リアブレーキキャリパー整備への道~活躍スピンナーハンドル

昨日の夜は大阪ステイ。早朝ではない普通の朝から移動を始めても、東京八王子の自宅へは14時到着。時間が中途半端なので愛車のバイク整備のための時間としました。

まずは、全体の洗車、ワックス掛け、チェーンの清掃・注油・張り調整までをこなした後、いよいよリアホイールを外します。愛車VFR750F(RC36)のリアブレーキキャリパーを清掃するためには、リアホイールを外さなければならないのです。
なぜこのような事態になったのかは、今まで散々書いているので省略します。

https://…/2006/10/22/ フロントブレーキキャリパー清掃
https://…/2006/10/23/ フロントブレーキキャリパー清掃・その2
https://…/2006/11/04/ 最近調子良い!?
https://…/2006/11/14/ リアブレーキキャリパー整備への道~スピンナーハンドル
https://…/2006/11/16/ リアブレーキキャリパー整備への道~キャリパーセパレータ

さて、この日のために新しく購入した工具『KTC製・スピンナーハンドル』を使ってみることにします。
VFRはVFR750F(RC36)以降は片持ち式サスペンションのプロアームを装備しているので、ボルト4本を外すだけで外れます。(自転車をイメージして戴くと解り易いのですが、両持ち式"タイヤを左右から支える構造"だとホイールを外すのが大変です。)
片持ち式は、レース中のタイヤ交換を迅速に行えるように開発されたものなので、簡単にホイールを外れて当然なんですが、本家プロアームは巨大なボルト1本のみで固定されています。
しかし、ツーリングユースのRC36ではこんな巨大なボルトでは特殊な工具が必要となってしまうため、一般的なサイズである#19ボルト4本に変更されているのです。
しかし、せっかくの片持ち式も重量バランスの関係で、マフラーの配置が邪魔なんです。(もちろんレース車ではマフラー配置も逆になっていたり、もうすこし上方に配置されています。それだと荷物積載時に邪魔になるので今の場所になったのでしょう…)

・ホイールは4本のボルトで固定 ・でもマフラーが邪魔しています

バイクの整備手順を詳細に記述してある『サービスマニュアル』によると、まずはマフラーの重量を支えているボルト1本を外すと『グルッとマフラーが回転できる』ので、外側に逃がしてからホイールを外す手順になっています。

・このボルトを外し… ・クルッと回転させます

整備手順に従いボルトを外して、クルッ…


・・・
か、固い~!!


全然回る気配がありません。


根元が固いんです。そちらに目をやると…

・ババーン!!

根元も大きなボルト2本でしっかりと固定されています!!
スプリング付きのしっかりしたものです。しかたなくこのボルトを外そうとすると…、手持ちの工具ではピタッと合う工具が存在しません
しかも、左はリアタイヤ、上や右はブレーキペダル、手前はマフラー、奥はチャンバーと下方以外をふさがれているためモンキーレンチでは歯が立ちません…。

手持ち工具のサイズ        
メガネレンチ   #8 #10 #12 #13 #17  
ソケット #6 #8 #10 #12     #19

ソケットの#12では小さいし、メガネレンチで#13でも合わない…、#17では大きいし…そんな~。また工具を買ってこなければ…。


とりあえず、スピンナーハンドルの実力を試すために、ホイールナットを外してみることにします。

・スピンナーハンドル ・さて、外しますよ~

さて、ブレーキペダルを踏みながら、グイッと力をこめると… 心地よい反動があったかと思うと、スッと外れてくれました。しかも首振りヘッドのおかげでボルトを緩めるときにいちいちボルトからハンドルを外す必要が無く、連続してくるくる回すことができて便利~!!
これは良いです。固着したボルトを外す強力な武器になりそうです。


さて、今日は残念ながらココまで。何にもしないで元通りに組み付けました。