連休中に走りたくなり、ほぼ思いつきで旅に出てしまった今回。会津若松ステイの朝、4時起床。
https://…/2021/07/23/ 【福島ツー1日目】バイク欲を満たすため、突発で博士峠を走ってきた件
今日の福島県内の天気は回復傾向で、昨日まで居座っていた寒気も抜けていく模様。ならば制約なくどこにでも行けるっ!!(体力・気力次第)
で、どこに行く?(←決めていないんかいっ!!)
ツーリングマップル東北版を眺めると、憧れの磐梯吾妻スカイラインがリーチ圏内。ただし今より北上してしまうと今日の帰りが辛くなる。
それでは新潟方面?、それとも鶴ヶ城見学??、はたまた喜多方ラーメン???
よしっ、残った体力は朝に全投入してしまおう!
目指せ!磐梯吾妻スカイライン・・・・の前に磐梯山
という訳で、会津若松の街からさらに北上し、さらに直行はもったいないので、磐梯山周辺を周遊してから磐梯吾妻スカイラインを楽しみましょう。
早朝の会津若松の街。
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・方角的には磐梯山が見えてもよいはずなのですが・・・・ |
朝は空いていてとても気分が良い。
バイクも私も絶好調?
しかし早速天気予報を恨むぜぇ~! なんだよこの雲は。
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・どう見ても雲だが・・・・朝霧ということにしておこう、ウンウン |
いや、これは雲ではなく朝霧の可能性を信じて突き進もう。
今日朝イチを飾るのは、県道64号・磐梯山ゴールドライン。
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・県道64号、まだ登っていなくてもコレか・・・・ |
磐梯山脇の鞍部を越えるこのルート、必然的に標高が上がることになるのよね。
でもまだ標高が上がる前なのにもかかわらず、雲に突入か・・・・(泣)
このプラン、ヤメますか?
いや、この程度ではUターンの検討にすら値しない。とりあえず視界ゼロの中に突っ込むべし!
だがしばらく走ると雲ゾーンを脱出っっ!
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・雲を抜けたっ! @ 県道64号 |
よっしゃ! 本格的な山岳ゾーンに入る前に雲を抜けることができた!
しかも雲を抜けた先には、はっきりと見える山並み。これなら景色も楽しめそうだぞ~♪
勝利!
気分が乗ってきた~!
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・朝日が眩しいほど天候が急回復 @ 県道64号 |
地元ナンバーのロードスター乗りの方も、この時間(5時半)から走りを楽しんでいるのね。羨ましい環境だな。
磐梯山ゴールドライン、元有料道路の区間に入ると、ワインディングモード発動。この時間に他の交通は存在しない。ガンガン行こうっっ!
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・早朝からワインディング @ 県道64号・磐梯山ゴールドライン |
気持ちいい~!
基本的に森の中を走るのですが、所々で眺望が効く爽快ルート。
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・(たぶん)磐梯山 @ 県道64号・磐梯山ゴールドライン |
本来ならばゆったり走って景色を楽しむ道なのかもしれませんが、好きなペースで流せるのでつい夢中になってしまった・・・・
ピークの峠には、路面ペイントで標高が書いてあり、気がついて急制動しましたが間に合わず。
H=1,194mの名もない峠を越えました。
昨日の走行ダメージが蓄積されているのか、このクネクネだけで腰が痛くなってきた・・・・
今日は本当に朝だけで体力が尽きそうだわ(笑)
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・朝駆けは10文の得。無料で楽しみがアップされるのです @ R459 |
裏磐梯に入ると、国道ルートと磐梯吾妻レークラインルートが有り、後者は前回走ったので今回は国道ルートをチョイス。
どこを走っても景色は独り占め。得は3文どころではないです(笑)
そしてアプローチポイントの土湯峠を目指します。
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・R115 土湯道路 |
そしていよいよ磐梯吾妻スカイラインへ・・・・
土湯トンネルのこちら・裏磐梯側からは道路崩落で進入できず、一旦福島側まで抜けてからアプローチ。
県道30号、野地温泉・赤湯温泉と経由して標高を上げていきます。
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・県道30号・この時間はどこを走ってもフリー走行 |
前々回は悪天でアタック放棄、前回は夕方の日没間際の訪問でしたが今回は早朝という両極端・・・・というか最高な状況。
前々回
https://…/2017/08/04/ 鳥海山ツー2017・1日目 気分爽快!山形県
前回
https://…/2018/07/22/ 東北2日目:涼しすぎて、下界に降りたくない気分 山形まで駒を進めよう(栃木→山形)
楽しみだぞ~♪♪♪♪
絶景!磐梯吾妻スカイライン
『東北方面で走りたい道』アンケートでトップを飾ることが多いこの道は、東京からは遠くてなかなか機会に恵まれず、前回は東北巡りツーリングの往路に組み込んだのですが、あいにく日没間際の訪問だったのよね。
ちゃんとした時間に訪問してみたかった願いがようやく叶いました。
磐梯吾妻スカイラインの入口にある看板、日本の道100選。
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・磐梯吾妻スカイライン 土湯側起点 朝6時30分 |
逢いたかったぜー!
浄土平までは、グイグイと標高を上げていきます。所々にある標柱は、ビューポイントの証。
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・磐梯吾妻スカイライン 吾妻八景 天風境 |
"吾妻八景"と銘打たれていることから、8箇所あるのね。前回訪問時は時間的に厳しかったこともあり、こういうのをすべて見落としていたものなぁ。
そして写真の都合ですが・・・・背景は一面の真っ白な雲海! 黒いバイクを明るく写そうとすると背景が露出オーバー(泣)
ただこのまま福島側に走っていけばすごい景色に出会えそう。
起点の標高800mから、一気に標高1,622mへ。磐梯吾妻スカイラインの道路標高最高地点。
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・磐梯吾妻スカイライン道路標高最高地点 H=1,622m 気温16℃ |
残念ながら木々に囲まれて眺望は効かない。なので駐車スペースもなく、バイクでないとこんなアングルで堂々と撮影するのは迷惑になってしまう。
だがここからあとわずかで浄土平。景色が一変します。
ほらね!
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・浄土平付近の景色 @ 磐梯吾妻スカイライン |
突然木々がなくなり見渡せる視界。
この辺りは火山性のガスが噴出している場所で木々が育たない。関東圏で言えば志賀草津道路みたいな『玉子臭』がする場所なのですが、 こちらは周囲が山に囲まれた盆地のようなロケーション。
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・木々が育たない盆地 @ 磐梯吾妻スカイライン |
自然が作り出した光景ですが、人間的にも非常にありがたい。人々が集うわけだわ。
そして適当に止まっても、誰も写り込まない時間帯。
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・浄土平 @ 磐梯吾妻スカイライン |
一切経山が約120年前に噴火して、まだその時の溶岩の跡の茶色い岩肌も残っているのかしら。
いや~、本当に素晴らしい景色。目が洗われます(?)
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・吾妻小富士 @ 浄土平・磐梯吾妻スカイライン |
こういうところでキャンプしたらものすごく快適なのだろうな。ただ自然に影響を与えないように、細心の注意も必要なのだろうけれど。
そしてここからは、いよいよ福島側へのダウンヒル。視界いっぱいに広がる雲海っ!
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・右手が全部雲海なのですが・・・・写っていないですね(泣) @ 磐梯吾妻SL |
写真って恨めしい・・・・というか人間の目が素晴らしいと言うべきか。
なので止まってじっくりと撮影。露出は雲海に合わせて・・・・っと。
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・地平線? 雲平線までくっきりと見通せる!見事な雲海 @ 磐梯吾妻SL |
すげぇ~、遥か彼方まで続く一面の雲海!
山一つ隔ててこうまで天気が違うものかと関心するとともに、会津ステイで本当に良かったとラッキーに感謝。
ちょっと先に見える山の尾根以外は、全部真っ白!
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・真っ白 @ 磐梯吾妻スカイライン |
浄土平の景色も素晴らしいのですが、今日に限ってはこちらに目を奪われてしまう。
だいぶ標高が降りてくると、雲まで目と鼻の先。
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・磐梯吾妻スカイライン 不動沢橋付近 |
早起きは1両の得。
本当に良いものが見られました♪
帰り道
さ~て、本日のメインディッシュは早くも終了。
このまま下界に降り、東北道と並行した県道や農道をリレーしていけば、白河付近までは行けそうだけれども・・・・
特にハイライトもなく、そしてこの雲の下を走るのでは景色もいまいちだしもしや雨!の危険も。何より標高が低いので暑そう。
なので内陸を通って南下することにしてUターン。
結構戻るだけで体力を使うことが想定されるため、基本は南下することに集中しよう。
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・吾妻小富士 @ 磐梯吾妻スカイライン |
さっきまでとは逆方向から見る景色。なるほど吾妻小富士は福島側から見ると富士山っぽいのか。
そして眼を見張るのは入道雲。ここの天気が良いのも今のうちだけみたいなので、早く脱出したほうが良さそうだ・・・・
帰りの景色の写真掲載は省略し、再び土湯トンネルを通り、沼尻駅前という地名のところ。
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・県道24号・沼尻駅前 |
ただ単に地図上で鉄道が描かれていないのに『駅』の地名だったので立ち寄ってみました。
こういう地名だから、もう少し何か遺構が残っているのかと思いきや、軽便鉄道の終着駅だったことを示す看板のみ発見。
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・沼尻軽便鉄道が通じていたことを示す看板 |
なんとなく、これが駅舎かな?的な建物がありましたが、事前情報が何もなく特定できず。
う~む・・・・すべてのツキは早朝に全て使い尽くしてしまったようだ。
ここからは国道から離れ、県道24号、母成(ぼなり)グリーンライン。
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・県道24号 母成グリーンライン(旧・高森熱海有料道路) |
ここも森の中を走り抜けるルートで、涼しいわ~
古戦場で有名な母成峠(H=972m)を越えると、さきほど磐梯吾妻スカイラインで見てきた福島市街側の雲海と同じ気候なのか、一面の雲の下(泣)
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・会津盆地以外の福島県は、天気がイマイチらしい @ 県道24号 |
そう言えば・・・・お土産を買っていなかった(汗)
そして現れた高速IC。これは色々な面でチャンスだぞ。
一旦会津盆地に戻ってリスタートを図れるし、この先も人が集まりそうな観光地を経由する気がしないので、磐梯山SAに寄れる!
その読みは当たり、トンネルを何本か越えて福島県中通り地方から脱出すると・・・・
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・青空に回復! だが磐梯山にだけ雲がかかる(泣) |
完全に青空。
だが雨と引き換えに猛烈な暑さを引き受けねばならない。気温32℃! ついさっきまで20℃くらいのところにいたから変化が激しすぎる!
急ぐ旅ではないのでSAでたっぷりと休憩。というか素直に東北道に乗ってしまえば楽に帰れるのに、それは絶対にしたくない私(笑)
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・磐越道 磐梯山SA |
まだ朝の10時ですけれど・・・・もうランチな気分。この時間からレストランが開いていて助かった!
喜多方ラーメン・・・・が頭によぎりますが、この猛暑で暑いものは避けたいのか気がついたら体が勝手にざるそばセットをポチッていた(笑)
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・ざるそば ミニソースカツ丼セット @ 磐越道 磐梯山SA食堂 |
おおっ美味い♪
もっと美味しいお店もあるのでしょうが、この時間に食べるのが適材適所というわけでして。
無事にお土産もゲットして、あとは適当に帰るだけ。
なんなら喜多方に寄っていけば・・・・なんてことも思いましたが、移動時間とどうせ行列で炎天下での待ち時間を考えると、気が乗らない。
密も避けるべきだしね。
会津盆地。暑い~!
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・ザ・夏! 気温33℃ @ 会津盆地 |
自宅の涼しい空間にいてこの写真を見ると、一切日陰のないカンカン照りの中を走り回り狂気の沙汰と思えてしまうのですが・・・・田舎のバイク走行だとほとんど止まらないので、走行風で汗が蒸発しキチンと冷却してくれるので、時々水を飲んでいればまぁなんとかなっちゃうのよね。
止まると暑いけれど。
さぁ、今度こそ南下開始。ツーリングマップル(2018年版)でもおすすめルート指定されている、県道131号で大内宿方面へ。
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・高速より国道、国道より県道。マイナーロードのほうが快適 @ 県道131号 |
会津って走るところがたくさんあって、とても楽しい。一泊二日だと往復に時間が取られてしまいがちなので、ぜひ2泊以上で訪問したいな。
体が筋肉痛だろうが、腰が痛かろうが、ただ真っ直ぐ走る道に楽しさはない!
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・カーブがなければバイクは楽しくない @ 県道131号 |
秋は紅葉の名所らしいピークの氷玉峠を越えると、大内宿。
なんかちょっとした山の中の宿場町で、休憩にちょうどよいかな?くらいの気持ちで近づいたのですが・・・・
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・駐車場渋滞が起こる程の観光地 @ 県道131号 |
どうやら行列ができるほどの観光地らしく、いきなり興ざめ。
スルー!
福島県下郷町の物産館で休憩
田舎なのでなかなか休憩ポイントもなく、下界に降りて幹線国道121号、観光ポイント『塔のへつり駅』入口にあった物産館で休憩していくことに。
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・R121沿い 下郷町物産館 |
会津地鶏がイチオシらしく、『会津地鶏の里』なんて名称も掲げられています。
ビルトインしている蕎麦屋にも『地鶏そば』なんてソソられるるメニューが・・・・ちょっと前にランチ食べちゃったんだよな(泣)
仕方がない、ここはソフトクリームで体内冷却を図ることにしよう。
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・広い駐車場にぽつんとバイク。ソフトクリームが美味い @ 下郷町物産館 |
一気に体が冷えてきます。あまり頻発すると体を壊すのでバランスが難しいですが、一日2~3回は行けるんじゃないのかと。
店内でお土産をチェックしていたら・・・・驚愕の一品を発見! 見たことがあるやつだっ!
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・郷菓 とち餅・・・・ |
なんとなんと、群馬県の道の駅上野で買ったやつだよこれっ!(怒)
https://…/2021/07/22/ 博多出張のお土産と、嬬恋パノラマツーリングの際の上野村お土産
しかも売り方も完全に同じで3個同体で¥650円・・・・しかもこちらのやつには『会津』って銘打っている!
まじかよ~、どっちかが偽物じゃないですか! 遠く離れたところでならば同じものを売ってもばれないとでも思っているのだろうか。見損なったぜ!!メーカーよ。
今日の早朝、朝5時くらいにコンビニで麦茶を買ったのですが、その際におまけで付属してきたのが、アルミ膜がついた簡易保温ペットボトルカバー。
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・簡易保温ペットボトルカバー |
時刻は正午・・・・まだお湯になっておらず、それどころかちょっとだけ冷たくすら感じる!
これはすごい効果かも!無料配布様様だな、パニアケースに常備しておくことにします。
さぁ元気充電完了!
那須高原を通って高速道路へ
ちょっと前まで点線国道だった甲子峠を、甲子トンネルでワープして栃木県へ。いよいよ関東圏か・・・・
関東平野は暑いと容易に想像できるので、少しでも無駄なあがきをするために山の裾野の少しでも標高が高いところを走る作戦。
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・R289甲子道路 (たぶん)那須岳 |
交通量から考えて、ここまで金を掛ける必要があるのか!?というくらい豪華な甲子道路。下郷村側はとにかく大きなRのカッ飛び線形。白河側はトンネルと橋でほぼ真っ直ぐな線形。
快走~♪
県道290号、元有料道路・那須甲子有料道路で一気に標高アップ!
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・県道290号・涼しい・・・・ですが焼け石に水? |
今回の行程のラスト・クネクネ!
以前、ここのすぐ脇にある旅館に泊まった時に、あまりの涼しさに驚いた那須高原。今日も涼しさを求めてやってきました。
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・県道17号・大丸園地 H=1,250m 那須岳方面を望む |
が、体が火照っているのか、感激するほど涼しくない・・・・
ならば日帰り入浴可能だから、旅館でひとっ風呂浴びていこうか? 温泉セットは持参してきてはいるのですが、暑さの中では余計に熱くなりそうでどうしても避けてしまう・・・・
出発前はどこかで入浴するつもりだったのですが・・・・難しいものだなぁ。
初日にたっぷり楽しんだ、南会津周辺の国道400号&国道401号。今回の旅の最後を飾るのも、国道400号。
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・ラストはR400 千本松牧場 |
牛乳でも飲んでいくか・・・・と思いますが、この辺りは大観光地の那須高原。沢山の観光客がいらしたので敬遠。
旅のゴールは、西那須野塩原IC。
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・東北道・西那須野塩原IC |
もう力尽きた・・・・
もう少し日が傾いてから高速流入のほうが楽なのは間違いないのですが、早くも高速巡航モード。
本当は最後の最後に佐野藤岡ICで降り、ラーメンショップ佐野店に寄ってバッチリ決めるはずだったのですが、ランチがまだ消化していない。無理に熱いものを食べる気もしない。また次回にしようか・・・・
高速巡航でも色々と語りたいことがあるのですが、日記が長くなるので割愛。
全体力を惜しげもなく投入し、自宅到着時はもはやもぬけの殻。いや~走った走った! ソロツーだとどうしても休憩時間が短く、そして夢中で走ってしまうので疲れ方が深い(笑)
仕事の疲れがすべてぶっ飛ぶほど、どっしりと疲れました(核爆)
だが、充実の二日間。また体力が復活したら旅に出ようかと思います。
P.S.
夕方以降、栃木県那須~日光は雨・・・・早め脱出で大正解だったようです。