愛車のバイクに搭載している多機能アマチュア無線機、八重洲無線製FTM-10S。
多人数ツーリングの際に大変便利ですし、オーディオやラジオも楽しめて快適な空間の演出に役立っています。
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・【使いまわし写真】FTM-10Sコンソール(写真左手前・350.1000表示のやつ) |
私のこの無線機との出会いは2009年にトンネルクラブ員からの御紹介を受けたことから。
https://…/2009/07/13/ バイク車載用無線機の購入
すでにアマチュア無線の免許は持っていたのと、走行中の無線会話には興味がありハンディー機で四苦八苦していたので即飛びつきました。
バイク乗車中での使用・・・・この過酷な条件に適合する無線機はそれまで世の中に存在しなかったので、この無線機の登場は素晴らしい!
本体とコンソールのセパレート設計となっていて、ハンドル周辺のスペースに限りがあるバイクに対応。走行中でも操作可能なようにデザインされた大きなボタン構成の防水小型コンソール。
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・【使いまわし写真】FTM-10S本体はリアシート下に収納 |
ヘッドセットとBluetooth接続可能な仕様など、なぜこのような思想の無線機が今までなかったのかと驚嘆したなぁ。
そこから10年以上・・・・
他に代替えがないと言う状況もあり、ずーっとラインナップされ続けてロングセラー。
そして同じ期間、走行中の無線通話というアイテムを使い続けるとその便利さが当たり前になってしまい、無くなったら困る存在に。
そしてコレは今更なのですが、なんとFTM-10Sは2020年5月末で最終受注!これ以後は生産終了とのこと!!!
理由はコロナ禍で部品調達が困難になったから。同じタイミングで複数の無線機が同じように生産終了になっているのよね。
メーカーからの公式案内による後継機種は・・・・無し!
アチャー・・・・これは困った!
他に変えが効かない独自性を持つ機種なので、生産終了はかなり辛い!
ただ私は幸いに新品を一台持っていたりするのですぐには困らないけれど、メンバー全員の無線機が維持されないと意味がない。
https://…/2019/11/20/ 特急でバイク搭載用アマチュア無線機FTM-10Sを修理いただいた件
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・【使いまわし写真】偶然にも新品一つ手持ちがあるのですがね |
そろそろ次世代の通信システムへの切り替えを視野に入れなければならない時期なのだろう。
バイクに適した設計のアマチュア無線機は存在しないので、どうしてもハンディー機になってしまう。であればアマチュア無線に限定されずに考えてもよいのね。
電波の種類別に可能性があるものをピックアップすると次の通り。
- アマチュア無線ハンディー機による運用。出力は4級免許上は最大20W。FTM-10Sでは7W、144/430MHz帯、アンテナは自由、Bluetooth搭載機種あり
- 免許無しで使えるデジタル簡易無線(登録局)による運用。出力は最大5W、351MHz帯、アンテナ交換可能(制限あり)、Bluetooth搭載機種あり
- 免許無しで使える特定小電力無線による運用。出力は0.01W、アンテナ交換不可
- 免許無しで使えるBluetooth通信による運用。出力はClass1で0.1W、B+COMやセナなどバイク向け設計の通信ソリューリョンあり
う~む、やはり免許を持ち知識がある前提のアマチュア無線が自由度も高く出力も桁違い。
だが免許の壁が立ちはだかり、メンバーの無線搭載率は66%止まり(泣)
すると興味があるのが今流行り(?)のデジタル簡易無線(登録局)。
免許不要で5W出力は魅力的ですが、業務使用も認められているせいか、無線機は質実剛健な物しかない。
FTM-10Sに存在するラジオ受信やオーディオ接続ができないので環境的にはかなり後退。
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・興味があるのはデジタル簡易無線 |
何れもハンディー機になるので、走行中の周波数変更やボリューム変更が出来なくなってしまう。まぁボリュームに関してはBluetooth接続ヘッドセットにしてヘッドセット側での対応で回避できそう。
現行のアマチュア無線とデジタル簡易無線を両方積んで同時並行運用も面白そうだ・・・・
さぁ~て、(楽しくて)困ったぞ。