トンネルクラブの皆様との一泊ツーリング。標高1,300mの高地にある那須高原で迎えた朝はとても涼しく、たしかに冷房など不要で快適な生活が出来ました。
今日の計画では、もし朝起きて頂上がモヤっていたら、いやいやながらも下界に降りてツーリング。晴れ渡っていたら・・・・更に上に登ってみることに。
朝起きて、散歩をしてみると・・・・
・那須岳(茶臼岳)はピーカン! |
おおっ、朝の山は霧がかっている予想に反して完全に晴れ渡っている! ということは、高地でのんびりするプランだな。
朝ごはん。
・セルフ目玉焼きモーニング |
よく見たらこの食事会場、絵本がいっぱい。バーバーパパとかが気になって食事が進まない(笑)
そんな訳でやってきたのは、宿から目と鼻の先にある那須ロープウェイ。
・那須ロープウェイ 山麓駅 |
ココまでバイクで来られて、さらに300mをロープウェイで登ると、そこは茶臼岳9合目。さらに60分程度登れば頂上だとか。
約4分で山頂駅。す・・・・涼しい~♪♪♪♪
・那須ロープウェイ 山頂駅 |
やばい、別世界だわ~。メッシュジャケットはバイクに置いてこようか悩みましたが、着ていても寒いぐらいだもの!
せっかくだから頂上まで歩いてみます? 周りは、しっかりした登山装備である人と、レジャー感覚の人がはっきりわかるけれど、ライダースジャケットを着てブーツで登っているのは我々だけだな(笑)
序盤は、登山道っぽい場所になっています。
・序盤は登山道 |
それでも結構滑りやすい地面で、踏ん張りが効かない・・・・
10分ほど歩くと『台座』がある場所に。登山道らしかったのはココまでで、ここから先は岩がゴツゴツし角度も急になり危険・・・・
あと私は膝痛を抱えているので、登れるけれど降りてこれない・・・・
・台座地点 |
とりあえずトライしてみました。
かなりゴツゴツ・・・・岩場なのでその辺りを掴みたいのですが、グローブも欲しい・・・・
・台座地点からさらにアタック |
50mほど登りましたが、止めました。
止めたけれど、あまりの快適さと絶景で、しばらくココを動くことはありませんでした。
高所で、森林限界を超えているのか周りに木々がなく、だからこそ心地よい風が常に吹き続ける・・・・
・素晴らしい景色 |
下界に降りれば間違いなく35℃でしょ・・・・。たぶんここ20℃くらいじゃないの?
このままもう少しここに居て、下界の喫茶店にでも行ってそのまま帰る?
がしかし、それではあまりにもなので、1時間半ほど滞在して、泣く泣く下界に降りて走ります。
・下に降りましょう |
この先、どこをどうルート取りしても、ここより暑いことは間違いないからなぁ(泣)
なるべく高所をリレーしたいのですが、その間はどうしても下界を通る必要がある・・・・
・いきなり32℃! |
暑い!
栃木県の北限に居たので、すぐに福島県。単純な県名・地名がかかれた県境看板ではなく、『ようこそ 福島県』と書かれていると、ちょっとうれしいな。
・栃木・福島県境 |
今日は、ほぼ福島県にお世話になります。
慌てて高所に戻ってきました。ふ~涼しい。ていうか、そこまでしてバイクで走っている我々は何なのだ?
・涼しい場所に戻ってきました |
道の駅に入ったら、自動販売機では未だに『ホット』商品の設定がある・・・・深夜早朝は冷えるから需要があるのだろうな。
なんだかんだでお昼の時間近くになってしまい、朝から歩いてお腹が空いていることも有って、近くの蕎麦屋にピットイン。
まちなかの蕎麦屋・・・・というビジュアルではなく、自宅を改修してお店をやっている感じ。
・蕎麦屋 |
辛味大根のお蕎麦をオーダーしたら、『今から外で採ってくる!』って、すげぇ~新鮮ほやほや!
このきゅうりも、朝に採ったものですって。
・きゅうり |
そばが出てくる前から、もう美味い~! 野菜系は自給自足の蕎麦屋さん?
やってきました、辛味大根そば。
・辛味大根そば 大盛り |
もちろん美味しい。量もすごくてお腹いっぱい。
近くの観光ポイント、塔のへつり・・・・えっ、同名の電車の駅まであるじゃん!
・塔のへつり駅 |
『へつり』って何?と思ったら、この辺り会津の方言で『川に迫った険しい断崖』のことですって。
長年の歳月による侵食と風化の作用によって形成された柱状の断崖が『塔』のようになった、国の天然記念物。
・本当に柱状の岩が、何本も立っている! @ 塔のへつり |
すげぇ~、これが本当に自然が作り出した景色なのか!
ただ、現在は立入禁止になっているけれど、観光用通路のために岩が削られているのがとても残念。なんてことをしてしまったんだ・・・・
そこから猪苗代湖を目指そうと、会津市街地コースと山岳コースが有ったので、山岳コースをチョイスしたらこのザマですよ・・・・_| ̄|○
・山岳コースは通行止め |
迂回路案内が出ていたので、てっきり通行止め区間周辺だけを迂回できるのかと思って進んでみたら、迂回路なんてどこにもなく、この道自体を戻って、国道を使って大回り迂回しろですって。
仕方がないから大回りしますか・・・・。でも山あり平地ありのダイナミックなルートで、意外と楽しめました。
・迂回路は大平原 |
そんなこんなで、15時30分。猪苗代湖・青松浜。
砂浜が広がる海水浴場・・・・ではなく、湖水浴場。
・青松浜湖水浴場 |
猪苗代湖って、もっと高地にあって涼しいのかと思っていたら、ただの平地にいきなりある、暑い湖だったのか・・・・_| ̄|○
湖畔をラストラン!
・猪苗代湖畔 |
説明がないと海のようにしか見えないけれどね。
そしてこの上戸交差点がお別れポイント。皆さんは帰京のため右に曲がり高速道路へ。私はここからソロで、東北ツーリングの始まり。
・みなさま、ご安全に! @ 上戸交差点 |
東北ツーリング・・・・といっても、主目的は『青森県』。9年前に行った東北ツーリングの際に見どころがいっぱいだった青森県を、今回再訪問しよう・・・・と。北海道は10回以上走りまくってる今、北海道よりもその他に興味がある状態。
なのでこれから北に向けて駒を進めるわけですが、今日は近場の山形県山形市まで移動に設定。
しか~し・・・・ツーリングマップル東北版の著者・賀曽利隆氏も、東北で絶対に走っておくべき道として『磐梯吾妻スカイライン』を挙げている。そしてその道は目と鼻の先。
私もここから高速に乗って山形を目指してしまうのは簡単だけれども、どうしてもこの道は走っておきたい。
実は去年の鳥海山ツーリングの際に福島ステイした時も、この道を走りたかったのですが濃霧荒天で泣く泣くカットしたのよね。
https://…/2017/08/04/ 鳥海山ツー2017・1日目 気分爽快!山形県
だからこそ、今日こそ! 日没時間との戦いだな、走れっ!
タイムリミットが厳しいので、バイクを止めてまったりは出来ませんが、磐梯山が素晴らしいし、ガラガラの道も素晴らしい。
・磐梯山を眺めながら走る |
平地から様変わりの、狭隘な谷間を縫う区間に入りだし、土湯峠を目指す・・・・
よしよし、まだ明るいうちに磐梯吾妻スカイライン・スタート地点に到着~。『日本の道100選』なる掲示をしている辺り、管理者サイドはこの道に相当自信があると見た!
・日本の道100選 |
元・有料道路でしたが、2013年に無料開放され、今はフリー走行可能。
標高が高く、バイク車載気温計では21℃! ここも涼しい~
・磐梯吾妻スカイライン 標高最高地点 1,622m 気温21℃! |
がしかし、浄土平駐車場は営業時間が終わっていて入れず・・・・
・・・・がしかし素晴らしい。
・森→荒々しい荒野 |
単純に高所を走るだけでなく、景色の変化が楽しい。
硫黄臭が漂うワイルドな景色。そしてこの高地にキャンプ場があるよ・・・・ここでキャンプは羨ましいゾ!
・浄土平 @ 磐梯吾妻スカイライン |
たしかにここを東北一と推薦する加曽利氏の気分がわかるなぁ。すごい景色が延々と続く。
眼下には福島市街地が広がる絶景。
・右手眼下には、福島市街 |
ここいらならば、金曜日夜間に福島に移動しておき、土曜日曜で走り回る作戦が使えそうな気がする・・・・今度絶対来よう。
山形行くのに、山形自動車道を使って向かう王道と、新しく出来たばかりの東北中央道を使うルートが選べるようになりました・・・・が、新しく出来たルートはなんと無料開放しているので、そりゃ~新ルートでしょ!
・東北中央道 栗子トンネル L=8,972m |
無料で通れるトンネルでは日本一の長さ! そして東北地方では最長のトンネル。
このトンネルがなかったら、きっと険しい峠を越えなければならないわけですが、トンネルだとそんな険しさを感じる間もなくあっという間。通過交通には便利で間違いないし、各地方が近くなるのも間違いないですが・・・・日本が狭く感じるのはちょっと残念という複雑な気持ち。
この無料の道路は、従来の"NEXCOも建設費負担していた方式"から進化したという意味で『新直轄方式』という、国と地方の税金のみで建設された道路なので、建設後は無料で通行できるという・・・・これが出来るのであれば最初からこの方法で全部建設しておけば良いんじゃないの?
料金収受施設が要らないので、ICがコンパクトになり、人件費もかからない。高額なETC収受システムも要らない・・・・良いことづくめのような気がしますが。
途中のICで降りても別途料金加算云々がないので、どこにでも立ち寄れる・・・・。下手にSA/PAで囲い込みをするよりも、これのほうが地域が活性化すると思うし。
そんな訳で、途中で離脱して、道の駅 よねざわ。
・道の駅 よねざわ |
残念ながら道の駅の営業時間がちょうど終わったところでしたが・・・・_| ̄|○
19時30分。山形の宿に到着。宿と言っても、男一人で温泉宿というのは一人焼肉よりも度胸が必要なので、普段の出張で貯めたポイントを消化する意味でもビジホステイ。
・晩ごはん |
ソロになった途端に、ゴハンは質素。
まぁ、酒を飲まないようにしてからは、飲み屋にも行かなくなったしねぇ。あっ、缶ビール一本だけは特例枠内なので飲みますよ。
明日は・・・・一気に青森まで行きたいところですが、私の足の遅さは私自身がよくわかっているので、秋田県まで移動します。
それにしても、猛暑が続いてくれ、雨の心配をしなくて良いというのはとても助かりますわ~♪♪♪♪