今日は、愛車のバイクVFR750F(RC36)のウインカーをLEDに換装する作業をしている時に気が付いた事をメモしておきます。
明るすぎます…
T10型LEDウインカーインジケーターを製作し、一足先に実車にて使用を開始していますが、LEDはたった1つしか使用していないにもかかわらず『夜間は明るすぎます!』
昼間の視認性を良くすることを最大目標にしていたのですが、ほんの少し電流を絞って明るさを犠牲にした方が良いかもしれません…
・電球式T10バルブ | ・LED式T10バルブ | ・Lumileds社 SuperFlux LED |
LEDの数を少なくするために明るさでは定評のあるルミレッズ社製SuperFlux LEDをチョイスしたからこその贅沢な悩みかもしれません…
インジケーターのレンズ…
メーターパネルにはいろいろな照明が付いていますが、その全てに『T10型ウェッジ球』が使われています。
- メーターパネル照明用(1.7W白色×6)
- 左ウインカーインジケーター(3.4W橙色)
- 右ウインカーインジケーター(3.4W橙色)
- オイル警告インジケーター(3.4W赤色)
- ニュートラルインジケーター(3.4W緑色)
- ハイビームインジケーター(3.4W青色)
- サイドスタンドインジケーター(3.4W橙色)
純正で設置されている電球はいずれも白色電球なのですが、メーターパネル側に設置されている色付き拡散レンズで各種の色を演じています。
という事は、例えばオイル警告用ならば、白色電球のから発する光のうち、赤色の成分のみが通過して視認している事になります。
現在先行して使用しているウインカーインジケーターは、その辺りを計算して『元々橙色を発色するLED』を用いる事で発する光の全てを有効利用しています。
ところが、ウインカー以外のLEDインジケーターを製作するにあたり、各色のLEDは入手出来ず(赤色超高輝度ぐらいなら入手できますが…)、全て白色で賄う作戦を取ります。
いくら白色LEDが目がくらむぐらい眩しい光を発しても、各色のレンズを通過した際にどのくらいの視認性があるかは未知数です。
・いろいろなインジケーター | ・電流を変えて白色LED点灯試験 |
また、メーターパネル照明用は『夜間に計器が視認できる範囲でギリギリまで暗い方が望ましい』ので、電流値をどのくらいに設定するかが悩みどころです。
ノイズ…
T10型LEDウインカーインジケーターを使用を始めて、まだ辺りが暗い早朝にツーリングに出発する時の出来事です。
エンジンを始動するためにチョークレバーをおもいっきり引き、キースイッチをオンにして、セルスイッチを押してセルモーターを回します。するとその時、『ポッ』と瞬間的にウインカーインジケーターLEDが点灯するのです。
もちろん、ウインカースイッチ等は切っているのにです…
ようやくテールライトLEDユニットを焼き切った( https://tarsama.hatenadiary.com/entry/20060102/LED )犯人が判りました。
コイルの逆起電力です!
コイルと呼ぶ円筒状に配線した回路は『現状維持』が大好きなのです。
コイルに電流を流そうとすると『流させてたまるか!と言わんばかりに勝手に逆方向の電流を発生して打ち消そう』としますし、コイルに流れている電流を止めようとすると『止めさせてたまるか!と勝手に正方向の電流を発生させる』んです。発生する電圧は、なんと供給電圧の5~10倍程もあります!
そして『セルモーターはコイルの塊で構成されている!』し、セルモーターへの大電流をハンドル手元の小さなプッシュスイッチで制御する『スターターリレーもコイルで構成されている!』んですねぇ~。
この逆起電力によって生じた(ノイズ=高周波)電流がウインカー回路にも回り込んで瞬間的に発光したものと思われます。電球式バルブでは発光しないような電力でも、高効率なLEDでは必要以上の電力となってしまうようです。
古いバイクでLED換装を目指す場合はノイズ対策が必須です!