何をしに来たのか意味不明な北海道出張、札幌ステイの朝。
今日は東京に戻るだけの移動日なので多少時間の自由があります。
朝イチの飛行機で帰っても良いし、夜の飛行機で帰っても良いのですが、あいにくそんな無限に湧き出る体力は持ち合わせていない。
でも真っ直ぐ帰るのは勿体ない。空港でランチして帰ろうと、オヤツ時間の飛行機を予約しておきました。
・・・・ランチまで何しよう?
小樽に遊びに行くパターンも過去にやったし・・・・在来特急&新幹線で帰りたい気分ですが、今年は航空会社のポイントを貯めるために飛行機に乗りたい。
・・・・という悩みを昨日北海道入りした時から考えて、出た結論はこれ。
・新千歳空港駅までの乗車券だが・・・・ |
札幌駅から新千歳空港駅まで、千歳線でまっすぐ向かうのではなく、札幌→岩見沢→苫小牧→南千歳→新千歳空港とグルりと大回りして向かうことに。
もちろん直行との差額分は自腹を切る必要がありますが、のんびりと車窓を楽しむ作戦。
実際の経路を地図上で表すとこんな感じ。
・青線の経路の大回り乗車券なのです |
ただ私の脳内が室蘭本線と千歳線の乗換駅が苫小牧駅だと勘違いしていて実際は沼ノ端駅だと知ったのは現地に行ったとき。
切符を窓口で購入する際にも口頭で苫小牧経由と伝えたのですが、係員さんが首を傾げていたり機械が経路表示されなかったりしたみたいで、発行までにちょっと時間がかかったのは経由駅勘違いのせいだったのかも。
大回りにはものすごく時間が掛かるから早起き。何度も日記に書いていますが早起きは苦にならない体質なの。
・土曜日朝の札幌市街地・・・・人影はない【朝6時30分】 |
札幌市街地を徒歩でJR札幌駅に向かいますが・・・・寒い!
日が出て暖かそうに見えますが、ここは北海道。さすがだね!
寒いから地下街に逃げてみました・・・・が土曜日のこの時間だと誰もいない(汗) おいおい、嘘だろ~・・・・
・寒いから地下街へ・・・・誰も居ないけれど |
6時半ならば人がいても良さそうですがガラんガラん。
スタートは"駅そば"で決めようと思っていたのですが、平日は6時半から営業している店も、休日は10時開店。
https://…/2017/07/16/ 今日が本当の北海道仕事・移動日。
・駅そば店『そば処 弁菜亭 エスタ店』もまだ開いていない |
さっそく食事を取りそこねた(泣)
まぁ周りにあれだけ人が居なければ営業しているだけ無駄だな。
仕方が無い、第2作戦にスイッチ。
まずは札幌駅構内に入場。
・JR札幌駅ホーム・・・・駅員さんもコートを着ているような気温 |
華やかな特急電車が入線してくるし普段見慣れないやつばかりなので 子供心 大人心でも楽しい。
そんなホームにある駅そば店。
ここもまだ照明が点いておらず営業していない。Webサイトによると営業開始は『7時頃から』(笑)
いいねぇ~その大雑把な感じが。
・ホーム上にも駅そば店『弁菜亭』があるが開いていない【6時50分】 |
あと10分なのでのんびりと待とう・・・・しかしどこからともなく数人のお鐵様が湧き出して駅そば店の周りをウロウロ。
じっくりと待つということが出来ないのかね、この手の人々は?
7時を少し過ぎた頃にオープン!
お鐵様は我先に食券機に並び、そして店内のカウンターを陣取りなんかしたり顔をしている(←並んでおいてよかっただろう的な?)けれど・・・・
分かっていないなあ・・・・駅そばの最大の魅力はアウトドアのカウンターで蕎麦を嗜む事なのに。
・一般人はアウトドアのカウンターで蕎麦を嗜む |
一般の人々(?)は満員の店内を避け、吹きっさらしで食事。
私は月見そば+わかめオプションをセレクト。
・月見そば(¥420円)+わかめオプション(¥80円)汁がどす黒い |
うおぉぉぉ・・・・甘い。
そう言えば過去にもこの店舗を利用したことが有ったな。
https://…/2019/08/09/ 反動週間・真夏の出張五日目(札幌→東京)
北海道の駅そばは甘いのが特徴なのかしら。もう少し醤油系で締めてほしいと思うのは私だけ?
お目当ての"普通列車 岩見沢行き"。
・旅気分満載のクロスシート |
札幌都市圏だけを走るからなのか、北海道気分満載のディーゼルカーではなく新しめの電車。
だが走り出して間もなく、景色は北海道らしい大地感が楽しめ・・・・る?
車両の窓ガラスが汚れて曇っているのか、紗がかかったような感じで写ってしまいますが、実際の肉眼では爽やかな台地。
・すぐに市街地は終わり、北海道チックな車窓に【窓が汚くて曇っている】 |
だがそんな台地が見られるのは時々だけ。どちらかというと延々と林だけが見える視界が続く。
それは意図的に行われているもので『鉄道林』との標識が建植されている。これだけ風が遮るものがない大地だと荒天時は風が暴力的なものになるのだろう。
・車窓には『鉄道林』と書かれた標識と、林が見えるのみ |
その風から鉄道施設を守るために林になっている・・・・昔の国鉄はこんなところまで整備して、そして維持していたのか。この林の維持は今はJR北海道が行っているのか?
そりゃ~赤字なわけだわ。
後半は眠くなってきた・・・・よく考えたら昨日は朝3時半には起きて活動開始して、夜遅くまで飲んでいたから・・・・鉄道の心地よい振動は眠気を誘発する。
そして変化のない景色でついついウトウト。いつの間にか終着岩見沢駅。
・約40分で岩見沢駅に到着 |
名前はよく聞くけれど、バイクツーリングも含めて来たことがない初訪問の土地。
一旦駅の外に出てみましたが・・・・デカっ!? まるで新幹線停車駅のような貫禄だが実態は在来線だけが停車するローカル駅。
・これが在来線の駅なのか!?というくらい立派なJR岩見沢駅 |
駅前の土地が広いから余計雄大に見えてしまうのよね。しかも写真だと左右が見切れて写っていないですが実物は凄い。
ちょっと調べてみたら、国鉄時代は札幌駅よりも岩見沢駅のほうが格上だったのだとか。すると本州への入り口の函館駅に続くほどのポジションということか。そりゃ~駅が立派なのも頷ける!
ちなみに駅構内・・・・・というか駅に付属する設備も広大で、岩見沢運転所なる看板が掲げられていて車庫やら修繕をする場所やら端が見通せないほど広い。
この辺りには過去に複数の炭鉱があり、ココで採掘された石炭を小樽や室蘭・苫小牧港に運び出すために発展した文化があるのだとか。バイクツーリングの際にこの近くの"三笠鉄道記念館"を見学したことがあるのだが、ココに繋がってくるのか!
https://…/2011/07/21/ 北海道ツーリング6日目・結果的に鉄分500%!
だが・・・・そんな繁栄は過去のものだったのか、駅前通りはシャッター街。
・駅と反比例するように、駅前商店街は死んでいる・・・・ |
だが事前に調べてココにお目当てのお店があるのでやってきたのよね。
駅そば・・・・とは厳密には呼べないかもしれないですが、駅そば系のお店。
・寂れた商店街でココだけ開いている・・・・そばうどん 八洲 |
土曜日だというのに朝からオープンしているのはとてもありがたい。ということは朝から通勤客の需要があるということなのか?
それにしては誰も居ないが・・・・
二杯目なのでメニューセレクトに迷いましたが、"天ぷらそば"を行っちゃおう!・・・・ってなんだこの天ぷらは!?!?
・天ぷらそば(¥420円)・・・・この店も汁がどす黒い! |
天かすをディスク上に形成した感じの具無し天ぷら。
そして甘さ・濃さは札幌駅のそれの何倍も上回るもの・・・・北海道の蕎麦汁ってみんなこうなのか?? 正直食が進まない。これが北海道の文化なのだとしたら大変申し訳無いのですが、蕎麦のみをとりあえず食べきるので精一杯。
慌てて駅に戻りホットコーヒーで舌をリセットせねばならぬほど。。
すげぇ~、ちょっと衝撃的な感じでした。
岩見沢駅構内に戻り、本数の少ない室蘭本線の列車を待ちます。9時03分・12時45分・15時05分・16時37分・19時38分・21時32分発の合計6本のみ・・・・
元々は石炭を札幌を経由しなくて港に持っていけるようにとバイパス的に作られた室蘭本線ですが、今や見る影もない状態。ホームがやたら長いのが当時の名残り。
・駅構内にもとてつもなく広い |
列車の入線時間が近づくと、チラホラと乗客の影。
長大ホームにやってきたのは単行ディーゼルカー。どうせならば国鉄型に乗りたかったが残念ながら新しいやつ(泣)
・室蘭本線経由 苫小牧行き単行ディーゼルカー |
だが旅はここからはじまる!的な気分で盛り上がってまいりました。
ロングシートとクロスシートが混在していますが、悠々とクロスシートに座れるほどの乗客しか居ない。
・さぁ旅気分が盛り上がってまいりました! |
これぞ北海道!
景色も『コレコレ~♪』と言わんばかりの平野がズバッと広がる。鉄道林が無いのでスカッと見渡せるのです。
・北海道はでっかいどー |
最高~!
このまま東京までのんびりと走っていくのでも私は良いと思うのですが・・・・今年だけは飛行機のポイントを貯めねばならぬ(泣)
菜の花畑も点在していますが、規模が関東のそれとは段違い。広大なやつがあちこちにゴロゴロしていますわ。
・圧巻の菜の花畑。関東近郊とは規模がまるで違う! |
こんな景色を眺められるだけでも来た甲斐があったわ~。ていうかこういう景色に陽性反応を示すからこそ、普段もバイクで旅をするのだろうけれども。
牧草地帯だ。この草ロールも北海道だとよく見かけるものなぁ・・・・あぁ~旅がしたい。
・牧草のロールだっ! バイクで走っているか否かの違いはあるが、景色は一緒だな(笑) |
栗丘駅を出ると・・・・あれれっ!?室蘭本線って複線なのか?
いや、かなり落ち果てているぞ。これは旧線の遺構で新線に経路を切り替えたのか? この時は写真撮影してもそれとわからないだろうと撮影もしなかったのですが・・・・
後で自宅で調べたら、複線区間だったのに途中の栗山トンネル下り線が崩落して放棄され、今は単線で運行されているのだとか。
しまったーなんて美味しいネタを見過ごしたのだ! 徒歩探索・・・・は無理だからバイクで来るか?(笑)
その後は似たような景色と、複線区間になったり単線区間になったりと石炭輸送全盛期の姿を想像していたら、終着の苫小牧駅。
・終点、苫小牧駅 |
・・・・実はその一つ前の沼ノ端駅で『JR千歳線は乗り換えです』と放送があり、えっ!?なになにと考えているうちにドアが閉まりここ苫小牧まで来てしまいました。
乗車券で同じ駅を二度通過することはありえないので、本当ならば一駅前で降りねばならなかった・・・・_| ̄|○
東京に戻ってからその区間の切符を追加で購入しておきました。スミマセンJR北海道さん。経営が苦しいので少しでも売上に協力しないとね。(いや、経営云々ではなくキセルはいけないな。)
・自宅に戻ってから切符を購入しておきました(スミマセンJR北海道さん) |
一駅隣で8.8km・・・・さすが北海道、規模が段違いだ。
ここからは千歳線。広い北海道でも千歳線は一番大都市を走るのでちょっとツマラナイかも。
・ここからは再び電車に。千歳線経由 普通列車ほしみ行き |
電気が動力だしね(泣)
南千歳駅で一気に現実に引き戻される・・・・やってきた電車は混雑していてデッキで立っているしかない。もっとも一駅・3分で空港だけれどもね。
・南千歳駅では、札幌からやってくる快速エアポートに乗り換え |
空港到着。さすが土曜日のお昼時! 昨日とは打って変わって大混雑!
マイナーだったはずの帯広豚丼屋もご覧の通りの行列が。嬉しい限りですね♪
・豚丼屋も行列だ! |
昨日食べられなかった海鮮系も行列だし、そしてハイプライス。いくら海鮮に飢えているとはいえちょっと気軽には払えないレンジ。
うーむ。フードコートのこの店で安価に済ますことにしよう。
・松尾ジンギスカン @ 新千歳空港フードコート |
フードコートでない松尾ジンギスカン店では各自で焼肉のようにジンギスカンを楽しむ形態なのですが、あいにくスーツなので匂いをつけたくない。
なんかしょぼいなぁ・・・・_| ̄|○
・ジンギスカン丼 @ 松尾ジンギスカン |
お肉は柔らかく上品な美味しさ。見た目とは裏腹に意外と有りですがコスパで語ってしまうとちょっと残念な感じ。
デサートは昨日空港を徘徊していた際の『ソフトクリーム総選挙』での一覧の中からセレクトしておいたお店に行ってみよう。
・デサートは数あるソフトクリームの中から、"よつ葉乳業"をセレクト |
いろんなお店があっても比較的大手が気になってしまう私。
そしてスーツ着たビジネス仕様のおっさんが1人空港でソフトクリームを食べている危険な姿・・・・可及的速やかに食べて脱出せねば!
おぉ~♪ これはたいへん美味しそうだぞ♪♪
・ミルク感あふれるソフトクリーム @ よつ葉乳業 |
ミルクの風味がふわっと広がる美味しいソフトクリームですよ♪♪♪♪
私服ならばもう少し落ち着いて食べたり2本目を攻めたりするのですが、スーツが全てそれらをスポイルする・・・・(大泣)
結局今回は何しに北海道に来たんだ・・・・的な出張でした。
・さぁ、東京に帰ろう |
土曜日の午後の飛行機であれば観光客は少なく、チラホラと空席もありました。
お土産は・・・・ド定番とニュータイプの組み合わせ。
・お土産は、定番バターサンドと白い恋人プリン! |
『白い恋人プリン』とは・・・・神戸プリンの亜種みたいなものなのか?
はぁ・・・・疲れた。
えっ!?もう一泊してくれば良かったって? 普通ならば自腹を切っててもそうしますよねぇ・・・・(泣)