつまでも保存・・・・というわけにもいかないだろうなぁ。
続いて、線路の守り神にお参り。
・すっかり定番となったここへ 御殿場線の守り神 正一位線守稲荷神社 |
なんと箱根第二隧道の真上に構える神社。いつもピカピカにお手入れされています。
交通安全にもご利益があるらしいので、無事にバイクに乗り続けられますように・・・・とお願いしておきました。
そして箱根第二隧道の反対側。新旧の隧道と橋台を見られるポイント。
・ここも複線跡 JR御殿場線・箱根第二隧道と橋梁跡。すぐ後ろは箱根第一隧道 |
ここは旧線の鉄橋も残っていて、意外とすばらしい場所。
電車が来るのを待って『撮り鉄』にもチャレンジしてみましたが、なんだか神経反射ゲームみたい。だって電車接近の音がぜんぜん聞こえないので、ただじっくりと待ち、トンネルから出てきた瞬間を狙うしか無い・・・・
VFR750F(RC36)の異常感知
さて、最後の見学ポイント、JR山北駅前の鉄道公園に行ってみましょう。500mぐらい移動です・・・・
むっ、ハンドルが効かない・・・・曲がれない~
あまりの違和感に路肩にバイクを停止して、直感的にフロントタイヤを確認しても異常なし。あれっ気のせい(?)
とりあえず山北駅までスローペースで移動して、安全な場所でもう一度検査。
・リアタイヤ、パンクしていない(?) |
リアタイヤが怪しい・・・・
センタースタンドを掛けて点検すると・・・・へろへろ~
げげげ~~~~っ。なにもこんなところでパンクしなくてもいいじゃない。
とりあえずパンク箇所の精査。
・リアタイヤを精査。たぶんこれだろう! |
深い傷を発見! そして異物は外れてどこかに飛んでいってしまった後と思われ、エアが抜けまくり。最悪だ~、ほんのちょっとの延命も不可能か。
つい今さっき、線守さんに願掛けしなかったっけ(?) 効力ゼロかよ~
しかし、たーさまのツーリング装備たちの中にはきちんと『パンク修理キット』と、緊急的にエアを注入できる『炭酸ガスボンベ2本』も搭載しているのです。えへん。
・搭載してあるパンク修理キットたち |
さらにハプニング!
この間の台風でバイクが転倒した後、さすがにパニアの中は点検していなかったのですが、あの時に雨が入り込んでしまったらしく、中身が水没してるじゃん!
そして洗濯物が生乾きのときのスパイシ~な香りを何十倍にも濃縮したような異臭が・・・・。
何とか探しだしたパンク修理キットと水でヘロヘロになった取扱説明書。なんとか文字を読み取って、まずは付属のキリでタイヤの傷穴を所定の大きさにまで広げます。くせぇ~~~
・キリを差し込んでグリグリ・・・・と傷口を広げます。 |
そして次。付属の接着剤をキリに塗り、傷穴全体に塗布するのか・・・・
・キリに接着剤を塗ります・・・・ |
あれっ、接着剤が出てこない・・・・。新品だから封がしてあるわ、これをグリグリと取り去って・・・・
さらなるハプニングっっ!
接着剤の中身が新品なのに全て蒸発してすっからかん!
一応、この後にゴム栓をするのですが、ゴム栓自体にも接着剤がコーティングしてあるので、それに期待してゴム栓をタイヤの傷口に埋め込み、炭酸ガスボンベでエア注入。
そしてどこまで走れるか・・・・とりあえず近くのバイク用品店まで持てばいい。伊勢原辺りには何かしらあるでしょう。
ゴー!・・・・と走りだしたのは良いものの100mで限界を感じ、もう走行不能。
オレ、詰んだな・・・・ orz。
パンク修理キット、後に調べたのですがなんと10年前に購入したもの。定期的に買い換えて3代目だったのですが、ほとんど使うことがない安全装備に対する投資がいつの間にか疎かになってしまい、そして道具は持っていても絵に描いた餅のような事態に。
こりゃ~反省点がたくさんあるぞ。
逆に今ここでパンクしておいて良かったわ。北海道ツーの最中だったらばもっと最悪なことになっているんですもの。
さて、私に残された手段はもはや一つだけ。JAFを呼ぶこと(爆)
わかりづらい場所に止まっていてもJAFに場所を伝えるのが大変なので、せめて駅前に戻ったほうがよいだろう・・・・
そう判断して、駅方面に舵を切ると・・・・
偶然目に飛び込んできた自転車屋。原付も置いてあるお店。そして店員さんと目が合う。
もしや・・・・
・緊急ドック入り |
ラッキー。パンク修理可能ですって♪
わずか5分で完全回復完了。
しばらくはスピード出すなよ~との事だったので、下道でのんびり帰還。
終わってみれば笑い話になったけれど、対北海道ツーリング向け装備は一旦全部見直しをしたほうが良いなぁ。
そしてリアタイヤ。やはり北海道ツーリングに行く前に交換しておくべきか、でもまだ溝が深くて1万キロぐらい乗れそうだしなぁ・・・・悩む!
くぼたさま、お疲れ様でした。最後はグダグダになっちゃいまして申し訳ありません。
まぁ、良質な日記ネタが提供できたということで・・・・