関西出張中でリアルタイムなネタが切れているので、過去に撮り溜めしている写真をアルバム気取りで見ながら思い出でも語ってみよう・・・・という企画の第四弾です。
バイクは風を体で受けて走る爽快な乗り物。
でも・・・・風だけでなく雨も受けるんです。夏の季節でも、冷たい雨に当たりつづけるとどんどん体温が下がっていきます。
そして、シールドは曇り前が良く見えず、そのうちいろんなところから浸水してきて体中が水浸しになり、ガクガク震えるほど寒く凍え、それでも走って目的地までは行かないと暖を取ることもままならない・・・・
辛~い雨のバイク走行。
そんな辛いことなので、ある意味晴ばかりのお天気ツーリングよりも思い出に強烈に刷り込まれ、後で思い出して『楽しかったなぁ~』と笑えるのです。
・国道238号 オホーツク海岸 北海道ツーリングで雨の中の移動 |
ドス黒い雲の色、湿潤な路面・・・・。この風景を見ているだけで気が滅入ってきます。
自動車で移動の人は、窓を締め切りエアコンで快適、涼しい顔をしてすぐ脇を通り過ぎ、そして水しぶきを巻き上げていきます・・・・。
オレ、何をやっているんだ・・・・(?)(?)(?)
そう問い詰めたくなるほど悲しいのです。
・国道274号 北海道沙流郡日高町 日勝峠 標高1,023m 北海道の背骨の峠越え 寒い! |
ところ変わって、越えるのが厳しい峠の一つ、『日勝峠(にっしょうとうげ)』。
(Wikipedia "日勝峠" より引用)
夏季は濃霧による視界不良、冬季間は路面凍結、吹雪による視界不良と、一年を通して悪条件となる場合が多く、重大事故の発生も多い。1,000m級の標高とはいえ森林限界に達し、気象条件としては長野・群馬県境の渋峠(標高2,172m)クラスに匹敵するうえに、道央~道東をつなぐ主要な道路で多くの大型車が昼夜を問わず通行する産業道路であるため圧雪アイスバーンが形成されやすく、路面状況も含めると世界的にもトップクラスの厳しい峠となっている。
雨の日はなるべく近寄りたくない峠なのですが、日程の関係で海まで逃げている時間が取れなくて越えるときがあります。
でも、大体霧で覆われているし、下界と違ってとっても冷たい雨! 寒い!寒い!寒い!!!!
昔は余裕がなくて雨から逃げることを最優先に行動していたのですが、最近は逞しくなったのか(?) 『ブログネタだぁ~♪』と喜んで、こんなときこそ写真だ!とド~ンと構えるようになりました。
そのほうが雨でも楽しめます。
でも・・・・
・国道45号 三陸海岸沿い オーバーパスの下で雨宿り |
やっぱり雨は辛い・・・・。
そして田舎だと避難する場所もあんまりない・・・・・。
たま~にオーバーパスがあると、喜んでその下に潜り、そして一息・・・・、ふぅ~~~~。
この瞬間がちょっとだけ好きです。
でも、そんなに都合よく避難できない場合は・・・・
・国道160号 能登半島 人間だけバス停に避難 |
人間だけ屋根付きバス停に逃げ込んで、VFR君ゴメンなさい!
長時間走っているとシールドの内側にも水滴が侵入してきて、拭っても拭っても前が良く見えない!
そんな時に限って、霧のお出迎え・・・・
・国道158号 安房峠 絶望的な気分になる峠越え |
やっと峠を越えた・・・・あとは降りるだけだ・・・・と頑張って走ってきたのに、眼下に広がる一面の霧!
こんな中を降りていくのかよっ!!!
数m先しか見えないジャン!
でも、霧への耐性って徐々に上がってくるのか、経験なのか、少しぐらいの霧なら気にならなくなってきます。
・これぐらい見えれば余裕でしょ! |
50mぐらい先が見える霧であれば、まぁ走れますよ。
でも、歴代で一番怖かったのは・・・・
・乗鞍スカイライン |
今は一般車両通行止めになってしまった乗鞍スカイラインのもうすぐラストラン!のとき。
悪天だろうがなんだろうが、今走らないと二度と走れなくなるんだ!と無理やり頂上まで行きましたが、道路の中央線の白線が2つ先ぐらいしか見えない・・・・
こういう場合は走ったとは言えないなぁ・・・・。せっかくの絶景が全く判りませんでした。
ここも霧が濃くてぜんぜんダメ!
・鳥海山 秋田~山形県境 |
ここはまだ頂上じゃないのですが、この先に命の危険を感じてUターンしてしまいました。
私が気をつけて走っていても、対面から乗用車が突っ込んできたら何もかも終りだものね。うんうん、仕方がない!
別の意味で怖かったのが・・・・
・国道292号 白根山 |
吹雪の中を走り、道が雪で埋まりつつあったのですが、Uターンできる広い場所がなくてどんどん突き進んでいってしまいました。
無事に下山できるのか(?)(?)(?)とヒヤヒヤしつつも、スピィーディーに、そして体はガチガチに硬直して恐怖と戦いつつ、何とか下山しました。
その後のホットコーヒーが美味しかった~♪♪♪
でも、これだけ辛いことがあっても、そのせいで快晴が普段の3倍も4倍も嬉しく感じられて、楽しいのです。
バイクっていいなっ♪♪♪