車速連動アンプのプリント板作成~エッチング編~

うわ~、前回からだいぶ間が開いてしまいました・・・
北海道ツーリングに行ったり、気持ちが良い日が続いているのでつい走りに行ってしまったりで置き去りになっていた、愛車のバイクであるVFR750F(RC36)に、長距離走行中の暇つぶしアイテムである"MP3プレーヤーの搭載"と"アマチュア無線機を搭載"をする作業を再開いたしました。
今回はプリント基板製作のエッチング工程のお話です。


エッチング処理とは、金属を腐らせて取除くことで目的の形状に加工する作業のことです。
そのために、今までの作業で腐らせてはいけないところにはマスクを形成しておいて、腐らせる場所のみを露出する現像行程を行ったのです。

https://…/2008/03/01/ プリント基板製作の手順
https://…/2008/04/13/ 車速連動アンプのプリント板作成~現像編~

まるで、銅板に配線パターンをプリント印刷するだけで必要な物理的な配線が完了するので、世間では『プリント基板』と呼ばれています。

・現像済みプリント板 ・エッチング液

現像済みのプリント板をエッチング液(塩化第二鉄液)に浸すと、露出している銅が腐って溶け落ちるのです。その性質上、廃液は下水道に流せないので、固めるテンプルで処分する必要があるほどです。
大量に使用すると処分が面倒なので、ギリギリの量を密封できる『ジップロック』に入れ、プリント板を漬け込みます。

・外で作業します ・ジップロックにエッチング液 ・さらにプリント板を漬け込む

このまま10分~20分ほど漬け込みます。
エッチング液の温度を上げると反応速度も速くなるのですが、必要な部分の配線パターンまで痩せて細くなってしまうので、私の場合は常温でその分時間をかけて反応(腐らせる)させます。

・エッチング完了

これで、不要な銅が溶け落ちて、必要な配線パターン部分のみが残りました。残った部分はまだ紫外線に反応する感光剤でマスクされているので、まだ青い色をしています。
この後、ドリルで穴を開け、最後にもう一度現像して残った感光剤を除去すれば完成です。


まだまだ先は長いです。