高尾山ハイキングの時のAPRS運用実績

先日、八王子市の名勝・高尾山に行った際に、アマチュア無線機VX-8Dをリュックサックにぶら下げて、APRS位置通報パケットを1分間隔で自動送信しながら歩いてきました。

https://…/2018/05/19/ 膝痛持ちが高尾山を歩いてきた件

バイクでの走行時の送信状況と違った特性が現れるのか?とあまり期待しないで実験。
というのも、今回の装備は純正品の付属ホイップアンテナに、ロングライフバッテリーのみ取り付けたという、フルノーマル状態。当所バイクでの実験の際にもこの構成で、箱根スカイライン~伊豆スカイラインと周りがよく見通せる稜線を走ったのですが、てんでダメな結果だったのです。

https://…/2017/11/07/ 箱根ツーリングの際のAPRSビーコン送信テストの模様

まずは結論。

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・山歩き記録

むむむっ!予想外に素晴らしい
無線機の電源は、高尾山口駅を出発する際に投入し、再び高尾山口駅に戻ってきてOFFしたのですが、駅周辺の標高が低いところでは全然ダメですが、ちょっと標高が上がるとほぼすべてのポイントが綺麗に記録されている!(5号路の、高尾山頂の影になる部分がダメだけれど。)


まぁ、バイクで走った場所とは違うので単純比較は出来ませんが・・・・走行速度が上がると通信成立率が下がる気がする・・・・!という従来の感覚を裏付けるような結果に。


今後もこの視点から実験をしてみよう。


さて、座標、時刻、速度、方角、標高等の情報がインターネット上に保存されるAPRSなので、コレをよく見ると今回の山歩きの様子がわかってしまう・・・・

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・明らかに山頂直前でペースが落ちていることが明らかに(笑)

稲荷山コースで山頂に向かう、ラストスパートを拡大。
位置通報は1分間隔で自動送信ですが、速度は送信直前数秒の座標の変化から算出。
山頂に近づくにつれ、速度がゼロになり、プロット間隔が狭くなり・・・・
休憩を多く取りながら苦しんでいる様子が(笑)


今回の山歩き行程のAPRSパケットをインターネットにリレーしてくれたアマチュア局の配置。(↓アイコンが表示されている)

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・ハンディー機での運用で、南房総局が直接波を拾ってくれていました

山の上に設置された局は、ソーラー等による電源供給はあっても、インターネット接続が無いことが多く、その場合はバケツリレー方式によりその局が私の座標情報を再送信して、地上局に伝播するので、関わった局が膨大になるのよね。


その中で、直接波を受信してくれた局はやはり近隣が多いのですが、さいたま方面や、なんと房総半島で受信して、霞ヶ浦までリレーされていたりと、結構電波は飛んでいる模様


この小さな無線機で・・・・なかなかやるなぁ!
携帯電話がない時代なら、コレだけ遠くと通信が出来るというのは、子供にわくわくな夢を与えそうな気がしますね。