リアブレーキキャリパーオーバーホール ~145,758.1km~

今日は、愛車のバイクVFR750F(RC36)のリアブレーキパッドの交換ついでにキャリパーオーバーホールもしてしまいます。
来年2月の車検に向けた自前の整備なのです。

https://…/2007/12/02/ リアブレーキパッド交換 ~129,962.0km~

バイクを買うなら寒い冬だとバイク屋が空いている』理論でこの季節にバイクを購入したので、車検も毎回空いているこの時期なのですけど、ドッグ入り直前の自前整備も寒いこの時期にしなければならないのが難点なんです・・・。


さて、整備ですが・・・

  • リアブレーキキャリパーを外すためには、リアタイヤを外す必要がある。
  • リアタイヤを外すためには、マフラーを外す必要がある。
  • リアブレーキフルードリザーバータンクにアクセスするためには、リアカウルを外す必要がある。
  • リアカウルを外すためには、パニアケースステーを外す必要がある。
  • パニアケースステーを外すためには、無線アンテナ配線をバラす必要がある。

と、本来の整備に入るまでの準備が大変です。リア周りはかなりバラさないとダメ。
オーバーホール自体は前々から実施する気だけはあったので部品は全て手元にあり、ブレーキキャリパーも安いときに買っておいたものがあるので問題なし。

https://…/2008/05/24/ VFR750F(RC36)のパーツ注文

その他考慮として、この時期は日没が早いため作業時間が著しく制限されること、そして作業場所の関係から日没時点で原状回復が必要という制限が課せられます。


朝10時、作業開始です。
まずは、平地にセンタースタンド駐車してから、一番邪魔になるパニアケースを外し、無線アンテナ/ケーブルを外し、ステーを外します。

・整備前 ・無線系統外し/パニアケースステー分解

続いては、足回りです。

・整備前 ・マフラーを外す ・ホイールも外す

さらにはリアカウルも外して、ブレーキフルードリサーバータンクにもアクセスできるようにしておきます。

・ブレーキフルードリサーバータンク(車体後方右側)

ココまで分解するとようやくリアキャリパーの整備ができるようになります。
まずは、ブレーキパッドを取り外します。

・ディスクの真後ろから ・斜め後から ・パッド取り外し完了 ・ちょうど替え時かな

あらら。先週鏡で診断したときはもう少し残っている気がしたんですが、結構ギリギリですね。ちょうど替え時だったみたいです。

https://…/2008/12/06/ ドック入りに向けて

今回はキャリパーのオーバーホールもしますので、キャリパーを取り外します。その前に、ブレーキフルードをできる限り抜き取っておきます。

・リザーバタンクを開ける ・ネジがボロボロだ・・・ ・注射器でフルードを抜く

続いて油圧系統のネジを少しだけ緩めた後に、キャリパーを取り外します。

・パッド取り外し後 ・キャリパーをステーから外す ・ペットボトルでフルード受け ・キャリパー取り外し完了

この後、キャリパーからピストンを取り出します。プロはエアーを使うらしいのですが、私はキャリパーピストン脱着ツールを使用して人力で引き抜きます。

・汚~いキャリパー ・ピストンを抜きます ・もう一息! ・さらにシールも取り外し

マメにメンテナンスしていたお陰なのか、ピストンは人力で苦も無くスポッ!と抜くことが出来ました。シール4つを外せば完全分解完了です。
ココからはチマチマとお掃除です。

・歯ブラシと洗剤でゴシゴシ ・シールの溝は爪楊枝で ・最後は水洗い ・ピストンには錆が・・・

さてと、水分大敵なブレーキ油圧系統ですから、十二分に乾燥させなければいけません。ピストンには錆が浮いていたので新しいパーツに交換することにします。


その間に、前回ブレーキペダル交換時に一緒に交換する予定だったリアブレーキストップスイッチを交換してしまいます。
別に壊れて交換するわけではなく、もうボチボチ18年ですから壊れても良いお年頃。予防保守交換なのです。この作業も、リアカウルを外す必要があるので今回の作業と同時に実施してしまうのは一石二鳥のはずが・・・・右ステップのステーを外し、さらにパッセンジャーステップステー一式を外さないと交換できず、さらにETC車載器の電源をここに割り込ませていたみたいでその移植と・・・結構な時間を食われてしまいました。

・ステップステーを外す ・新旧ストップスイッチ ・ETC電源割込み配線(赤)

そして、組みつけの準備にかかります。まずは新しいブレーキパッドの面取りをして、ブリーダーバルブに薄くシリコングリースを塗布しようとしたら・・・・

・新パッドはフェロード製 ・ブリーダーバルブは・・ ・白く変色してるヨ・・

なんじゃこの白いのは(?) さっきのボルトといい、普段目が届かないところはボロボロだな。たった今気が付いたところだからスペアパーツの手持ちも無いから可能な限り磨いて再度組み付けるしかないし・・・・。
そして、初めて使うフェロード製パッド。ものすごい柔らかい~~~ヤスリで削るとサクサク削れてしまいます。


これは距離がモタなそうだゾ~~。コレだけのメンテナンスをするのは重労働だから、なるべく距離はもって欲しいのに~~~。


ココからはようやく組み付け工程に入ります。

・交換パーツ ・シールを組み付け ・ピストンを組み付け

パッドピンも新品交換して、パッドを組み付け、キャリパーを所定位置に組み付けます。

・パッドピンは新品交換 ・キャリパーを設置 ・パッドも設置 ・そしてエア抜きの準備

後はエア抜きなのですが、この時点でかなり日が傾いています。暗くなったら作業できないし、辺りには工具やらネジが散乱していて、コレを元通りにしなければなりません。タイムリミットは4時30分、撤収に最低1時間はかかるので時間がギリギリです。

・フルードを入れる ・注射器をセット ・負圧をかけます ・ブリーダーを緩める

エア抜きを始めますが、なかなか抜けない・・・・。ある程度まで抜いたら一旦作業を中断して、原状回復のための仮組みをしました。


残念、次回に持越しです。エア抜きが完了するまでバイクに乗れません・・・・

前回ブレーキパッド交換 2007.12.02 129,962.0 [km]/差分15,796.1 [km]
前回オーバーホール 2004.08.15 97,072.5 [km]/差分48,685.6 [km]