廃めぐりツーリング・2日目 ~R152トレース/JR飯田線編~

浜松ステイの朝。浜松に来たのにうなぎを食べなかった朝。
昨日寝る前に『遅くとも6時30分には出発しましょう・・・・』とか言っていましたが・・・・起床6時40分(爆)!

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・熟睡できました 浜松健康ランド・バーデンバーデン ¥2,000円也

目の前の布団に居たはずのくぼたさんは既に布団に居ない・・・・アレレ! 廊下に出たら既に着替えも終わってスタンバイ状態。ごめんなさい~~~~。大至急着替えて出発なのです。
今日は、昨日に引き続き廃なもの巡り。暴れ天竜・・・・天竜川に沿って北に進み、諏訪湖を目指します。そして同じく(途中から)天竜川に沿って走るJR飯田線にフィーチャーします。


以前、天竜川下りを1日でやろうと思っていたのですが、とても時間が足りなくて途中で中止してカットビ走行にスイッチした前歴もあるのですが、今回は1泊してのんびり見学が出来そうです。

https://…/2008/11/13/ 久しぶりの紀伊半島1日目~時間配分間違えた・・・
https://…/2008/06/27/ 天竜川下りツーリング・・・!?

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・今日もいい天気。浜松を出発~♪ ・雲ひとつ無い青空

ちなみに今日のターゲット(後述)の一部は、目標物を捕らえてアタックする方法が使えなさそうなので、PCとGPSによるサポートを受けます。


くぼたさんカーの助手席は、専用のPC置き場とノートPC、GPS受信機が連動して細かく現在位置をチェックできるようになっています。これで目標を探知するのです。
バイクと車の間は無線通話が可能なため、リアルタイム情報交換。さらに細かい実地場所探知はバイクの機動力を組み合わせることで無敵!

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・サンコー・レアモノショップ御用達、多関節アームに固定されたノートPC 歯医者みたいに場所を自由自在に可変

さぁ、今日もいい天気。さっそく天竜川に沿って針路を北に取り、山岳地帯を目指して出発~っっ!!。朝の空いている時間帯に市街地を抜けてしまおう作戦です。

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・R152鹿島橋 本日最初の天竜川横断 ・天竜川沿いを北上

天竜川、とにかく広いね~。水もタップリ。それが徐々に谷が狭くなっていき、そして急峻な川に変身していきます。ものすごく広い流域を持っているので、多少上流に登ったぐらいで水量が減るわけでもなく、谷が狭くなる分迫力が増します


そして、またしても読みが当たったのが、渋滞レスどころかとっても車の流れが速い! スイスイ~

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・秋葉ダム ・R152スイスイ国道

ゴールデンウィークだと、制限速度ピッタリで頭を押さえて走る車が多いのですが、ここは別世界! 朝から気持ちよ~く流せます


やがて、天竜川の支流、水窪川との分岐地点では、一時的に天竜川とお別れして、水窪川に沿ってさらに北上します。

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・天竜川/水窪川合流地点を水窪川沿いに進む ・不自然なルートを通る飯田線

川は谷に流れます。天竜川と水窪川は隣の谷を流れます。
もともと、天竜川が流れる谷に通っていた国鉄飯田線は、天竜川に佐久間ダムを作り、ダム湖ができて水没してしまうので、なんと隣の谷までルート変更を余儀なくされました。


地図を見てみると、JR飯田線が中部天竜駅~大嵐駅間で不自然に谷を行き来している様子が見て取れます。


そして、このあたりは昨日も登場した『糸魚川-静岡構造線』の上。深い谷と急峻な山、そしてそれらが崩れやすいと来ていてR152ですらいまだに連続開通出来ていない・・・・点線国道区間があります。(トンネルとか掘っても崩れてしまうらしい。)

渡らずの橋 第六水窪川橋梁

水窪川沿いにルート変更した飯田線も、川沿いにトンネルを掘っても崩れてしまって、仕方なく川の上を迂回して走るルートとなっている部分、川を渡る橋のような気がするけれど、また元の岸に戻ってきてしまう渡らずの橋』があるのです。


トイレ休憩も兼ねてJR城西駅に立ち寄り、なんとな~く眺めた時刻表によると、あと10分程で電車がやってくる!
一日数本しか来ない電車がちょうどやってくるなんて、ノープランで訪問したのに上出来! このチャンスは生かさねばっ!

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・JR城西駅の時刻表 ・駅の近くでは崖崩れ多し!

慌てて場所移動して、渡らずの橋を探します・・・・が、コレは簡単。すぐに見つかり、ドンピシャの撮影ポイントも。


過去の事例から向かってくる電車に合わせて撮影するとだいだい失敗するので、今回は『連射モード』で一気に20枚撮影し、一番デキが良いものをチョイスする作戦で!

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・第六水窪川橋梁 L=400.3[m] R=250[m]

う~ん、ピントが甘い!色も変! このデジカメ、本当にダメダメです。特にピント関係が!


それにしても。川の流れる音と鳥の鳴き声しかしないような場所に、ガタンガタンと列車の響く音・・・・
潰れてしまったトンネルを避けて、川の上をグルりと走る電車。なかなか豪快です。


そして気になる潰れたトンネルはどうなっちゃっているんでしょう・・・・ちょっと観察してみましょう。

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・きっとこんな線形だった・・・・想像図

きっとこんな感じで川の岸を走っていたんだと思います。そして潰れたトンネルはあの藪の中か・・・・


結果論ですが、この写真で見ても一目瞭然。手前の畑から線路に出てそのまま藪にアタックすればよいものを、写真右手奥の住宅の脇からアプローチしてしまいました。


どんどん進み・・・・

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・緩い崖の向こうにコンクリート構造物!

コンクリートでできた護岸と、その手前の線路後と思われるスペースを発見


しかしなぁ、この緩い崖。地面が柔くて踏ん張ってもズルズルと下に落ちていっちゃう・・・・。降りるのは簡単だけれども戻ってこれんぞ!
というわけで諦めました(泣)


このあたりの作戦の立て方が素人だな・・・・

天竜川にスイッチ!

このまま水窪川沿いに北上してしまうと、飯田線から離れていってしまう・・・・。どうしても天竜川沿いに戻らなければなりません
今来た道を戻るのはつまらないので、怪しいけれど県道290号・狭隘林道ワインディングで天竜川へGo!


それにしても、履き替えたばかりの新タイヤ・パイロットロード3は楽しい! スイスイ曲がります! そして十分グリップします! リアがフルブレーキ時に滑りやすくなった気がするけれど、コーナリングが快適に!

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・県290 狭隘な山道だけど楽しい ・中央構造線が眺められるホウジ峠

中央構造線の上に存在するとともに、その特徴でもある深い直線の谷とへこんだ鞍も見られるホウジ峠 (H=566[m])、そして二本杉峠 (H=528[m])と越えます。


普段だと、クネクネだ!と喜んで気合いを入れて走ってしまうのですが、今日はホドホドに。なんたってこの先ずーっとこんなのが続きますから~っっっ!!! 

佐久間ダム・佐久間電力館

年間総発電量が日本一の水力発電所。東西に電力を送電できるように、50Hzの発電機と60Hzの発電機が併設されていますし、相互の周波数変換もできるマルチな発電所。

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・佐久間発電所 背後はJR飯田線の鉄橋 ・佐久間周波数変換所

発電所裏手の川は、当然天竜川。そしてそこに架かるJR飯田線の鉄橋は、なんと歩道併設で歩けるんですって!(日記書くときに知った!) しまった~調査不足。今度歩きに行かないと!


ダム建設のために掘られた手掘りのトンネルを越えていきます。以前に来た時よりいくらか道が綺麗になっている気がする!
そしてダムの上に到着~

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・県1 手掘りのトンネル ・佐久間ダムの上 県1が横断 ここは静岡県 対岸は愛知県

展望台からダム眺めたり、洪水吐ゲートの真上から155m下を眺めたり・・・・。ついでに電力館にも寄ってお勉強してみます。
ちなみに、展望台に行くにも例の手掘りトンネルの中を歩いていく必要があります。ちょっとしたアトラクション気分~

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・電源開発(株) 佐久間電力館 ・入場料無料でお勉強

おやっ!(?) 電力館の前ではゴールデンウィークならではの特典、地元の人がなにやら露店を開いて地元の物を販売しているよ!
しかもガラガラで! お盆とかの混雑時期もここに来ればよさそうだねぇ~


ゆず味噌田楽とか炊き込み御飯とかいろいろあるけれど・・・・お蕎麦を手打ちしている!

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・目線もらってしまいました ・目の前で打っています

これは絶対美味しいでしょ~


さっそく食べてみましょう。

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・打ちたてのお蕎麦 ¥500円

いや~美味しい。歯ごたえが気持ちいい! もう一枚食べたくなってしまうぐらい美味しい!


実は今日、昼飯は望み薄でして・・・・、『朝飯食べたときに昼飯用にパンでも買っておくか・・・・コンビニとか望めない地帯を延々と走るから・・・・』とか言っていたのでこの当たりはデカイ!
まだ午前11時前。下界では快晴だったのに、いや~な雲が多いのがちょっと気になりますが、お腹いっぱいでさぁ出発~

愛知県道1号をひたすら北上

ここからが長いくねくねラビリンスの始まりです。
乗用車同士も素直にすれ違えないような気を使うルートが延々と続きますが・・・・

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・ラビリンスに向けて出発 ダムの上を走行中 ・延々と続きます

うほっっ、楽しい~~~


ここでも新タイヤで右に左にクネクネ。私個人的に左コーナーはスイスイ曲がれるのに、右コーナーは苦手・・・・
これだけコーナーが続くので、練習を兼ねてしっかりと曲がる練習を(爆)(←いまさらカヨ!!)

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・いい感じで右コーナリング中

ちなみにくぼたさん、サーキットとか走っちゃう人だからいいペースで走ってくれます。
こういう狭い道だと出会い頭が結構怖い・・・・。ましてやこれだけ空いている道だとついつい夢中で走ってしまい、コーナーで突然!なんて事が多い・・・・


その点、体のデカい乗用車が前を走ってくれるというのはとっても助かるっ。カーブミラーでも気が付いてもらえる(率が高くなる)し、遠くからでも目立つ!(←ごめんなさいくぼたさん。)
幸い対向から車が来て離合困難・・・・どころか、車はほとんど来なかった・・・・


さて、ここいら辺でPCサポートでアプローチ。なんたってターゲットは天竜川の対岸!
多分この辺りだというところで停止して観察するも・・・・

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・天竜川の対岸を観察

う~む、まず場所があっているかが不明瞭。そしてターゲットは川の水位が高いと水没して見られないと来ているので、探すのに難儀!


(廃道となっている)道以外はなんにも見えない・・・・
実は、水窪川沿いにルート変更になる前の飯田線の橋梁やトンネルが見られるらしいのだが・・・・


う~む・・・・少しずつ場所を移動しつつ観察。

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・探査中・・・・ ・いかん、どうも行過ぎたみたい!

対岸に民家が見え始めたら行き過ぎ! 民家といっても崖にへばりつくように建っています。すごいなぁ・・・・
そしてあんなところにどうやって到達するのかしら・・・・ 電車もルート変更して永遠に来なくなったというのに。


結局見つからず、ここは諦めることに。(泣)

JR大嵐駅・夏焼隧道

例の諦めた地点からしばらく走ると対岸に渡る橋が現れます。
今いる愛知県から、その橋で天竜川を渡り静岡県に渡ると唯一あるのが『JR大嵐(おおぞれ)駅』。天竜川沿いを流れている飯田線、この駅から水窪川に向けて長大トンネルでルート変更しているので、ここはルート変更される前の鉄道の終端

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・佐久間ダム以来、天竜川にかかる『 ・橋を渡るとJR大嵐駅

この辺りは車だと余計に到達が不便すぎて、郵便とかも電車で配達なんですって。残念ながら電車は・・・・当分来ないな。12時台と13時台は一本も電車来ない!(爆)


さて、地図で改めて見てみましょう・・・・

・JR大嵐駅の地図

駅の目の前を流れる天竜川。そして飯田線はルート付け替えのためこの駅を出ると東に急カーブして長大トンネルで水窪川に向けて一直線!


しかし、着目すべきは駅前からまっすぐ南に伸びる道!


実は先ほど『崖にへばりつくような民家』に対するルートとして、旧鉄道路線跡を道路に転用してるんです。1,000[m]を超える鉄道トンネルも道路に流用されているという、なかなか楽しそうなところ。

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・JR大嵐駅から南を見ると、鉄道は東にカーブ ・旧線跡が道路として現存 なんか特徴ありますね

右側の写真の駐車車両の手前は、旧大嵐駅のホーム跡。そして、その不自然にまっすぐ伸びた道路を進むと・・・・!

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・栃ヶ岳隧道(手前)と、夏焼隧道(奥:L=1,233[m])

出た~! トンネル! これか~。馬蹄型っていうの(?) 裾がキュッと絞り込んだ形のやつ。道路トンネルには無い形状です。


もうひとつ先の夏焼隧道は、長さ1[km]以上、トンネル内部は直線ではありますが勾配もあるので反対側を見通せません! しかも対面から車がきたら確実にアウト!な離合困難な場所。

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・夏焼隧道

時間がウェザリングを施していい味しています。照明も必要最小限なので涼しさを演出。夏の季節に歩いて渡ったらきっと涼しくていいと思います。
当然バイクですからかまわず進入しますが・・・・


トンネルの反対側に向かい下り勾配なのですが、出口はダム湖の水位が上がったときは水没する可能性がある旨の警告看板があります。

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・トンネルの出口は・・・・ ・通行止め

トンネルの出口は、先ほどの民家へのアプローチ以外は通行止め・・・・。


この先の廃線跡へのアプローチはできませんが、これだけでも素晴らしい体験ができました。

平岡駅付近・ルート付け替え跡探索

も~、日記が長文になりすぎた・・・・


小雨も降ってきたし・・・・


あとは省略!


それはあまりにも・・・・なので、写真だけ数枚載せておきましょう。

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・ピカピカな現行線橋(奥側)と落ち果てかけている旧線橋(手前側)
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・新線は内陸(?)を長大トンネルでぶち抜いているので見えません 旧線橋脚跡
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・落ち果てた旧線橋脚を上から眺める 多分乗ったらそのまま崩れそう・・・・

この辺りには旧線跡が点在していて、ひとつずつこれを探し当てていったので・・・・疲れた! バイクの乗り降りだけでも大変!


そうそう、ここでも撮影中に偶然特急電車が通りかかるっ! アッ!(?)と思っても橋脚の真下にいたものだから、シャッター押して撮影しても橋しか写っていない!(泣) 大失敗作です。

十方峡トンネル

さて、本日最後の廃ポイント十方峡トンネル。そういえば先ほどの平岡の手前で県道1号とはお別れして、国道418号になっていたなぁ。
そんな国道トンネルが、実はやっぱり廃線跡だったんですって。

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・3つ並んだ十方峡トンネル(豊橋側)

まず1番目のトンネルが、もともとの飯田線鉄道トンネル


ところがすぐ脇に流れる天竜川に『平岡ダム』を作るので、トンネルの反対側の橋が水没の恐れありで標高を上げなくてはならず、急に上り坂を上れない鉄道ははるか手前から徐々に登坂するために2番目の新トンネルを掘り、鉄道はこちらにスイッチ
そして1番目のトンネルは国道トンネルに再利用していました。


ところがこのトンネル、先ほどの夏焼隧道と同様で狭く離合困難交通信号機による片側交互通行規制が行われていました。
というわけで、つい最近、3番目の新しい国道トンネルが掘られて国道もこちらにスイッチ。1番目の初代十方峡トンネルは廃道扱いになってしまいました。

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・十方峡トンネルと新十方峡トンネル

旧道は柵で完全にふさがれ内部進入不能・・・・。
鉄道はトンネル手前で不自然に曲がっていて、本来は一直線に旧トンネルに進んでいたと容易に想像できます。


あぁ~、ここは電車が走っているときに撮影すると絵になるのに・・・・一日数本しか電車が来ないトンネルだと望み薄。しかも大嵐駅の時刻表によれば12時~13時台は電車が一本も走っていなかった・・・・今は13時30分。


あ~あ・・・・


ん!(?)


ゴトンゴトン・・・・


くぼたさんが『電車くるよっっっ!


慌ててカメラを構えるも、そもそも今立っている場所が悪すぎる! 新旧並ぶ十方峡トンネルから逆のほうを向いて1枚!

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・特急 ワイドビュー伊那路! やっぱりスピードが速すぎてブレているわっ!!

続いて、メモリ保存中でしばらく操作できないデジカメなのでそのままトンネルから離れるようにダッシュ!


そして振り向きばっちり撮影しようかと思ったら、バイクのグローブはめたまんまの手では細かい操作ができず、再生モードに!


あわてて撮影モードに戻して撮影するも・・・・

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・すでに列車はトンネルの中・・・・

テールランプがかろうじて写るだけ・・・・(泣)
な・・・・なるほど~、特急電車が止まらない駅だから時刻表に出ていないわけだわ・・・・


気を取り直して、トンネルの反対側へ。

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・十方峡トンネル 反対側(伊那側) ・こんなことろに出ます 鉄分ゼロ

トンネルの反対側には駅が有ったらしいのですが、ルート変更とともに廃止。今ではその痕跡を見つけることができませんでした。


ここ、ほとんど川原ですよ・・・・。廃線跡にはなぜか人間用のつり橋が設置されていますが・・・・

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・つり橋には軽く登坂 ・つり橋を歩く。右手には現行線の橋が見える

2~3mほど登坂したところに橋がかかっています。右手には同じレベル(標高ね。)に現行線路が
なるほど~、この高さが不足していたために十方峡トンネルを掘り直したのですね。


しかし、よくわからんなぁ~このつり橋。なんでこんな廃線跡にわざわざ作ったんでしょ(?)(?)(?)(?)
これを渡ったからってな~んにもないでしょ。と言いつつも歩くけれど・・・・

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・む~むむむ・・・・

なんとつり橋の先にも廃線跡が続いている!
しかも元のレベルに戻すために緩やかに土が敷いてある!(トンネル手前側は半分土に埋まっている!) 何なんでしょこれ。散歩道にでもするつもりだったのかしら(?)

そのトンネルを進んでいくと・・・・

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・次のトンネルがっ!!

まだ先がある。しかもまだトンネルあるし!


よしっ行ける所まで行こう!

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・バラストが残る散歩道

普通の登山路っぽいけれど、下が鉄道独特の大き目の砂利で歩きづらい・・・・


やがて右手に現行線路が見えてきました。

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・現行線路 矢印部分が不自然に曲がっています

線形を見るとココもやはり不自然に曲がっている! 本来はまっすぐレールが伸びていたのをグイッと曲げた感じです。


さぁ、廃めぐりはこれでお終い。
ここまで走りにはあんまり触れていないけれど、ずーっと低速クネクネ既に腰が痛いわ・・・・
そして時刻は14時30分。天竜川の河口から起点・長野県の諏訪湖まで、まだ半分も来ていない・・・・恐るべし天竜川!


(ブログに残っているだけでも)3度目のチャレンジでも全部見て回れない・・・・(泣) というか、私たちの足が遅すぎるのか(?)

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・ココからは走りメインで! クネクネを駆け巡る!

もうここからは天竜川を離れ、R152をひたすら北へ走りメインで! とにかく日没までには諏訪に抜けたい! 

道の駅・遠山郷

秘境・遠山郷。第二回秘境ツーリングにちょうどいい場所かも。
それにしても腹減った・・・・。あちこち探索しまくっているので、普通にバイクに乗る以上に腹が減る・・・・


そしてさっきからパラパラと降る雨。ニワカ雨で終わるのか降りつづけるのかジャッジが難しい状態がず~っと続き、そして対向のライダーはみ~んなカッパ着ている!


ずーっとまともな食事どころが無かったところに『道の駅』は救世主! ついさっき走りメインで・・・・とか言っていたのですが、前言撤回、メシメインで!(爆)
(この間、バイクでも渡れるつり橋があったりと、面白そうなところがいくつもあったけれど、今日はもう全部パス!しているので、ちょっとだけ有言実行したけれど。)

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・道の駅・遠山郷 ・食 ゆ~楽

ツーリングマップルでも『ジンギス丼』がオススメとして掲示されていたのですが、今の腹減り具合ならなんでもWelcome!


そしてオーダーは『ジンギス丼』に『鹿丼』。

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・ジンギス丼 ・鹿丼

ジンギス丼は想像どおりの味。たっぷり乗っかっています。美味い~


そして鹿丼卵とじだけでもポイント高いのに、鹿肉がすごいコシ! 好き嫌い分かれるかもしれませんが、ものすごい弾力があり、一歩間違えれば硬い肉になってしまいそうですが私はこれ好き~
味付けもとっても良い! 鹿丼 オススメ!


ふぃ~おなか一杯、疲れ一杯・・・・
まだまだ遠いのよね~、ようやく天竜川の半分くらい。時間は15時30分・・・・

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・飲むヨーグルト ・白い針葉樹・・・・

軽くまったり・・・・。地元の飲むヨーグルトを頂いたり、お土産屋を見物したり・・・・。あれっ!(?) 白い恋人かと思ったら、白い針葉樹って・・・・パクり!(?)


さて、まだまだ。茅野まで狭隘な峠を2つ普通の峠を1つ越えないとダメ。のんびりしていたらすっかり雨雲は通り過ぎたようだし、さぁ走ろう!

R152峠越え

ココから先、結果論も~うんざりするほど走ります、くねくねを。
徐々に路面がウェットに、しかもしっとりどころではなくどっしりとウェット。だいぶ強い雨が降っていたようです。なるほどだから対向ライダーはカッパを着ていたのね~

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・ひたすら走る! ・まだまだ走る!

国道152号の未開通区間は並行する林道で迂回。この辺り、一度訪問したい『しらびそ高原』があるのですが、今日は天気もいまいち時間もいまいちでパス!


路肩には雪が出現しだし、シカも出現。なんたって地名が大鹿村というぐらいだし。

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・大鹿村に突入~ アスファルトの境目から国道! ・R152 地蔵峠 H=1,314[m]

一つ目のピーク、地蔵峠。自動車通行可能な舗装された国道152号はココまでで、この先は林道(完全舗装ね。)に繋がっています。


すぐ脇には名前の由来にもなっているお地蔵さんが居ますので、挨拶しておきましょう。

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・R152 地蔵峠のお地蔵さん

ここに来る度に書いているけれど、この先国道は登山道に変わり崖を下っていきます


さぁ、のんびりしている時間は無い! 日没までに狭隘区間を抜けておきたい!
まだまだ走ります。ちなみに、コンビニなんて物は浜松で朝食を食べて以来、一軒も存在しません。携帯電話も圏外になるし・・・・


この辺りはそんなところです。さて、じゃんじゃん走ろう~

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・R152 まだまだ走る

地蔵峠を越えていったん標高が下がった後、再度登坂モード。


も~十分走っているって!!(怒)


ひ~


ふ~


ようやく二つ目のピーク、分杭峠

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・R152 分杭峠(H=1,424[m]) この峠には有名なエラーがあります。この写真を良く見ると・・・・(笑)

ココも中央構造線上の峠。ゼロ磁場で不思議なパワーがあるらしいけれど(そしてそれを求めて自動車が頂上に駐車するので、三角コーンとか物々しい。)、私そっち方面はとっても疎いのです・・・・よくわからん!


さて、ココを越え下界にいけば城下町高遠。ここまで来ればもう狭い道では無くなるので一安心。日没も安心~

高遠城址公園

2千5百本もの桜の木が植えてあり、春はそれはそれは綺麗~。よく京王高速バスのポスターに出てくる名所です。
ちょうど通り道だし、走り疲れたし、フラッと寄ってみました。

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・う~ん・・・・終わっている ・うっすらとピンク色

桜の時期だけ入場料をとられるココ。今日は・・・・入場料どころか人影ゼロ!


なんじゃこりゃ。本当に今日はゴールデンウィーク!(?)


いくら日没時間ギリギリだからといっても、桜が無ければまったく興味が無いってこと!(?)
まぁ、ここも地元の同僚曰くこんなものらしいけれど。


せっかくなのでちょっと探索。

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・本丸跡への道 ・ちょっと時差ぼけの桜

このガラガラ加減が私好み。まぁ、歴代の高遠アタック時期が当たった試しがないけれど・・・・(泣)(それぐらい八王子と高遠の気候が違う。)


ちなみに、足元がとっても綺麗ですよ~

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・桜の花びらじゅうたん

写真だけで語るとまったりしているようだけれども、缶コーヒー買って地べたに座ってしまうほど疲れた~


この心地よい疲れは久しぶりかも。ガッツリ走ってるな~。走ってばかりじゃないけれど走り疲れている! 素晴らしいね!


さぁ、ココから最後の峠、R152杖突峠(H=1,247[m])を越えます。ここは片側一車線で、今までの峠と比べると走り屋向きの峠。
当然カットビます。もうあたりが暗くて写真は撮れませんので想像してください。


ぐぃぐぃワインディング!


そして、R152/R20交点の茅野に到着。

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・19時、これでR152トレースは終了 疲れた~

いや~終わった。天竜川の起点、諏訪湖はもういいでしょ・・・・帰ろう


ココからはR20/甲州街道にスイッチして、八王子を目指します。まだあと3~4時間はかかるなぁ・・・・
なんかようやく人が多い街に出た感じがする・・・・。もうココからは渋滞でも仕方が無いだろうと思っていたのですが、これまたスイスイ~なのでした。


R20富士見峠(H=952[m])笹子峠(H=740[m])大垂水峠(H=392[m])と走り抜け、わが町八王子。日付が変わる直前、23時30分解散。
たっぷりこってりの2日間


いや~楽しかった。
そしてしばらくバイクに乗りたくなくなるぐらいの(良い意味での)ダメージ!
これはたまらんね。


今度はこっそりR152起点から終点まで、走破なるものをしてみようと思います。
くぼたさま、2日間お疲れ様でした!

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