西日本・山陰地方ツーリング4日目~どこを走っても気分爽快!~

ええ~っと、昨日は悪天で、それが過ぎ去った今日は、全国的に天気が回復するのです。
島根県は松江の宿で、いつも通り6時前には起床して、7時30分に出発です。


みなさま、おはようございます。
九州、西日本から近畿・東海にかけて天気が良いはずなのですが、ここ松江だけに雨が降っているんですけど、なにか(?) (←by 怒りオヤジ3)

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・なぜが松江周辺だけ雨が降っている・・・・雨雲レーダー

う~む、ナゼ(?)(?)(?) 私ってよっぽど引きが強いのかしら(?)

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・JR松江駅前 霧雨

残念な空の色の松江駅にさよならして、今日も山岳ゾーンを走り回り、出雲まで駒を進めます。

奥出雲おろちループ

まずはじめは、菅谷たたら製鉄を・・・・と行きたいところですが、時間が早すぎて見学施設がオープンしていないだろうから、その前に1カ所回ってみます。


ずいぶん山奥にくるな~。
でも、鳥取~島根って、道路にお金をたっぷりかけているのか、どこを走っても快適!

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・R314 奥出雲おろちループ

ぐいぐい標高を上げ、見えてきました。おろちループ
標高差が105mと大きすぎるため、大径のループを2重にして登坂するのです。

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・R314 奥出雲おろちループを上から眺めてみました

気温3℃、寒い~
伊豆半島にも天城越えのところに多重ループ橋がありますが、規模が違いすぎます!
さらに、このループのさらに外周にはトロッコ列車がスイッチバックしながら登っていくのです。

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・わざわざ撮影場所まで作ってくれています。

おろちループを越えるとそこは、中央分水嶺。日本海と太平洋との分岐点ということは、山陰と山陽の分岐点なのかな(?)

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・中央分水嶺

この先に行くと目的地を大きく逸脱してしまうのでUターン。

菅谷たたら製鉄

島根県の山中・・・・。この辺りは掘れば砂鉄が取れる地域だったのです。そしてこの地域は昔、日本の鉄需要の70%~80%を賄っていたほど、砂鉄から鉄を取り出す『製鉄』が盛んだった所なのです。


そんなザックリとした事前勉強しかしていないので、この地域にある『鉄の歴史博物館』で勉強してみることにしました。

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・山奥なのにこんな町並み ・鉄の歴史博物館

え~っと、見学者は私だけみたい。
私が行ったら、館員の人があわててストーブを点けてくれて迎えてくれました。


今日は寒いね~、雪降りそうだよ!』としきりに寒さを私にアピールしてきて、『バイクでよく平気だねぇ』的な質問が来るわけですが・・・・
バイクって、不思議と乗ってしまえば何とかなる乗り物。むしろバイクを降りたときのほうが寒い・・・・


まずは、ビデオを見てくださいというので、鑑賞区画独占でお勉強。

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・製鉄している風景

すごい、ものすごい労力を掛けないと鉄が取り出せない! 命がけ。この仕事に従事していた人たちは、みんな炎の光で目をやられて最後は失明してしまう・・・・。
片目をつぶりながら作業して、なんとか目を持たそうと努力して・・・・


この作業には、水分を徹底的に嫌うため、(土製の)釜を作る前に徹底的に火をたいて水分を飛ばし、土で壁を作り釜を作るのに20日以上。ここから炭を釜に大量にくべて温度を上げていく。
一度釜に火を投入したら、3日3晩ずーっと付きっきりで火をくべ、そして砂鉄を投入していく・・・・。
火を適切な大きさに保つために空気を送る量を調節して・・・・、とにかく手間がかかるんです。高温で鉄を溶かし・・・・下に落ちて固まりになる。


最後に、釜を壊せば鉄の塊が取れるという仕掛けです。膨大な火力も必要であるため、山にある良質な薪も必要なのです。

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・最後に釜を壊すところ

この鉄の塊を、今度は刀職人が鉄を打って仕上げていく・・・・気の遠くなるような作業の連続です。
そして、この製鉄作業で培ったノウハウは、今の製鉄所でも生かされているそうですよ。

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・三内生活伝承館 ・ココの人たちが使ってきた道具をずらっと公開

実は、一般的な人々が訪れるルートとは逆に、もっと山奥からアプローチしたため、先に生活伝承館から見て回ったのですが・・・・


無人、料金無料で勝手に見てください・・・・な寂れた雰囲気。事前にコメントいただいた通り、観光地ではないけどスゴいところです。

三瓶山・SANBE BURGER

秋景色がみたい・・・・と思って今回のツーリングに来たのですが、どうやらどこも既に秋は終わっているようで・・・・


三瓶山に登っていく県道でも、こんな景色で全て葉っぱが落ちてしまっています。

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・木々はすっかり葉が落ちて・・・・ ・う~む

あっ、そうそう。雨は上がりましたが、空には一面の雲・・・・


そして、三瓶山を周回する道路をグルり。ハンバーガー屋さんに向かいます。てっきり道路わきにこじんまりとある店舗で、買ったら立食で食べるのかなぁ~と勝手に想像していたのですが・・・・

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・SANBE BURGER

ログハウス風の大きな建物。洒落たロゴマーク。想像とぜんぜんちがう~~~


そして巷のハンバーガーショップでは『牛肉100%』とか掲げていますが、ここでは『島根100%』を掲げて営業中~

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・地産地消 ほおばれ島根!

面白い!
ここ数日ずーっと魚か蕎麦ばっかりで、肉系に飢えていた事もあり嬉しいハンバーガー。ノーマルな『三瓶バーガー』のさらに上を行く『ベーコンバーガー』にしてみました。


うわぉ!!

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・ベーコンバーガー

こう言うのが出てくるわけか。こりゃ~ボリューミー


当然、美味いっ!!
厚めのハンバーグの歯ごたえ、厚いベーコンの歯ごたえ。シャキシャキ野菜にコクのあるソース。もう食べだしたら止まらない


もう一個おみやげ買って帰りたいぐらいだけれど、冷めたら美味しくなくなっちゃうから、次回(いつになるか判らないけど。)の楽しみに取っておきます。

世界遺産・石見銀山

昨日から続く中国山地の鉱物(?)シリーズ。ウラン砂鉄につづき、今度はです。この辺りは掘れば何かしら出てくるのかしら(?)(?)(?)


石見銀山公園に車やバイクを止め、歩いて見て回らなければならないスタイル
確かに、山奥の銀採掘の跡をみたり、職人さんが生活していた町並みを見に行くので、車1台だけなら車でみて回れるけれども、大量の観光客がそれをやったら狭い町並み大渋滞になっちゃうし・・・・。世界遺産になっちゃったことで開発も出来ないし・・・・。


そして、見所のありそうな『間歩(まぶ)』(←ここでは、銀を採掘する坑道をこう呼んでいる。)は徒歩片道3時間!
そんなに時間を掛けられるわけも無く、一番近くて手ごろな『龍源寺間歩』を見てくることに。

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・こんな狭い生活道路を歩いていく ・現役の木造小学校

狭い生活道路には、当然地域住民が昔ながらのスタイルで生活しているのですが、そんな静かなところにこれだけ観光客がウロウロしていたらたまったものじゃないだろうなぁ・・・・


結構歩きます。

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・まだ秋が残っていました ・落ち葉も綺麗です~

山肌には、結構銀をほじくった跡、間歩が残っています。さすがに小さいし安全が保障されていないので、観光客が中に入ることは出来ません。

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・名前の無い間歩たち #1 ・名前の無い間歩たち #2

歩くすげぇ歩くなぁ~・・・・


どうりでレンタサイクルとかあるわけだわ。たぶん借りるのが正解。
そしてようやくたどり着いた龍源寺間歩。中を歩けます。

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・龍源寺間歩

歩けるけど・・・・ただの・・・・トンネルだなぁ・・・・(爆)
そしてまた、今までの距離を歩いてバイクまで戻らなければならない。


とにかく徒歩なので時間がかかる。もたもたしているとすぐに2時間。それも充実の2時間ではなくて・・・・(泣)
結構期待していたのになぁ~。

出雲日御碕灯台

やばい、石見銀山で時間を使いすぎている!! この季節、午後4時を過ぎると暗くなり始め5時で暗闇。これは厳しい~~~


予定では出雲大社を見てから灯台に行く予定だったのですが、二つ回るのは時間的に微妙~。
昨日も悪天で美保関灯台をカットしているのに、今日もカットすると灯台を二つ落としちゃうことになります。出雲日御碕灯台も、世界灯台100選に入っている日本灯台5本のうちの一つ、そして灯高日本一! どうしても行ってみたい!!


悩みに悩んで、灯台の優先度を上げることにします!
海岸沿いの快適ロードをひたすら走り、灯台へ。島根ってほんとうに道が綺麗~

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・日御碕に向けて快走中~   あぁ~晴れていれば・・・・

そして着きました。灯台。


駐車場からみているとそんなにノッポには見えない普通の灯台・・・・

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・出雲日御碕灯台とVFR750F(RC36)

しかし、全体が見える場所まで歩いていくと・・・・ノッポ灯台!!


さすが灯台自体の高さ、灯高日本一!!だけのことはありますなぁ。

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・出雲日御碕灯台 のっぽですね~

すら~っとスマートに見えます。
そしてラッキー、ここは参観灯台なので、¥200円で内部見学とともに、上に登ることが出来ます。灯台守さんの居住していた区画がそのまま展示室になっていました。


まずは、下駄箱のあるゾーンで靴を脱ぎ、灯台に登るのです。

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・靴を脱いで登るんです ・千里の道も一歩から。灯台の一番下です

延々と続く螺旋階段。


ぐるぐる・・・・

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・結構急な螺旋階段 ・いま100段目。いつまで続く(?)(?)

さすが灯高日本一。登る量もすごい・・・・


そして灯台の上からの景色は・・・・

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・灯台の上から ・た・・・・高い

(写真ではそうでもありませんが)高い高いところが苦手な私。足がすくんで写真数枚撮ったら内部に避難!(爆) (←だったら登るなよ!)


そしてこれまた日本国内に6箇所しかない、一番大型の第一等フレネルレンズを使っている灯台。普通にレンズを作ると大きくなりすぎるので、スライスして薄く・軽くするフレネルレンズ。

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・第一等フレネルレンズを下から。左に向かって光を照射します

それでもデカイ!


灯台の下では、美味しそうなニオイが・・・・

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・海産物がいっぱい ・巨大で肉厚な焼きイカ

う~ん、肉厚ものすごい弾力。食べ応えがありますよ~

出雲大社

日没が近い! もうかなり暗くなっていて、16時40分に出雲大社に到着
なんと17時に駐車場がクローズしちゃうので、大慌てでお参りしてきました。

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・出雲大社

ちょうど今日の昼間に儀式があったみたいで、境内は後片付けの最中でバタバタ。衛士さんもたくさんウロウロ。


本殿は工事中とのことで、仮のお住まいで手を合わせます。

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・仮のお住まい ・宝仏殿

締めなわとかものすごいデカイ。ていうか建物一つ一つがとっても重厚!


もっとゆっくり・・・・したかったけど、17時になりタイムアップ。完全な暗闇になってしまいました。
夏のツーリングと違い、夜の訪れが早すぎるなぁ~

出雲市の夜

今日はツーリング全日程で、いわば休息日。松江→出雲まで、直線距離30キロと短めに設定してのんびりしようかと思っていたのですが、一番走り込んだ感がすごくて一番充実してたかも!


疲れがたまってきた~ 体中がイタい。
写真を見て振り返ると、それがよくわかります。おつまみがとにかくアッサリ

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・今日のおつまみ。

出汁巻き玉子に納豆。


日々、ほんの少しずつだけれど疲れが加算されていき、毎日バイクに乗っていると結構来るね~。これが『』ってことなの(?)(?)(?)


締めは海鮮丼、シジミのみそしるつき。

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・海鮮丼

お魚は例外なく美味しい! もう麻痺してくるぐらい、毎日美味しい!


明日は、一気に萩までいく移動日、しっかり寝て体力を回復させます。
あとお願いだから、晴れて~~~

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https://…/2010/11/24/ 西日本・山陰地方ツーリング5日目~秋はもう終わっていた!(?)~