ツーリング時のコミュニケーションツール改善計画

複数台でのバイクツーリング時のコミュニケーション・・・・
ボディーランゲージか、はたまた信号で止まったときならば直接会話できますが、あまり市街を走らないのでタイミングよく信号にかからずなかなか難しい


そこでアマチュア無線機の搭載に至ります。
ツーリングチーム・トンネルクラブのなかでも無線搭載車は一時期3台ほど居たので、先頭・中間・末尾に分散して配置することで団体統制をするほか、走行中の暇つぶし雑談などにもちょうど良い。
ラジオや音楽も聞けるので、ソロで街乗りでもちょっと楽しくなります。

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・【使いまわし写真】多機能アマチュア無線機 FTM-10S

あとは、北海道とか本州の山奥に走りに行くのですが、その時の保険として。搭載した2007年当時、まだまだ田舎は携帯電話圏外であることも多く、そんな場所でのトラブル時の非常通信手段としても期待していました。


しかしその後、他のメンバーで新たにアマチュア無線免許を取得する人は現れず(泣)
まぁ確かに蕁麻疹が出るような内容だわな、無線免許の勉強って。私は幸い電波通信系の学校だったので朝飯前でしたが。

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・【使いまわし写真】多機能アマチュア無線機 FTM-10S(操作パネル) @ VFR800F(RC79)

免許不要の通信手段として特定小電力トランシーバーも存在していますが盛り上がらず。
時が進むとBluetoothによる近距離通信を応用したものが各社から発売され、お手軽に導入できる時代に。スマフォなどの親和性など時代とマッチしたのか結構売れているらしい。


興味はあったのですが通信距離はアマチュア無線とは比べるまでもなく実用に耐えないと判断していたのですが、アマチュア無線+Bluetooth近距離通信のデュアル運用ならどうだろう。
コメントでお誘いもあったことだし、経年劣化で見直し時期に来ている車載通信設備を更新しなければと思っていたので、重い腰を上げてみることに。

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・【使いまわし写真】ヘルメットにはすでに自作ヘッドセットが付いている

デュアル運用とは言ったものの、まさかマイクを2つ付けて通話なんてことは格好が悪いので、ヘッドセットは共用としたい。というか共用しないとヘルメットには搭載スペースがすでにない。
さてどうするか・・・・B+COMを購入するという前提で調べてみよう。(これ以下でのBluetoothという言葉は『他のB+COMと会話をする』という意味ではなく『ヘルメット~アマチュア無線機間の接続』の意味で書いています。)

  • そもそもB+COMには、Bluetooth機能を搭載したアマチュア無線機(FTM-10SやVX-8D、いずれも所持機。)とリンクして使用出来るそう。

なんだよ、答え一発!じゃん・・・・と思いきや、こんな情報もあります。

  • えぬむら氏はSena製ヘッドセットとFTM-10SとをBluetooth接続で使用していた。ヘッドセットは左右のスピーカーとマイクの合計3チャンネルの送受信があるが、(FTM-10SかそのBluetoothユニットか、はたまたBluetooth規格が不味いのかは不明ですが)ステレオで音楽を聴いている時Bluetooth通信モード(プロファイルっていうの?)(ステレオ音声信号の受信。)と、無線で送信しているときの通信モード(モノラル音声信号の受信と、モノラル音声信号の送信)が存在して、それらを随時切り替えることで、合計2チャンネルしかない送受信帯域を使用しているような挙動。
    • つまりPTTスイッチを押すとBluetooth通信モードが切り替わるので、一旦切断と再接続がなされ、アマチュア無線通話が終了して数秒経過するとまたBluetooth通信モードが切り替わり一旦切断と再接続されるが、再接続時に上手く接続できないときがあり、そうなると電源再投入(つまりはバイクエンジン停止。)でしか回復しない
      • 1日のツーリング中というスパンだと結構頻繁に発生するため結局使い物にならず、アマチュア無線運用時には音楽を聞かないということで回避したという事実。
  • B+COMの下位モデルでは、Bluetoothの通信相手は一つ・・・・つまりは多人数による通信をするのか、スマフォと接続して音楽を聞くのか、アマチュア無線機と接続して通信するのかは排他的利用となる。

これらを考慮すると、ヘッドセットをB+COMに付け替えてしまう作戦は使用したくないのが本音。
となると必然的に現在の『自作有線式ヘッドセット+有線接続』での運用を継続ということに。というか(一応形だけの)アマチュア無線家としてもこちらのほうが面白そう


つまりは・・・・

  • マイクで拾った音声信号を2分配してB+COMとFTM-10Sに流し込む
  • B+COMからのスピーカー信号はアッテネーター経由でFTM-10Sの外部入力端子に流し込み、ミキシング。(ただし、アマチュア無線通話中はミキシングが停止されそちらが優先される。)
  • B+COMはヘルメットではなく、リアシート下にでも置いておく?(ただし電波の飛びを意識すると、カウルの外側が良いのだろうがそれは今後の課題)。常時バイク側から給電し、充電レスでの運用

・・・・と、こんなところだろうか。
そうなるとマイク分配器の設置もリアシート下になるかな?


実は現在運用中の自作無線システムの搭載当初から仮運用状態だった点+αを改善するチャンスか?

  • マイク信号のアッテネータが、左ハンドル下のスイッチボックスに設置されているのですが、これを無線機に近いリアシート下に移設するのが本来の姿
  • アッテネータの定数が大きすぎかつ固定式なので、減衰率が大きすぎるのを調整したくても出来ない。これをVFR750F(RC36)時代のような差し替えでの調整式に戻したい。2者で通話しているときは気にならなくても、3者以上だと私の音声レベルが低すぎて相手が困るはず。

過去にも同じことを考えていた日記
https://…/2017/09/15/ バイク搭載無線システムの改良・基本構想

とりあえず実物が手元にないと実現できるのかもよくわからない・・・・


試しに分解目的で一個買ってみようかな、B+COM Bluetooth通話ユニットなるモノを。

https://…/2022/03/10/ Bluetooth近距離通話ユニット"B+COM ONE"が届いた件