超豪華・外装リフレッシュ整備 ~139,768.7km~

生誕18年の愛車のバイク、VFR750F(RC36)が先々週の水曜日にマジゴケし、診断の結果は軽症で、外装部品のみが被害を受けている状況でした。
もともと年月が経っているバイクなので、純正部品の入手が困難になりつつある時期に突入し始める微妙なお年頃なのです。

ですから、転倒とは別に、この時期にいろいろと外装リフレッシュをしていたのです。

https://…/2008/07/12/ リアカウルのリフレッシュ換装 ~139,337.2km~

そして、今回負傷した個所は、すべて『交換していなかった場所』なのです。どうせそのうち交換していただろう個所なので、欠品になる前に交換のきっかけを作った天の声だったのです。気持ちの持ちようだけなので、前向きに考えることにします。
今週の火曜日深夜に沢山の外装部品を手配したのですが、全て入手可能で、クイックレスポンス!。昨日には既に自宅に到着していました。

https://…/2008/07/20/ 損傷診断
https://…/2008/07/22/ 審判の結果がでました

宅急便で荷物が届いたのですが、量が多すぎたのか2便に分かれて到着するほどです。

・大量の部品が到着


今日も暑~い炎天下の中で、交換作業を始めます。まずは、現行のカウルを全て外すところから作業を開始します。

・センタースタンド駐車 ・邪魔なパニアケースを外す ・ミドルカウルを外す ・中はノーダメージ

さらには、アンダーカウルを外します。ここまではエンジンオイル交換時に必ず実施する作業ですから、お手の物です。

・損傷したアンダーカウル ・アンダーカウルを・・・ ・取り外します。 ・さらに左右分離させる!?

アンダーカウルは右側だけ新品を手配しているため、左右アンダーカウルを接続しているネジを外さなければならないのですが、10年以上外しておらず、かつ雨水直撃を受ける個所であるためさび付いてしまい全く外れません!!
とりあえず和光ケミカル製ラスペネ(強力な浸透力と防錆性を有するフッ素樹脂配合の浸透潤滑油剤)をたっぷりを吹き付けて放置しておきます。


続いて、アッパーカウルの取り外しです。
左右のバックミラーを外し、ウインドスクリーンを外し、さらにスピードメーター周辺の化粧パネルを外し・・・・、さらにフューエルリモートコックのワイヤケーブル2本、左右ウインカー電気系統、ヘッドライト/スモールライトの電気系統、さらにETCアンテナ系統、AC100Vインバータ電力系統、レーダー探知機系統を全て外してから、アッパーカウルを取り外します。この工程が一番時間が掛かります

・作業前 ・バックミラーを外し ・最後にアッパーカウルを外す

最後に、インナーハーフカウルを取り外します。
なんとステーがかなり損傷を受けていて、内側に曲がっていました。カウルを取り外した後にハンドパワーで修正しておきました。

・ステー損傷 ・取り外したインナーハーフカウル

ようやく真っ裸になりました。ネイキッド系だとこの状態から整備に入るわけだからだいぶ楽ですねぇ。でも、ネイキッドだと例えば冷却水リザーブタンクの設置場所すらデザインを考えると難しいと思うのですが、このバイクの場合はカウルの内側は補機類がゴチャゴチャしていて汚いなぁ~。


ココまでバラバラにするのはタマにしかないので、色々と面倒を見てあげることにします。
まずは、オイルクーラー、ラジエターコアの清掃。内側から外側に向かって優しくシャワー水流を流してあげて、泥汚れを洗い流します。(でも、頑固にこびり付いた虫の死骸はこの程度では飛んでいきませんでしたから、あくまで気持ちの問題かもしれません・・・。)
そして、ラジエターキャップの交換をしてあげます。

・オイルクーラー ・ラジエター ・ボロボロラジエターキャップ ・新品に交換

本当ならば、冷却水も全て抜いて、ゴム製の途中配管を全交換と行きたいところなのですが、今日は時間が無いので止めておき、ラジエター本体とリザーバタンクを結ぶ配管のみ新品に交換しました。

・ゴムにひび割れが!

おそらくココだけではなく、いろんな場所のゴム配管が限界の一歩手前まで劣化していると思われます。次回以降の要交換場所として覚えておきます。


続いて、カウルステーの交換です。
ここは、カウルだけではなく4つあるイグニッションコイルの一つも同時に支えている金具なのですが、転倒によりダメージを受けている可能性が否めなかったので、予防的な交換です。
新品と較べてみても、ほとんど被害は見られませんでした。しかし、イグニッションコイルの接点等がかなりさび付いていました。紙やすりでさびを落としてクリーニング後に再組み付けしました。

・交換前・かなり汚い ・新品ステー ・錆び等も全て清掃 ・再び組み付け

細かいところまでピカピカに磨いて組み付ける・・・・。気持ちよいなぁ。
こういうのをやっていると、エアーガンとか欲しくなってくる・・・・。今は自分の息でフーフーしているので、煙たいったらありゃしない!
ちなみに、このステーを止めているボルトは物凄く長くて、エンジンまで到達しているかもしれないというものでした。ソケットレンチでは歯が立たず、スピンナーハンドルを持ってきてようやく緩めることが出来ました。

https://…/2006/11/14/ リアブレーキキャリパー整備への道~スピンナーハンドル

ついでに、R.フロントアンダーカウルステーも交換です。

・新品部品 ・交換後は輝きが違う

んっ・・・!(?)
ステーの穴の一つに雌ネジが切っていない・・・・
よくあるんだよなぁ、こういうの。私のVFR750F(RC36)の車体番号は限りなく1桁に近い2桁なので、初期ロット中の初期ロット。後から部品交換しようと思って純正パーツを手配しても、微妙に今付いている部品と違うのが来ることがあるんです。
ナットを買ってきて誤魔化すか・・・、それとも旧部品に戻すか・・・・。幸いに旧部品の損傷・曲がりは見られなかったためそのまま使うことも可能です。
とりあえずこの場所は後から整備しやすい場所なので、新しい部品をつけておいて後から考えることにします。


続いて、ブレーキペダルとその横のアンダーカバーの交換です。

・このネジが! ・微妙なクリアランス ・新品アンダーカバー

おっと、ブレーキペダルが固定されているステーを止めるネジが大きめなヘキサゴンレンチで回すボルトになっています。これに合う工具が無い~~~
最初に工具セットでそろえるのではなく、必要になる都度にチビチビと工具を買い揃えていったので、こういう場面はしかたがないのです。
今回、無理にアンダーカバーだけ交換してしまっても、ブレーキペダルと干渉してすぐに傷をつけてしまう可能性があり、またこのアンダーカバーは残在庫13で販売終了となる絶滅危惧種であるため、ココは安全策をとり、交換は次回以降に持ち越すことにしました。


さらに、この世代のバイクでは珍しいメーターパネル下に装備するデジタル時計も予防保守交換するとともに、アッパーケース内側に汚れが付いてメーターが見づらいので、綺麗に清掃します。

・メーターパネル裏側 ・アッパーケースを外す ・素っ裸のメーター ・そして新品デジタル時計

アッパーケースを取り外すには、メーターパネル裏側から2個のネジを回してデジタル時計を外し、さらに7個のネジを外さなければなりません。
取り外したアッパーケースは風呂場に持っていき、石鹸で丁寧にクリーニングすると共に、レンズにねっちょリと付いている接着剤の成分を丁寧にふき取ります。どうやら水密性を高めるために何か接着しているものが、長い期間と熱により溶け出してレンズ面を汚すみたいです。
お陰でピカピカになり、逆の手順で全てを組み付けました。

・新旧デジタル時計 ・LEDインジケータも綺麗 ・組み付け完了


お次は取り外したアッパーカウルから、新しいアッパーカウルへの部品の移植を始めます。
まずはヘッドライトユニット、続いて左右のウインカーレンズユニット、リモートフューエルコック、そして、左右のアッパーカウルをつなぐT型カウルです。

・アッパーカウルの裏側 ・リモートコックの取り外し ・ネジが固着 ・雌ネジごともぎ取る例も

いや~、どのネジも白い粉みたいのが噴いてガッチリと固着しています。ラスペネ併用攻撃をしたらようやく緩んでくれるネジと、雌ネジ側のプラスチック(カウル)がもげてしまい、頑固として外れないものまであります。
どうせ交換するカウルですからもげても良いのですが、その後ペンチで挟み込んでネジを外すのに苦労しました・・・・。
どのネジも組み付ける前に数度雌ネジと試し組みをしてさびを落とし、ブレーキクリーナーで綺麗にし、さらに本組み時には和光ケミカル製スレッドコンパウンドを塗ることにしました。別に高温にさらされるわけではないのですが、固着を防止するために処方してみました。


傷が付かないように芝生の上で組み立てていきます。

・ヘッドライトユニット ・新品カウルに・・・ ・リモートコックを取り付け ・ヘッドライトも取り付ける


さぁ、後は全てのパーツを元通り組み上げるだけとなりました。全てピカピカです。

・R.アンダーカウル ・R.ミドルカウル ・R.バックミラー ・レーダー探知機

どのパーツも黒く輝いています!
そして、レーダー探知機も移植しました。今まではカウルの内側に接着剤を使って強固に接着していたのですが、今回は・・・・とりあえず両面テープで仮固定しておきました。
ダメモトでホームセンターで一番安い車用レーダー探知機を買ってきて、発光部を分解してケーブルで延長し、メーターパネル上部で光らせる改造を施したものなのですが、10年以上故障することなく働きつづけてくれています。


うむ、コレでピカピカ!リフレッシュ完了といきたいところでしたが、ここで私らしいオチがっ!
新品カウルで走行0mのうちに傷をつけてしまいました・・・・(T_T)
新品のカウル同士を組みつけているので馴染みが出ておらず、はめ込むのに苦労して、ドライバーでネジを締めこんでいたら・・・・、ドライバーが上方に逸れてしまい・・・・

・左側、OK! ・右側も、OK!! ギャ~~~ ・綺麗なので余計目立つ!

こんな傷、昔のカウルだったら全く気にせずにタッチペン黒塗装をしていたのですが、コレだけ綺麗なカウルだとその作業すら勿体無い・・・!


まっ、気にしていたら何時までもクヨクヨしてしまうので、ノープロブレム。さっそく試乗がてら近くのバイク用品店に行き、10%セール葉書でエンジンオイルを買ってきました。
快調です!