最近は日曜日に仕事が入ることが連続していたため、平日に休暇。
久しぶりに平日の空気を楽しみにバイクで出かけて・・・・って台風が接近していて雨じゃん!!(泣)
それでは電車・バスで向かえる場所でどこか暇を潰せる場所はないかな?
そうだ!谷津干潟に行ってみよう!!
最近のマイブーム『制札探し』の一環で情報収集していたら、東京都心から目と鼻の先にラムサール条約登録地でもある干潟があるというのです。
半信半疑で向かってみることに。
舞台はJR京葉線・南船橋駅。いままで降り立ったこともたぶん無い駅。(仕事でこの辺りの湾岸ゾーンに来たことがあるのですが、何駅で降りたのか覚えていない。)
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・JR京葉線・南船橋駅 |
すぐそこは東京湾、台風接近というコンディションなので風は強いが雨が一時的に止んでくれている。
2面4線の大きな駅で、乗り入れてくる武蔵野線はこの駅で折り返していく。
高架駅なので下に降りるとこじんまりとした改札。乗換駅ではあるけれど乗降客はあまりいないのかもしれない。
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・改札口はコンパクト。駅そば店完備の南船橋駅 |
その割には駅そば店完備と、なんかチグハグな感じがしますね。
改札口を出ると南北への通路。
南側は・・・・なんだかオシャレに装飾されたららぽーと(ららテラス?)の文字。
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・南口は・・・・ららぽーと(ショッピングモール)直結!? |
なるほど〜、東京湾方面は華やかな感じなのね。
だがおっさん一人でショッピングモールに行っても浮くだけなので近寄るつもりはない(笑)
対する北口(内陸側)は・・・・防音壁!?
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・対する北口は・・・・防音壁に直結!?(汗) |
あまりの差に愕然とします。駅前に商店とかタクシープールとかの類は無いのかよ?
本当に何もなさそうだ(汗)
写真には写っていませんが上方は東関東自動車道の高架、自分がいる場所はJR京葉線の高架。とても狭苦しく感じます。
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・すげぇな・・・・本当に防音壁以外に何もない(汗) |
目的の谷津干潟はこっちだと言うのだが・・・・
防音壁の隙間を抜け、ここを歩いていくらしい。ここは工業地帯なのか?という無機質な景色。
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・どうやらここを歩いていくらしい。駅前なのに人影ゼロ |
人影も全く無い。落ち葉の積もり具合からしてもあまり使われてなさそうだし。
歩を進めると交差点。横断歩道は一切なく、やはり歩行者がたくさん来ることは想定していないらしい。代わりに歩道橋で回避しろと言わんばかり。ご丁寧にエレベーターまである。
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・交差点に遭遇し、歩道橋に登ります。東関道と京葉線に挟まれた狭い空間 |
高架に挟まれたわずかな空間。
目的地はこれを内陸側に向かうらしいのですが・・・・歩行者の頭がもげそうな感じ(笑)
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・頭をこすりそうなほどギリギリな隙間に作られた歩道橋。上は東関道。 |
重ね重ねすげぇなぁ・・・・
東関道の高架をくぐると・・・・何やら緑がみえて来たが、やはり強引に防音壁で隔離している感が否めない。
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・東関道をくぐっても防音壁・・・・右手には視界が広がる |
う〜ん・・・・たぶんこの右手がその"まさか"なのだろうな(汗)
間違いない、右手側の緑が広がる部分が谷津干潟だわ。
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・防音壁の左右で全然景色が違う・・・・ |
恐ろしいほど左右で景色が違う!(汗)
コチラ側から見て向こう岸が、なんと元々の海岸線!
この辺り一帯だけが大蔵省が持つ土地で開発の手を逃れ、その他の部分は全て埋め立てられて海側に新たな土地を作ってしまった。
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・本来の海岸線と昔は海だった場所が一部分だけ残っている |
私が歩いてきたJR南船橋駅とか歩道は全て埋立てにより近年出現したもの。
この場所も埋立地だわ。
さっそくぐるり一周してみましょう。いきなり制札を発見!!
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・国直轄の鳥獣保護区(特別保護地域)を示す制札 |
上部の赤い部分だけ新品に取り替えられているようですが、柱はサビサビ。その下の補助看板の漢字表記『附近』の書き方から相当昔(昭和40年代と推定)から設置されているのね。
そのまま北西の角までやってきて、東向きに進路を変更。左手は住宅地、そして細い遊歩道的な道を挟んで右手はラムサール条約登録湿地・・・・相変わらず落差がすごい!
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・なんてことはない路地の右手はすごい場所 |
そして1分程前は防音壁に囲まれた『ザ・湾岸地区』みたいな場所を歩いていたのが信じられない。
保護エリアへは立入禁止ですが、代わりに周囲をぐるりと歩ける公園が整備されています。
谷津干潟の地図。本当は東西を川に挟まれた海岸線だったところが四角形に残ったのですが、左下部分に高速道路・国道とJR京葉線を通したのでいびつな形に。
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・本当は四角形だったのだけれども、東関道&京葉線が横切って歪な形になっちゃった! |
地元の千葉県や習志野市はここも埋め立てて開発したい意向だったのですが、結果的に手つかずで残りました。
これ以上の開発をブロックするためのラムサール条約に登録して泊を付けたのかもしれない。
北西の角までは防音壁と隣り合わせだったのですが、北側辺は木々に囲まれて一気に森の雰囲気に変化。公園として整備されているみたい。
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・10mも歩くと公園として整備されたゾーンへ。山奥と誤認しそうだが・・・・ |
だが対面を走る高速道路や鉄道の騒音がかなり響いてきて台無し・・・・音が伝わらない写真のほうが雰囲気が良いですね(笑)
あと藻の匂いと言うか・・・・水が流れていないので腐った系の匂いも周辺住民にとっては悩みのタネかも。
公園内には所々に野鳥観察場所が設けられています。
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・所々には野鳥の観察スペースがある |
北海道ツーリングとか行くとこの手の施設はたくさんあるのですが、こんなに東京から身近にネイチャーを味わえる施設があったとは!
天気のせいなのか季節のせいなのか。はたまた環境のせいなのか、あまり鳥はいないように見える・・・・
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・天気のせいもあり鳥はあまりいない。そして高速道路が嫌でも目に入ってしまう |
これ・・・・地域の学校の社会科見学とかにはうってつけの場所だな。この手のありがたみは子供にはなかなか理解されにくいでしょうがね。
環境省名義の赤い制札もザクザク!この先もたくさん発見したので以後割愛するほど(笑)
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・この先も赤い制札はいくつも発見!(なのでこの先の写真は省略) |
この支柱もサビ具合からかなり年季が入っていると思われる。
様々な種類の木々が立ち並び、解説の札が掲げられている。表面がツルツルな木は『サルスベリ』。
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・木々にも名前札が付いていて楽しい。サルスベリはツルツルな木 |
なるほどなぁ(笑)
本来いるであろう季節の様々な鳥は写真でフォロー。
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・干潟にいる鳥の解説もあちこちに |
まぁ実際にいたとしても望遠鏡でもなければ種類の判別は不可能だし、広角デジカメGR3では全く役に立たない。
北辺の中央ほどにある広場。バラ園とかがあるみたい。
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・不自然な広場・・・・ |
解説板によるとここには『谷津遊園』なるレジャー施設が存在していて、バラ園はもともとその遊園が開設したもの。施設が消滅してもバラ園だけは今も残っている訳か。
おっと!
止んでいた雨が降り始めてきた! バラ園には行くなと言われている気がする・・・・
おっ!壁があり、ちょうど風上を遮るような形。ここなら雨がしのげるか?
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・野鳥ウォッチングのために人の姿を隠す壁 |
どうする?引き返すか、それとも前に進むか?
進んでしまい北東端までやって来ました。
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・森は終わり、川を渡ればマンションが立ち並ぶ |
ここから先はコンクリートで固められた護岸を南方向に移動しなければならず、雨との戦いになりそう。
視界は効くのだが傘がほとんど役に立たない雨。
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・縦通路では横殴りの雨に! 障害物がなく風がダイレクト! |
帰りの電車にずぶ濡れで乗らねばならぬ。
対岸が霞むほどの雨(泣)
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・今日は家でじっとしておくべきだったか・・・・ |
これは私自身が長時間持たないぞ。電車の駅まで南船橋駅へ戻るも、隣の新習志野駅に向かうにも同じくらいのちょうど駅から一番遠い場所でこの仕打ち(笑)
だが南東端まで到達する頃には空が明るくなり雨が止み始めた・・・・!
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・天候は急回復! |
これならばしばらく歩いて乾燥させれば回復できるな。
南辺中央には自然観察センターなるとても立派な施設がある。
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・谷津干潟自然観察センター |
入館は有料(¥380円)とのことですが、せっかくここまで来たのだから見学させていただこう。(服を乾かしたいという思いもある(笑))
望遠鏡で野鳥を観察できる施設だが・・・・平日の午後と言うこともあり、客は私だけ(汗)
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・館内にお客さんは私だけ |
施設は北海道のそれというくらい豪華だな!
数羽の鳥を発見! 雨でもめげず餌を探していますね。
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・望遠鏡越しに撮影 |
何という種類の鳥なのかは私の知識ではわかりません。
最後は高速道路に侵食された部分の横を歩く・・・・
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・左手には高速道路、右手には干潟・・・・ |
すげぇな・・・・防音壁がすぐそこだよ。
何度も東関道を通り便利になったと喜んでいるが、その裏ではこんな事になっていたのだな。
そしてスタート地点の南西端、歩道橋に戻ってきました。
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・スタート地点の歩道橋 |
一周3.5km、南船橋駅との往復を入れて4.5kmってところかしら。
雨さえなければ心地よい散歩って感じでしたね。今度は鳥がたくさんいそうな季節を狙って来てみたい。
普通に生活していたら目に入らないような場所。何故か制札探しというネタからこんな話に発展するとは!
適当に何かをほじくってみると新たな発見があって楽しいのかもしれないですね。