バイクに搭載しているアマチュア無線機FTM-10SとBluetooth近距離通信のデュアル運用をするために作業をしています。
ある程度回路の作り込みが終わりアッテネータの定数を決める段階に。最初にアマチュア無線機FTM-10Sを導入した際には、いきなりツーリングに実戦投入して走りながら調整をしたのですが、もう少しスマートに運用にこぎつけたい。
https://…/2022/08/09/ バイク搭載のアマチュア無線機FTM-10Sから、マイク系統の分配 その3
https://…/2022/07/16/ バイク搭載のアマチュア無線機FTM-10Sから、マイク系統の分配 その2
https://…/2022/07/10/ バイク搭載のアマチュア無線機FTM-10Sから、マイク系統の分配 その1
https://…/2022/05/23/ B+COM ONEアームマイクの破壊に成功した件
そこでマイク信号の代わりに信号発生器を用意して信号レベル調整をすることに。
https://…/2022/08/07/ 秋月電子"八潮店"へバイクで買い物に行ってラーメンを食べてしまった件
先日、秋月電子八潮店で購入してきた信号発生器。あくまでキットの域の製品なので性能的には望めないですが、素人の電子工作の動作確認用には必要十分な感じ。
・ファンクションジェネレーター miniDDS FG085完成品 @ 秋月電子 |
基板の上下には(雑なカットが目立ちますが)パネルが取り付けられ、きれいな文字印刷もされていてパッと見は一流品(笑)
ボタン操作で液晶パネル上のパラメータを見ながら変更して目的の信号を発生させることが出来ます。
信号出力はBNC端子になっていたのでわざわざBNCコネクタを別購入したのですが、なんと付属していたよ。
電源だけ別購入が必要だった模様。秋月でラインナップ豊富なスイッチングACアダプタを接続してスタンバイOK。精密な測定でスイッチング電源を使っては・・・・なのですが、非精密な測定なのでこれで問題なし。
まずはキチンと波形が出ているか、これまた安価に入手したオシロスコープで確認。
・1kHzの5Vp-p サイン波を送出・・・・そのとおりの波形が観測できます |
1kHzの5Vp-pサイン波がきちんと出ていますね。
ダイヤルを回すと・・・・信号周波数が変わります。
波形の変更はボタンを押すのかな?
・・・・ん!?無反応?
操作の仕方がわからない。取説は・・・・普通にボタンを押せばモードが切り替わると書いてあるが、無反応。全部のボタンを一つずつ押してみても無反応。
おやおや?完成品でありながら組み立て不良か?
だが不良品として返品したりしていると時間がかかる・・・・お盆休み中に手元に欲しかったから無理して購入してきたので、この際この不良は目をつぶろう。
本来の実験終了後に診断して直せばよいだろう。多分キーボードマトリク周りの不良だろうな(笑)
ちょうど信号発生器の電源を入れると、自動的に1kHz・5Vp-pサイン波の発信が始まるから、今回の測定は全てこれを基準にしよう。
ここからは本来やりたかった作業に進みます。
まずは、バイクの前方に設置してある接続BOX内アッテネータの減衰量測定。簡単に取り外せるように設計しているので、バイクから外してきました。
接続ボックスを再製作した日記
https://…/2017/04/22/ 車載アマチュア無線の送信時に思いっきりノイズが乗る件の調査#5
この減衰後の出力と同じ出力になるように、今回製作しているマイク信号分岐回路通過後の出力を調整すればよいわけです。
・バイクから取り外してきた車両前方設置の接続ボックス |
しっかりとケースに固定してしまったからし、テストポイントなども用意していないから、プローブを仕掛けるのが大変だ・・・・
あれれっ!?
・なんと内側の基板を固定していなかった(汗) 逆にありがたいぞ! |
基板側固定されていないじゃん(汗)
てっきり私の脳内では弾性接着剤でケースにガッチリ固定して防水性と耐震性を担保していたと思っていたのに・・・・
固定されていないフリー状態で5年間経過(汗)
案外固定しなくとも実用になるんだと学習。そしてこれならばこのあとの作業でアッテネータを無効化するのも容易だな。
無負荷状態でのざっくり測定。
・上:入力信号 下:出力信号 リードアウト値は無視してください |
この減衰具合をいったんメモ。(なんかノイズが乗っているが無視しよう(笑))
そしてもう一つ、異常なノイズに悩まされていた際に、スイッチボックスと同じ構成の等価回路基板を製作していたのよね。
評価用の等価回路基板製作の日記
https://…/2017/04/05/ 車載アマチュア無線の送信時に思いっきりノイズが乗る件の調査#2
・等価回路基板 テストポイントがいっぱい引き出してあり使いやすい |
これに搭載されているアッテネータの減衰量が、実機と同じかどうか測定。
何度かアッテネータ定数をいじっているかも知れないが記憶が曖昧だし資料も残っていないものでして・・・・(汗)
うんうん、全く同じ値を測定したぞ。ということは、今後はあくまでこの等価回路基板と数値を合わせる方向で良いのか。
アマチュア無線機FTM-10Sのマイク端子の入力インピーダンスは取説より2kΩ。なので負荷抵抗2kΩを接続して減衰量の測定。
・上:出力信号 下:入力信号 今度はリードアウト値もバッチリ(笑) |
どうやら1/10(20dB)のようだ。
念の為等価回路基板に使用されている抵抗の抵抗値を読み取り減衰量を計算しても1/10なので、間違いない模様。
ということは、この減衰率よりも少し小さい定数をいくつか準備してトライかな?
現行の1/10アッテネータたと少し信号レペルが小さいと感じているのでもう少し大きな値を目標としよう。
あと、とりあえずトランスは自宅に転がっていた入出力インピーダンスが600Ωのやつなので、2kΩのものも準備せねば。(先日、秋月電子に行ったときに買えばよかったのに・・・・ここまで目が向いていなかった・・・・(大泣))
だがどっちみち、Bluetooth短距離通信ユニット"B+COM ONE"が要求するマイク信号レベルやインピーダンスが不明なため、そこは乗車中の微調整が必要になってしまうのよね(悩)