緊急有給休暇→新河岸川産業廃棄物処理の現場をチラ見してきた件

光と影・・・・必ず1セットで現れる。


先日、東京都の水道水の集めてくる施設の一つ、秋ヶ瀬取水堰~朝霞浄水場までの朝霞水路を見学しました。

https://…/2023/08/12/ 今日も高速道路は渋滞なので近場巡り。"竹國うどん"と秋ヶ瀬取水堰

利根川の水を荒川に武蔵水路で導水し、荒川の水を取水して浄水場まで導く朝霞水路。最後のその姿が見られるのが沈砂池周辺

矢木沢ダムを見学してきた日記
https://…/2022/09/11/ 東京の水瓶・利根川最上流"矢木沢ダム"周辺をバイクで流してきた件
武蔵水路を見学してきた日記
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新河岸川をくぐって越える手前に沈砂池があり、そして河岸段丘の上にある朝霞浄水場に導水

・【使い回し写真】朝霞水路は新河岸川の地下をくぐり抜け、台上の朝霞浄水場へ

ちょうど橋の向こうに家が並んで建っていますが、その右側にスペースが空いていますね。あの部分の地下朝霞水路があります。


新河岸川の向こうにある巨大建物は、その朝霞水路の水の一部を三園浄水場にも送水するためのポンプ場か?
いや違った。朝霞浄水場排水処理場ですって???? なにそれ排水ってそんなのあるのか?

・【使い回し写真】川の向こうの巨大施設は朝霞浄水場排水処理場

ついでに新河岸川の水も取水して飲み水にすればよいのにとも思いますが、こちらの川の上流には東京都下水道局清瀬水再生センター(下水処理場)の排水が接続されているからあえて避けているのかな?
それと新河岸川下流の隅田川の水質悪化改善のために、これだけ苦労して集めた朝霞水路の水を一定量リリースしているほどだから水量を減らすのは禁じ手なのかも・・・・


な~んてところで前回の日記は終わっていました。
いわゆるとして生活する人を支える重要インフラであり、地味だけれども光り輝く部分


私もこの先を知らなかったほうが良かったのかもしれない・・・・

新河岸川産業廃棄物処理

すぐ近くには影が存在することを。
今日は仕事の嵐がやって来る前の静けさ。この先仕事が忙しくなるのですが、その直前に休むチャンスが有ったので今日は突発的な有給休暇。再びこの朝霞水路沈砂池にやってきました。


この場所から徒歩圏。新河岸川の左岸堤防を下流に向かって進むこと200m程

・対岸は朝霞浄水場排水処理場の建物。新河岸川左岸堤防を下流に向かいます

ポカポカと暖かく、のどかな散歩・・・・


・・・・


あれれっ!?

・左岸堤防上の散歩道は仮囲いで封鎖されている・・・・!

白い仮囲いにて厳重に囲まれたゾーンが出現。特にどんな施設なり事情であるのかは明記されておらず、謎の施設・・・・


ここが『新河岸川産業廃棄物処理対策』なる施設だとは。
もとはといえば不法投棄された有害物質がこの川岸に大量に埋められていた事が発見されたことに始まるのです。

・左岸堤防はずーっと先まで仮囲いが続く

原状回復義務がある犯人は結局特定されず埼玉県の税金で処理しなければならないのですがその高額な費用をポンと払えるわけもなく・・・・未だにこのゾーンの内側に有害物質が埋まっているのだとか。


近くに寄りすぎるとよくわからないので対岸(右岸)に渡って左岸を眺めてみることに。

・右岸から見た左岸。ここだけ護岸が固められている!?

白い建物は仮囲いの外側で一般企業の所有物。その手前に帯状の白い仮囲いが見えますね。そこから手前・・・・川の方角が有害物質ゾーン


ひえぇっ!こんなところに不法投棄かよ。けしからん!!


Wikipediaを要約すると・・・・(詳しくは記事を見てください。)

  • 1987年、この付近から有害物質を含む廃棄物(ガラス、ゴムくず、廃プラスチック、有機溶剤入りドラム缶等)が発見される
  • 1990年、有害物質が地下水や河川に拡散しないように深さ13mの鋼矢板を設置し、防水シートで覆い、さらに厚さ1mの覆土も設置
  • 1994年、護岸工事を実施して流出を防止。深さ21mの鋼管矢板を設置
  • 1994年、試掘して現場に保存。ドラム缶950本相当の有害物質。内容分析の結果、高濃度の有機溶剤に汚染されていることを確認
  • 1996年から2010年、有機溶剤等の有害物質の吸引作業を実施
  • 2016年、試掘したドラム缶950本分の有害物質の無害化処置を完了
  • 現在進行系で地中に有害物質が存在


怖っ!
あまりに量が多すぎて、全部を無害化出来ていないのね。
そしてこんな川の近くに・・・・これは流れ出ているかもって考えてしまうわ。

・左岸下流側には、巨大ビニールハウス? あれが2016年までドラム缶が仮置きされていた倉庫

すぐ隣をJR武蔵野線の鉄橋が通っているので、電車の中から見たほうが特等席で見物できそうな感じ。(一瞬で通り過ぎてしまいそうですが。)


再び上流側からの写真。仮囲いの向こうに見えるのは・・・・灰色のコンクリートのような防水シートのような何か。

・盛り上がった灰色の部分

あの下にはまだ大量の廃棄物が埋まったまま・・・・


これ時間ばかり経過して一向に手つかずのままですが、犯人が見つからなかった以上土地の所有者・・・・国。そしてこの河川管理は埼玉県の管轄なので、さっさと処理しないとダメな気が。
先延ばしにしても結局は税金で処理しなければならないのでしょうから・・・・