昨日の夜から今日にかけて、北海道には前線を伴った低気圧が通過する・・・・その際に落雷や豪雨など、かなり天気が荒れると天気予報で連呼していたので、急遽予定を変更して名寄の宿に逃げて迎えた朝。
夜、時々雨の音で目が覚めてしまいましたが、う~む・・・・やっぱり雨ですか。
こうなれば、情報戦だわ。むむむっ!(?)
・今まさに前線が通過中 |
気象レーダー画面をみると、想像より早い時間に前線が通過している模様です。道北・稚内なんてもう通過しちゃっているんじゃないの(?) 昨日の夜の予報では、朝9時の時点で中心はまだ日本海のはずだったのに・・・・
私がいる名寄は、今まさに雨雲のまっただ中だけれど、後少しの辛抱で雨が止むんじゃない(?)
名寄探索・名寄市北国博物館
天気が落ち着くまでほんの少し時間を潰そうか・・・・。せっかく名寄の街にいるのだから、徒歩で・・・・(爆)
・9時30分 雨は止んだけれども・・・・とても不安な天気 |
う~む、前線通過直後だから不安な天気だなぁ・・・・でも徒歩なら怖いものなし。
よかった~、日程に余裕がある頃で。カッパ着て無理して移動するためにバイクに乗りたくないよ!
そしてやってきたのがココ。ここもドデカバーさんに教えてもらいました。
・名寄市北国博物館 ¥200円 |
インドアで楽しめる名寄市北国博物館・・・・と思っていたら、アウトドアでしたか。
以前にも名寄にステイしたことがあるのですが、ココには来たことがなかったなぁ・・・・初訪問で目を引くのが、屋外に展示してあるコレ。
・キマロキ編成(機関車+マックレー車+ロータリー車+機関車+車掌車) ←これじゃあキマロキヨじゃん! |
蒸気機関車時代に活躍していた大雪を除雪する際に使われた編成。全長70m超!
先頭の『キ+マ』は、線路脇にある雪の壁を崩して線路中央に集めるマックレー車と機関車。単純に機関車で強引にマックレー車を引っ張っている格好です。
後続の『ロ+キ』は、線路上の雪を遠くに投げ飛ばすロータリー車と、それを押し込み前進させる機関車。
マックレー車は単純に鉄板を広げているだけだからまあ良いとして、ロータリー車の動力ってどうなっているのかしら(?)と思ったら・・・・
・ロータリー車 | ・蒸気機関車みたいなのが室内にあるよ |
なんとスチームですか。木製の車体に蒸気機関車みたいなヤツ(専用のボイラー)を積んでいます・・・・。まぁ、この時代の動力はこれしかないとはいえ、やることがスゲえなぁ。
除雪も大変だわ。蒸気を発生させるためには水を積んでいないとダメ。真冬に機関車+ロータリー車に水を積む作業・・・・考えただけでも地獄だわ。脱帽!
・名寄市北国博物館 | ・ガラガラ |
時間はたっぷりあるので有料の館内も見学。なんだか『北国』というよりは、『名寄市』が全面に出過ぎなような気がする博物館でした。
天塩川って、だいぶデカいのねって分かりました。あと、名寄が鉄道の街だったことも。
また徒歩で宿に戻ります。バスに乗ってみようかとも思ったのですが、そんな都合よくバス来ない~
しかしこの頃には、路面もドライに復活しつつある・・・・ナイスな時間つぶしだったようです。
音威子府駅でお蕎麦を食べよう
よし! 作戦変更! 目標は道北に再チャレンジだ! 出動だ! 気象レーダーによれば、道北方面はもう雨が降ることは(たぶん)無いはずっっっ!
今日の宿も決まっているので日没めいいっぱいまで時間を使えるというものいいね。最悪は雨の中、名寄から電車で音威子府に行くつもりだったのです~
一部、いやだいぶウェットコンディションなので道道チョイスは控え、乾きが早いと思われる王道の国道40号をひたすら北上しますが・・・・
・対向から来るバイクは全員カッパを着込んでいる |
対向バイクの格好(全員カッパを着ている)を見ると、やはり悲惨だったんだなぁ・・・・と。
そして、ウェット走行も強いられるのはまぁいいとしても、ところどころは霧雨にも当たる・・・・なんかちょっとこの先が不安・・・・
地図だとたった1ページだけれども、1時間かかって着いたのはココ。ドンピシャでランチの時間帯。
・JR音威子府駅 りっぱです。 |
JR音威子府(おといねっぷ)駅。天北線と宗谷本線が分岐していた交通の要衝・・・・だったのは昔のこと。今はすっかり寂れています。
・寂しいなぁ~ |
しかし、要衝だったころの名残でもある、"日本最北端の駅そば"があります。
・JR音威子府駅 |
駅そばは・・・・げっ、5人ほどの行列ができているよ! すげぇ!
そして偶然写っている前の人、セーター着ているけれど、そんな気温なので温かいお蕎麦が恋しいんです。
お腹がすごく空いているので『天玉そば』にしました。
うわ~~~~、本当に真っ黒いお蕎麦です! 真っ黒!
・【美味#08】天玉そば ¥500円 |
そして食べると香りがすごいわ。さすが殻ごと挽いてあるだけのことはあります。
汁もしっかりしていて、あっという間にすべて飲み干していまいました。
・【美味#08】本当に真っ黒いお蕎麦! |
美味い!
気温も低めで20℃しかないので、温かいお蕎麦がこれまた美味く感じるのですし、本州の皆様には想像つかないかもしれませんが『あぁ~、じんわりと体があたたまる~』という感じ。
深追い(?) それとも引き返す(?)
音威子府まで来ると、天候が悪化。天気予報でもこの辺りは夕方に一雨あると言っていたのでそれが関連しているのかな(?)
さらに北上すべきか、今日のところはおとなしく帰るべきか・・・・北から来たライダーから情報収集。なになに・・・・『霧雨や路面ウェットだけれども、降られてはいない。』ですって。
よし、さらなる北上!!に賭けよう。
・雲ゾーンを脱出! 路面もドライだぁ~ |
やっほ~~~~
完全に正解。道北は前線が直接かかっていないので、低気圧とともにさっさと悪天も過ぎ去ってしまったのでしょう。
JR宗谷本線・雄信内駅付近の旧線探索
音威子府を過ぎた宗谷本線は、天塩川沿いに寄り添うように北上していきます。
この辺りは山深く、谷が狭くなっており、国道も鉄道も川をトレースする格好。
しかし、道路と鉄道は、川を挟んで反対側を通っており、どっちが栄えるか・・・・という問題に発展します。
・JR雄信内駅 周囲は完全に終わっている秘境・・・・木造駅舎がすばらしい |
雄信内駅(おのっぷない)周辺は・・・・ひと目で廃墟と分かる建物が数件のみで、とっても不気味。集落は雄信内大橋を渡った川の反対側。
・今にも崩れそうな駅舎 | ・駅前は・・・・人の気配がゼロ |
おぉ~、ここも木造の駅舎。よく形を保ち続けているなぁ~と感心してしまいます。
・照明は・・・・なんと裸電球! |
鳥の鳴き声、風の音・・・・以上! 何ともいえないまったり空間。
そしてお隣の上雄信内駅は、利用者ゼロで廃止になってしまった・・・・う~む、とんでもない秘境だわ。
雄信内~上雄信内間も、天塩川にへばりつくようなルートなのですが、あまりに岸が狭く、川の上を橋で通り抜ける構造。そう、川を渡るのではなくて、通過するんです。
・むっ! |
しかし、土砂崩れで大ダメージをうけ、鉄道は仕方なく山の中をトンネルで抜けるルートに変更され、元鉄路は道路に転用されました。
・保線員の待避所までそのまま流用 | ・ちょうど乗用車1台ぶん |
しかし~、この道の行き先は廃止になった上雄信内駅のみ・・・・
当然使う人がいないですね~
・う~ん・・・・何にもない廃線跡の道路 |
私も行けるところまで行ってみたのですが、現行線の下をくぐるガードがあり、先ほどまでの雨で道路が水没している! ついでに泥もすごいことに・・・・
ヤメておこう~~~~(泣) う~ん、なんてヘタレなんでしょう。
道道北緯45度
ここから先、つまらない国道はヤメて、道道にスイッチ!
・やっぱりコレが好き。道道ツーリング 北緯45度地点 45度地点が黄色くペイントしてあります。 |
ラブ道道~♪ やっぱり北海道らしさは国道では味わえない! 絶対的に少ない交通量が醸し出す清涼感(?)
雨上がりだからか、蜃気楼が普段よりすごくて前がよく見えない・・・・
・蜃気楼がすごくて先がよく見えない・・・・!(?) んっ、シカが道を塞いでいました~ |
本当に直線の道がよく見えない~~~~
と思ったら、道の真ん中にシカが二頭!道を塞いでいます。(肝心のシカを視認できる写真が無いけれど!)
幌延町トナカイ観光牧場
途中にあったトナカイ牧場にちょっと寄り道。以前は有料だったらしいのですが、今は入場無料になりました。(←だからこそ寄ったともいう。)
2~3区画に分かれた放牧(?)エリア。
みんな真ん中の方に固まっているのでよく見えない・・・・、お日様が出てきて暑いから涼んでいるのかしら(?)
・トナカイ観光牧場 | ・屋根の下で涼んでいるのかしら(?) |
別の区画では係員さんが餌やり(?)をしていて活発に動いていたのでそっちで見学。
・トナカイさん とにかく私の前を走り回ってくれます ツノが立派ねぇ~ |
いいねぇ~
そのうち、さっきサボっていた区画も元気になり私の前へ!
どうやらトナカイ、集団で動く習性があるみたいで、一頭が私に興味を持って接近すると、ほかの全部も付いてくる・・・・
・おぉ~、とにかく集まってくる~ そして私の前を右に左に・・・・とにかくジッとしていない彼ら。 |
おっ、なんかプチ贅沢! ちなみに見学しているお客さんは私だけ(爆)なので、完全に独り占め。
これぞ北海道! 豊富町・大規模草地放牧場
今日の目的地はココ、大規模牧場。トナカイ牧場側からのアプローチだとただ単に真っ直ぐ行くだけ・・・・非常に簡単です。(逆に国道側からだと入り口がわかりづらい。)
どこを見てもこれぞ北海道!という風景が地平線の彼方まで広がっています。
・うひょ~~~~、なんて気持ちのいいところなのだ~ |
雨上がりの天気なので、空には雲がたくさん。それがアクセントとなって空がとっても奥行きが深く見えますね~
・ぽけ~っとするのが似合う場所 遠くの点々は牛さんです |
コンビニでお弁当でも買って来るべきだったわ。ここで食べたら美味しいだろうなぁ~
ちょうど曇りの場所で写真を撮ると、明暗差が大きすぎてバイクが暗く写っちゃう・・・・結構難しい撮影。
これは快晴の時にもう一度訪れたい~~~~(泣)
・牛さん |
牛さんも私の写真撮影に付き合ってくれたのか、どんどん集まって来ました。
・こんなに集まってくれました。 |
ちょっとした有名人な気分です。
それにしても豪快!
・こりゃ~すごいところだ。雲が少ない時にもう一度来たいわ~ |
朝の雨が信じられないくらいの気分爽快。天気が急回復したせいなのか、バイクも車もほとんどいない・・・・
こりゃ~、いい時に来たなぁ~
今日も宿泊。キャンプにしておけば良かったわ~
さぁ~て、名寄に帰ろう。
帰りも道道を走っていると、真横を駆け抜ける電車が・・・・!
・バイクで走っていたら、真横を駆け抜ける電車! なんて素晴らしいタイミングなの~ |
おおっ! 一日数本しか来ない電車が真横に。素晴らしい~。バイクの機動力をフルに使い先回り。たまたま見つけた踏切で待ち構えて・・・・
え~っと、速度は秘密です。
・なにこの電車は(?) "サロベツ"だって。 |
なんか見たことがない電車。コレを撮影して掲載しても、別に何かを語れるわけではないのだけれども、珍しい奴なのかな(?)
どうも私が偶然止まったところは『駅』らしい・・・・うそ~ここが(?)(爆)
・電車を追って振り向くと・・・・ | ・これは駅なのか(?) |
一応ホームっぽいオブジェがあるけれど、ただの木の板を敷いているだけ・・・・雪から身を守る部屋もない。
でも、駅名が書いてある・・・・! ここは駅であると認めざるをえないけれど・・・・
・駅名看板 | ・でもホームに来るには踏切をくぐらないとダメ |
なにこの踏切の内側にあるホームは。ひょっとして私、踏切の外から電車の写真撮ったけれど、合法的に遮断機をくぐってホームに立って良かったのかしら(?)
ていうか、電車を利用する人は、いつも遮断機をくぐっているのかしら(?)(?)(?) 不思議な駅です。
南下を始め名寄が近づく頃、空一面に広がる雲。
・南下すると、雲ラインが・・・・。やっぱり晴れは道北だけみたい |
おぉ・・・・北方面に逃げたのは大正解だったのか~、なんだかんだで今日も当たり。
お盆が終わったからか、交通量が段違いに少なくて、本来の北海道らしいのんびりとした雰囲気を味わえました。
今日は飲みに行こう~っと。
・【美味#09】ホタテのバター焼き 巨大サイズですよ |
・【美味#09】シーフードがたっぷりなシーフードサラダ |
美味~い! 海の幸、一つ一つがデカい。幸せ~
明日も晴れますように・・・・Zzz。