DMA-160マイクアームにKTEL製KT002の取付け外科手術をしてみた件

バイクツーリング時に使用するアマチュア無線。運用時に使用するマイクからのノイズが酷い(←マイクのせいではなく自作回路の劣化のせいだが。)ので回路全体を作り直す計画なのですが、どうせならばとKTEL製ノイズレスマイクを頂きましたのでこれを使ってみようかと。
基本構成は変えず、ココのパーツのみを変える作戦。


KTELマイクは電気的に使えることを確認しました。

https://…/2024/01/28/ 頂いたKTEL製ノイズレスマイクを分解測定してみたら行けそうな件
https://…/2024/01/18/ KTELノイズレスマイクを頂いたのでどう料理するのかを考える件

なので今日は物理的にマイクを取り付ける方法を考えます。
KTEL製マイクも当然ながらアーム付きマイクを発売しているのですが、アームをどうやってヘルメットに取り付けるのかは別途考えねばならない。
それであれば今までのマイク保持方法を使ったほうが改造箇所が少なくて良さそう


なので現在使用中のクラリオン製DMA-160-210(俗に言う白バイマイク)のマイク部分をすげ替えてしまおうかと。ちなみに写真に写っているのは不調で引退させたDMAマイク。
マイクアンプ部分は正常に動作していることも確認できているのでちょうど良いドナー。

・【使い回し写真】クラリオンDMA-160-210のマイク部分にKTEL製マイクを接続したい

マイクのサイズの直径寸法はそんなに変わらない・・・・(と思い込むことに。KTELマイクは真円なのでかなりデカく見えますね。)


この何の取っ掛かりもない円形のKTELマイクをどうやってDMA-160に取り付けようか・・・・ホームセンターに行きあれこれ想像しながらいくつかお買い物。
いくつかの作戦を思いついたので、その全てに対応できる材料を購入してきました。使わなくなる可能性もありますが、何度も買い物に行く手間のほうが面倒くさい。

・買い物をしてきました

まずは直径2mmのボルト・ナット類、そして木の棒。
これは外殻に穴を開けてボルトを通すことで円筒形のKTELマイクから固定ポイントとなる棒を作り出す作戦。


外殻にドリルで穴あけをするためには外殻をしっかりと固定する必要がある・・・・そこで木の棒も買ってきました。
下の写真のように被せて固定して、ドリルで穴あけします。

・こんな感じで外殻を仮固定してドリルで穴あけするためです

これならばしっかりと固定できるし木材に穴が空いてしまっても問題なし。


・・・・ですが、この外殻穴あけ作戦の前にもう一つ試してみたいのがこちら・・・・丸形圧着端子作戦

・丸形圧着端子

私がバイクで何か配線するときには大変お世話になっている圧着端子です。
普段ならば電線を圧着させる部分・・・・ここをDMA-160のアーム部分に差し込めばちょうど良いステーになる気がしています。


DMA-160マイク取付部分は回転防止のために樹脂製の凸部品があるのよね。これのせいで径が太くなり丸形圧着端子が刺さらない。

・DMA-160マイクには回転防止のための樹脂部品がついている

なのでヤスリで削ってしまおう!


こんな感じかしらね。もう後戻りは出来ません。

・ヤスリで削った後

このフラットになったアームに丸形圧着端子を差し込んでみましょう・・・・


バッチリ!♪

・ピタッと来ましたね

角度は微調整するとして・・・・強固なステーが付きました。ここにケテル製KT002を接着すれば強度は問題ないでしょう。


だが・・・・シルバー色は目立ちすぎる!圧着端子を塗装をしてみようか・・・・たしか黒い塗料が下駄箱に眠っていたような気がする。

https://…/2018/06/29/ マイクホルダーを塗装して生まれ変わったかしら?

あった!

・染めQ

記録によると2018年にヘルメットにDMA-160マイクを取り付けられるようにするマイクホルダーを塗装するために使用したのね・・・・ということは6年前のものか(不安)


塗装にトライしてみるも、スプレー缶から吹き出すのは霧状の塗料ではなく液体(大泣) →丸型圧着端子を一つダメにしました。
仕方がないからカウル補修用のタッチペンを使って黒く塗装。

・黒く塗装した丸型圧着端子・・・・違和感がなくなってきたぞ!

なかなかそれっぽくなってきたなぁ!
あとはここにマイクを接着するだけですが、これだけ接着面積があれば強度的に問題無いでしょう。


DMA-160マイク側の問題はクリアになったので、あとは経年劣化していたKTEL製KT002マイクの復元作業
スポンジが粉々に砕けていたKT002マイクの中空構造の再現。

・とりあえず目についたスポンジを買ってきました

売り場で目についたこのスポンジを買ってきました。うまく切れるのかなぁ?


先日購入したよく切れるカッターを使ってお刺し身のようにカット。これがものすごく簡単にサクサク切れます♪♪♪♪

・まるで刺し身を切るのかのように、スポンジを切る

すげぇ~、やっぱり良い道具を持っておくと作業が楽ですね。


そのうちの一つは、外殻を押し付けてマーキングして、円形にカット。

・下に敷き詰めるやつをくり抜いて作ります

これを底に敷きます。


続いて円周方向。単純にお刺し身の一切れを巻き付ければ上手く行きそうですね。

・惜しい!刺し身の長さが数mm足りないが良い感じでしょ!

劣化を考慮しなければとりあえず当初の構造は再現できました。そして金属製の風防パネル・・・・これも磨いておけばよかったなぁ。


最後に蓋をして回復完了。多分また開けることになるので特に接着などはしません。

・リニューアルが完了したKT002

最後に丸型圧着端子への接着


手持ちの黒色弾性接着剤を使用して接着。必要であればカッターでカットすることで分離できるし、その割に強固に固定できるのが気に入っています。

・弾性接着剤で丸型圧着端子に接着

唯一の弱点が硬化に24時間必要なこと。なので万力で軽く挟んで固定して24時間待ちます。


完成した姿がこちら。

・付きましたね・・・・

ケーブルが露出しているとか作りが甘いところがありますが、風防を取り付けてしまえば隠れるし、メンテナンス性を考えて余裕のある構造にしておきました。


実戦投入の前にまずは自分自身でリスニングしながら喋る走行試験をしてみたいな。

https://…/2024/02/09/ バイク搭載アマチュア無線局用の新マイク実験→マイク関係なく発振!