さぁ、いよいよ2014年北海道ツーリングの道内最終日となってしまいました(泣)
結局、この間の日曜日午後に上陸し、その日とその翌日だけカッパを着ませんでしたが、火曜日以降は毎日カッパさんのお世話になるほど天気が不安定な日々。
今日は小樽に宿泊としましたので、目的地のフェリー埠頭は目と鼻の先。
雨でもまぁ数キロで到着するし、バイクは屋根の下に止めているのでパッキングも難なくこなせ、まぁ良いといえば良いのですが・・・・やっぱり雨は気分が凹むので・・・・晴れがいいなぁ。
祈る気持ちで外を見ると・・・・
・晴れっっ! |
やった、最後の最後でようやく来たか~っっ! 神様ありがとう~
フェリーは10時30分出港なので、体もさすがに疲れているし、のんびりギリギリまで寝ているのも手なのですが、6時前には目が覚め、青空でテンションが上ってしまい、さっそく出撃準備!
小樽観光
最後の最後に、朝の小樽観光です。
定番中の定番。モーニング小樽運河!
・貸し切りの小樽運河 |
土曜日だから、もう少し観光客がいても良さそうですが、時刻は午前7時。はやり私が異常か(笑)
国鉄手宮線跡。
・レールも踏切も、ほぼ当時のまま残っている、国鉄手宮線 |
交通標識として効力が有り、一時停止の義務が発生するはずの踏切まで残してあるのは素敵~
この他、日本銀行小樽支店とか、昔の立派な建物がたくさん残っています。
徐々に通勤時間帯にラップしてしまい、渋滞気味の市街地を通りぬけ、そしてウェット路面のクネクネを走って標高アップ
・R393 ちょっと前まで雨が降っていたのかしら??? |
国道393号をグイグイ登っていきます。
やってきたのは標高470mの毛無山展望所。さっきまで海岸にいましたから、ほぼ470mを登ってきたことになります。
そしてこの展望所からは、小樽の街が一望できるんです。
・小樽を一望・毛無山展望所 |
やっほー!!!
実際には反射するものがなんにもないのでやまびこは帰ってこないけれど、叫びたくなるほど清々しい気持ち。(ちょっと雲が多いか? まぁもうすぐフェリーに乗っちゃうから大丈夫!)
フェリー埠頭には、もうこれから乗るフェリーがいますね。
そして小樽港を守るため一直線に続く『小樽港外洋防波堤』。土木遺産に認定されているこの施設、なんと第一期1897年~1908年工事、第二期1908年~1921年工事で作られたという驚きの事実!
バイクだと当然近づけないので細かくは見られないのですが、スローピングブロックシステムと呼ぶ工法で建築され、100年も前の構造物が現役としてしっかりと荒波から港を防御し続けている姿。
大したものです!
さすがに傷んできたのか『平成の大改修』と呼ばれる修復工事をして、例えば脱落してしまったコンクリートブロック一つ一つに番号を振って、元の場所を一つ一つ特定し、一つ一つ元の場所に戻していき当時の姿を復元させたんですって。
先ほどの手宮線といい、日本銀行の建物といい、構造物を後世に残すのは、こういう一つ一つの作業の積み重ねなんですね。
三角市場で朝食・・・・ゲゲゲッ!
さて、フェリーに乗ってしまうと新潟まで19時間30分、外界と遮断されてしまうため・・・・最後に華やかに朝食を食べよう!
とはいいつつも、こんなに朝早い時間に開いている北海道っぽい朝食といえば、鱗友市場か駅前の三角市場しか知らない・・・・
という訳で、今回初訪問となる小樽駅の隣・三角市場に行ってみよう。
・三角市場 |
ぱっと見、駐車スペースなど無いので国道に堂々とバイクを止め、さぁ市場~♪
あれっ、廃墟?
・三角市場 |
でも大丈夫、予めスマフォで予習してきていて、きちんと営業していることを調べてきましたから。
最初にヒットしたお店はコチラ。大きなお店ですから確かに目立ちますね。
・市場食堂 味処たけだ |
まぁ、オススメなんでしょうけれど、なぜか気が乗らず、あまりフィーチャーされていない小降りなお店にしよう。
こっちこっち~
・鮮魚食堂 かわしま |
普通に鮮魚を売っている店の奥に、小さな食事スペースがあって、ここで丼が食べられる。雰囲気がコッチのほうが断然良いのでここにしよう。
まぁ、さすがに第一等観光地だし、過去に小樽で食事で大正解を引いたことがないので、まぁとりあえず海鮮って感じのサーモンいくら丼!を攻めてみます。
・サーモンいくら丼 なんとカニ汁をサービスしてくれました |
なんと出汁がしっかり出て美味しいカニ汁をサービスしてもらっちゃいました。ラッキ~♪
朝から贅沢だなぁ~
・サーモンいくら丼 サーモンもいくらもたっぷり♪ |
私、北海道に居住したら間違いなくデブまっしぐらになると共にアルコール依存症になっちゃうと思います(笑)
そんな幸せな時間・・・・
魚を売っている店員さん | 『お兄さんバイク?』 |
私 | 『はい』 |
魚を売っている店員さん | 『外の黒いバイクかい?』 |
私 | 『そうですよ』 |
魚を売っている店員さん | 『やばいよ! もの凄い大雨が一気に降ってきて、ヘルメットが上を向いていたから水が溜まっているよっっっ!!!』 |
私 | 『ぎゃぁぁぁぁ~』 |
一気に打ち砕かれました。
・集中豪雨だったらしいけれど・・・・ |
慌ててバイクに駆け戻ろうとすると、さっきまでドライだった路面はウェット。雨脚はだいぶ弱まっていましたが、周りの光景(みんな軒下に避難していた)を見たら尋常じゃない雨だったというのがわかりました。
ヘルメット・・・・
タンクバッグも防水カバー掛けていないし、完全に油断していた雨。
しばらくすると小雨になったので、バイクに駆け寄ると、ヘルメット内に水たまりができていました(泣)
あ~ぁ・・・・、最後の最後でこの仕打ちですか(笑) なぜか荷物は水防体制を取っていたので助かりましたが・・・・_| ̄|○
初めての新日本海フェリー 小樽港→新潟港便
小降りになったので、観光は諦めてフェリー埠頭に向かうか。
わずか数キロの移動ですが、カッパを着込んであぁ大変・・・・
しかし、数分もするとまた土砂降り!
ひぇぇぇぇ~。でもフェリーに乗る前に、多少の食料ぐらいは買い込んでおかないと。小樽のセイコマさん、カッパのまま店内歩いてすみません。
フェリー埠頭着。この頃になると、それはもう大雨!
パニアにしまったカメラも取り出せず、そしてヘルメットすら脱げず、とりあえずボーディングブリッジの下に避難(泣)
尋常じゃない雨!
最悪~
しかしコロッコロ変わる天気。30分ほどで落ち着いてくれました。
日記書くときに改めて毛無山展望所の写真を見ると、どうみても海側から怪しい雲が接近してきているというのに、私の目は小樽の街に釘付けで見逃していました。
・雨上がりのフェリー埠頭 |
今日の朝、札幌からココまできたライダーさんは、札幌周辺は晴れていて、小樽直前から降られたとのこと。私、普段の行いがそんなに悪かったかしら???(笑)
ようやくヘルメットを脱ぎ、しばらく様子を見ると晴れてきたのでカッパも脱いでさぁ探索。
・新日本海フェリー 小樽→新潟便 らいらっく号 |
長距離フェリー初心者の私。神戸→北九州便も夜出発だし、大洗→苫小牧便も夜出発ばかり。乗船すれば我先にお風呂・・・・といった慌ただしい戦いとは無縁の、午前10時半出航。
優雅な船旅ってやつですかねぇ。
見た目は、太平洋側の商船三井フェリーよりもコンパクトな気がするらいらっく号。
いよいよ乗船10分前。カッパも乾いたというのに、なんとまた雨!
うそ~、ちょっとオマケして早めに乗船させてよ~(泣)
すったもんだで、ようやく乗船。
・乗船後にバイクを船に固定。そしてパッキング解除 |
事前にコメントを頂いていたので、パッキング解除もスムーズ! 情報ありがとうございました。
実は、インターネットでチケット印刷しておけば、当日カウンターでの手続きが不要だとか、なかなか便利な新日本海フェリー。
船内も綺麗で、演出も豪華(商船三井との比較ね。)です。
・綺麗なエントランスホール |
船内カウンターで、寝台番号をアサインしていただきました。
うわ~、完全に『個』のスペースっぽくなっている、1段寝台の『ツーリストS』。
・綺麗で広々1段個室寝台 ツーリストS |
これは良いわ~~~(コンセントが無いのがちょっと残念。)
そして、平日・金曜日の午前便というのもあって、程良くガラガラ。
スラスタースタート! 船長さんの号令に同期して、船が真横に動き出します。
・スラスタースタート! |
今年も北海道からお別れの瞬間。
出航して、小樽港外洋防波堤を抜けるまでは、微速前進。
・小樽港外洋防波堤 |
これがおよそ100年前に建築された防波堤。
これを抜けるといよいよ日本海! のんびり景色でも楽しもうかしら。
しかし・・・・船内放送で荒天のためデッキを封鎖する旨の放送(泣)
・デッキに出られなくなりました(泣) |
確かに、外洋に出ると結構な波!! これが日本海か・・・・
こりゃ~、立っていると頭がユラユラ、長時間この状態はさすがに危険な香りが・・・・ベッドで横になっていよう。
そのまま寝落ち。
お昼ごろ、船内放送で起こされ、素食ランチ。
・カップ蕎麦 |
カップ蕎麦ランチ。
食べている最中も、結構左右に頭が振られて、嫌な予感がするからまた寝よう。
茂津多岬を通過する頃、デッキの封鎖が解除されたので、(酔いそうな気分と闘いながら)海を眺める私。
夕方、奥尻海峡を通過。ゆったりと、そしてまだ渡ったことがない奥尻島を眺め、やがて日没。
・奥尻島 | ・日本海に沈む夕日 |
皆さん海に興味が無いのか、デッキに出ている人は皆無。
夕食は、またカップ麺にしようかな・・・・
でも、この船、軽食カフェコーナーにレストラン、さらに要予約のグリルコーナーと言ったとても豪華で船内も楽しめるようになっているので、ちょっと期待してレストランコーナーで食事をしてみることにしました。
よくファミレスでオーダーするチキンステーキに、ビールとおつまみを付けちゃおう!
・若鶏グリル・ライス・ビール・三升漬け 全部で¥1,460円(揺れる船内で高感度撮影。) |
あれっ、そんなに高くない! ていうか美味しいし!
船内でこれだけゆったり食べていると、それだけで贅沢気分が味わえるなぁ。揺れているから酔いも早いし(笑)
20時前、新潟を出港してきた兄弟船『ゆうかり号』とすれ違い。
わざわざ船内アナウンスするどころか、盛大に汽笛を相互に慣らしてご挨拶。ザ・船旅だわ~
そうか~、皆さん『商船三井フェリーは設備が値段が・・・・』と言っている意味がわかりました。新日本海フェリー、居心地いいわ~(揺れを除いて。)