バイク車載アマチュア無線機や同軸ケーブルのメンテナンスをしてみた件

チームでバイクツーリングをする際に欠かせないツールになっているのがアマチュア無線。バイク用に開発された八重洲無線製FTM-10Sを装備。
運用するためには本人に対する免許(無線従事者免許)が必要だし、無線機に対する免許も必要(無線局免許)とハードルが高いのは事実ですが、そのぶん有識者が取り扱う前提なので電波の出力は段違い。私のしょぼい設備で半径3~5kmくらいが通話可能ってところですかね。ものすごい条件が良い場合(直線的に見通せる場合)は50km先まで電波が届くのは以前実験しました。

https://…/2017/10/09/ 再び無線ツー!バイクで赤城山レピータと通信成功 距離51km!

そんな欠かせない無線設備ですが、最近のツーリングで不調が発覚500mも離れると通話不能な状態

https://…/2023/05/06/ ツーリング時に使用するアマチュア無線系統が不調な件(続報)

そこで予備品として購入していた新品無線機FTM-10Sと付け替えてツーリングにトライしてみましたが症状は改善されず(泣)

・無線機を新品にして試験不調、さらにアンテナを双方交換して試験中の様子

なんとなく私のアンテナが悪そうだ・・・・というところまで原因を絞り込めたので、これまた予備品として保存していた同型アンテナ(コメット製SB1)に交換しましたが、効果測定は次回のチームツーリング待ち


しかし社会人の皆様のツーリングはなかなか機会が少ない。
アンテナが振動で破壊された・・・・無線機はシロ。残る同軸ケーブルやらコネクタ周りも同じように例年劣化している可能性が高いのでこの際新品に交換してしまおう。


適当に新しい部品を購入したものの・・・・同軸ケーブルの長さが短くて大失敗!

https://…/2023/05/26/ バイク車載無線局・同軸ケーブルを交換しよう→失敗した件

その後は秋葉原の無線ショップに行く機会を狙っていたのですがなんだかんだで通販で購入。今度は少し長めの1.2mタイプを購入。

・基台取り付けコネクタ付き同軸ケーブル(2D-LFB-S 1.2m) 2D1MR

さっそく交換作業をしましょう。
あと原因ではなかった無線機本体FTM-10Sの新品は、取り外して大切に保管することに。もうメーカー製造中止なので新品を購入することは出来ないので大事な大事な予備品。


一旦取り外して保存している年季の入った無線機を復活させます。下の写真は作業前・・・・つまりほぼ新品の無線機が取り付けられている状態。無線機本体だけ黒々としていますね。

・ほぼ新品のFTM-10Sを保存のために取り外します

まぁ取り付けと言っても底面にマジックテープを取り付けてその接着力で固定しているだけなので脱着は簡単


コネクタで接続されている4系統のケーブルを取り外し、そしてヘラでマジックテープを剥がせば取り外し。
一番の難関は丸型圧着端子で強固に接続している電源系統かも。それでもネジを緩めれば分離可能ですから・・・・ガッチリと固定してるけれどイージーメンテナンス。(←を考えて設置しています。)

・10年選手の旧FTM-10Sにはまだまだ頑張ってもらいましょう!

取り外したほぼ新品は大事に梱包し、また次の登場の時まで箱の中で眠っていてもらいましょう。


先に古い無線機を定位置に収めてしまいます。逆の手順で電源系統を接続し、そしてコネクタを接続。
最後に同軸ケーブルを交換しましょう

・続いて同軸ケーブルの交換

前回購入したのがいつで、どのよううな製品だったのかはこのブログ上にも記録が残っていない・・・・
おそらくはこのFTM-10Sに乗り換える前のハンディー無線機で頑張っている頃に購入設置したものと思われます。推測ですが15年選手


設置自体はうまくカウルの隙間を見つけて、かつリアキャリアをうまく使い、そしてインシュロックで所々を固定しているだけ。ニッパで分離。
M型コネクタ部分は大きなナットで固定しているだけ。取り外してみると全体的に輝きはなく、そして同軸ケーブルはヨレヨレ・・・・かなり劣化していますね。

・同軸ケーブルを取り外しました。ヘロヘロだし金属部分は輝きがなく劣化

よく見るとアンテナ基台自体もだいぶボロボロだな・・・・
これは基台メーカー純正の状態だとバイクの強烈な前後G・横Gに耐えられない(←純正のボルトだと強大なトルクを使って締められない。)のでボルト類を全て自分でアルミキャップボルトに換装して使用しています。
バイクカバーを使用するので可倒仕様。ちょうど影になっているボルト一本にアンテナ・コネクタの全重量がかかる構造なので、ここも定期的に交換しないとそのうち折れそう・・・・


とりあえず今回は同軸ケーブル系統の交換に留めますが・・・・設置していく段階で手触り(弾力性)がぜんぜん違う! おじいちゃんの肌と赤ちゃん肌のモチモチ感の違い。

・新品同軸ケーブルはしっかりとした弾力が有る

案の定、ほんのちょっと長い。シート下で1ループさせますか。


こちらが新しいM型コネクタ。ピカピカと輝いています。

・新品のアンテナ基台コネクタ。輝きがスゴイ!(笑)

ここにアンテナを取り付けて終了。
運用当初は高性能アンテナを付けていましたが、そしてその手のものはだいたい長くて重いのですぐに折れ・・・・経験を積むとバイク走行中に仲間と会話をする程度であればあまり利得はいらない(遠くの別の人同士の会話が入ってきてしまうから。)という事に気が付き、軽量で折れる心配のないフレキシブルエレメントタイプに落ち着きました。


これで作業完了です。とりあえず受信は問題なし。電波が飛んでいるのを確認するためには・・・・群馬県・赤城山レピーターと交信してみるしか手がないのでまた次回に持ち越し。

・作業完了!これで次回ツーリングの準備は完璧!

それにしてもパンパンなリアシート下スペース。ここにBluetooth通信ユニットの分岐機構を収めようとしていますが無謀なのかも(笑)


最後に全体を軽く点検・・・・

・リアタイヤのライフがもうぼちぼちだな(泣)

リアタイヤがもうぼちぼち限界だな。記録を遡ると使用距離は1万5千キロ。まぁ標準的な減り方ってところですね。(←欲を言えばもう五千km持って欲しいが。)
梅雨の時期にタイヤ交換を予約してしまうと雨の中をタイヤ屋まで走らねばならぬ可能性があるので、梅雨明けにタイヤ交換しに行こう。


さぁ、今度こそ快適なツーリング無線環境が復活できるかな?