先日購入した、バイク乗車時の近距離Bluetooth通信機『B+COM ONE』。
https://…/2022/03/10/ Bluetooth近距離通話ユニット"B+COM ONE"が届いた件
・【使いまわし写真】B+COM ONE |
ただこれをそのまま使うつもりはなく、アマチュア無線機FTM-10Sとのデュアル運用をします。
すなわち、ヘッドセットマイクの信号を2分配してFTM-10SとB+COMに入力、スピーカー出力もミキシングしてヘッドセットに渡す計画。
計画そのものはシンプルなのですが、いかんせん時間がない社会人なので気長に進めていく予定。
今日はまず敵を知るためにマイク信号の測定から。
露出しているマイク端子にはプローブをセット出来そうにないため開腹する事に。
準備したのはトルクスドライバー。
・トルクスドライバー T6 ¥381円 |
最近スマフォの回復とか特殊ドライバーを探しにホームセンターを往復する毎日(大袈裟)。
https://…/2022/03/16/ サブスマフォKYV42のバッテリーを自力で交換してみた件
しかも肉眼だと六角形に見えたネジ形状、なかなか適合するドライバーが無いので写真に撮って拡大したら星型・・・・いじり止めトルクスと判明した次第。老眼ってほんと鬱陶しい(笑)
Y型ドライバーのほうが形状は簡単なのに値段は倍。やはり数が出ている規格のほうが安いのね。
ネジ五本で開腹。
・ものすごく小さい表面実装部品! |
ぬおぉ!細かい~!
もう素人であれこれ手を出すのは無理だわ。
スピーカー出力はUSB-C端子から取るという仕様なので、充電と同時に使用できない残念な仕様で、ツーリング途中に電池がなくなったらジ・エンド。
スピーカー出力線を基板から分岐させればと思っていたのですが、この細かさと老眼ならば無理だな。
幸いマイク端子はデカいので、オシロスコープの測定端であるプローブが当てられそう。
https://…/2016/01/09/ ポチッとオシロスコープ
・バッテリーをずらすと、マイク信号線には簡単にアクセスできそう |
プローブをセットして、純正マイクを接続し、そして電源オン・・・・
・・・・って電源オンってどうやるんだっけ?
・オシロスコープのプローブをセットしたのだが・・・・電源が入らない!? |
なんか適当に触ったら電源が入るかと思っていたのですが、無反応。
あちゃ~、開腹する前に動作確認すべきだったか? 不良品だったら目も当てられない。
取扱説明書を読むか・・・・
なになに、まず初めに充電をしろだと?
全く充電されていないので充電する必要があるらしい。B+COMにはUSB-C端子で充電をする仕様なので、そのあたりにあるUSB PD給電機から伸びるケーブルを挿したが無反応。
なんだよ~これ?
USB PDに対応していないのかな?
それではとAnker製USB-A給電器に繋がっているUSB-A/Cケーブルに接続しても無反応・・・・
ANKER製 給電器
https://…/2018/04/25/ 新スマフォQua phone QX(KYV42)のUSB充電器を買い換えよう
おいおい。
再度取説を読むと、付属の充電ケーブルを使ってくれと。
仕方なくそれを使い、Anker給電器に接続すると、充電中を示す赤ランプ点灯。
・専用ケーブルでないと充電ができない!? |
なにこの糞仕様は(怒)
日本製だし良い金額しているので、こういうところはきちんと作り込んでいると思っていたのに全然だめだな。
ツーリング先でバッテリーが切れかかり汎用的な手段で充電したくとも、充電できない可能性が高いってことだものな。
充電が完了するまでは、取説の読み込み・・・・
ていうかこれ、取説を持ち歩く必要があるんじゃないか?
・接続操作の一部抜粋。相手ごとにそれぞれ操作が異なる・・・・ |
相手と接続するまでの手順がとにかく煩雑で、相手のプロトコルに合わせて操作が異なり、それがフローチャートで示されている・・・・
こんなの覚えられるかっ!!
アマチュア無線ならば、周波数(と変調方法)という比較的簡単なユーザーインターフェースで通話が可能だし、変調方式という概念も無線従事者免許所持者であれば熟知しているので無問題。
免許なし通信がここまで面倒(機器にディスプレイが無いのも一因ですが。)だとは・・・・というかメーカーの囲い込みの弊害だよ。
大昔の日本で8ビット・16ビットPCで行われていたような仕様で囲い込む見にくい争いの再来って感じ。
やがて充電完了し青ランプ。さっそく電源オン。通信相手が居ないとマイク回路が活きないのではないか?という不安もありましたが・・・・
・マイクに息を吹きかけると 2Vp-pのかなりの振幅を確認 |
なんか信号出ているぞ~!
https://…/2009/10/01/ オシロスコープって・・・・(?)
省電力にするならばこういうムダも省いてバッテリーを延命したほうが良いのでは?
線は3本。なのでどこか一本をGNDとみなして測定。まぁ多分勘だけれど、GNDは1番ピンか3番ピンだろうな・・・・正解(笑)。
ここでは仮に3番ピンと呼称しましょう。これがGND。
そして予想に反して1番ピンはDC成分のみ・・・・あれれっ!?単なる電源供給線??
マイクになにか喋っても信号変化なし。
そして2番ピン。
・普通にしゃべると・・・・20mVp-pくらいかな? |
入力が肉声なのでオシロの波形が同期していませんが、肉声に比例した振幅を測定。単純なマイク信号。
可能性としてはマイク側でキャンセル処理をしているのかもしれないが・・・・?
なので、信号レベルの調整は必要ですが単純に音声信号を分配させるだけで行けるな。
現在使用しているヘッドセットのレベル調整のお話
https://…/2009/10/16/ マイクレベル調整用アッテネータの製作
あとはこの端子に信号を入れ込む方法。
- マイク側コネクタをばらして、新たな信号線につけ変え
- 開腹したマイク端子の内側、プローブを当てているところにハンダ付け
なるべくならば前者で行きたいな。
となると、マイクを分解するしかないな。
あぁもったいない(楽しい)