
数ヶ月前に買った復刻版の絵本『しょうぼうじどうしゃ じぷた』のお話です。
たぶん私が幼稚園児のときに読んだ記憶がある絵本なのです。
https://…/2009/03/27/ ちょっと恥ずかしい話
舞台は、ある町の消防署。消防車は擬人化されて、まるで機関車トーマスみたいです。
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・ある町の消防署 |
大きなポンプを持っている高圧ポンプ車の『ぱんぷくん』
するすると、どこまでも伸びるハシゴをもっているはしご車の『のっぽさん』
けが人を超特急で病院に運ぶ救急車の『いちもくさん』
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・ぱんぷくん | ・のっぽさん | ・いちもくさん |
そして、小さな小さなジープを改造した小型消防車の『じぷた』
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・じぷた |
常日頃から、ぱんぷくん、のっぽさん、いちもくさんの3人は自慢合戦。
『私がいればどんな火でもアッという間さ~』
『どんなに高いところが火事でも私がいれば安心さ~』
『けが人は私でないと運べないですからね~』
と・・・・。
でも、じぷたには、強いポンプも、長いハシゴも何にもない・・・・・。
火事になったときも、出動命令はぱんぷくん、のっぽさん、いちもくさんだけで、じぷたは消防署でお留守番・・・・。
実際に皆は大活躍をしているのです。
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・大活躍の3人 |
地域の子供達が消防署に遊びに来ても、じぷたには見向きもしません。
そんなじぷたは『ぼくも、大きなポンプが欲しいなぁ・・・・、はしごが欲しいなぁ・・・・、格好いいなぁ・・・・』と、悔やんでいるのです。
そんな時、隣町から電話です!
『大変だ、隣町の山小屋が燃えています! 早く消さないと山火事になってしまいます!』
のっぽ! 出動だ! いや・・・ダメだ。ハシゴじゃ届かない・・・・
おい、ぱんぷ!・・・・・ダメだ、道が狭すぎる!
いちもくさん・・・・・、けが人はまだいない・・・・。
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・よしっ、じぷた 頼むぞ! |
よし、じぷた! 出動だ!
ジープのじぷたなら、どんなに狭くて険しい山道でもどんどん登っていけます。普段は馬鹿にされている『ぷーぷー♪』としか鳴らないサイレンも、今は誰も笑いません。
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・狭くて険しい山道でもへっちゃら |
そして、大活躍するのです。
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・消火活動中 | ・子供達からも見直されます |
子供達からはこう言われます。
『あっ! じぷたがいるよ。ちびっこでも、とても性能がいいんだぞ。』と。
ふふふっ。
なんだか自分の子供時代を思い出してしまいます。
自分も体が小さかったので、じぷたと自分の事を重ねていたのかも。きっとこの本は、一人一人必ずいいところがあるんだよ・・・と、ある一面だけを見てショボンとしていても意味が無いんだよ・・・・。
そんなことを言っているような気がします。
そして、近くにある、東京消防庁八王子消防署由木分署。ここにも常にお留守番している消防車がいます。
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・スッカラカンの消防署 |
ほとんどの消防車が出動する事態になっても、いつも一番端に止まっているのです。
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・リアルじぷた |
この消防車は・・・・小さくもないから山火事専用車というわけでもなさそうだし・・・・
どんなヤツなんだろう(?)(?)(?)(?)
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・照明電源車 |
車体後部に野球場のナイター照明みたいなタワーが搭載されていて、火災現場を光々と照らし現場の安全を確保する特殊能力の持ち主なんです。
なるほど、だから昼間通りかかっても、いっつもお留守番なのね。