車速連動アンプのプリント板作成~現像編~

最近は作業のペースが落ちてきましたが、愛車のバイクであるVFR750F(RC36)に、長距離走行中の暇つぶしアイテムである"MP3プレーヤーの搭載"と"アマチュア無線機を搭載"をする作業をノンビリと進めています。
今回はプリント基板製作の現像工程のお話です。

https://…/2008/03/01/ プリント基板製作の手順

前回の作業でアートワークフィルム越しにプリント基板に太陽光(紫外線)を当てて感光剤を露光させています。

https://…/2008/04/05/ 車速連動アンプのプリント基板製作~露光編~

紫外線に当たった部分は現像剤溶液に素早く反応して溶け出し、紫外線に当たらなかった部分は遅く反応して溶け出すので、この時間差を利用するのです。
現像を止める時間を間違えると『全然溶けていない(もう一度現像処理する)』か『全て溶けてしまいのっぺらぼう(ジエンド)』となります。


さて、水密できるジップロックを用意して、現像剤粉末を投入し、冷たくない水を少しずつ注入します。(温度が高いと反応速度が早くなり、失敗する確率が上がる。温度が低いと時間が掛かりすぎてイヤになる。)
粉末はなかなか溶けませんがあまり水を加えすぎると濃度が薄くなり、これまた失敗するので、なるべく少ない水に溶かし込みます。

・水密ジップロック ・現像剤 ・現像剤粉末を投入 ・よ~く攪拌します

続いて、露光したプリント基板をジップロックに投入します。

・露光したプリント板 ・現像処理中

プリント板を投入するとすぐに反応が始まり、現像液が青色になります。(青い感光剤が溶けているのです。)
そのままにしておくとプリント基板周辺だけ青くなり『どこまで現像が終わったのかわからない』ので、常に左右に揺すってプリント基板を動かしながら現像液を攪拌します。


するとジワジワと紫外線に当てなかった場所が浮かび上がって来るのです。溶けるべき場所の感光剤が全て溶けたと判断した瞬間、プリント基板を取り出して水洗いします。
このタイミングが命なのです。(まるで天ぷら職人のようです。)(感光剤は次工程のエッチング液を弾くため、残ってはいけないところにはビタ一文残ってはいけないのです。)

さて、仕上がりはこちら。

・現像完了 ・現像完了(別の角度から)

綺麗にパターンが現像できました。