バイクに搭載している多機能アマチュア無線機FTM-10S。
複数台でのツーリングの際はコミュニケーションツールとして大活躍していますし、ソロの時はスマフォで音楽を聞いたりナビ音声を聞いたりで大活躍。
https://…/2012/09/08/ バイクに乗りながら聞いているラジオ・NACK5が好きになっちゃって
・【使いまわし写真】多機能アマチュア無線機FTM-10S 操作パネル(左手側) |
先日の河津桜ツーリングの際にも当然使用するわけですが、前半の市街地主体の走行では近距離通信ばかりで気が付かず、後半で距離が離れた場面(多分1km程度)で電波を発射しても相手方の応答がない・・・・
https://…/2023/02/23/ 2023シーズン初めの喝入れ!河津桜ツーリング
たまたま障害物の影に隠れてしまったのか?程度にしか考えませんでしたが、比較的視界が利く西伊豆スカイラインやらでも会話ができない状況が発生しました。(←しかも降車後の直接会話で相手には一切届いていないことを確認。)私側の受信は普通に出来ている・・・・と思う。(註:普段の使用ならば1km程度であれば余裕で交信できている。)
あれれっ!?何かがおかしいゾ?
3年半前にはセラミックフィルターが故障して交換してもらったのですが、再びそこが壊れたのか?
https://…/2019/11/20/ 特急でバイク搭載用アマチュア無線機FTM-10Sを修理いただいた件
バイクに積むのに振動に弱いセラミックフィルターがあり、やはり経年でそこから壊れるのね・・・・とは言え2009年購入ですから運用して14年。そりゃ~寿命と考えてもおかしくはない。
というのは置いておいて、今回の不調の原因は何だろう?不調かどうかの確定も出来ておらず、なにかおかしいかな?程度だけれども。
故障箇所で考えられるのは・・・・
- 私のFTM-10Sが故障して強い電波が出ない
- 私の空中線系統の異常で電波が正しく放射されない
- えぬむら氏側の空中線系統
- えぬむら氏側のFTM-10Sの故障
・・・・だよなぁ。金属製のアンテナを使っていた頃は、あまりの横Gにアンテナが耐えきれずに(ローディングコイルの樹脂部分から)折れることが何度もあるくらい過酷な環境。
面倒なのはFTM-10Sがすでに生産・販売終了になっていて新規入手ができないこと。
https://…/2021/04/05/ バイクに最適なアマチュア無線機FTM-10Sが生産終了の衝撃
故障箇所によっては致命傷ともなりかねない。
だが私には、前回故障時に(まだ製造販売されていたので)新品FTM-10Sを購入し、そのまま眠らせておいた予備機があるのよね。
疑うのはまず自分側。
取り敢えず手っ取り早く、予備品と交換して様子を見ることにしましょう。
・結果的に予備品となってしまっていた、新品FTM-10S |
複数台でのツーリングの機会が少ないので実践場面での故障診断は困難を極め、数回かけて切り分けていく必要がある。
交換作業は・・・・リアシート下に搭載している本体だけで良いのか、対向の操作パネルも同時に交換しなければならないのか?(搭載ファームウェアの違いで互換性が無い可能性もありうる。)
取り敢えずリアシート下の本体を交換してみよう。
・リアシート下に設置してあるFTM-10S本体 |
搭載位置はリアシート下のテールランプの前。リアシートロック機構の下という隙間をうまく活用して搭載しています。
自作ノイズフィルタの上に取り付ける親子亀作戦でなんとか設置している感じ。
コネクタ類は全て外します。これは工具レス。
そして本体の固定は全てマジックテープにより行われているので、ヘラを突っ込んで接着を分離させればOK。
・手前に引き出してきたFTM-10S本体 |
ホコリで白っぽくなっていますがあくまで表面の汚れだけで本体は堅牢な金属製なのでしっかりしている。
最後は電源線。
これは長期的な振動からの信頼性確保のために丸型圧着端子による接続にしてあります。
なのでネジを緩めて脱着
・新旧のFTM-10S。どちらが新品かは一目瞭然 |
新旧無線機を並べると、汚れ以外は同一ね。
陽に当たらない場所なので紫外線による劣化も最小。ただ内部の部品は夏の猛暑や冬の寒さによる温度ストレスを繰り返し受けているので劣化していること間違いなし!
あらら、新品マジックテープが少ししか無いや(泣)
取り敢えず仮でざっくりと固定しておこう。
・新品の黒が映えるほど、RC79も歳をとったということか・・・・ |
そしてテスト的に電源オン!
いきなり普段使用している周波数が表示されたということは、設定情報は操作パネル側に保持されているのか?
その割に操作ビープ音の設定は初期化されてしまったりと、機能により情報を保持してある場所が違うみたいね。
だが操作はできるので新旧機材の互換性問題はなさそう。
これで次回のツーリング時に様子を見てみるか・・・・
(本当ならば電力計とかで送信電力を測定するのが筋ではありますが・・・・機材を持っていない(泣))