サブスマフォのTPU樹脂製カバーに放熱対策をしてみた件

バイク乗車中に使用しているサブフマフォ(au/京セラQua phone QX・KYV42)の給電方法を、USB有線方式からQi非接触給電に切り替えました。

https://…/2022/03/19/ バイクに非接触給電Qi環境の取付けと試験走行してみた件

春先は問題にならなかったのですが、先日の季節外れの猛暑の日、かつ街乗りをしていたらスマフォが高温になり充電が停止してしまいました。

https://…/2022/05/20/ バイクに搭載している非接触給電Qiのチューニング

本格的な夏を迎える前になにか対策をしなければ!
しかし思い当たる節もあるのよね。自室内でQi給電をした時かなり熱くなる!という事実。


これがバッテリーが発熱しているのか、はたまたQi受電コイル&受電回路が発熱しているのか不明。(多分後者だと推測していますが。)
そして透明なTPU素材のスマフォケースは当然のことながらスマフォ本体に密着するので熱がこもる!!

・サブスマフォに装着しているTPUケース。Qi受電コイルを内側に抱え込む

そこで色々と手を打ちます。


まずは受電コイル&受電回路で発する熱を、広い面積で放熱するための放熱シート

・沖電線製クールスタッフ 厚さ0.13mm

沖電線製"クールスタッフ"。これは銅板をサンドしてあるシートで小さい熱抵抗で熱を広域に分散させ、遠赤外線として熱を放出するのだとか。


これをカッターナイフで切り取って、サブスマフォの裏面に貼り付けましょう。こんな大胆な手を打てるのも、現役を引退しほぼバイク専用と化したサブスマフォだからこそ。

・カッターナイフで容易に切り取れます

カッターナイフで容易に切断できるので楽ちん。さらには裏面には糊がついているので面倒な準備は不要。


ペタッ!

・サブスマフォKYV42の裏面に貼り付けます

銅板の上に黒いシートも被さっているため、見た目がそんなに悪くならないのも良いですね。
カッターで切り取った断面は銅板が露出してしまいますが、黒いマジックペンで塗っておきました。


この上にQiレシーバーを貼り付けることになるのですが、熱を吸い取る方向とは逆になるのでどういう効果が出るのかは未知数。
最悪は黒いシートをカットして銅板に直接Qi受電コイル部分を貼り付けることも可能だが、しばらく様子を見てみることに。


放熱性が上がったとしてもそれをマスクしているのがTPU樹脂ケース。これが断熱性に優れるのかかなり厄介(泣)

・銅板の上にはTPU樹脂製のケースを付けると威力は半減?

使わないのが一番なのかもしれませんが、Qiレシーバーの耐久性がまったく無いためケースは必要・・・・


そこでTPUケースに孔を開けることに。
ただ丸い穴を打ち抜くような方法だと不揃いになりそうなので、カッターで柵状に切り抜くことに。

・ケガキ線を入れます

Qiレシーバー角の浮きそうなところはケースを残しつつ、なるべく放熱のために穴を大きくあける・・・・まぁ元は安いケースなので思いっきり行こう!


結構硬いのでカッターの刃を通すのに難儀します・・・・


指が痛くなってきますが、一気に作業してしまおう!

・結構時間がかかってここまで切り抜きました

地味に時間がかかったけれど、くり抜き成功
段々と慣れていったので、3個目の穴が一番キレイに開いています。


本当はQiレシーバーも放熱テープを使って取り付けたいところだけれど、手元にないので一般の両面テープで仮固定
なかなか良い感じ♪

・こんな感じに仕上がりました

手に持って使っていても、スマフォ裏面からジワ~っと熱を感じる!
これが遠赤外線ってやつ!? 冬にちょうど良かったりして。


そしてバイクに搭載すると・・・・
3本の柵の頭がQiトランスミッターの上部に出ていて、走行するとラム圧でこの柵に圧力が掛かり空気を押し込み下方から排出する通路が出来たのか、以前のように走行直後にスマフォを取り外して手に取った際の熱さが全然違う!


ただ、Qi送電はコイルの真裏に銅板が配置されたからなのか磁束が通り抜けず充電速度が出ていないと思われます。
ちょっと厚めの1mmほどの放熱シートを挟み込んでコイルと銅板の位置を離す必要があるな。


いや~、このあたりの創意工夫が面白い♪

https://…/2022/06/09/ サブスマフォの銅板放熱シートとQi受電コイルの間隔を離してみた件