B+COM ONEのスピーカー出力をFTM-10Sに接続しようと思ったら細工が必要だと判明した件

今使っている自作ヘッドセットのマイク信号を、アマチュア無線機FTM-10S用Bluetooth短距離通信ユニットB+COM ONE用分配する作業は、前回までの日記である程度の目処が付きました。

https://…/2022/10/12/ バイク搭載のアマチュア無線機FTM-10Sから、マイク系統の分配 その7

なので残るはスピーカーの配線電源の処理


B+COM ONEにはUSB-C端子が付いていて、ここにスピーカーを接続したり、USB充電器を接続したりと排他利用。

・【使いまわし写真】B+COM ONEの内部写真。USB-C端子がついています

充電(給電)しながら使えないのか?とか気になる所もありますが、まずは素直に内包するバッテリーでの運用として、B+COMの音声出力をFTM-10Sの外部入力端子に接続しよう。


当初の計画では、B+COMに付属してきたスピーカーを切断してFTM-10Sに繋いでしまおうかと思っていたのですが、折角ならばなるべく外科手術を避けてみたくなり、適合するUSB-Cコネクタを自作することに。
(充電しながら運用するためにも、この工程はどっちにしろ避けては通れないしね。)

・B+COM ONE付属の左右スピーカーは、USB-C端子で本体と接続

まずはB+COM ONEのUSB-C端子のピンアサインを解析せねば。
なんでも独自設計だということで、単純な接続ではないのかな?


USB-C端子の細かさになると、素人の工作では細かすぎて無理っ!!
なので秋月電子通商にお買い物・・・・
いや、これだけを買いに行くならば、通販のほうが交通費よりも安いし、時間も無駄にならない。

・秋月電子謹製 USBtypeCコネクタDIP化キット(全ピン版)

USB-C端子の全ピンをDIPスケール(2.54mmピッチ)に拡大変換してくれる基板を購入。


これにB+COM純正スピーカー一式を接続してピンアサインを調べればOKだな。
・・・・という購入品手配と同時に、ピンアサイン程度であればネット上に先駆者がいるのでは?と調べると、意外にも見つからない。


それどころか、左右のスピーカーでGNDが共通化されておらず、4線での接続が必要なため、市販のスマートフォン用ヘッドフォンが使用できないという情報も。


むむむっ!?もしやプッシュプルでスピーカーを駆動しているのか? ずいぶんなところまでこだわった設計にしているな。小さな電池電圧でできるだけ大きな電位差を作り出し、バイクの風切り音に負けない音圧を作り出すための工夫かな?
その情報はメーカー(サインハウス)のWebサイトにもそれらしいことが書いてあります。

https://sygnhouse.jp/faq/6x_one_conversion/ より

なんだよ~、すんなりとFTM-10Sに繋げば良いと思っていたら、ここにもトラップが(笑)
平衡→不平衡変換回路が必要じゃんよ・・・・


正攻法ならばオペアンプ。だが正負電源とかは嫌だなぁ・・・・。トランスを噛ますか、はたまた正相とGNDだけを盗み取るか。
ここでもレベル調整が必要か?など、なんか色々とやることが増えたぁ~(笑)