今日も高速道路は渋滞なので近場巡り。"竹國うどん"と秋ヶ瀬取水堰

お盆休み二日目・・・・天気が良いのは今日までで明日からは台風の影響で天気が安定しないとのこと。
バイクに乗るのは今日がチャンスだが、高速道路は相変わらずの渋滞だしどうも気分が乗らない。


公共交通機関を満喫する作戦は昨日使ってしまったし、今日はバイクで近場を散策するか。
まずは・・・・ランチだな。国道254号富士見川越バイパスが延伸したとのことなので、新しい道路を流して見る目的も加わり、それならばと普段行列で気になっていた『竹國うどん』の富士見下南畑店を目指してみることに。


"竹國うどん"自体は堀兼総本店をよく利用させていただいているのです。駐車場が広く郊外店舗なので機動力での訪問が基本形で、客の回転も速いので大行列になることは少ない

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そんなお店だとの認識なので、この富士見下南畑店では行列が出来ているのが不思議で仕方がなかったのです。


朝11時の開店10分前には店頭に到着してスタンバイしていますが、この時点ではまだ嵐の前の静けさ・・・・

・竹國うどん 富士見下南畑店

余裕で記念写真を撮影できます。
自動車だと車内でギリギリまで待機という手を使えますが、バイクだとそうも行かない。適当な日陰もないので扉の前のポールポジションで待機


開店時間が近くなるとアッという間に駐車場に車が増え、そして店頭には列ができる・・・・これだ!普段よく見かける景色になってきたぞ!!


店舗はもともと和風ファミレスか何かを居抜きで買い取った感じでかなり広い
開店時間になり店内に入ると・・・・正面には自動食券機が1台。そこでお目当てのものを選択したら厨房カウンターに提出するシステム。本店とはオペレーションがまるで違う!!

・入口で食券を買ったらカウンターに提出するスタイル

高速道路SA/PAのシステムといえばわかりやすいかも。座席は自由席で勝手にセレクトすれば良い。


やがて呼び出しベルが鳴動するので厨房まで取りに行き、そして頂きま~す♪♪♪♪
おっ!? まず目を引いたのは『肉汁うどん』のつけ汁がかなり大きな器に入っていること。本店では汁が若干力不足である感じがしたのですが、ここのは量も具もたっぷり!

・肉汁うどん(中盛り)+とり天

その見た目の予感は当たっているのか、ここのうどん料理全体としては明らかに美味い!
なるほどこれが行列ができている原因か。うどん自体はおそらく一緒のものですが、汁の仕様が若干違う気がする・・・・オプションの鶏天もボリュームたっぷり!! 


そして私が食べている頃、すでに満席近くなってきた・・・・
気に入った! 本当は『永井』とかに行きたいのですがいつもここ以上に混雑がすごいのですが、ここならば多少はマシな気がしました。今度はあえてピークタイムに訪問してどのくらい混雑し回転するのかを見極めてみようと思います。


食後は・・・・お店の目の前を通る富士見川越バイパスを走ろう。長らくはT字路でちょうどこのお店の前で道路が消滅していたのですよね。
それがようやく延伸され十字路になるとともに南北方向にはオーバーパスも完成

・R254富士見川越バイパスが延長された!

ただ新規開通区間は僅かなので、オーバーパスに登る経路としては直進側の車線が右に分岐していく構造。これは遠い将来変わっていく過渡期と言ったところかな。


何もかもピッカピカ。まぁ私の場合は普段使いはしないでしょうが・・・・嬉しいことには変わりない。

・ピカピカの道路はすごく嬉しい。県道40号までの僅かな区間のみだが

でも少子高齢化の世の中、新しい道路の開通よりも今ある道路の保全に注力しなければならないのだが・・・・やはり新しい道路は嬉しいと思ってしまう。だがこれも50年後の負債を作っている行為なのかもしれない。
悩ましいところです。

秋ヶ瀬取水堰・朝霞水路をセルフ見学

新規開通区間は県道40号のところまで。
県道番号で言われてもパッとしませんが、秋ヶ瀬橋を通過する道と言ったほうがわかりやすいかもしれない。


秋ヶ瀬・・・・と言えば東京都民は足を向けて寝られない重要な施設が存在しています。東京都民の飲み水を取水する施設で80%近くをここに依存しています。


首都・東京への飲み水を体系的に整備して確保するために旧・水資源開発公団が設けられ、奥利根やら荒川上流のダムの建設、武蔵水路による利根川-荒川水系の連携をして荒川に水が集められ・・・・そして東京都/埼玉県の飲水として利用する壮大な計画。
以前、武蔵水路の見学に行ったり、ツーリングついでに奥利根の矢木沢ダムとかにも行ってきましたね。

https://…/2019/09/28/ 社会科見学ショートツー・東京の生命線"武蔵水路"を見に行こう!

せっかくだから施設を(勝手に)見学していこう。


R463羽根倉橋の付け根から荒川の堤防の内側に進みます。
日陰が一切ないので暑い~!!

・荒川堤防の内側

さすが荒川! 堤防の内側には田んぼが広がり広大な稲作エリアとなっている・・・・その辺りの川とは規模が違う。ここは増水時に水没してしまうのではないのか?と素人ならば心配してしまうのですが、ココまで水に浸かるのは滅多に無いから土地の有効活用なのでしょう。


そんな田んぼを横目に走っていると堤防に張り付く水門が見えてきました。堤防をトンネルで貫く『樋管』で荒川から取水した水を東京都の浄水場まで送り届けるための朝霞水路上に設けられた施設。

・東京都民の超重要ライフライン 宗岡樋管

知らない人が見たらただのコンクリート製のオブジェですがね。
ココから見ても水が一切見えず・・・・というか下手に毒物でも投げ込まれたら大変だし、子供が潜り込んでしまって流されたら命はないので完全に密封されています。


視線を180度変えて荒川の方を見ると・・・・コンクリート製の通路が続いています。この下は言うまでもなく朝霞水路で大量の水が流れています。

・地中に埋まる朝霞水路と遠くに見える宗岡取水口・秋ヶ瀬取水堰

その通路を荒川の流れの方に向かって進んでいくと・・・・


宗岡取水口の施設が見えます。こういうのは対岸から川が入り込むように撮影しないと何が何だかわからない(笑)
この水門の向こうが川、バイクを止めている部分が朝霞水路の真上。手前方向に向かって流れてきます。

・宗岡取水口

もちろん水門周辺は立入禁止。下手に足を滑らせて水の中に落ちたらジ・エンドなので、忠告は守ったほうが良いでしょう。


視界を右にずらすとちょっとだけ荒川の水と、それをせき止める秋ヶ瀬取水堰の構造物が見えます。

・中央右手が秋ヶ瀬取水堰・手前が宗岡取水口

こうやって川から水を取り込んでいるからこそ、被自宅で蛇口をひねればいつでも綺麗な水が出てくるわけです。こういった部分も時々見て学習して決して当たり前なことではないと認識しておかないとなりませぬ。


取水口やら取水堰など、全ての構造物は管理用通路橋で結ばれている・・・・なんか随分とお金をかけすぎていないかい?

・全ての機構は連絡橋で結ばれている・・・・金をかけすぎでしょ

いや、よく考えたら平穏時は河川敷を歩いてココまで来られますが、洪水時は水没する場所なのよね。そういうシビアコンディションの時は橋がないと施設の維持管理ができないってわけか。


朝霞水路上のマンホールには『水公団』の文字。なかなかレアだな。

・朝霞水路上の点検口には・・・・『水公団』の文字

今度は水の流れに沿って朝霞水路を辿ってみよう。


樋管で堤防の外側に抜けた水路は、そのまま浄水場に向けて地下トンネルで導水。地上は道路として利用させていますが不自然なのでよくわかりますね。

・堤防の外側は・・・・朝霞水路は地下を進む。道路転用されていますね

道を辿っていく途中には水流を一切見ることが出来ませぬ。この辺りが武蔵水路との大きな違いですが、水量が段違いなので事故防止のためにこういう設計なのでしょう。


ようやく水が見えるのは、厳重に防御された柵の内側
朝霞水路が再び地上に現し、ここで2方向に分岐させるので流入路を含めて3つの水門。少し位施設を綺麗に磨けば良いものを・・・・良くも悪くも公営施設。

・120度の間隔で並ぶ建物。装飾次第では神話的なものに見える・・・・か?

古代風のインテリアにすれば水を囲んで神殿的なものに見えると思うのは私だけ?


超重要施設のため周囲は柵で完全防御され、写真は撮れそうにない。Googleマップの航空写真のほうがわかりやすいかもしれない。

・警備が厳重です

おそらく監視カメラとかでチェックされているだろうから、私もあまり長時間ココに留まるのは不審者だとマークされてしまう・・・・


柵の内側もギリギリまで柵に近づいて撮影すれば見えます。水路の幅を広くすることで流速を緩め砂を沈める『沈砂池』と呼ばれる施設。
浄水場で水の浄化をするための前処理をすでに行っているのね。

・柵の内側は・・・・沈砂池

実はこの施設の真裏は・・・・新河岸川
なので武蔵水路見学の際にも随所に出てきた『サイホン』を使って川の下をくぐり抜けていきます。ちょうどココまでが水資源公団の管理で、この先は東京都水道局の管理に。


ただし一部の水は・・・・この沈砂池からあえて新河岸川に放流しています。

・一部はそのまま新河岸川に放流 →下流の隅田川の浄化用水

これは新河岸川が下流に行くと隅田川・・・・東京で1位2位を争うほど汚い川で有名だった隅田川に水の流れを起こして浄化するためにこんなに手が込んだことをしていたとは・・・・


サイホンで新河岸川をくぐった先は・・・・武蔵野台地河岸段丘。川が作った河岸段丘になっているらしく、1段目と2段目の境がしっかりと見えますね。

・わかりやすい河岸段丘。家が立ち並ぶのが武蔵野台地の上

対岸の1段目には三園浄水場への送水施設、2段目の武蔵野台地の上には朝霞浄水場。さらに朝霞浄水場(利根川・荒川水系)~東村山浄水場(多摩川水系)間は原水連絡管を設け、どちらかの水系に水質トラブルが生じてもバックアップが可能な設計に。
パッと見はわからないけれど重要施設が集結している。しかもここが東京都ではなく埼玉県という・・・・。


たまたま最近、奥利根方面では雨が降らずに水不足が叫ばれていますが、いつでも綺麗な水を飲めるというのは『あたりまえ』では無いので、ありがたく使うようにしましょう。