飼い猫のトムさん、最近の食が細くて痩せてきたので、この間の土曜日にかかりつけの動物病院で診てもらいました。
https://…/2023/07/23/ 飼い猫トムさん重篤・・・・リンパ腫(ガン)疑いの診断が!(大泣)
すると血液検査の結果がかなり悪く、リンパ腫(がん)の疑いがあるということで町医者レベルでは対応できず、高度な医療体制を持つ2次医療動物病院を紹介されました。
・飼い猫トムさん、すっかり痩せてしまいました |
というよりもよほど状況が悪かったのか、町医者がその場で2次医療病院に連絡してくれたおかげでスムーズに予約が取れ、そして今日がその日。
朝イチ:2次医療動物病院で書類診断
朝イチでトムさんを2次医療病院へ連れていきました。
まずは担当の先生が町医者からの報告内容を読み解き、推定とこの先どんな検査をしていくのかを説明して頂きました。
この書類診断で費用は一万円・・・・人間みたいに全員医療保険という仕組みはないもので、ものすごく医療費がかかる(汗)
推定見解としては、やはりこのパターンだとリンパ腫の可能性が高いが、その他の病気も併発している可能性があるので気になる部分は全部検査するとのこと。
- 検査結果の速報は午後にすぐ出ますが、本病院としての確定結果は、細胞を顕微鏡で確認する専門の先生が居て、その判定結果を経て決まるため少し時間がかかるとのこと
- 費用は10万円を超えますが如何しますか?→お願いします。
トムさんを病院に預け一旦退散。気が気でない・・・・
午後:精密検査結果の説明と今後の治療方針
午後にもう一度2次医療動物病院に足を運びます。
笑い話であって欲しい・・・・ですが、その願いが叶うことはありませんでした。
耳を疑うような検査結果(速報値。病院としての結果は後日。)の説明。(箇条書きにしてみました。)
- リンパ腫(がん)です
- これだけであれば余命は1~2週間と言ったところでしょう
- かなり状況が悪く、血液中の赤血球数の割合を示すヘマトクリット値が9%という結果が出た
- 町医者で土曜日に検査した際には12%だったので、一日1%低下している計算で、6%が限界値。このままの状態が続くと仮定すると余命2~3日と衝撃的な結果
- 抗がん剤治療をするにしてもおそらく輸血が必要になる状況なので血液型判定を実施
- しかし免疫系統に異常をきたしているのか自己凝集(自分自身の血を、外部からの侵入者だと誤検知して攻撃する→赤血球の動きが封じられる)がみられ、血液型も判定不能
- 自己凝集は犬ではよく見られるが、猫では珍しい
- 猫の血液型は3種類。7~8割がA型なので輸血してみて勝負し型が合うか否か可能性に賭けてみるしか無いが、合わない場合は致命傷になる
- 本病院には献血用として猫を五匹飼っている。最低3ヶ月の間隔を空けて血液採取しなければならないが、全てが3ヶ月以内に採取している状況で輸血できる血液がない
- ボランティアに声をかけて猫を連れてきてもらうにしても、土曜日曜しかだめだとか、あまり望みは高くない →結局輸血できる血液がない。こういう時、多頭飼いだともう一匹から献血するという手を使えるのだと。
- しかし免疫系統に異常をきたしているのか自己凝集(自分自身の血を、外部からの侵入者だと誤検知して攻撃する→赤血球の動きが封じられる)がみられ、血液型も判定不能
- 赤血球数低下の状態なので、身体により多くの血液を送ろうとしているため、かなり心臓に負担がかかっている。うっ血も見られる
これらを踏まえて、治療方針としては次の選択肢があるとのこと。
- 強い抗がん剤で、腫瘍を叩き潰す
- 入院治療。23週間に16回抗がん剤を投与して戦うが、強い副作用があり今の弱った心臓では耐えられないかもしれないし、輸血ができないので余計にリスクが高い
- 副作用のリスクが低い弱い抗がん剤で、腫瘍を抑え込む
- こちらは副作用が全くない個体と、そこそこ副作用が出て体調が悪くなる個体がある。輸血ができないのがキツイ点は先と一緒
- 腫瘍を抑え込める確率もあまり高くないが、ひょっとするとしばらくは安定させられるかもしれない
- 現行のステロイド剤で楽にしてあげ、住み慣れた自宅でゆっくり余生を過ごす
- 積極的治療のリスクと結果(延命にしかならない)と、そのリスクを取らないという緩和治療という選択もある
・・・・この場で方針を決めなければならないのか(泣)
酷すぎる。だが悲観的で方針を示さないのは猫にとってもさらに良くない。
結論:治療方針
弱りきったトムさんを見ていて・・・・全て私の主観ではありますが、これ以上入院やらは耐えられそうにないよ。
普段の町医者に通う時ですらブルブルと震えているほど臆病なトムさんに、治療とは言え入院はもう可哀想だよ。
先が長くないほど状況が悪いというのもよく判ったし・・・・、ここから下手に勝負打ってこれ以上症状が悪くなるよりは、残り少ない時間を自宅でゆっくりと過ごしてほしい。
妻とも意見が一致。
ステロイド剤による緩和治療を続けることにして、トムさんを自宅に連れて帰ることに。
本来ならばココまで弱る前に気がついてあげて、そして早く動物病院で診てもらえれば、強い抗がん剤での治療も出来たかもしれないが・・・・
ただちにペットショップやらスーパーに買い物に出かけて、消化に良さそうな"ちゅーる"とか、とにかく普段は健康面を気にしてあげられなかったご馳走をたくさん買い込み。
・"ちゅーる"をガツガツと食べています |
検査のため、前日22時から食事を与えていなかったこともあり、病人とは思えないほどガツガツと食べてくれます。(なんと"ちゅーる"3本を一気に食べました。)
- 食欲が有るのはとても嬉しい♪ たくさんお食べ!!
・・・・が、歩く姿はヨロヨロと。もう食卓の上にも登ってこない・・・・多分登るだけの瞬発力が出ないのかな?(泣)
一つひとつの行動を見ているだけでも辛くなってくる。
・2階の一番眺めの良い窓に登るパワーは有るみたい |
階段も以前は走るかのようにリズミカルに上り下りしていましたが、今はヨロヨロ。しかし猫としてはパトロールは絶対に欠かせないのか、見ているこっちが心配になる危なっかしいジャンプで窓枠に登り、そして外を眺める。
でも病院で過ごすよりも自分の縄張りである自宅で過ごしてもらったほうが、リラックスできているでしょう。
パトロールが終われば、ぐったりとして過ごすトムさん。
・声には出さないが、やはり辛いのだろう |
見ているだけでとにかく辛い。
残り3日か・・・・