GW南東北ツー3日目・春爛漫に雪景色、雨模様のフルコースはいかが?

いよいよ2019GW南東北ツーリング最終日の3日目
檜枝岐温泉に宿泊しているので、早朝からひとっ風呂浴びて良い感じ~。朝が全く苦にならない体質なので、朝風呂は朝飯前!(?)


東京→米沢→檜枝岐と移動してきて、いよいよ今日は東京に向けて駒を進めねばなりませぬ・・・・あぁ現実に戻りたくな~い!

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・1・おはようございます

風呂の後は作戦タイム。


昨日はなんとか作戦勝ちして雨から逃げれたけれど、いよいよ運が尽きたか・・・・天気予報は一面の雨マーク(泣)

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・2・今日も天気は絶望的

・・・・いや、まだツキは我々を見放してはいない。関東圏は全滅だけれども、現にココ檜枝岐に雨は降っていない


ルート的に目の前のR352の尾瀬以西の山岳エリア冬季通行止めで新潟県には抜けられず。東北道方面で宇都宮餃子プランは・・・・雨に突っ込む。となると多少大回りでも只見経由で六十里越で新潟県方面が、午前中は降られない感じ。

宿泊場所以外の行動は事前案の中から状況に適しそうなものをその日の朝に最終決定する・・・・ライダーだからこその天気が最大優先事項の旅のスタイル。


作戦が決まったら朝ごはん
ふ~、頭脳労働の後はゴハンが美味い。岩魚の甘露煮

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・3・今日もご飯が美味い!

なんとここ檜枝岐村では、イワナの完全養殖に成功したのだそうで、だからこそ昨日も安全なイワナのお造りだったというわけか!
混ぜご飯も良いなぁ。


昨日の雨天走行で、バイクはみんなドロドロ・・・・
軽く洗車と、チェーン車の宿命の雨で飛んでしまった油分を補充するチェーンメンテを実施して、出発の準備。

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・4・出発前のメンテナンス 軽く洗車と注油

VFR800F(RC79)センタースタンドを装備しているので一人で簡単にチェーンメンテが可能ですが、CRFだと二人がかりR1200RSはシャフトドライブなのでメンテそのものが不要


準備が完了し、出発は朝8時。

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・5・裁ち蕎麦の街・檜枝岐を出発

バイク的には遅い時間だと思うのですが、まだ街に人影なし


朝の奥会津はガラガラで、気持ちよく快走。昨日のお釜周辺以外では渋滞に当たっていないゾ!

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・6・朝の奥会津を快走 @ R289

朝イチはクネクネよりも高原のまっすぐな道が似合う


奥会津から、わずかながらの平野がある南会津まで出てくれば、昨日に引き続き桜が満開

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・7・桜満開の南会津 @ R289

一時間ほど走り休憩したい気分になってきますが、あいにくこの辺りには道の駅すら無い。無論、"コンビニ?なにそれ美味しいの?"なので望むべくもない。


変わりにやってきたのがJR只見駅。2011年の豪雨災害で鉄道が不通になり、この駅までは鉄道が回復したものの、この先はダメージが大きいので今でも代行バスによる代替輸送
写真には写っていませんが、ちょっと前までマイクロバスが止まって鉄道連絡していました。

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・8・JR只見駅で休憩

トイレの他、街の観光案内所兼おみやげ売店もあり、ミニサイズの道の駅・・・・って感じ。いや、ココは本物の駅だった(笑)


駅の裏手には、桜が満開の神社。いや~、本当に良いタイミングで来たんだなぁ。

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・9・駅の裏手には、桜満開の神社

さっそく徒歩でお花見に行こう! なんたって東京のそれと違い、空いているのが良い!花に集中できる!


ちょうど晴れ間も覗いてきて、ほら春爛漫!(註:撮影=えぬむら氏)

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・10・桜満開!♪~

エクセレント!


そして一日3本しかやってこない列車が、偶然にも我々が到着した際にはホームにいて、折返し出発の準備中。

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・11・一日三本の電車。ここから先は災害不通なので、折返し

本来はカラスよけのカカシですが、ここでは列車のお見送り要員(笑)


列車が行ってしまった・・・・その先に見える雪山(猿倉岳・横山)は、まるで観音様が仰向に寝転がって腕を組んでいるように見えるので『寝観音』と呼ばれて愛されているんですって。確かに!

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・12・列車をお見送り。雪山は、観音様が仰向けで寝そべっているように見える

な~んて喜んてばかりはいられないのよ、これからあの雪山を『六十里越』(←峠の名前)で越えねばならぬのよね。


この辺りは豪雪地帯で、山越えの道路はすべて冬期通行止めになってしまうので、廃止を免れているJR只見線。R252六十里越先日通行止めが解除されたばかり

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・13・あの雪山を越えねばならぬ・・・・冬季閉鎖が明けたばかりのR252六十里越

ていうか、昨日走ってきた場所も冬期通行止め紙一重の場所ばかりで、事前にきちんと調べてこないとラビリンスにハマることに。
本当ならば、磐梯吾妻スカイラインを走りたかったのですが、火山活動の影響で去年の秋から通行止になり、そのまま冬期通行止になり、GW前の開通を期待していたのですが直前で火山警戒レベルが下がったものの準備が間に合わず、早くても5月末開通ですって。


そんな、冬期通行止区間に存在していたJR田子倉駅(プレハブのような建物)。

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・14・R252六十里越の道中には、廃駅になった田子倉駅

もともと国道に合わせて冬期は閉鎖される駅だったのですが、夏期も利用者がほとんどおらずに結局廃止に。
まぁ普通に考えたら、民家なんてない場所だから、駅があっても利用しないわね。この福島県最西端の鉄道の駅が廃止になったおかげで、前出の只見駅が福島県で・・・・いや東北地方で最西端の駅!という称号が与えられる結果に!(地図で見ると一目瞭然だけれど、ピンとこない称号ね。)


徐々に標高が上がると、雪深くなってきた~!
でも、初日の蔵王の雪の回廊を見ちゃっているので、余り迫力を感じない贅沢な感じになっちゃっている私。

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・15・雪が深く残ってきた~

路面はドライで走りやすい。


そしてピークは標高760m。雪崩よけのスノーシェッドで覆われた道の先に山に吸い込まれているのが、ピークであり県境でもある六十里越トンネル

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・16・連続スノーシェッドの先は、ピークの六十里越トンネルに吸い込まれていく・・・・

このあたりは電気すら来ていないので、ココまでのトンネルは照明がなく真っ暗だったけれど、この県境のトンネルだけは照明付き。どうなっているのかいつも不思議だ・・・・


・・・・などと余裕をかましていたら、なんとここで非情の降雨。新潟側の下界までは降られないと読んでいたので、だいぶ早く雨に捕まった~(泣)

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・17・ここで雨に捕まった・・・・_| ̄|○

うそ~、雪景色な状況で雨に打たれるなんて・・・・と絶望に打ちひしがれる皆様ではなく、ネタだと喜ぶ人約一名。まぁ仕方がないだろうと淡々と下界に行く人々。


本来、ココまでは安牌であると計算していた"道の駅いりひろせ"。ここで作戦タイムだー!

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・18・道の駅いりひろせ まで降りてきました

雨は峠越えの区間だけだったみたいで、ココでは落ち着いていますが、雨雲レーダーではもうどう逃げても勝ち目がない状況。
R252で南魚沼・六日町方面に向かうのか、雨を避けて北方向にR290長岡市に逃げるのかを考えるはずだったのですが、考えても無駄


それならば予定通り、このあたりの名物『へぎそば』を食べに行こう・・・・って、今回の旅は麺類ばっかりだな(笑)


蕎麦屋を目指して・・・・雨の中を走ってきて、道端に急停止

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・19・雨の道端で、喧々諤々

雨に打ちひしがれているのではない・・・・


目的のお蕎麦屋さんが・・・・お休み!(泣)

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・20・それは、目的地のへぎ蕎麦が食べられないとわかったから(泣)

あ~ぁ、どうしよう。雨の中をスマフォを取り出して調べる・・・・?


がしかし、私はなぜかスマフォではなく、蕎麦屋目当てにやってくる別の自動車を目で追っていた・・・・。同じように絶望し、そしてUターンしていくのですが、すぐ近くの極小の路地に入っていく姿を目撃・・・・!?


何かある! そう直感して同じ路地を進んでみたら・・・・

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・21・けがの功名 道光高原

展望地にたどり着いた! おおぉ~やるじゃん♪
ていうか、こんな場所は地元の人じゃないと来られないよ!


雲を無視して景色を見れば、そこはまるでプチ北海道。(あと、右方向は展望塔の工事中なので、鉄板が敷き詰められ立入禁止なのが残念。)

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・22・結構良い景色・・・・ただし晴れならば

良いところじゃないの~、再び雨もやんでくれてココでお弁当でも良いかも。でも買ってきていないので残念無念。


改めて作戦を練り直し、結局そば続きだったのでランチは思いっきり他の系統にチェンジしてみることに。


リカバーは近くにあったイタリア料理店『トラットリア ポポラーレ』。蕎麦からイタリアンだと胃がびっくりしちゃいそうだけれども、チーズ好きにはソソられるなぁ~!

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・23・トラットリア ポポラーレ

13時近いタイミングの訪問で、ちょうど1つ席が空いた感じ。そのぐらいお客さんで賑わっているお店。店内には大きな石窯が鎮座していて、ピッツァに期待が持てそう~!


チーズチーズ! チーズっっっっ!♪

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・24・ソーセージのピッツァ

とろ~りチーズが堪らない~♪♪♪♪


そしてみなさんはパスタをシェアされていますが、私はさらなるチーズを求めて・・・・海の幸グラタン♪

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・25・海の幸のグラタン

良いじゃない!海の幸がゴロゴロしていて、ホワイトソースも美味い。


雨待ちも兼ねて、時間ギリギリまでまったりしていこう。デサートもオーダー。

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・26・クラシックショコラ と コーヒー

この間のツーリングでショコラにハマったから、ここでもショコラ。コーヒーがよく似合う・・・・


閉店時間となり、さぁ出発・・・・というところで雨が降ってきた
近くの温泉入って夕方まで時間を潰すプランも有ったけれど、もう降られてしまったのでは仕方がない。ちょっと関東平野側の様子を見るために駒を進めてみよう・・・・


と関越道で日本の背骨・越後山脈を関越トンネルで越えますが・・・・道中そこそこ降られて赤城高原SAに避難

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・27・雨天走行中のひととき 関越道・赤城高原SA

う~む、結構降られたなぁ。再度情報収集するも天気の回復はまだ4~5時間先。そして非情にも首都圏近郊は上り線の渋滞が発生


雨だけならば耐えられるけれど、『雨+渋滞』のコンボ攻撃はさすがに堪える・・・・GWなので脇抜けは自制したいし・・・・う~む。


少なくとも雨か渋滞のどちらかは回避したいということで意見は一致。インターから近くという条件で温泉を探したら、前橋IC近くの群馬温泉がヒット!

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・28・雨待ち、渋滞待ちのため、群馬温泉 やすらぎの湯

ここでゆっくりと時間を潰そう。
露天風呂に入っている途中ですでに前橋付近は雨が上がってきて・・・・間違いなく天気は快方に向かっている模様。


もう一息待とう・・・・なのでココでご飯を食べていくことに。すごくお腹が空いているわけではないので『おつまみメニュー』からサラダとから揚げをチョイス。ミニサイズが出てきて小腹を満たすつもりでしたが・・・・

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・29・軽くつまむつもりが、サイズを見誤った! ビッグサラダと山盛りから揚げ

ぶほほっ! 嬉しい誤算の超大盛り! カレー皿サイズのサラダと、山盛りのから揚げ。
まじか~、良心的な温泉ではありませんか(笑)


時間を潰した結果、渋滞は回避でき、そして雨も嵐山PA付近でやられましたが、都内目前の最終解散地・三芳PAに着く頃には小降りにまで回復

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・30・最終解散地 関越道 三芳PA

バイクなんて我々3台しか居ない・・・・そんな状況でも笑顔が絶えない旅
3日間で1,000km。距離的にはだいぶセーブされていますが、多分自宅について緊張が解ける頃にはドッと疲れが来そうなくらい盛り沢山な旅


みなさま、大変お疲れ様でした。次は晴れの日に旅ができると良いですね

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