損傷診断

この間の水曜日に愛車のバイクVFR750F(RC36)でマジゴケをしたので、今日はその修繕を行うために損傷個所の確認を行いました。

https://…/2008/07/16/ 信州の峠ツーリング

自分の体の痛みもだいぶ良くなり、バイクを押したりセンタースタンド掛けもなんのその!まで回復しています。
今日は冷静に交換すべき個所を診断して、パーツ手配をしなければならない場所を特定しなければなりません。なんたってパーツが風前の灯なVFR750F(RC36)な訳ですから、パーツの確保が最優先課題なのです。


さて、では順を追ってみていきましょう。

・車体左面

あたりまえですが車体左面はノーダメージ。綺麗でピカピカです。
まずは、コケた現場写真をもう一度詳しく見てみましょう。

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・転倒してしばらく滑走 ・そして停止

ちょうど乾いた砂の上でハンドルロックして右に転倒し、その時点である程度の速度があったため、道路上をそのまま滑走して停止したのです。
したがって、車体右側にダメージが集中していると予想されますが、実はその後、約30kmの道のりを高速道路も使用して普通に走って帰ってきているため、とりあえず走行系統に重大なダメージは無く、外傷の程度が問題なのです。別にレースをするわけではないので、法定速度域で問題なく走れるようであればまぁいいでしょう。


不安なのは、側溝の縁に当たっていた滑走した場所は相当なダメージを受けるはずなので、フロントフォークのアウターケースに凹みがあったり、マフラーに凹みがある可能性があります。
また、バイクを引き起こす際に、タイヤが側溝の上では引き起こすことが出来ないため、道路側に引きずって寄せた後に起こしたため、その擦り傷も心配です。

フロントホイール関連

では、フロントホイール周りから診断です。

・フロントホイール右側 ・ボトムケース下部 ・キャリパー下部 ・ホイール側面

あれれっ、予想以上に軽症です。
フロントフォークボトムケースなんて、もともと塗装が剥げてボロボロになっているところに多少傷が付いた程度です。キャリパーもこの程度であれば致命傷ではなさそうです。
機会がある時にキャリパーを分解整備をしますが、特にフルード漏れもないので、最悪はボルトが曲がっている程度で、キャリパーを交換すれば済むことです。
ホイールは・・・、微妙ですな・・。もともとこのホイールは1995年に道路上の岩にぶつかってホイール修正をした経歴があるので、今回歪んだ場合は交換になります。でも、普通に走れたのでとりあえず大丈夫でしょう。次回車検でバイク屋に入院した時に診断してもらいます。


転倒後にバイクを引き起こし、走行再開前にブレーキテストを行った際、フロントブレーキがスカスカでしたが、数回レバーをニギニギしたらググッと油圧が回復していたのです。フルード漏れか(?)と疑ったのですがコレで理由がわかりました。
キャリパーが外的要因でディスクに押し付けられてピストンが引っ込んでしまい、それが元に戻るまではスカスカだったのです。ということは、ブレーキディスクが歪んでいる可能性がありますが、『1.普通に走れている』『2.ブレーキ制動時も異常振動は無い』ので、しばらく様子を見てみることにします。

故障等部位 損傷部位番号 判定 記事
R.フロントフォークボトムケース (1) 要経過観察 フォークオイル漏れ等なし
R.フロントブレーキキャリパー (2) 要経過観察 ブレーキフルード漏れ等なし
フロントホイール (3) 要経過観察  
フロントブレーキディスク   要経過観察  

リアホイール・マフラー関連

続いて、リア回りの診断です。

・右パニア前方下側 ・右パニア側面 ・右パニア上面 ・本体は無傷!

まずは一番出っ張っているパニアケース。当然ながら転倒のダメージが沢山あります。
擦り傷はもちろんのこと、ケース自体が割れています。左側のパニアケースも要因は違えど全く同じ個所が割れていることから、このパニアケースは応力がこの部分に集中して割れてしまうのでしょう。
そして上面の塗装面にもなぜかスリ傷が沢山付いています。これは、転倒後の滑走時に付いたものと思われます。


そして奇跡! バイク本体には全く傷がありません
マフラーの下とかも念入りに確認したのですが、全く傷が無いのです。

故障等部位 損傷部位番号 判定 記事
R.パニアケース (4)(5)(6) 要美容整形 ワレ補修をするか、買い替え。

カウル等バイク中心部

問題はここからです。カウルを外して内部の損傷もチェックします。

・ウインドスクリーンは無傷 ・ハンドルウエイトも無傷 ・右バックミラーはスリ傷

まず、ついこの間交換したばかりのウインドスクリーンは無傷でピカピカです。
そして、絶対的に出っ張っているのでココを引きずって滑走しているはずのハンドルウエイトが無傷!です。レバーも何時付いた傷だかわからないような、錆び傷跡があるだけです。
でもさすがにバックミラーは傷が付いているし、無理な方向に力がかかったのか、鏡面角度の調整が硬くてなかなか言うことを聞きませんが、鏡面のワレも無い状態です。

故障等部位 損傷部位番号 判定 記事
R.ハンドルウエイト   損傷なし  
ブレーキレバー   損傷なし  
R.バックミラー (7) 要美容整形 今のうちに買い換えておこう。


そして視線を少~し下げてみますと・・・・そこには現実が徐々に見えてきました。

・R.アッパーカウル ・R.アッパーカウル ・R.アッパーカウル等

さすがに出っ張っているところを擦っていますね・・・
特にウインカー付近は相当な力がかかったらしく、(10)カウルのワレと、(11)インナーハーフカウルの曲がりがあります。
インナーハーフカウルは、前回手配しておきながら、横着して交換していなかったので、なんと新品が自宅に保管してあるのです。助かった~!!

故障等部位 損傷部位番号 判定 記事
R.アッパーカウル (8)(9)(10) 要美容整形 乗るだけなら修復可能だけど・・・・やっぱりネ。
インナーハーフカウル (11) 要美容整形 新品パーツが既に手配済み


そして、一番面積のでかい部位です。

・ソコソコの擦り傷です ・摩擦で分離しました ・アンダーカバーも擦り傷

まぁ・・・、予想通りの傷だらけです。仕方が無いです・・・・。

故障等部位 損傷部位番号 判定 記事
R.ミドルカウル (12) 要美容整形 乗るだけなら修復可能だけど・・・・やっぱりネ。
R.アンダーカウル (13)(14) 要美容整形 乗るだけなら修復可能だけど・・・・やっぱりネ。
R.アンダーカバー (15) 要美容整形 乗るだけなら修復可能だけど・・・・やっぱりネ。


そして、カウルの内側ですが・・・・

・クラッチケース傷 ・ブレーキペダル曲がり ・カウルステー ・カウルステー

ワレ等が全く無くて綺麗なのに、なぜこんなところに擦り傷が(?)という場所に傷がついています。
そして、もともと若干曲がり気味だったブレーキレバーがさらに曲がったような気がします。でも被害はコレだけでした。
念のためステーも内側に力を受けて曲がっている可能性があるため、ここも交換しておくかな(?)

故障等部位 損傷部位番号 判定 記事
R.クランクケースカバー (16) 要経過観察 たぶん問題ないでしょう。エンジンオイル漏れ等なし
ブレーキペダル (17) 要美容整形 念のため・・・
R.フロントアンダーカウルステー   要美容整形 念のため・・・
R.フロントイグニッションコイルステー   要美容整形 念のため・・・


あれっ、結構派手に転んだ割には、損傷が少ないなぁ・・・・
ココからは想像だけど、転んだ際に始めに右側が衝撃を受けたのではなくて、左にスライドしたタイヤが壁に衝突してそのまま壁伝いに走っていき、徐々にランディングしたためと思われます。


さて、連休明けに向けてさっそくパーツ手配だな。まだ手に入るかな(?)