新幹線車内で無線LANが使えるのは、これ(↓)のおかげなのです。
・東海道新幹線 N700 |
えっ!(?)どれなの(?)(?)
これです! これっ!
・線路の直ぐ脇に張ってある黒いケーブル |
この黒いケーブル!です。
・LCX(漏洩同軸ケーブル) |
私の場合、どうしても視点が『どういう仕掛けで(?)』というほうに向いているので、ヘンなところを見ているのかもしれません。
無線LANのデータは、新幹線車上の乗務員と地上の指令室との連絡を取り合う列車無線の仕組みを利用して地上と通信しています。
この通信、テレビみたいに東京タワーから電波を発射する面的な方法だと、山の陰に隠れたりトンネルに入ったりする列車と安定した通信が出来ないのです。
(携帯電話も(細かい話は抜きにして)基地局からの面的なサービスとなり、基地局の数を増やすことで品質を上げるアプローチを取っています。)
そこで、どこの家庭でもあるテレビアンテナとテレビを結ぶ同軸ケーブルを、あえて電波が漏れるように不良品として作ったのがこのケーブルで、このケーブルの周り数mだけが無線通信が出来るのです。
過去にこのブログでも何回か登場した新幹線の車窓写真。よく見てみるとその全てに黒いケーブルが写っています。
・小田原付近から見た富士山 | ・新大阪駅の東京行きホーム脇 |
・どこかの車窓 | ・雪の米原 |
ちなみに、こちら(↓)も同じ技術が使われています。
・トンネル内ラジオ再放送装置 | ・路側ラジオ放送装置 |
本線車道脇やトンネル内に黒いケーブルが張ってあり、この周辺だけで通信が出来ればよい・・・・
ドライバーにのみ情報を提供できればよい目的にはとっても適した技術ですね。
ライダーの人は、今度高速道路を走って『ハイウェイラジオ ここから』の看板が見えたら、黒いケーブルを探してみてください。