愛車のバイクVFR800F(RC79)のフロントオプションカプラ経由で電圧計を取り付けよう作戦のいよいよ最終回。
https://…/2021/08/09/ 愛車VFR800F(RC79)のフロントオプションカプラ電圧計作戦・始動
https://…/2021/08/12/ 愛車VFR800F(RC79)のフロントオプションカプラの型式が判明した件
一世代前の愛車VFR750F(RC36)時代には電気系統が弱く、レギュレーター(発電機からの交流電力を、直流電力に変換する部品)がしょっちゅう壊れていました。
なので電圧を監視して故障を早期検知するのは必須な対策でした。
https://…/2010/08/22/ 電力系統/レギュレータ・トラブル!! ~168,168.9 km~
VFR800F(RC79)ではインバータ式FETレギュレータなる新しいものになり、さらに故障検知線がECUに接続されるようにバイク側で対策されていますが、ライダーとしては常に電圧を見ておきたい・・・・と思いつつも新車から早5年(笑)
ようやく取り付けます。
まずは取り付け場所の検討。メーターパネル周りだと、事実上ここしかない。
・設置場所はここかな? |
ただし角度がついて斜めになっていて平面がライダーの方を向いていないのよね。
なのでこれの向きを変える必要があります。
ベースとなるものをホームセンターで探したら、これが該当。
・【使いまわし写真】くさびセット ¥190円 |
プラスチック製のくさび。
適当に折って使うんですって。値段も安いしちょうど良い。
こんな感じでプラスチック製のくさびが大量に入っているのですが、使うのは数枚。
・くさびを数枚使いましょう |
高さ方向はちょうど取り付ける電圧計にフィット。
なので横方向を折って調整します。
・折って使うみたいです |
もともと折って使う設計なので、簡単に加工できました。
一枚では角度が足りないので、数枚を弾性接着剤で接着し、大きなくさびにします。
・それらを弾性接着剤で接着 |
これで大きなくさびに。
ここから三次元的なメーターパネルの角度に合わせてヤスリで削り出し。
・ヤスリがけしてスペーサーを削り出します |
地味な作業が続きます。
せっかくの連休だというのに何をやっているのだ私は・・・・(ステイホーム的には素晴らしいのですがね。)
まだちょっと甘い気もしますが、後で削ることにして取りあえずはこんな感じかしら。
・こんな感じかな? |
これで下準備は完了かな。
続いてはデイトナ製のコンパクト電圧計の配置。
配線図を見ると、3線出ています。ご丁寧に防水コネクタ付きで。
・きちんと電圧計しているんだな。 |
電圧測定線と、内部照明等の電源線が別になっていて、ちゃんと電圧計していることに驚き!
今回電圧測定端となるフロントオプションカプラは、グリップヒーター線と共用しているので、グリップヒーター使用時には大電流が流れ正確なバッテリ電圧ではなくなってしまう・・・・
かと言って、電圧測定線をバッテリまで伸ばすのであれば、せっかく今回イージーにフロントオプションカプラから配線しようという趣旨に反してしまう・・・・
まぁ、レギュレータが正常運転しているのがわかればよく、電圧値そのものに精度を求めないので、電圧測定線と電源線を一つにまとめてしまい、フロントオプションカプラに接続することにしよう。
コネクタで分離できるようにデイトナの親切心なのだが、このおかげで狭隘な場所を通すことができず、本末転倒。切り落とすべきかバイクに配線しながらコネクタを収める場所を勘定して決定しよう。
・仮配線してみたのですが・・・・長さがドンピシャ! |
なんと測ったかのようにドンピシャ!
このままコネクタを切り落とさず使用することに決めました。
となると、コネクタから先はバラ電線であったため、コルゲートチューブで保護。
・コネクタから先は電線3本のため、コルゲートチューブで保護 |
これも指先が痛くなる地味な作業。
そして本配線。ピッタリとカウルの内側に隠れます。
・ちょど良い位置にコネクタが収まりました(註:のちに場所を小修正) |
写真の位置だとカウルが閉まらないので少しだけ配線の取り回しを修正。
LEDヘッドライトドライバーのすぐ脇を通り、メインハーネスに這わせてフロントオプションカプラへ。
・フロントオプションカプラ付近まで配線がやってきました |
ここで、電圧測定線と電源線をハンダ付けして一本にまとめてしまいます。
屋外でもコンセント使用可能~♪
・電圧計の電源線と測定線をはんだ付けしてしまいます |
・・・・というだけで、ハンダ付け作業はいつもの通り。
最後にHX040カプラ用の端子をカシメてカプラにセット。
・端子をカシメてHX040コネクタにセット。コネクタクリップも取り付け |
コネクタクリップもダミーカプラから移植して取り付けましょう。
カプラ直前の電線露出箇所も保護。
・コネクタ直前の配線も保護してバッチリ |
雨天走行時に先方からの直接風雨は避けられても、停車したらラジエターに付着した雨滴とかが垂れてきそうな場所なので、厳重保護にこしたことはない。
所定位置にセット。
・所定位置にセットすると殆ど見えません |
ほとんど見えないですね・・・・
カウルを元に戻したら、作業完了。
さっそく試運転。
・試運転。もうすこしスペーサーを削らねばならんな。動作は完璧 |
動作的にはバッチリかな。
あとは微妙に角度を調整したいくらいかな。
電圧値そのものは、コンピュータ制御のインジェクション車だけあって、極めて安定の14.3V。
冷却ファンが回っても14.0~14.1V付近をキープしていて、てっきりファンが回るとバッテリーから電力を持ち出しているという古い考え方は捨てたほうが良いのかもしれません。
これでレギュレータの正常時制御電圧が分かったので、あとはこの値を大きく外れていないか時々眺めてニヤニヤしてみたいと思います(笑)