文化の日は自宅のメンテナンス・・・・手すりの塗装作業をしてみた件

自宅の階段の手すり・・・・普通ならばあまりメンテナンスなどということは考えなくても良いのでしょう。


しかし我が家の階段の手すりは・・・・

・劣化した階段の手すり

かなり劣化している!
木が腐っているのか? 表面がゴツゴツ・ゴワゴワになってしまった・・・・


実はこの場所、窓の前でして毎日西日が強く差し込み雨の日に窓を閉め忘れると水浸しになることも度々

・ここは西日が差し込み、そして窓を閉め忘れると雨にも当たる場所

つまり準屋外とも言うべき環境なのです(泣)
俯瞰して見てみるとものの見事に窓の近くだけ劣化が進んでいます・・・・


この部分だけニスでも塗り直したほうが良いのかなぁ?
でも階段に取り付けてある状態での塗装は高度なテクニックが要求され、私には無理だな。


となればこの手すりを取り外すことが出来るのかな?
ネットで一般的に手すりの構造を勉強したら、大体は化粧パネルで木ネジを隠しているだけということが判明したので、思い切ってカバーらしきものを分離してみると・・・・ネジが有った!

・手すりを取り外すことは出来るのか? カバーを外したらネジが登場

しかもよく見ると一箇所はネジ打ち込むのにしくじった形跡が! ほんとこの家の施工は雑だよなぁ・・・・
どうも柱が存在するか下地を探ったあとも残っていたので、下手すれば石膏ボードにネジ止めしてあるだけで強度的に全く出ていないかも?という不安まで出てきた(汗)


ネジを完全に外してしまうと、取り付け時にネジ山がピタッと合わずに石膏ボードのネジ山を削ってしまう恐れがあるため、可能であれば緩める程度にして完全に取り外さないほうが良さそうだ。


手すり受けも樹脂カバーが付いているだけだった・・・・ということはこのカバーもいずれは劣化するという運命なのね。全金属製にしておいて欲しかった・・・・

  • 自力でメーカーと型番を調べようとしましたが、古い製品なのか見つけられず。本当は予備品として2~3個購入しておきたいぐらい。
・手すり受けも樹脂カバーが付いていてネジが隠れているだけだった

まぁでもだいたい分解できそうだというのは判ったので、必要最小限のネジを緩めました。


するとイージーに分離。なーんだ、こんなものか。(結局、手すり受けを壁から分離させず、手すりを分離した。)

・手すりを外すことが出来ました

であれば作業は一旦ココまでとして、ホームセンターにお買い物。
まず1つは塗料関係の購入。もう一つは後学の勉強のため手すりパーツの販売状況の確認。どうやら手すり製品群は規格化されているようでして我が家の手すりも直径35mmのものらしく、手すりメーカーでも直径35mmの棒がたくさんラインナップされている。
ひょっとするとわざわざ塗装などの手間を掛けなくても、今の色に近いものを買い直せば良いだけのような気がしてきたし、そしてそれは実際そういうものであることが判明。


であれば面白そうだから塗装にトライしてみよう失敗したら新しい手すりを買えば良いというバックアップが出来たのだから、実験してみるべし!
さっそく屋外で塗装の準備。

・一本の手すりも手前と奥で劣化具合がぜんぜん違う

現況は・・・・一本の棒ですが、場所によって全然劣化具合が違う。写真の手前側だけが著しく劣化しています。


買ってきた塗料は『油性』の『ウレタンニス』。塗りやすいのは水性塗料であることはさんざん歌われていますが耐久性も低いので屋内向けで、且つ触れることがないような用途向けなんですって。
我が家の場合は準屋外という条件なので、塗装難易度が高くとも油性をセレクト。そして刷毛塗りだと間違いなくムラになりそうなのでスプレー式に。

・油性ウレタンニススプレー 色は何色かあるなか『けやき』をセレクト

"ニス"と"ウレタンニス"の違いも有るらしく、やはり耐久性を要求される用途にはウレタンニスが良いとのことから結果的にこの製品に。


あと『』もクリアから木の色の濃さでいくつか有ったのですが、一番明るく白っぽいと思われる『けやき』タイプにしてみました。


塗装したい部分は劣化してゴワゴワなので、紙やすりで整える必要があるな。
紙やすりの番数が想像つかないので数種類買ってきて、とりあえず削ってみよう。

・数種類準備した紙やすり

ゴシゴシ・・・・


むむっ! 無知って恐ろしいですね。出現したのは下地というか蕎麦を引き伸ばす棒みたいな・・・・合板

・マジですか、木の模様は塗装だった!(汗)

手すり全体が塗装されたものだったとは。
しかも継ぎ目らしきものも出現し、合板が延長されていたりとなるほど工業製品だわ。木が腐り始めているのかもという初診は全くの見当違いで、塗装が劣化していただけらしい。


塗装の上に塗装って乗らないのでは?
結局全面的に塗装を削り落とすことにして、見た目は完全に蕎麦棒に。

・完全なる蕎麦伸ばし棒になっちゃった

屋外にビニールを敷き、その上に棒を配置して塗装の準備。
後に判明しますが、ビニールに直置きだとビニールに付着した塗料が棒と接触して仕上がりがよろしくないので、ちょっと浮かしておいたほうが吉


まずは第一回目の塗布。この手のやつはとにかく薄くスプレーしそれを何度も繰り返すのがコツ。横着しようとすると間違いなく塗料がタレますから・・・・

・第一回塗布

とはいえ、一度塗布して30分程置いて重ね塗りをしていくので、こりゃ~一日仕事になりそうだ。
一回目は塗料が木に染み込むので余計に色が薄くなってしまうのだそうで、そういった事も含めて勉強ですね。


しかも一度に120°くらいの範囲しか塗れないので、棒を回転しながらという3次元的な動きも入るので余計に時間がかかる

・(たぶん)2~3回目の塗布

重ね塗りをしていくことで・・・・だいぶ色がついてきた。そして現行の手すりと似たような色になってきたな。


途中ランチに出かけたりしながら、のんびりと焦らず仕上げていきます。この時期は陽が落ちるのが早いので、今日で終わらなければ明日に持ち越しかも。

・千里の道も一歩から・・・・

合板の継ぎ目で下地そのものの色が変わっているので、これらをマスクできるくらい重ね塗りする必要がある
庭周辺は塗料のシンナー臭がすごいことに。室内での塗布は絶対に無理!!


下地が見えなくなってきたのは良かったのですが、色が濃くなって完全に別の色になってしまった。まぁ実験も兼ねているのでこれも結果として受け止めよう。

・色がだいぶ変わってきた・・・・

なんとか日没までにココまでなったので、このまま一晩屋外で放置して完全乾燥させます。


翌朝は・・・・塗料の上から#2000番の紙やすりを使用して極々軽く水研ぎして表面を整えます。

・水研ぎ

うんうん、変なムラとかタレとかなく、色味は無視すれば無難に仕上がりましたし、一晩放置することで匂いも飛びました。


さっそく室内に持ち込み。

・だいぶ色味が違う

やはりと言うべきか、だいぶ色味が違う。そして現行品は表面にクリア塗装をしてあるのかな?艶も違う
ここから重ねてクリア塗装をすべきか・・・・でも面倒だしこのままで良いや。


どちらかといえば耐候性がどのくらいなのか、性能面のほうが問題だ。とりあえずこのまま取り付け。

・メンテナンス完了(化粧パネル取り付け前)

まぁ良いのではなくて?
最悪は他の手すりも全部塗装し直してしまえば違和感も無くせそうだが、まずは塗装の強度など実用面の見極めが先。


このまま数年間は様子を見てみることにしましょう。