ノートPCに内蔵しているSSDの冷却対策のために銅板を貼り付けてみた件

私の愛用のノートPCは、中古で購入したパナソニック製レッツノートCF-SV7
そして同じ機種を会社の同僚も愛用しています。その同僚のノートPCの調子が悪くなり、診断すると冷却ファンが不調とのこと。

https://…/2023/06/14/ SSDの温度計測と冷却の対策をしていたら意外なところで役に立ちました

そしてパナソニック側も交換用パーツを市中に提供せず、街中のショップやDIYでの交換ができないことが発覚!


その不調のノートPCではCPU冷却ファンが機能低下しており本体内のエアフローが低下。内蔵SSD(同僚もDIYで開腹し高速SSDに換装している。)がかなりの高熱に!(Crystal DiskInfoで60℃台後半の表示)
こりゃ~サーマルスロットリングで速度低下を起こしているのだろう・・・・


打つべき手として・・・・

  • 街中から部品取り用のジャンク品を入手すること
  • 高速ゆえ発熱量が多い内蔵SSD、かつもともとエアフローがあまり良くないレッツノートのため、SSDに放熱対策をする

・・・・なんてことを言っていました。


なるほど~これは他山の石ではなく、やがては私にも降りかかる問題だぞ!!
私も同僚ほどではないもののそこそこ高速なNVMe接続のSSDに換装していて発熱は気にしていたのです。

内蔵SSDの換装の話
https://…/2023/01/31/ データ倉庫用にSSDを買い、PC内蔵SSDをキオクシア製に再換装した件

アルミ製外付けSSDケースに収納したSSDも併用していて、こちらは全体を空中に浮かすように設置して、常用時の温度がかなり改善。

外付けSSDの冷却対策の話
https://…/2023/02/09/ 外付けSSDケース・グリーンハウスGH-M2NVU3Aに放熱対策してみた件

温度を比較すると、内蔵SSDは外付けSSDより5℃くらい高い値を推移しています。


レッツノート内部のエアフローは良くないとのことなので、試しにSSD冷却用の銅板を購入してみました。
怪しさ全開の中華製

・内蔵SSD冷却用の銅板 "SGTKJSJS"はブランド名??

ご丁寧にプラケースに入っていますが中身は『銅板』『冷却シート』『脂拭き取りシート』、そして『ゴムバンド』・・・・が入っていない! 不良品じゃん(泣)
千円未満の商品でいちいち返品とか手続きが面倒なのでそのまま工夫で乗り切ろう・・・・あぁ中華製(大泣)


さっそくノートPCを開腹。ネジの本数が多いだけで構造は単純。ネジも一番最初に開けるときはネジロック剤の影響でとても硬いやつとか有りましたが、数回開腹しているので楽ちん

・ノートPCの裏蓋を外せばSSDに簡単にアクセス

裏蓋をはずすとメイン基板と内蔵SSDがこんにちは。
左半分がスカスカなのは内蔵光学ドライブの収納スペースだから。このガラ空きのスペースに2~3本SSDを内蔵させたいくらいだな。


まずはSSD上の凸凹を吸収するために冷却シートを貼り付けます。

・弱い粘着力を持つ冷却シートを貼り付けます

粘着力はほぼ期待できないほど弱い。まあ糊を塗布してしまうとそれが熱移動を妨げることになってしまうから仕方がないだろう。


その上から空気を抜くように軽く押し付けて銅板を密着させます。

・その上から銅板を軽く押し付けて設置

ずーっと定位置での使用であれば弱い接着力に頼るこのままでも良いかもしれないですが、私は出張でアクティブに持ち歩く。
たぶん飛行機着陸時の振動で剥がれてしまいそうで心配。


そこで付属のバンドで固定と行きたいのですが・・・・まさかの梱包忘れだものなあ。
仕方が無い、代打!輪ゴム

・輪ゴムでも巻いておくか

ただ輪ゴムは経年で溶けるので、後で手頃な何かを見つけたほうが良さそうだ。
ミニサイズのインシュロックでも買ってくるかな・・・・


さてここからは設置後の効果測定のお話です。
デバイスの診断情報(S.M.A.R.T)を監視するソフト、"Crystal DiskInfo"では現在値は当然見ることができるのですが、過去値もグラフで見ることができるのです。これが便利なのよね~♪


内蔵SSD・外付けSSDの温度変化グラフ表示してみます。
ある時点から内蔵SSDの温度(青線)の傾向がガラッと変わっているのがわかりますか?

  • ちなみに黄色線は外付けSSDの温度
・Crystal DiskInfoの温度推移グラフ(中央右手付近の落ち込み点が銅板設置作業箇所)

銅板対策前の内蔵SSDの温度は外付けSSDの+5℃くらいで推移していたのですが・・・・対策後はほぼ同じ温度か、下手をすれば外付けSSDよりも内蔵SSDの方が温度が低くなっている!


たまたまかもしれないので、もう少し時間が経過して長期スパンで見てみましょう。

・Crystal DiskInfoの温度推移グラフ2

こんどは逆に内蔵SSDの方が5℃ほど低い値をマークするように。もちろん瞬間的な負荷がかかりところどころ数値が跳ね上がりますが、すぐに冷却されて値が落ち着いている
銅板一つでこの効果はスゴいな。こんなに明確に変わるんですね。
こりゃ~、長く安定して使い込むつもりならばこの程度の冷却対策は必須と思っていたほうが良さそうだ。


数値で客観的に効果測定・評価できてよかったわ~