休日出勤して暇なので電子回路シミュレータ"LTspice"を触ってみた件

今日は休日出勤(泣)
例の緊急出動とは無関係で元々決まっていた仕事。昔ならば現地出張して対応している案件なのですが、今の時代だとリモート対応で終わっちゃうのよね(大泣)


平日の行動パターンの通り出社するも、そのほとんどがPCの前で待機という頭脳労働(?)


ヤバい、暇すぎる・・・・
当初はブログを書き進めるなどしていたのですが、それでも有り余る時間。
そうだな・・・・トンネルクラブのえぬむらさんが推していた『LTspice』(電子回路シミュレータ)をインストールして触ってみようかな。

・LTspice Ver.24

これ、元は『Spice』と言う電子回路シミュレータで、私が学生時代にトランジスタ技術(雑誌)を愛読していた頃から度々特集が組まれ、特集紙はフロッピーディスクが付属していたような気もします。
当時はPCはまだまだ非力だし、商用ソフトウェアのお試し版かな?位の認識でスルーしていたのですが、様々な派生バージョンが生まれその一つがリニアテクノロジー社(現・アナログ・デバイセズ社に吸収。)がリリースした『LTspice』。規模の制限がなくフリーで使えると言う恐ろしい世の中に。

  • 当然、アナログ・デバイセズ社が発売しているICなどの部品を中心にライブラリ登録されているので、その他の会社の部品ライブラリは自分で入手・追加登録する必要があります


回路図を入力し様々な入力条件を与えてどの様な挙動・出力が現れるのか、実際に回路を組まなくてもコンピュータ上でそれをやってしまおうというやつです。
CADソフトへの回路図入力は基板作成時にお世話になっている"EAGLE"を触っていたからなのか、意外と簡単に飲み込めました。(独特ですがCAD界だとこんなものの気がします。)

回路基板CAD"EAGLE"を使ってみた日記
https://…/2024/04/04/ バイク搭載用回路をベタグランドにしたいためEAGLEを使ってみた件
https://…/2024/04/08/ 先日設計した素人プリント基板を業者さんに注文してみた件
https://…/2024/05/06/ 連休最終日は曇天なのでプリント基板を再設計したら1日終わっていた件

・回路シミュレータ『LTspice』に回路図を入力

良い機会だから、私の今のマイク信号分岐回路にローカットフィルタを追加した際に・・・・

  • 出力レベルが変わってしまうか否か
  • 本当に低音領域がカットされるのか否か

・・・・を調べてみることにしましょう。


ここから先は『自分のやりたいことをどうやって指示すればよいのか』をインターネット上の先人の皆様の資料を拝借。
基本的にはコマンドを入力するのですが、標準的なものはGUIで設定するとコマンド文字列に変換してくれます。


まずはマイク信号の代わりの信号源V1を10mV・1kHzサイン波で変化させ、ローカットフィルタ無しの際の出力波形を確認。(残念ながら画像を残していなかった・・・・)
そのVp-p値を覚えておき、今度はローカットフィルタ回路を追加して再実行!

・出力レベル(緑=マイクからの仮想入力/青=FTM-10Sに向けた出力)

バッチリ!!
ローカットフィルタを挿入しても出力は変わっていない。これならば少なくとも現状維持の性能は望めそうだわ♪


続いては模擬マイク信号源V1を1Hzから10kHzまで連続的に周波数を変化させた時の出力レベルのシミュレート。(画像は見やすくするため1Hz~1kHzのシミュレートのもの。)

・FTM-10Sに向けて出力する信号の周波数特性 240Hz以下をカットできている

おおっ!
綺麗に低音域がカットされていますねぇ~♪
こんなにも簡単に特性が評価できるんかいっっ!!(今までの苦労は何だったの(笑))


仕事そっちのけでシミュレーションを楽しんでいました。

https://…/2025/03/12/ 趣味への情熱が消える前に新プリント基板を設計し注文しておいた件