梅雨の時期に強引にツーリングの企画なのです・・・・それも宿泊で。
なんと言っても、最近私がツーリングに行くと必ず雨に降られるという実績を重ねていますから、今回もまた降られるのか・・・・と、一週間前から天気予報にクギ付けでした。
そして当日の朝7時、東名高速中井PA。今回こそは思いが通じたのか、青空が広がってくれました。
・東名高速 中井PA |
晴れてくれれば、もう十分。そんなウキウキ気分でスタートなのですが、今回のツーリングのプランは私が考えたので上手くいくかちょっと不安・・・・ドキドキ気分のスタートでもあります。
初日の目的地は『奥大井』。いつこの間も行ってきたのですが、結構みどころ沢山で面白い! ぜひもう一度行ってみたい~と思っていたのでした。
https://…/2009/05/04/ 名古屋ツー1日目・鉄分120%なツーリング
最近、ツーリングといえばSLを見に行くという行動を重ねているので、だんだんSLって面白い~って感化されてきているのです。
https://…/2009/06/14/ さくらんぼ狩り&SL見学ツーリング
そんな鉄分が多いツーリングなのに、トンネルクラブの鉄人であるPRYCE16さまはまさかのマシントラブル!で急遽同行中止の連絡が・・・・。あぁ~残念。というか、私だとSLの見所ポイントへ案内できないよ・・・・(>_<);
駅弁
大井川の上流の山奥に入ってしまうと、御飯を食べるところが無い・・・・。
そこで鉄人への鍛錬を兼ねて(?)JR静岡駅に立ち寄って『駅弁』を買っていくことにしました。
山奥に入る前からまったり感が満載です。
・JR静岡駅に寄る | ・構内の売店は・・・ | ・お弁当がいっぱい |
静岡駅の構内売店に行くと、沢山の種類のお弁当がたくさん並んでいます。
値段はいくらだっけ(?) あれっ・・・・・(?) 値札をよ~く見てみると・・・・・
・時間が早すぎてまだ売っていない~!!(>_<) |
しまった~!!
朝からお弁当買って新幹線には乗らんよなぁ~、お昼までに目的地に着いちゃうもの・・・・。
仕方なく、どう見ても昨日から売れ残っている『鯛めし』を購入しました。
その直後・・・・
・お弁当の補充が始まった~!! |
出来たてほやほや、沢山の種類のお弁当が届き、補充が始まりました・・・・。
そんな~!
北進!井川村・富士見峠
いよいよ山岳ゾーンに向けて北上を開始します。
静岡の都会ゾーンを抜け、郊外ゾーンをも抜ければ、心地よいワインディングゾーンの始まり。調子に乗ってバシバシ走り、あっという間に井川村の入り口、富士見峠へ。
・富士見峠 標高1,183m | ・暑いよ~ |
標高が高いとは言っても、季節はジメジメの梅雨で汗が蒸発しないからとにかく暑い~。
新緑がまぶしいけれど、それ以上に太陽がまぶしいので日陰でお休み。
・死亡1名! | ・こちらは・・・・(?) | ・早弁だ! |
やはりこの暑さのダメージは大きいのか、『暑~い』と倒れこむ(笑)ひと1名に、エネルギー補給する人1名・・・・。
『早弁』なんて言葉使うの何年ぶりかしら(?)
井川湖・井川ダム・井川駅
本当ならココはさっさとパスして、重量制限2tのバイクが渡れる吊橋『井川大橋』に行く予定だったのですが・・・・どうやら時間が足りなさそう。
思い切って予定をカットしたせめてものお詫びとして、井川駅でおでんを食べていくことにしました。
ココまでの行程、前回の大井川ツーの時とまったく同じという手抜き・・・・(爆)。
・井川ダムの堤体上にて | ・井川駅下の売店 | ・またあのおでんに再開 |
でも、ココのおでんは美味しいからイイの!
・おでん。 | ・おでん! | ・おでんっっっ!! |
本当ならまったりしていきたいところなのですが・・・・、時間が無い!
まったりを打ち切って出発するのって辛い~~~っ。
・慌しく出発 |
あぁ忙しいったらありゃしない・・・・。
長島ダム散策~ミステリートンネル
大井川沿いを走る大井川鉄道井川線、しかし大井川を堰き止める多目的ダムの長島ダムを作ることによって線路が水没してしまうため、1990年3月、崖沿いの高い位置に線路が移設されたのです。
それがこの長島ダム駅。今日はココにバイクを駐車して歩いていくのです。
1990年って偶然なのかしら・・・私の愛車のバイクVFR750F(RC36)も1990年3月生まれ、来年で20周年なの。
・長島ダム駅 | ・かわいい駅舎・無人駅 | ・駅前の駐車場に止める |
しかしこの駅、駅前はダム以外何にもありません・・・・。辛うじて自販機が1台だけ。
移設後の新しい駅前から、深い谷を歩いて降りていきます。
・左端が長島ダム。深い谷を歩いて降りる・・・・ |
ダムの下側に来ました。真近で見るダムはデカい! そしてそのダムの堤体を貫くように左側に小さなトンネルがあります。
ここが旧井川線の廃線トンネル。ここから新線を見上げると、相当高いところを走っているなぁ・・・と実感できます。
・長島ダムを目の前で | ・ダム堤体左側にトンネルが! | ・新線を見上げると・・・・相当高い! |
(↑ なんだか、ワニの顔みたく見えませんか(?)(?))
ダムの目前にかかるたわんだ橋『しぶき橋』は、ダム放流時には思い切り水しぶきを浴びるからこの名がつき、ここを渡り大井川に沿って下流に歩きます。
・しぶき橋 | ・歩いていくと・・・ | ・河川維持放流か(?)(?) しぶきが涼しい~♪ |
すると・・・・
目の前に20年前まで現役だった廃線トンネルが現れます。外界は猛暑でも、トンネル内はヒンヤリと涼しくて快適~! 中は歩いて通り抜けられるようになっているのです。
線路は撤去されていますが、砂利敷きの道が続きます。
このトンネルは短くて、スグに終わりです。
・廃線トンネル | ・うわっ真っ暗! | ・すぐに出口があり・・・・ |
トンネルを出ると、そこは『アプトいちしろキャンプ場』。綺麗な芝生のサイトが広がり、夜はトンネルで肝試しができるので、面白そう!
・キャンプ場こんにちは |
そして、本日のメインイベント(←勝手に呼んでいるだけ。)、ミステリートンネル。長さ350mもあり、途中でカーブしているから出口が見えないし、コウモリも住んでいる。
トンネルに書いてある番号は16番。PRYCE16さまの大好きな番号なのに、肝心の本人はいないねぇ・・・・。
・ミステリートンネルの前で記念写真 |
さっきのトンネル以上にヒンヤリし、そして真っ暗。懐中電灯が無ければ先に進めません! 素掘りのトンネルが恐怖倍増。気が付けば上には本当にコウモリが飛んでいます!
・16番トンネル | ・さて、ミステリー開始~っ! | ・真っ暗! 懐中電灯必須! | ・途中からは岩肌ゴロゴロ |
『きゃぁぁぁぁ~!!』
女性の悲鳴が! 何事だっっ!
腰に巻いていたジャケットが下に落ちて、それを踏んづけたら何か生き物を踏んだのか勘違いして自爆!・・・・だって。
・トンネルを抜けると・・・ | ・なにやら近代的だな | ・機関車がいます |
結構楽しかったですし、とにかく涼しいのがイイ!
そして、トンネルを抜けると目の前は『アプトいちしろ』駅です。
・大井川鉄道 アプトいちしろ駅。ローマ字で書くと『"ABT" ICHISHIRO』なのね・・・・ |
アプト式鉄道で日本一の急坂 90‰へ
今まで坂を下り、旧線跡の谷を歩いて『アプトいちしろ』駅に来ましたが、ここからバイクの駐車してある長島ダム駅まで、1駅だけ電車に乗って帰ります。ここまで急いでいたのは電車の時間の都合なのでした。1本逃すと次は2時間後ですから・・・・。
この新ルートは『日本一の急坂』で、90‰(パーミル・・・1,000m進んで90m登る)もあります。普通の鉄道は25‰までで、特例で33‰(←ネットで調べました!)、特特例の箱根登山鉄道ですら80‰なのです。
この区間は、普通のレールだけでは滑ってしまい登れないので、2本のレールの中央に歯車ラックレールを設置して、歯車のかみ合い力を利用して登坂する特殊仕様で、かつ日本で現存するのはココだけ。
その歯車の形状やらシステムが『アプト式』というらしく、元々は『川根市代』駅だったのを改名までしてしまったのです。
・ここからアプト区間 | ・重厚な歯車が中央に。 | ・上り坂に続きます |
この駅も何にも無く、自動販売機とトイレと・・・・目の前に流れる大井川にはつり橋があるぐらい。駅舎も『えっ(?)これが!(?)』というミニサイズ。普通の勝手口みたいな扉を開けて中に入ります。
・駅前は吊橋のみ | ・これが駅舎 | ・このドアが入口 |
電車が来るまで20分・・・・・まったり。
やがてこれまたミニサイズの電車がやってくると、登坂用のいかにも巨大で強力そうな電気機関車を連結して、さぁ、出発~っ!
・ミニサイズ電車の到着 | ・すると機関車が・・・・ | ・近づいてきて・・・・ | ・ガッチャ~ン!!(の直前) |
うわ~、レトロ~!
空調設備なんて当然存在せず、トロッコ列車みたいに座席があるだけの電車。腰を屈めないと歩くことさえできない小ささ。でもこの雰囲気に飲み込まれると、とっても心地よいんです。
・車内もミニサイズ! | ・出発進行~!! | ・目の前でアナウンスサービス | ・駅を出てすぐに90‰登坂開始 |
電車で座っていても『うわ~、なにこの急坂は~!』とあまりの勾配に驚くほど。(←実際はおとなしく座っている人なんて誰一人いなかったですけど・・・・)。
そしてアッと言う間に坂を登り、絶景を眺めつつ長島ダム駅へ。
・一気に坂を登り・・・ | ・まだまだ・・・・ | ・どんどん登る | ・後ろからグイグイ機関車が押してます |
運賃¥150円/10分。これだけのアトラクション(?)でこのお値段は、超お買い得!
お昼御飯
駅では、さらに山奥に向かう人たちに手を振ってお見送り。女性陣の大サービスです。
その後はひっそりとした駅舎で駅弁モード。
・お見送り | ・無人の長島ダム駅 | ・まったりお昼御飯 |
う~、この作戦いいかも!
物凄くまったりしている・・・・。目の前は道路なのに行き交う車の数はとても少なく、たまに通るのはバイクだけ・・・・
・大御所弁当 | ・幕の内弁当 | ・特製鯛めし | ・うなぎめし |
ちょうど駅弁を食べている頃、マシントラブルで出発解除していたPRYCE16さまからメール。もう近くまで来ているとのこと。まったりついでに合流を待つことにしました。
・来たっ!PRYCE16さまのVFR! |
さぁ、ようやく全員がそろったので出発だ~。
でもその前に、次の電車が来た(2時間ものんびりしていたのね・・・・)ので、全員でお見送りサービス。電車のお客さんも手を振ってくれています。(向こうにはどう思われていたのかな(?)(?)(?))
・ちょうど次の電車が来たので | ・みんなで大サービス! | ・ヘルメット被って手を振るって・・・・微妙(?) |
SLにイケメン!(?)
続いて、大井川沿いに南下すると、千頭(せんず)駅。ついさっきお世話になったアプト式鉄道である大井川鉄道の駅なのですが、ここから下流に向かって蒸気機関車が現役で、しかも(たぶん)毎日走っているのです。
駅に着き、入場券(¥150円)を買って構内に入ります。
・大井川鉄道 千頭駅 | ・大きな駅です | ・券売機ではなく・・・・対面販売 |
『うわ~、本当にいるよ!』。思わず口に出てしまいました。遠くからでもすぐに分かる、煙がモクモク!
・うわ~~~~っっ!! | ・前に向かうと煙が・・・ |
そして、毎日その煙を浴びているので、ススだらけになった客車。当然空調設備なんか無いし、ドアも手動・・・・。
SL現役時代を経験したことはないのだけれども、目の前にあるもの全てがレトロを目の当たりにすると、まるでタイムスリップしたみたい・・・・。
・どす黒いなぁ・・・ | ・床は木製 | ・室内も木を多用 | ・国鉄のエンブレム(?)が |
『ぼろい!』というのではなく、『味がある!』とでも言うのだろうか。とにかくシブいね~。
そしてSL。この間の空気SLとは違い、運転席には石炭が転がっており、煙モクモクで電車の反対側が見えない、煙くて咳き込む! そしてそこらじゅうが熱気で暑い! 昔の人はこれに乗って東京~大阪まで移動していたなんて・・・・。体中くさくなりそう!
・逆向き蒸気機関車 | ・リアル石炭! | ・濃い~煙がモクモク | ・9kg/cm2・・・じゃなくて0.9MPa |
出発時間を待っている時は9kg/cm2だった蒸気圧も、出発時間が近づくと機関助士ががんばって12.5kg/cm2まで上げていました。(←あれっ、15kg/cm2までは上げないんだ・・・・。)
そして汽笛一声! 滑らかに出発していきました。
(でも、迫力無いなぁ・・・・。この間の空気SLのほうがすごいし、茨城のヤツなんてスチームで線路の下に敷いてある石が吹き飛ぶぐらい力んでいたのに、ここのはスムーズ! 一番後ろで電気機関車が押しているし・・・・)
https://…/2009/03/29/ 栃木イチゴ狩りツーリング
そして、どう見ても二十歳前後のカッコイイ車掌さん・・・・
・若い~!! |
○○さんはイケメンを前につい取り乱して『○○○○~っ!!』なんて声援を送っていました。車掌さんニガ笑い・・・・
塩郷の大吊橋
大井川はいたるところに吊橋が掛かっています。全部はとても一日では回りきれないほど!
その中で比較的面白そうな吊橋を目的地にチョイスしていたのですが、一つ目は時間の都合上でカットしたので、せめてもうひとつぐらいは・・・・
・ちょっとだけクネクネ | ・こんなところを吊橋が | ・ちょうど電車が来た! | ・鉄人たちは吊橋より『鉄』 |
この吊橋、大井川どころか、その横を走る大井川鉄道と県道も一緒に飛び越えてしまう『長~い』吊橋です。場所はこれまた鉄分が多い『大井川鉄道 塩郷駅』のまん前です。
別に狙っているわけではないのに、一時間に1本来るか来ないかの頻度の電車がドンピシャでやってくる・・・・。(でも、ココでSLを待ち構えるのもいいかも!)
これまた偶然、この近くで養蜂をしている地元の人が、蜂の巣を分解して蜂の巣を取り出す作業をしています。蜂の巣の余った所をいただき・・・・
・蜂の巣箱を分解 | ・蜂蜜の絞り中(?) | ・蜂の巣の余り | ・もぐもぐ・・・甘いらしい。 |
水アメ等で薄めていない、純度100%の蜂蜜・・・・らしいのですが、グロテスクなので私は辞退・・・・(>o<);
ようやく吊橋。
・おぉ~、長い! | ・レッツゴー | ・一人が精一杯の幅 | ・大井川を越えます |
まぁ~、長いからユサユサ揺れます。調子に乗って揺らしていたら物凄い剣幕で怒られました。(←内輪に。)
ホテルドルフ静岡でサービス
今日は静岡市街で宿泊です。
・静岡市街に向かってゴ~ | ・ホテルドルフ静岡 |
普通のビジネスホテルより¥1,000円ぐらい高いかな(?)と思っていたのですが・・・・
・ウェルカムドリンクサービス!(?)と フードサービス!!(?) | ・なんと1時間以内で飲み放題の食べ放題! |
すげぇ~サービスだ。十二分に元を取れました。これは心地いいよ~。
当然飲み足りないので、二件目に。既に適度なお酒が入っているので、エンジン全開! わはは~の大宴会です。
・第2R なすぞう | ・かんぱい~ | ・おでんに | ・くしやきに・・・ |
だいぶ食べました。だいぶ飲みました。
それでも、『サービス』のおかげで事前にお腹が膨れていたせいなのか、たったの¥2,400円。安い!すごい!
その後も日付が変わるまで部屋でまったり・・・・。
・わいわい・・・わはは・・・ | ・王子さまは・・・ | ・一足早くダウン! |
明日は駿河湾フェリーに乗って伊豆へ行く予定。ロビーに集合は6時30分! 朝が早いのでお開きです。
ここに来るまで、明日の伊豆の降水確率は40%で、傘マークがチラホラ出ていたのに、現時点では降水確率30%に下がり、そして傘マークが消えました。
どれだけ日ごろのオコナイがよいのかしら・・・・。
バイクにたっぷり乗って、あちこち歩いて、しっかり飲んで・・・・、当然ぐっすりと寝ました。明日起きれるかしら・・・・(?)
P.S.
大井川鉄道のミニ電車面白い~! バイクに乗るのが辛い冬の季節に千頭駅までバイクで行き、ミニ電車で終点まで往復なんてのもイイかも。