ついに・・・・一線を越えてしまった!
JR全線が一日乗り放題の『青春18きっぷの旅』。5回セットで¥11,500円なので、一日¥2,300円で好きなところまで行けます。
実物って初めて見ました!
・有効範囲は『旅客鉄道会社全線!』 無敵の"青春18きっぷ" |
これが青春18きっぷか~。
そんなわけで、去年実行しようとして、準備期間が足りずに諦めた経緯を持つこのプラン、今年は実行です。
ひみつ駅 JR中央線 快速 高尾行き → 高尾駅 5時34分着
集合は、JR高尾駅。
えっ!? 集合??? そうですよね~、私一人でこの切符買って、5日間も旅をする勇気がありませんので、複数人で使います。
ただしこの場合は、集合駅までは別途切符を買って移動しなければなりません。
昨日は納会開けのツーリングで、睡眠時間4時間。今日はツーリング明けの18切符で、睡眠時間4時間・・・・
眠いけれど、ピタッと目が覚めます(笑)。今回の旅では途中下車しての食料調達がほぼ不可能なので、たっぷり食料を購入してから、電車に乗ろう。
・JR中央線 快速 高尾行き |
初っ端は、JR中央線ね。
まぁ、この路線は毎日通勤でも使うので、目新しさはありませんね。
そして終点の高尾駅。ここから路線の性格がガラッと変わります。
高尾駅 6時14分発 JR中央本線 普通 松本行き → 上諏訪駅 8時55分着
高尾駅からは、『電車』・・・・という呼称から『列車』という呼称に変わります。そしてトイレ付きに!
・JR中央本線 普通 松本行き |
こんな年の瀬の、朝5時台に駅に人がいるわけがない・・・・ガラガラ!
長時間列車に乗るので、良い席を取ろうかと思って早く来たのですが、そんな心配は全然しなくても良かったみたいです。
がら~ん・・・・
・ガラガラな松本行き |
しかも車内保温のため、ドアが閉じられて手動式に。今流行のボタンで開けるやつ・・・・ではなくて、人力で開けるやつネ。
5時45分・・・・とりあえず朝ごはんでも食べますか。まだ電車が動いてもいないのに。
・朝ごはんは納豆巻き |
モグモグ・・・・
し~ん・・・・
静かな車内が寂しすぎるわ(泣)
そうこうしていると、本日の旅の同行者のくぼたさん、カイザーさん登場。3人で出発です。
でもやることは、談笑、寝る、車窓を見る・・・・ですけれどね。
信州方面に向けて走っていくので、雪景色を期待しちゃいます!
が、どうやら想像以上に雪がない・・・・イヤ、全然ない!
・JR小淵沢駅付近 八ヶ岳を望むけれど・・・・雪は? |
あれ~?
しかし、中央本線最高地点である『富士見駅』を過ぎた辺りから、突然変身~
・ヤッホ~ Snow Land! すずらんの里駅 付近 |
いいねぇ~。今シーズンで初の雪見かしら???
でも、この雪も、下り坂に入り、茅野駅に付く頃には綺麗に消え去ってしまいましたし、その後、東京に帰るまでいっさいの雪を見ることはありませんでした(泣)
2時間41分の乗車で、上諏訪駅に到着~
早朝時間帯に移動開始したので、特急に追い抜かれることもなく、ガンガン走行。
改めて日記で書くと結構な時間が経過していることにオドロキますが、乗っている本人にしてみたら、アッという間に到着した感じです。(普段、新幹線で大阪に行くときは2時間半でも長い~と文句ぶぅぶぅですが、レジャーだと全く苦にならないのが不思議です。)
上諏訪駅には、足湯がありましたよ~。
・ホームに有る 足湯 | ・時間帯的に誰も居ませんが・・・・ |
むむっ、入りたいけれど、今日は寒いと思ってインナー2枚重ね。色々面倒なのでパスしちゃいました(泣)
上諏訪駅 9時19分発 JR飯田線 普通 豊橋行 → 佐久間駅 14時5分
上諏訪駅からは、飯田線直通の始発列車に乗り換え。25分ほどの余裕が有るのですが、この列車に乗ることが今回のメインイベント。
良い座席がとれるようにと、ちょっと早めに到着したお陰で、バッチリ良い席がキープ出来ました。
・JR飯田線 普通 豊橋行 |
ここまで国鉄時代に製造した車両に乗ってきて、ここからはどう見ても平成時代に製造されたピカピカ車両なのですが・・・・その差にオドロキ。
まずシート、国鉄のやつは背もたれが垂直に近い壁だったのですが、新車は抜群の角度がついた背もたれ。そして静かにす~っと滑るように走る乗り心地の良さ!
しかもさっきの車両は、窓際に行くと隙間風が入り込んできて、寒いんですけれど、新型車両はポカポカだし。
すげぇ~
・ものすごい乗り心地が良い車両 |
・・・・って、もう止まるのかいっっ!
と突っ込みたくなるほど駅間距離が短い! 頑張って走っているのでしょうけれど、駅に止まっている時間のほうが長いから、全然先に進まないし。
さすが飯田線。豊橋までの195kmに94駅! 計算上は2kmにひと駅ですが、後述する天竜川との併走区間のような秘境ゾーンはもう少し駅間が長いですから、その分初っ端の辺りに駅が集中しているんですかね???
それにしてもいい天気。伊那谷をゆっくりゆっくり走る飯田線。まったり・・・・
・見ていて心がなごむ景色 |
眠くな~る、眠くな~る・・・・
と思いきや、逆に目がぱっちり冴えてしまいます。未知の体験をするワクワク感が優っているんですかねぇ(笑)
お昼ゴハンは、『真アジの一夜干し御飯』。デザートは・・・・チョコバナナドリンク!
・真アジの一夜干し御飯 | ・チョコバナナドリンク |
前から気になっていた、駅の自販機で売っているチョコバナナドリンク・・・・
味が薄い! 中途半端!
オメガカーブが有名な地点。
・これから走って行く向こう側がよく見えるオメガカーブ |
川を越えるのに、まっすぐ長大な橋を架けるのではなく、進路を直角に変えて川岸を斜めに下り、直角に曲がりながら橋を渡り、また川岸を登って、最後に曲がって元通りの方向へ・・・・
地図で路線図を見ると『Ω』状なんです。
飯田線、至る所でこのような速度よりも建設費の節約を選んでおり、まぁ~遅い!(笑)
でも、逆に旅気分は盛り上がっちゃいます。
難読駅。この駅はなんて読むのでしょうか???
・【車内から撮影】よめません! |
読める読めない以前に、こんな漢字みたこと無い! だからなのか、駅にはこれでもかっっ!とデカイふりがな付き駅名表記。
さて、ようやく中間点ぐらいの『天竜峡駅』。
・【車内から撮影】天竜峡駅 舟下りが楽しめます!? |
ここまでは、伊那谷の田舎景色の中をまったり走ってきたのですが、ココから先は状況ががらりと変わり秘境ゾーン。
そして列車の本数もググッと減って、一日数本になってしまうので、この直通する列車に乗客が押し寄せてきます。でもみなさん、カメラを持っていてどう見ても観光気分に人々。きっと青春18キッパーなのでしょう。なので車内の雰囲気はとっても和やか。
谷が狭くなり、景色は山と天竜川だけ。その川の縁に無理矢理線路を通した感じで、線路の横はすぐに崖、そして天竜川・・・・、あとは隧道、橋。とても苦労して線路を敷設したんだなぁということが、否が応でも感じ取れます。
・山と川以外、何にもありません |
開通当時は、そんな崖に住んでいる人が居たので駅が出来たのでしょうけれど、今はその人家が無くなってしまったのか、もはや何のために駅が存在しているのか不思議なほどのプレミアム秘境駅のコンボ攻撃!
秘境駅銀座ですっっ!
こちらが、そんなプレミアムの一つ、小和田駅。
だいたい、駅に車で来られないので、獣道歩いて60分でようやく林道にたどり着くって、スゴすぎ~
・ほんの一瞬だけ途中下車 | ・3県境界 |
皇太子殿下のお妃様、雅子さまの旧姓・小和田と漢字が同じなので、御成婚の際には大ブームとなったそうで・・・・
本来ならこれらプレミアムな駅の1つで途中下車して、ゆっくり見学したいのですが、なんと一旦降りてしまうと次の電車が来るのは3時間後!
どうしても今日中に帰りたいので、途中下車は諦めざるを得ない・・・・(泣)
仕方なく車内からのチラッと撮影になってしまいます。
駅は駅前にどこにもいけない細い県道のみ。それ以外は何にもなし!(爆)
3県(長野・愛知・静岡)の県境付近(正確には隣の天竜川の上?)のため、珍しく3県境の道標が建っています。
そんな、超メジャークラスの秘境駅6駅をパスしていきます。来年は秘境駅訪問ツーかな???
佐久間駅 徒歩 → 中部天竜駅
ずーっと乗り通して豊橋駅まで行くのも何なので、途中・佐久間駅で下車してしまいます。
上諏訪駅から4時間46分!かかって、約150km進みました。高尾駅からの通算だと、7時間51分!!
しかしですねぇ、決して暇ということがなく、あっという間にたどり着いてしまった感じ。どれだけ車窓が楽しいんだ!?
・佐久間駅で途中下車。列車が行ってしまいました・・・・ |
列車が行ってしまうと、そこは人影ゼロで静けさだけが漂う空間に。
し~ん・・・・
相対値で凄い街に見える駅前通り。写真の前方に見える郵便ポストのところの右側に佐久間駅が有ります。
・駅前ストリート |
スゴイ、なんといってもきちんと民家が有って、生活感があるよっ! あっ、ちなみにこの道は『国道』ね。
佐久間駅から、お隣の中部天竜駅まで歩いてみることにしました。ここは天竜川を渡る橋。
・電車・歩行者共用橋 |
橋の数が少ないからなのか、この橋は電車・歩行者共用。
どうせ写真を撮るならば鉄道が走ってきた所を狙いたいわけですが、1時間オーダーで待たないとやって来ません(泣)
ちなみに、左側は佐久間電力所。佐久間ダムに貯めた水を使った水力発電ですね。
どんなにゆっくり歩いても、隣の中部天竜駅まで30分かからず。(まぁ、歩ける距離の駅を狙ったので当然なんですけれどね。)
そして駅前の喫茶店で時間を潰して・・・・などという理論は全く通用せず、店舗がないのです。
中部天竜駅 15時30分発 JR飯田線 普通 豊橋行 → 豊橋駅 17時16分着
中部天竜駅からは1時間待ちで始発の豊橋行き電車が有るので、これを狙いました。
・JR飯田線 普通 豊橋行 |
なんとなんと、乗客は私達だけ!(驚)
一本前の上諏訪→豊橋まで通し運行の列車は結構混雑していたのですが、こちらはボックスシートで足を伸ばし放題~♪
・私達だけしかいない・・・・他の車両は空! |
乗り心地は・・・・一本前のやつの圧勝。ちょっとコチラはガクガクするし、サスが硬いし・・・・うるさいし。
この山岳ゾーンを抜け平野に入る頃には人々の生活圏に入るわけで、列車は大混雑。最終的に豊橋駅が近くなる頃には立席もたくさんなほどです。
残念ながら、さすがにこの辺りで眠気をもよおしてきたみたいで、気がついたら豊橋・・・・って感じでしたが。
まぁ、メインデッシュの秘境駅銀座が楽しめましたから、上出来です。
豊橋駅 17時24分発 JR東海道本線 普通 浜松行 → 浜松駅 17時58分着
ここから先は、大幹線である東海道本線なのでまったりムードは無いし、しかも東京に帰るという、心理的にも辛い状態になってきます。
感覚的には通勤電車! ロングシートだしね。
・JR東海道本線 普通 浜松行 |
約30分ほどの乗車なのですが、大混雑で座れないし、しかも日没の時間を過ぎたため景色が全く見えないし・・・・
せっかく浜名湖をこえる部分のビューポイントを通るのに、なんにも見えず・・・・(まぁここは新幹線でしょっちゅう通っているけれどね。)
終着の浜松駅では、ラッチ外での食事にするか、はたまた座席争奪戦に参戦するか・・・・
浜松駅 18時10分発 JR東海道本線 普通 熱海行 → 沼津駅 20時14分着
後者、座席争奪戦に参戦にしました。ここから2時間座れるのか立席なのかは、体力的に大幅に違ってきますものね。
でも、先ほどの列車と違って、余裕で座れました。
・JR東海道本線 普通 熱海行 |
景色も見えず・・・・ロングシートなので会話も出来ず・・・・
こんな時の暇つぶしのためにノートPCを持ってきているので、電車内で溜まりに溜まっているブログ記事の更新(爆)
おかげで個人的にはアッという間に沼津駅に到着した感じです。(他の人はこの区間が一番辛かったんですって!)
乗っている電車はJR東海とJR東日本の境界駅である『熱海駅』行きなのですが、ほとんどの列車がこの熱海駅で相互折り返し。ということは熱海でも座席争奪戦が行われるわけです。
時刻表で予め、沼津駅始発の直通東京行きがあることを調べておいたので、この始発列車狙い作戦です。
沼津駅 20時35分発 JR東海道本線 普通 東京行 → 東京駅 22時41分
沼津駅では20分ほど時間があるので、一旦ラッチ外のコンビニで食料とお酒の調達。
ガランガランの東海道線・東京行きは車端部にだけ有るボックスシートをキープ成功。トイレもすぐ近くだし文句なし!
・JR東海道本線 普通 東京行 |
じゃあ、さっそく飲みますか。
列車に揺られながらの飲酒、それも特急列車ならメジャーですが、普通列車で。恥ずかしいからこっそりと飲みました。
・旅を盛り上げる要素 |
沼津から2時間ですが、酒があれば時間の経過なんてあっと言う間(笑)
そんなわけで、列車の遅延等もなく、計画通りに東京駅に到着しました。ここで一旦改札の外に出て、解散です。(青春18きっぷの制限で、複数人で使用する時は同一行程でないと使用できないため。)
皆様、お疲れ様でした。カイザーさま、切符手配ありがとうございました。
それにしても、青春18きっぷの旅・・・・想像以上にイケる! どうせなら非日常が味わえる日本海側や東北・北海道などのローカル線が良いね。
東京駅 22時52分発 JR中央線 快速 高尾行 → ひみつ駅
最後に東京駅からは、中央線。
・JR中央線 快速 高尾行 |
普段の通勤やら都内出張と重なって嫌な思い出が・・・・だからなのか、自動的にこの車内だけは爆睡!(笑)
そんなこんなで・・・・
経過時間 | 19時間0分 |
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乗車時間 | 15時間18分 |
乗車時間率 | 80.53% |
駅数 | 210 |
乗車距離 | 717.2km |
運賃 | ¥3,290円 |
ちなみに、どの路線もコンプリートならず!な旅でした。
改めて数字で見ると・・・・スゴイな!