中部北陸ツーリング4日目の朝。今日はいよいよ最終日で東京に戻るだけ。
たった3日連続の走行で、体はボロボロだし、東京までは距離がたっぷりあるので基本的に今日はまっすぐ東京に向かうだけにします。
そうそう、今日は祝日なので『二輪車ETC定率割引』が使えるんですよね!多少長距離の高速道路を使用しても、これなら少し安心かな?
https://…/2022/03/25/ なんか騙された?二輪車高速料金を普通車の半額にするのは罠だった件
https://…/2021/11/22/ 来年の高速道路二輪車ツーリングプラン定率割引を予習してみた件
生活パターンはほぼ同一の、朝5時半には活動開始。
・出発は和倉温泉駅 5時25分 |
JR和倉温泉駅前のいわゆる昭和なホテルに宿泊していたので、駅からスタート。
昨日の夕刻は混雑していたのですが、さすがこの時間は県道・国道もガラガラ。
・朝駆け @ 県道1号 |
ひゃ~気持ちいい・・・・いや寒い(笑)
お隣、七尾の街は屋台がずらりと並びお祭りだった模様。
・七尾市街はお祭り期間みたい |
いや~危ない、この混雑に巻き込まれていたら大変だった!(すぐ近くのスーパーで買い物をしていた。)
でもこの寒い時期にお祭りというのも珍しいな。
七尾駅・・・・ここも能登半島に来ると何があるわけでもなく立ち寄ってしまう。
・七尾駅 ずいぶん綺麗になった気がする |
建物自体は変わっていませんが、昔はもっとゴテゴテと広告が掲示されていたような気が。なので小綺麗になりましたね。
駅前にはドン・キホーテがあったりと、こんなに都会だったのかと驚き。
まっすぐ東京に帰るんです(下道で)
まっすぐ東京に帰る・・・・けれども、そんなにイージーに高速道路には乗らずなるべく下道で。
高速に乗るってのは『金銭的にもったいない』というのもありますが、単調でツマラナイので『下道を逃すのがもったいない』という二重の意味。
・以前の幹線も、高速道路に任を託しガラガラ @ R160 |
観光客やトラックは高速道路に行ってしまうので、下道のほうが快適だし、好きなところで止まれるし。
こんな海岸ももうまもなく見納めかな。
・R160 朝日が眩しい |
たっぷりと日光浴。
昨日と違い民家は点在するけれど貸し切りの風景。
・海岸トレースの旅も残りわずか |
いよいよ能登半島の付け根付近かな?
ここから先はいわゆる市街地に入るので、信号機もたくさん出てくることでしょう。
・さようなら石川県 また来る日まで |
走るには最高の場所の一つ、石川県。また来年かな?グッバイ!!
氷見漁港で朝ご飯
まっすぐ帰る・・・・のですが、せっかく市街地に来るので朝ごはんくらい食べていこう。
ターゲットは朝からやっている食堂ですが、皆さん考える事は同じようで行列が。
・氷見魚市場 |
でも今日は負けじと私も並びます。
東京に帰るだけだから時間はたっぷりあるし・・・・
誤算は朝から量が多すぎること。
・氷見漬丼 |
たっぷりの『ヅケ』が乗った丼。一般的にヅケというと刺し身を長持ちさせるためと思いますが、色々の魚が入っていてしかもプリプリしている!
さらにガスバーナーで熱々の漁師汁と、ヅケにかける出汁まで付属してお茶漬けで味変もできる豪華セット!
・土鍋の漁師汁 と出汁まで付いてくる! |
しまった・・・・このあとの作戦に影響が出てしまうゾ!!(汗)
ラスト富山湾・JR雨晴駅
食後は・・・・やっぱり海岸線。本州から見た富山湾と活きている鉄道。
縁起を担いで"あまはらし"駅。
・JR氷見線 雨晴駅 |
駅のホームから富山湾を見渡せます。まあ昨日から散々見ているけれど、やっぱり感動する私。
ひゃ~、綺麗。
・海がすぐそこ 青春18きっぷポスターに掲載された駅 |
廃線跡巡りと違い、きちんと整備された活きている駅。
実はこの日(の報道を自宅に戻ってから知ったのですが)、富山湾には朝から蜃気楼が見られ、午後→夕方に向けて濃くなっていったのだとか。
・まだ時間が早すぎて、蜃気楼は出ていない |
だが私が眺めていたときには気が付かなかったなぁ・・・・(泣)
お腹いっぱい食べすぎてしまったため、ツーリングマップルに記載された『この辺りのライダーたちが愛するクネクネ』『富山湾を俯瞰』的なコメントに惹かれて訪問。
・鉢伏山クネクネを経由してお腹を空かせよう |
富山平野側はよく見えましたが、富山湾側にはあまり視界が開けていなかった・・・・(泣)
さぁ、今日のイベントは終わりかな。
針路を東京に取り・・・・
今度こそまっすぐ東京へ(下道で)
ここでも下道・国道8号をセレクト。
高速道路はツマラナイ!!
雪を被った雄大な立山連峰を眺めつつ東進。富山から帰るには、糸魚川経由か高山経由しか無いのよね。そして高山方面は往路で通っているので選択肢は一つのみ。
・R8 立山連峰を眺めつつ東進 |
渋滞はないけれど、やはり交通量は多く今までのような快適さは無い。
道路自体は良いので取締りに気をつけて走行。
平野が狭まってきて道路も鉄道も海岸ギリギリまで寄ってきて険しくなってくると、富山/新潟県境。
・R8 一気に新潟県へ |
ここで見える海岸線は、今まで見えていた風光明媚なものとはちょっと異なっていて、本当に険しいもの。
北アルプスがそのまま海にまで到達し断崖絶壁。なのに北陸の街を結ぶ大幹線国道8号やJR北陸本線が通過している・・・・
・今までとは異質の海岸線ゾーンに突入 |
ロックシェッドで道路が覆われているのは、冬の日本海岸の風雪から守ると同時に落石からも守らないと危険な場所。
天嶮トンネル・・・・苦難の歴史を感じられる名前のトンネルで安全に最難関の場所を越えると、名勝 親不知子不知(おやしらず こしらず)。
ここは糸魚川-静岡構造線の日本海側の境界線。この線の東西で地質が変わり、そして山と谷を構成している日本の骨格線。だからなのか非常に険しい。
・名勝 親不知子不知 |
昔はここの通過はとても難儀し、自分のことで精一杯。自分の親や子供でも置いていく・・・・という場所が名前の元という説。
なんとか崖を削って道路を通している・・・・いつ見ても驚くこの地形。
・急峻な崖が海岸に迫る |
ちょうど真下あたりには、JR北陸本線の廃隧道も存在。前回訪問時に懐中電灯がないと散策出来ないなんて評していましたが、今回も懐中電灯を忘れた・・・・_| ̄|○
今度こそ・・・・懐中電灯持って訪問しよう(大泣)
細かい見学は・・・・まぁ以前に詳しく見ているから、今回は軽めで。
あまりの険しさと適所の無さで、道路は海の上を通る・・・・
・国道も高速道路も・・・・海の上を走る |
崖は崩れてしまうので、内陸側を長大トンネルで抜けるか、このように崖から離れた海の上を通るかしか無い。そして長大トンネルを掘るよりも海上ルートのほうがコスト的に有利なのでしょう。
ランチは・・・・ラーメンショップ糸魚川店
前回、2019年のツーリングの際に見つけたこのお店。
https://…/2019/08/13/ 2019夏ツー2日目・親不知とほくほく棚田と酷暑走行 38.6℃!
ラーショフリークな私は当然これを見つけた時に悩み・・・・長考の結果パスすることに。
だが今回は違う。
そのために朝から海鮮を食し、海鮮はもう要らないモードを作り出して、ここで食事をすべく向かってきたのです。
誤算だったのは朝食の量が多すぎたこと・・・・
あまり腹が減っていないのですが、ここをパスしたら今回の旅で唯一と言ってよいほど事前に計画してきた貴重なポイントを逃すことになってしまう・・・・(笑)
うわ~、日本一景色が良いラーショかも! すぐ真裏に日本海が広がる!(多分冬は風雨が叩きつけてきて非常にツライ場所な気がしますが。)
・ここに来たかったの! ラーメンショップ糸魚川店 |
11時30分と、ランチタイム前に到着したというのに、店内は結構混雑していてギリギリ座れた感じ。
私よりあとから来た人はウエイトがかかっていましたから・・・・そんなに人気なのか!?
客層は作業着を着た人が大勢で、ファミリーも少々。この辺で仕事をしている人々に愛されているのか・・・・これは期待ができるぞ。
ちょっと高めの価格設定。並盛りのネギチャーシュー麺が¥1,140円って、関東近郊でもなかなかのレベル。
調理場を見ていると、麺が結構太い! これは食べごたえがありそうな感じ・・・・お腹が空いていないからお手柔らかに。
10分ほどで配膳。
・ネギチャーシュー麺 |
おおっ!これは美味しそうだ・・・・
どれどれ、スープを一口・・・・美味い。ラーショ系の中でもしっかりと豚骨の味がして上位ランクのやつだ。
私には少々背脂が多いと思いましたが、ネギもたっぷりで、間違いないラーショの味。
やはり麺が太いのでお腹にたまるような感覚。終盤は食べきるのに苦労しましたが、空腹で来たら大満足できる店だな。
今度こそ・・・・素直に高速道路で帰ります
ふ~お腹いっぱい。
近くの北陸道・糸魚川ICから高速に乗れば、陽が落ちる頃には東京に着けそうだな。
もっと体力が有って、東京到着が夜遅くになって良いのであれば、ここからR148で大糸線に沿って下道で帰るというのも有りなのですが・・・・そこまで身体を追い込んでも立ち直りが遅くなりそう(笑)
ここ3日間が陽が落ちる頃には宿につき体を休める生活をしていたので、それに習って陽があるうちに自宅到着を目指そう。
・北陸道 糸魚川ICから、二輪車定率割引によるワープ開始! |
人生初の二輪車定率割引によるETC無線走行♪
ここから東京まで走れば片道は100kmを間違いなく越える・・・・どのくらいの割引額になるのだろうか、定価(?)だと¥5,780円。軽自動車等の枠とはいえ高いな。
後日、料金請求が確定されたのですが、やっぱりかなり安く感じますね。往路とも比較してみるとその差は一目瞭然!
往路より100km以上距離が長いのに、費用は安い。これはかなり効くなぁ~。
発地 着地 距離 通行料金 備考 往路 中央道・国立府中IC 中央道・伊那IC 188.5 km ¥3,800 ETC普通 復路 北陸道・糸魚川IC 関越道・所沢IC 313.4 km ¥3,610 二輪車定率割引
この距離でこの価格ならばまだ頷けると思います。最低利用距離100kmの撤廃と、使用可能曜日の撤廃で365日使えるようにしていかないとっ!!
上越JCTからは、上信越道にスイッチ。この辺りはゴールデンウィークといえども渋滞とは無縁。それどころか絶景も楽しめちゃう!
・上信越道 妙高山 H=2,454mビューポイント |
雪を被る妙高山。この辺りも都会の渋滞とは無縁で楽しいんだよなぁ~。色々と走ってみたい場所が有りすぎて困るな。あぁツーリングしまくる時間と体力が欲しい。
内陸に入ると標高は上がってきているというのに、それ以上に上がる気温! なんか車載温度計だと30℃近くまで上がってきた!?!?
今まで連日寒さと戦っていたから、この差は結構きついな。内側から冷やそう・・・・
・気温30℃!?小布施PAでモンブランソフト |
・・・・価格もぶっ飛びで冷や汗が出るモンブランソフト、¥680円。
じわじわと周辺の車の量が増えてきて、そしてこの先関越道では早くも25kmの渋滞が始まっているとの情報。まぁ焦っても仕方あるまいし、バイクならば・・・・特権というものがありますし。
軽井沢付近の追い越し車線では、乗用車数台が事故っていますよ・・・・これで渋滞はさらに10km加算。
・軽井沢付近では派手にやってくれて10kmの渋滞 |
下手っぴの運転に巻き込まれて数台が事故っちゃった感じ。
まぁこういう時期の運転は気持ちの余裕が大事。なんなら"人より遅く走ってやろう"くらいの感覚で遊びながら走ると、ストレスフリー♪
天国だった3.5日間の行程もここまで。都会に戻ってきた洗礼を受けます・・・・
・関越道に入るとすっかり都会渋滞 28km・・・・ |
特権モード発動。こんな状況でも40~50km/hで走れるから、自動車の方々が受けるダメージとは比べ物にならない。
気を使いながら車線と車線の間を走行。だが本当に事故を減らそうという気持ちが警察にあるのであれば、バイクは路側帯を最高50km/hくらいで走行するのを認めればよいのに・・・・
予想通り、陽が落ちる前に自宅到着。
猫のトムさんがさっそくスリスリをしに寄ってきました。
・ジャケットにスリスリするトムさん |
こんなに楽しみに待ってくれてたとは・・・・トムさんにもお土産を買ってこないと罰が当たりそうだ。
たっぷり走った4日間・1,581.2km。ものすごく充実していました。
やはり実際に外に出て旅をするというのは貴重な体験だと思います。
最近ネット上ではYoutubeが発達して動画で現地の景色は見られるし、食べ物はお取り寄せで楽しめるしで、旅なんて何しに行くの?なんていう人もいるほどですが・・・・
やはり時間をかけて移動することで遠さを味わい、五感すべて雰囲気を体感。自分の足で何かを発見したときの喜び、季節を感じ天気を感じ、体験の蓄積。
ただの画像として人間の記憶に残るのか、旅の思い出をひっくるめて記憶に残すのか、ぜんぜん違うものだと思うのですが・・・・。
さぁ、私は次の旅の思案をしよう!!(ていうか、翌日以降しばらく筋肉痛で動けなかったですがね(笑))