ノートパソコン・パナソニック製CF-T1ハードディスク換装

もうずいぶん前から愛用しているノートパソコン。私のモデルはとにかく必要最小限の装備しかない替わりにとても軽くてバッテリー長持ちのタイプなので、CDドライブやフロッピー等はもちろん付いていないのです。

・CF-T1 超軽量ノートパソコン

今年の4~5月頃からハードディスクの調子がおかしくて、使用中に突然『かきゅ~ん♪』という音とともにハードディスクの電源が落ちてしまうのです。
8月位までは騙し騙し使っていましたが、9月に入るとなぜか順調になりました。

https://…/2007/04/15/ ハードディスク
https://…/2007/04/21/ 前日飲んでしまった・・・

しかしココ一週間でまた症状が再発しだしたのです!!
もう修理に出そう。と決断しました。


普通は購入後1年間の保証期間なのですが、なぜか私のモデルは『ビジネスモデルだから』との理由で3年間の保証期間がありますが、もう切れてしまっているため有償修理になります。過去に2回ほど、その恩恵に預かりました。

https://…/2004/09/14/ ノートパソコンのキーボードが壊れたみたい
https://…/2004/09/19/ ノートパソコン故障のその後
https://…/2005/10/20/ サルベージ
https://…/2005/10/29/ 復活・ノートパソコン

インターネットでググルと『修理代金6万円前後』というハイプライス!!こんなに出せない!と判断した私は自分で治す道を選択することにします。


インターネット上には同じ型のハードディスク交換を決断したパイオニア達の詳細な情報を入手できました。
しかし、CDドライブすら無い私のパソコンには、OS復旧用のデータさえハードディスク内の特殊領域に入っている為にハードディスクを交換してしまうとOSの復旧ができないジレンマがあるのです。

そう、この『現在のソフトの移行』こそが、私のモデルの自力修理の壁を高くしており、成功や失敗などいろいろに報告があり難儀するみたいです。

参考にさせてもらったサイトはこちら。

http://homepage1.nifty.com/~goemon/pc/pana/lets_note3.htm Let's note「CF-T1」で遊ぼう

私もパイオニア達の情報を利用させてもらったので、今更ながら後に続く人達の為に自分のやった事を詳細に記録しておきます。(同一モデルを持っていない人にはどうでもよい情報ですけどお付き合いください。)

換装準備

再インストールなんて無意味な作業はしたくないので、まずは交換の前に現在のハードディスクをパーティションまるまるバックアップしなければなりません。
しかし、私のノートパソコンには記憶装置はハードディスクしかない・・・、と思いきや、USB接続のフロッピーディスクドライブだけ持っていました。フロッピーディスクからばブートがさせることができます。これは物凄い強みです。

・ノートンゴースト

そこで手持ちのバックアップソフト『シマンテック・ノートンゴースト』のピアツーピア機能を使ってネットワーク経由に他の母艦機にバックアップを取る作戦にしました。
ゴーストは、Windows上でバックアップの方法などを指定すると、勝手にWindowsが終了してDOS版のゴーストが立ち上がり、直接ディスクからデータを抜き取る機能があるのです。

1. パーティションテーブルを自由自在に編集するソフトをダウンロードして、フロッピーディスクに展開しておきます。
 http://www.vector.co.jp/soft/dos/util/se035596.html MBM(マルチブートマネージャー)
2. OSリカバリー用領域である特殊なパーティション#4のバックアップを取るために、パーティションの属性を変更します。(パナソニック製ツールがパソコンに付属しています。)
"C:\util\oxp\tools\showRHDD.js"を実行し、言われるがまま再起動します。
3. 再起動後にエクスプローラーでディスクを見るとドライブが一つ増えているので、この中から"makebeer.exe"をフロッピーディスクにコピーしておく。
4. ノートンゴーストでピアツーピア(ネットワーク接続)バックアップを実行します。またDOS版のゴースト起動用のフロッピーディスクもココで作成しておきます。
ノートパソコンをマスターサイト、母艦機をスレーブサイトとします。私の場合はCドライブしか切っていないので、パーティション#1と#4をそれぞれコピーしました。
  Backup Partition #1 to Image 12ギガバイトで2時間30分もかかりました。ネットワーク転送が遅いのは仕方がありません。
  Backup Partition #4 to Image
・ノートンゴーストでバックアップ中
5. ノートンゴーストを終了し、DOSに戻ったらフロッピーディスクを入れ替えてMBMを起動して、パーティションエディタから現在のパーティション割りを控えておきます。私の場合は次のとおりでした。
C:\> mbm edit
NoTypeStart CylinderEnd CylinderSize
107:HPFS/NTFS 0 4,47034.3GB
2       
3       
40C:DOS FAT32X4,4724,8633,075MB
Disk Total Cylinder 4,863
  普通は上から順にパーティションを使用していくのですが、特殊領域は無理やり4番目を使っています。そして、パーティション#4のシリンダ数を計算しておきます。
4,863 - 4,472 = 391 [Cylinder]

ハードディスク換装

データの抜き取りが終わったので、いよいよハードディスクの入れ替えです。前出のページにネジの位置が詳細に解説されている為、手順どおりに実施すればあっけなく分解ができました。

・バッテリーを外して
 裏面を上にする
・裏面のネジを全て外す ・外したネジは場所が
 わかるように保管
・表面のキーボードが取れ
 ます
・表面のカバーも取ります ・ハードディスクよ、こんにちは ・取り出しました

ただしこのパソコンの特殊仕様、省電力の為にロジック電圧+3.3Vというものを使用しています。普通にパーツ屋で売っているハードディスクはロジック電圧+5.0V仕様なので、このままでは動作しません。そこで、接続コネクタのピンを折ってしまい、+3.3Vの接続を断ち切らねばなりません。

・買ってきた日立製ディスク
120GB/5,400rpmで\8,980円
・開封します ・ピンを折りました

その後は、逆の手順で組み立てます。

リカバリー

組み立てが終わると電源を入れてみます。すんなりと電源が入りましたし、ハードディスクも回り始めました。と~~っても静か♪なディスクです。
でもハードディスクの中は空っぽなので、当然何にも立ち上がりません。

1. フロッピーディスクからノートンゴーストを立ち上げるが、何もせずに終了してDOSに戻り、MBMを起動してパーティションを作成します。
ココでのキモは、パーティション#4をディスクの最後尾に同一のサイズで作ることです。MBMを立ち上げてパーティションエディタ画面を表示すると、ディスクの全シリンダ数が表示されているため、ココから先程の391を減算した値を開始位置とします。
NoTypeStart CylinderEnd CylinderSize
1    
2    
3    
4    
Disk Total Cylinder 14,593
  ただし、シリンダの位置はある仕様を満たす必要があるため多少前後に調整される場合があります。私の場合は開始位置が
14,593 - 391 = 14,202 [Cylinder]
  のように計算しましたが、実際には1シリンダ前にずれて確保しました。そして、残りのシリンダは全てパーティション#1に割り当てることにします。
NoTypeStart CylinderEnd CylinderSize
107:HPFS/NTFS 0 14,200メモし忘れたけど100GB以上!
2       
3       
40C:DOS FAT32X14,20114,5923,075MB
Disk Total Cylinder 14,593
2. この後、各パーティションには先程のバックアップイメージを書き戻すことになるのですが、どのパーティションにも属していない先頭セクタ(マスターブートレコード)にブートストラップを書き込んでおかないと起動しないため、MBM付属のブートストラップを書き込んでおきます。
C:\> mbm install
3. その後、再びゴーストを立ち上げて、先程取得したバックアップを元に戻します
  Backup Image to Partition #1
  Backup Image to Partition #4
4. 書き戻しが終われば、パソコンをリセットしましょう。
何事も無かったようにWindowsが立ち上がり、交換前の環境がそのまま引き継がれていますすばらしい~♪

BIOSに特殊パーティションの場所が変わったことを勉強させる

ディスクのサイズが変わったため特殊パーティションも位置が変わるので、BIOSのメニューから『リカバリーが消えています
そのため、次の手順で位置を学習させます。

1. 手順の最初で特殊パーティションを見えるようにしてしまったので、再び見えないように隠すコマンドを実行します。
"C:\util\oxp\tools\hideRHDD.js"を実行し、言われるがまま再起動します。
2. 再びDOSを使いたいので、フロッピーディスクからゴーストをブートして、何もしないで終了してDOSに戻ります。
3. 換装準備3項でコピーした勉強プログラムを起動します。
makebeer /copy
4. 再起動すればお終いです。

交換後記

すばらしい~、ハードディスク代だけで交換ができた上に、ディスク容量も40GBから120GBに拡張できちゃったし、なんといっても物凄い早い!


はっきり体感できるほどパソコンの動作が速くなっています。スペック的には回転数4,100rpm --> 5,400rpm、キャッシュメモリ2MB --> 8MBとなっていますが、ディスクがコレほどまでに性能の足を引っ張っていたなんて~、と激変にオドロキです。
癖になりそう~~~。


しかし、今日の仕事中に突然『交換しよう』と思いつき、家に戻った21時から作業を始めバックアップ完了が23時30分
この時点で諦めて寝ようかと思ったけれど、メインマシンのノートパソコンが使えないのは痛いので、分解を始めてしまったらもう止まらない!
ハードディスクの換装・再組み立て完了が深夜1時で、そこからリカバリー開始。さすがに開始だけしたらパソコンつけっぱなしで寝てしまいましたが、なぜか深夜4時に目が覚めてしまいました。
手順を書くときは原因がわかっているためすっきり書いていますが、実際は4時に再起動をしたら全然立ち上がらず、マスターブートレコードだと追求して復旧し、さらにBIOSに勉強などさせていたら朝の5時


結果的には一日使えなかっただけですんなりと復旧してくれました。
もうだいぶ古いパソコンなのですが、インターネットをちょっと見てメールするだけ、後は仕事で持ち歩いてワープロとテキストエディタしか使わないので、性能的な衰えを感じません。
まだまだ当分使うと思います。