山形県山形市で迎えた、東北ツーリング3日目の朝。
最近の天気は猛暑続きで雨知らず・・・・事前の週間天気予報でも一週間まるまる晴れマークで全く心配いらない・・・・はずなんだけれどなぁ?
どうやら現実は異なるようです。今日は秋田県秋田市まで駒を進める予定なのですが・・・・
・1 今日の目的地 秋田県は天気がダメダメ |
どういうこと!?
天気図で見ても日本列島は高気圧でがっちりガードされているのですが・・・・高気圧と高気圧の間にある、相対的に気圧が低いゾーンが有って、それが秋田県にかかるとのこと(泣)
・今日の天気図・・・・確かに東北地方は高気圧の谷間 |
なんだよー!高気圧ばかりに気を取られていたわ・・・・_| ̄|○
時間が経つほど天気が回復する模様なので、のんびり秋田に向かえば良さそうだな。
序盤での計画変更は、この後の行程に響くし、今回は晴れ前提でカツカツなスケジュールを組んでしまったから、予定通り移動するしかない!!
朝7時、JR山形駅前。山形県内は天気晴れ・・・・この先どうなるかしらねぇ。
・スタートはJR山形駅 |
前回の東北ツーリングでは、とにかく長い距離の移動に時間を費やしてしまい気味だったので、今回の旅は使えるのであれば積極的に高速道路を使用して、時間を短縮を最優先する作戦。
それにしても・・・・平日観光というメリットは有るとしても、通勤交通すらまったく無いのかね、この辺り・・・・。
・ 高速道路は貸し切り |
道は空いているし、高速道路は新直轄方式のおかげで無料で走れる所も多いし・・・・なんかこの辺りに住む人々は、色々と得をしている気がするなぁ。
都会に住んでいると、空いているということだけでも、最高の贅沢だもの。
おっと、早速路面がウェットに。つい最近まで雨が降っていたようだが、私はまだ雨に当たっていない・・・・。
・朝から早々に、路面ウェット |
まだ秋田県は先だというのに、すでに雨かよ・・・・
私は雨は嫌いですが、池に住むアヒルたちは喜んでいるようで、道路まで出てきてまったり・・・・そしてバイクで近づいても逃げない。
最初、作り物のオブジェかと思っていたのに、近づいたら本物!
・池の畔で遊ぶアヒルさん |
そしてなぜか私も一緒に遊びだす・・・・
わ~い♪
・近づいても逃げないアヒル |
ズーム機能のないリコーGR2で寄りで撮影するためには、人間自身が被写体に近寄るしか無い・・・・が逃げないでいてくれる。
まぁ、こんなことばかりしているから、足が遅いのですがね(笑)
そしてやってきた今日一つ目の観光ポイントは・・・・銀山温泉。
・銀山温泉の車両通行可能終端の橋 |
ポスターで見た時に、その幻想的でレトロな風景に一目惚れして、いつか来てみたかったのですよ・・・・
一旦坂の上の駐車場まで引き返し、温泉セットを持って徒歩巡回~
軽自動車が邪魔(温泉関係者のみ通行可能)で残念ですが、ポスターに写っていたのはここだ!
・銀山温泉の景色 |
ここで雪をかぶるととても幻想的・・・・がバイクだとそもそも冬は来られないので、心の目で見るべし!
こんなレトロな建築物が、ずーっと残っているのがすごい。
・これぞレトロな温泉宿 |
この川を挟んだ両岸のわずか300mほどですが、ギュっとレトロが詰まった場所。
ここの宿は高そうで手が出ませんが、共同浴場"しろがね湯"でひとっ風呂浴びよう・・・・あれっ!?
・共同浴場 しろがね湯 |
しーん・・・・(汗)
ガッデム!!
・今日は月曜日・・・・_| ̄|○ |
なんと今日は休館日で、入れないではないか!! それでは第二の共同浴場 かじか湯にスイッチ・・・・へっ、解体!?
・・・・_| ̄|○ フロニハイレナイ。
あ~あ・・・・仕方がない。また次回来る目的が出来たから良いではないですか。次のポイントに移動しよう。
山形県の中心部は、広大な平野。これがまた気持ちいい~!ということを前回勉強したので再訪問。 北海道に行かなくとも北海道気分・・・・というか、まだまだ広い日本、知らないところは沢山ある!
しかも天候まで回復してくれるし~♪
・山形県中央部の平野?盆地を走り抜ける快感! |
同じような景色が続くので、写真も同じようなものになってしまうので掲載は一枚だけですが、結構良い!
そして盆地のヘリ・・・・山並みが近づいてきたら、道の駅・月山。
・道の駅 月山 |
素晴らしい、平日観光のメリットは、なんと言ってもスゴく空いていること・・・・って、これは寂しすぎるゾ(笑)
ソフトクリーム数あれど、初めて見たよ『地ビールソフト!』。アルコールは入っていないのでご安心くださいですって。それじゃあ安心だ!
・地ビールソフト!? |
色だけビール感がありますが、味は甘くて美味しいただのソフトクリーム。ビール感ゼロ・・・・
そのまま国道を進むと、自動的に山形道と合流して、JHではなく国が整備した『月山道路』へ。無料で通行できることもあってか、ツーリングマップル上でも加曽利氏は新道にオススメ表記を付けていますが・・・・
ここは旧道チョイスでしょ! 右に曲がって、月山へ!
・自動車専用道路 月山道路・・・・ではなくて、旧道へ |
旧道から更に登った月山スキー場の駐車場からは、月山が綺麗に眺められるという・・・・
地図上では国道表記となっていますが、実際はおむすびは一つもなく、道路幅1.5車線程度の低速タイトコーナー路。こりゃ~大型車は通れず新道に流れるわけだわ・・・・
・旧道・・・・いや、一応現道か? |
冬期のスキー客もこの道を通っていくというのか。かなりヘビィだな。
そしてグイグイと標高を上げ、機動力で到達できる終点・気温20℃の月山スキー場。涼しい~♪
・すぐそこに見える雄大な・・・・月山は?・・・・_| ̄|○ |
がしかし無情なもので、月山は完全なる雲の中。ここからリフトで更に上に登るという選択肢もあるのですが、ここでそのカードを切っても余計に絶望するだけだな・・・・(泣)
仕方がないので月山観光はキャンセルしよう。先程の銀山温泉に続き、今日は『ツキ』が全然ない!
そのまま旧道を、寂しい山の中を一人トレース。時々はるか下を走る月山道路が見えるのですが、そちらには多数の車の往来が見えます・・・・なんで私はここにいるのだろう(泣)
・紅白ポールを建てすぎでしょ! |
雪深い地方ではおなじみの紅白ポール。冬季は雪で一面真っ白になってしまい、道路との境界がわからなくなるので建ててあるのですが、それにしても大げさなくらいの本数が建ててある・・・・日本でも有数の豪雪地帯だものなぁ。冬に走ると遊園地のジェットコースターの比ではないほどコワイだろう。
この道もなんと『六十里越』という名前がついていて、東北ツー初日で通ったのと同名。そのピーク・大越(H=920m)を越え、湯殿山神社との分岐点まで来ると、旧道は通行止めで強制的に月山道路に降ろされます・・・・やはりスキー場と月山登山のためだけに、旧道は生かされている感じ。
そして新道は、格段に走りやすい・・・・
・月山第二トンネル @ 月山道路 |
高速道路ではないのですが自動車専用道路なので、時々『自動車専用』標識が現れるのですが、道の途中で見かけることはなかなかないのでちょっとビックリ。それにわざわざ反応してしまう私(笑)
確かにこっちの道だと、バイクの操作が暇になるぶん、景色を見る余裕があり、そして勾配を非常に大きなRとトンネル、長大橋梁でつなぐ線形は壮大で見ていて楽しく、なるほどオススメロードだわ。
今回の旅のポリシー、高速道路は積極的に利用するので、そのまま自動的に山形道に変身するこの道を突き進み、酒田の街へ・・・・
ちょっと待ったー!!!!
・ここから鳥海山が見えるポイントってことでしょ、この標識・・・・ |
鳥海山、見えないんですけれど・・・・(汗) 今日はご飯を食べたら鳥海山を走るつもりなのですが。
おいおいおいおい~。まぁでも山の天気は変わりやすいので、最後の最後まで信じて行ってみよう。
予報通り、秋田県に近づくと、下界でも雲に覆われるようになってきたなぁ(泣)
めげずに酒田の街から海ぞいに出て、酒田港定期船フェリーターミナル。
・酒田市営渡船(?) 飛島に行く"とびしま"号のターミナル |
酒田市の市域は海の上の島にもあるので、そこに行く市営定期船があるのね。ていうか知らなかったよ~飛島。
カーフェリーではないのでバイクは渡れないのか・・・・
私のお目当ては、このフェリーターミナル内にある食事処『とびしま』。同じ名前ばかり登場するので、何に対する呼称なのかをいちいち確認しないとならない(笑)
・海鮮どんや とびしま |
ここまで内陸ばかり走っていたので、ようやく海を見ながら海鮮のチャンス!
オーダーは、海鮮丼と単品イカ刺し。
・海鮮丼(¥1,000円)と単品イカ刺し |
おおっ! 千円でこれだけてんこ盛りは素晴らしい♪ むはっ!
去年、酒田まで来たツーリングでは時間の関係でカットされてしまった、山居倉庫見学。
実際に見るまでは、レトロなレンガ造りの倉庫街でも形成されているのかと思っていたら、全く違った! 日本語名称『山居倉庫』では何のことだかわからないけれど、英語併記の看板でようやく理解したわ。『Sankyo Rice Store houses』ですって。
・庄内平野の米がここに集約されていた・・・・巨大な山居倉庫 |
12棟が横に連なった巨大な木造倉庫で、そのうちの一つが庄内米歴史資料館になっていて、なぜここに倉庫が出来たのかが勉強できます。
もちろんせっかく来たのだから、入場料¥300円で見学。
米の取引所の施設として建築され、農家さんがコメを作るとここに持ち込む・・・・近隣の庄内平野のほか、最上川から船で運んでくる事も考慮して、川の中洲に作られ、今も残る船からの荷揚げ施設。
屋根は二重屋根構造で内部の湿度を逃し、直射日光による放射熱を倉庫内に伝えない。さらにけやき並木を設け日光を遮り、冬期の季節風からも守る。
・倉庫の裏手は、ケヤキ並木 NHKドラマ おしんが撮影された場所ですって。 |
そんな厳格に管理されたお米は山居米として全国にその名を轟かせ、農家がここに米を預けた預り証ですら、売買の対象になるほど信用された倉庫だったとか。
そして、今もJA全農山形が現役で使っているという・・・・素晴らしい!
酒田まで来たのであれば、当然鳥海山でしょ♪ 今日はくまなく走るために十分な時間を割いてあるのよ・・・・
がしかし、空には一面に広がる雲。
九年前に訪れた時と同じ情景が目に浮かぶ・・・・ただ、当時は霧の中を暗中模索で進まねばならなかったので県境でUターンしたのですが、現代ならばナビ画面に線形が表示されるので、低速であれば問題なく進める!
ダメ元でゴー!!
・鳥海ブルーライン |
おっ、結構行けるんじゃないか?
こんなかすかな期待は・・・・
・大平山荘 @ 鳥海ブルーライン |
微塵もなく打ち砕かれました・・・・_| ̄|○
まぁでもとりあえず県境まで行こう・・・・
・山形/秋田県境 @ 鳥海ブルーライン |
やっぱりね。はぁ~、もう笑うしかない。
絶景のポイントで停車。ほらほらー日本海だよー!
・真正面には日本海 @ 鳥海ブルーライン 鉾立駐車場からの眺め |
・・・・
虚しいからもうやめよう。ただし涼しさはピカイチなので、しばらくぽーっとしていました。
ちょっとだけ下界に降りれば霧からは脱出できますが、景色が望めないのは一緒。
・霧を抜けましたが、日本海は見えない @ 鳥海ブルーライン |
あ~ぁ、このあと一旦下界に降りて、再び山の反対側、鳥海高原の方面を走りたかったのに・・・・
カット!
素直に秋田市街地に向かうしかないか・・・・
泣きっ面に蜂! 雨が降ってきた・・・・_| ̄|○
・高架下に避難中 結局カッパ様 |
最初の数回は降ってはすぐに止んだので、このまま秋田市街地まで逃げ切れるかと思ったのですが、あと10kmと言うところで強めの雨に当たりだし、強行を断念。
・・・・がしかし、"合羽を着ると雨が止む法則"により、市街地に着く頃には天気回復。
猛暑圏は山形県内陸部までで、秋田まで来ると気温も過ごしやすい20℃台というのがせめてもの救い。合羽を着ても暑くない・・・・というか適温。
も~今日はとことんダメだな。明日に賭けよう。