飛行機の飛行経路 - VFRでツーリング！たーさまの日記

この間の土曜日と月曜日に飛行機に乗りました。機内は暇なので、GPS衛星からの電波で現在位置を測定し、一定間隔で記録する『GPSロガー』で遊んでいました。


・今回もスカイマークでひとっ飛び！	・GPSロガーで遊びます

もちろん、航空法により、飛行機の離着陸時は電子機器の使用は禁止！　電波を発する電子機器は常時使用禁止！という規定があるのでそれを遵守した上でですが・・・・

　※離着陸時は電子機器の使用禁止には、GPSロガーも含まれています！　
https://…/2010/10/23/ 航空機内でのGPS受信機

それにしても私のはGPSロガーはブルートゥース機能を省いた安価版のHolux M-241cでよかった～。
ブルートゥースは電波を発信するので、この機能が付いている正規版のGPSロガーM-241だったなら、機内で一切使用する事が出来なかったよ・・・・。
（電波を発信する機能を殺して使用するのでもダメ。）

https://…/2009/11/10/ GPSロガー Holux M-241c

というわけで、離着陸時以外の巡航中の羽田空港→福岡空港GPS移動軌跡が下の絵です。前回は座席位置が悪くてうまく電波が拾えなかったのですが、今回はうまく拾ってくれました。

・羽田→福岡 6月19日SKY013便飛行経路

綺麗にほぼ一直線に飛んでいますね・・・・。

私は電子工学科卒業なんだけれども電波通信系の学校だったので、電波関係の授業とかもあったのですが、飛行機って、たくさんの電波を使用して飛んでいます。
そんな電波設備の中のひとくくり『航空保安施設』というのが、日本全国に点在しています。


・航空保安施設 VOR/DME 国土交通省HPより引用	・グーグルの衛星写真でも発見木更津VOR/DME 　思いっきり{+}で拡大するとVOR/DMEが見えます

今ではGPSで自分の位置がいつでも正確に知る事が出来ますが、昔はそんなことは不可能！
そこで、海岸にある（光の）灯台のように、予め分かっている場所から電波を出している電波の灯台を作っておき、飛行機側では『電波の向かってくる方向と距離』を測定することにより現在地を知る仕掛けがあります。

そして、飛行機は、電波の灯台を目指して飛んでいるらしいのです。
ほんとにそうなの（？）（？）ということで、試してみました。

　以下、ただのシロウトがいろいろ考えただけなので、正確性は一切保証されません。ただの独り言です。　

電波の灯台の場所は以下のページに緯度経度が記載されているので、グーグルアースで探して地図上にプロットしてみると・・・・

http://worldaerodata.com/nav/Japan.php Navaids in Japan

スゲぇ！！！　どんぴしゃ！！

・豊田VOR/DMEに向かって一直線で飛んできた事がGPS軌跡から判明

羽田を出発すると、山口県下関市付近にある『豊田VOR/DME』に向かって一直線！
そして、福岡空港の滑走路の延長線上にある『福岡VORTAC』を目指していけば滑走路に誘導されるようになっているのね～。

逆に出発するときは・・・・福岡空港の滑走路の反対側の延長線上には・・・・熊本空港の『熊本VOR/DME』が存在します。
ひょっとして滑走路の向きって、熊本空港の一直線上になるように設計したのかしら（？）と思うほどぴったり！

同じように、羽田空港の滑走路の延長線上には、自衛隊『木更津基地』が存在し、そこには『木更津VOR/DME』が存在する！！


・羽田空港の滑走路に赤色の線をひきました	・その線を同じ角度で延長すると、自衛隊基地！

これ、偶然じゃなくて、きちんと滑走路の向きを考えて設計しているんだなぁ！

もう一つ、飛行機は向かい風で離陸、向かい風で着陸する（向かい風だと対気速度が上がり揚力が増える。追い風だと対気速度が下がり、揚力が減る。）ので、南風の時は、羽田空港の北側から着陸するのですが、東京都心は墜落した時に被害が甚大なので飛行禁止（？）なのか、かならず千葉県のディズニーランド脇を飛んで、城南島付近で急に左旋回して着陸していくのですが、毎回綺麗に同じコースを飛んでいます。

こんなのパイロットに出来るの（？）（？）（？）
とおもったら、やっぱり『台場VOR/DME』という目印があり、飛行機はココに向かって正確に飛んできていたのね！