先日も日記を書いた、144/430帯の受信回路だけが壊れてしまった多機能アマチュア無線機 FTM-10S。
https://…/2019/08/21/ バイク搭載アマチュア無線機FTM-10Sの受信回路故障
不便でしょうがないし、メーカー送りにしてしまうとその間にラジオ放送やMP3も楽しめなくなってしまうので、自前で修理することに。
この無線機もなんだかんだで10年選手。常にバイクに積んでいるのでそれなりに振動を受け続けているのよね。まぁよく頑張ってくれたほうか。
https://…/2009/08/06/ FTM-10S無線機取り付け作業
部品はちょっと前に調達済み。
450kHzのセラミックフィルターって村田製作所製の廃型等もあって入手困難。
と言っても診断するのではなく世間様の事例で圧倒的多数のセラミックフィルターを交換する作業。
振動で壊れやすいと言うことと、受信だけができないとなるとここの故障というのも辻褄が合う。
まずは、バイクからFTM-10Sの取り外し。
・FTM-10S 本体をバイクから取り外し |
圧着端子で分離できるように設置してあるので、取り外しは簡単。
続いて分解。
裏面のネジを外して、裏蓋を外します。
・裏面のネジを外して蓋を外します |
するとプリント基板が見えますが、部品面へのアプローチも必要なため、さらなる作業。
ブリント基板を固定しているネジをすべて外します。
・プリント基板を固定しているネジも外す |
さらに、プリント基板とM型端子がハンダ付けされているので、これも外します。
ていうか、この取り付け方ならば・・・・アンテナやら同軸ケーブルの反射やらインピーダンスを気にしても無駄な気が(泣)
そして、昔の無線機では大きな高周波電力モジュールがあったのですが、このプリント板は・・・・高周波回路はどこにあるの?というほどシンプル。
というか、素人は完全に手出しできないよ・・・・
で、こちらが壊れたと想定されるセラミックフィルター。
・セラミックフィルター |
白い樹脂のようなもので固められていますが、この夏場の気温のおかげか柔らかく、すんなりと取り外し完了。
ハンダは・・・・鉛フリーハンダなのでうまく溶けてくれないので、ノーマルのハンダを少し載せてから溶かし、ハンダ吸い取り機。
ラジオペンチで部品に引き抜くテンションを掛けながら、5本足を少しずつ引き抜く・・・・完了。
新しい部品をハンダ付け。
・自分で用意した部品に交換完了 |
白い樹脂は・・・・弾性接着剤でも埋めておくか?
でも多分またここが壊れることは容易に想像できる為、そのままにしておこう。
あとは分解とは逆の作業で復元し、バイクに取り付け。
最後に別のハンディー無線機VX-8Dから電波を出して受信テスト。
うんうん、今までうんともすんとも言わなかったのに、受信を示す緑ランプが点灯し、バッチリ!・・・・?