春のポカポカ・・・ぶらり南房総の旅

天気予報によれば今日は気温が16℃まで上がり4月の陽気となるそうです。


ムムムッ!
コレは走りに行かなければなりません。昨日交換したタイヤの皮むきを兼ねて、海の幸を食べつつ、フラッと南の方に春を味わいに行くとすると・・・真鶴半島にアジのタタキを食べに行くかなぁ・・・
そうだ!アジを食べよう!というわけで、目的地は房総半島になりました。


朝の早起きもそんなに辛くなく、辺りも明るくなりつつある頃に、3シーズンジャケットとジーンズという、厳冬ではない冬の格好で出発です。
うひょ~体が軽~い!

・出発前の暖機中

さて、朝のガラガラ国道16号を南下して、東京湾フェリー久里浜港へ。
VFR750F(RC36)はギリギリ750cc未満なのでお得感のある往復¥2,880円切符を購入、乗車順1をゲットし、早速船内の一番前の座席を陣取って、ゆったりまったりと鏡のように穏やかな東京湾を進みます。
暖かくなったからか、釣り船も大量にいて、みんな春の暖かさを味わっているみたいです。

・東京湾フェリー"かなや丸" ・久里浜港は北西の風若干 ・鏡のような東京湾と海霧 ・船首のポールにかもめが陣取る

さて、散々走り尽くした感のある南房総なので、金谷港から重工業地帯千葉に一旦北上し林道をリレーして半島中央部を南下し、最南端野島崎に至るルートにしました。

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走行ルート(結果)

南房総って小さな山並みが連続していて視界が利かないイメージでしたが、北上すると関東平野の一部なのか、田んぼばっかりが続く北海道ぽい景色が出現し、そして暖かいので体が縮こまず、まったり気分が十二分に味わえます。

林道リレー

さて、国道から林道への分岐を探して右往左往、案内標識(青看板)などあるわけが無く、道の入り口に立つ林道名を示した看板のみが目印です。

・丹原林道の起点 ・この看板のみが目印 ・こんな開けた場所や… ・林の中を通り抜けます

丹原林道、音信山林道、万野田林道とリレーしていくのですが、そのリレーポイントがまた判りずらいったらありゃしない
久しぶりにタンクバッグに忍ばせているコンパス(方位磁石)を振ってしまいました。

・林道の終点は三叉路 ・でもどれも小径だし・・・

林道の終わりはこんな小さな三叉路ですが、これが全く目印なし!カンでルートを選択してドンピシャだったり、カンが外れて逆方向をひたすら探索したり・・・
うーん、楽しい!!・・・(?)(?)(?)

・音信山林道の起点 ・万野田林道の起点

そして最後の大福山林道を地図上で読んでいると・・・"締まったダート区間2km!"


ぐわっ!!ここにくる前に状況ぐらい確認しておけばよいのに~、っと自分に文句を言っても仕方がないので、とりあえずダートまで行ってみることにします。(地図が2000年版のツーリングマップルなので、ひょっとしたら舗装されているカモとかすかに期待しているのです。)
分岐点に林道の看板は無かったのですが、地図上では林道ルート中の人口密度が限りなくゼロに近い場所になぜか『福野小学校』があるので、小学校にアプローチしていきます。

・コレを代替目印に ・通学路の林道も珍しい

さらにルート中には展望が望める大福山展望台があるらしく、随所にある『展望台までは行けます。』 の看板が、その先はダメですよの否定的な看板に見えてきます。

・逆に考えると・・・

やがて必死になって探していた『大福山林道』の看板が出現、やっぱりここにも『展望台までは…』のくだりの看板が絶望感を演出しています。

・左右への分岐と共に ・大福山林道だ!

ところが…
ダートの気配が無く山を下りだし、小径同士がY形に収束する分岐点に到達しました。どうやらここから3方面にそれぞれ異なる林道が延びているようで、名前を調べていると・・・大福山林道だとばかり思っていた道が『女ヶ倉林道』って・・・

ゲゲゲッ、既に現在位置をロストしているじゃん!! 立派な遭難です

・山を降りてくると… ・あれっ名前違うし… ・右も林道 ・左も林道の3分岐

まあ、地図上で再プロット作業をして直ぐに現在位置を特定し自分のルート追跡のミスはわかりましたが、ツーリングマップルだと縮尺が荒すぎて林道巡りはツラいですねぇ・・・
もっとも私は『迷う事を楽しみに行っている』わけで、国道県道といった円滑に移動できる爽快な道とは違った楽しみを味わっています。(こんなところにナビ付き車で来るのは反則です!ぜひ皆さん迷いましょう!、でもツーリングマップルに載っている林道分岐点のGPS座標は羨ましいなぁ…)
(本当の正解は、大福山林道の看板があった分岐を右でした。あの微妙に左によっていた看板は騙されますよ。ていうか、よ~く地図を見たら分岐が書いてあるし・・・。負けた、オレの負けだ。)


別に守るべきプランがあるわけでもないので臨機応変、脇に建っているハイキングコースの道しるべから有名な『養老渓谷』が近いので、ぶらっと寄ってみました。
この時期にはガラガラで駅にはわずか4人の観光らしきお客さんが、のんびりと次の汽車を待っていました。

・養老渓谷駅 ・さみしい駅前 ・本当にココは駅!?

高速ワインディング

さてここからは県道で高速ワインディングの出番です。
ニュータイヤに交換後はハンドルのブレも無く安心して走れます。きっと長距離を走り込む場合には、一日の疲れ方がまるで違うというほど力を抜いて走れます

https://…/2008/03/08/ バイクシーズンに向けて・・・フロントタイヤ交換 ~132,080.5km~

しかもこのブリヂストンBT-021タイヤ、ツーリング向けロングライフ性格にもかかわらず、すげぇ自然に走りバンクさせても不安になりません
性能面では当たりですよ、コレ。後は1万キロまで持ってくれれば言うことなし!


タイヤの皮むきはもう十分でしょう。

アジのタタキ

さて、ようやく海岸線・鴨川にたどり着き、そのまま海沿いを最南端までトレースするのですが、今日ってこんなに風が強がったっけ!?
たしか朝のフェリーでは鏡のような東京湾だったのに・・・。

そんなこんなでとりあえず最南端でアジのタタキ定食を食べるのですが、みんなこの暖かさで考える事は同じなのか、大量のバイクが駐車していて定食屋を占拠している他、観光バス団体客が定食屋貸し切りで押し寄せています。

・大量の観光バス ・車にバイクも ・コレを食べに来たのです ・アジのタタキ

ほんと、団体客のエネルギー((?))って迷惑です。

南の風

海沿いでは強い南の風が吹いています。朝は無風だった事を考えると風の峠はまだこれから、徐々に風が強くなると想像するのは簡単です。
ツーリング自体は山沿いのルートをとる事で楽しく続行できるのですが、気になる事があるので早めに東京湾フェリー金谷港に向かいます。

・悪天制限モード

やはりです。悪天制限が行われています。
これ、船が揺れるので搭載する重量を減らし間隔を開けて駐車させ、バイクも普段より細かく駐車場所を指定されガッチリと船に固定されます。普段なら18枠あるバイクも12枠に制限され、溢れた人は次の便に回されるんです。
さらに乗る前に船員さんから『バイクが潮を被ることになるけどよいですか(?)』と乗る意思を確認され、『帰ったらよ~く拭いてくださいね。』と念をおされました。


東京湾の地形は南~南西に大きく口を開けた格好になっているため、南から強い風が吹くと風の吹走距離が長くなり、巨大なうねりとなって湾内にまで到達するのです。富津岬から内側に入れば大丈夫なのですが、東京湾フェリーはその外側を航行するのです!
剣崎灯台気象観測では15時に南西の風16m、観音崎でも南西の風9m。嫌な予感が当たりました。

・船のマストの旗は南風全開!! ・出航までソフトクリームで時間を潰します。

金谷港を出航し、防波堤を越えた途端にジェットコースター!
船が波に乗り上げてしまうと次の瞬間に一気に急降下、白波の洗礼を受けます。
2階客室甲板のガラス窓まで波しぶきが到達しているので、車両甲板は・・・。諦めました。ゴメンなさいVFR750F(RC36)君。
朝はウジャウジャいた釣り舟は、一隻もいませんでした。

・普通の東京湾と思えば・・・ ・ドカッ!!と波に埋まります

無事に八王子の自宅に着いたら風呂でサッパリしてからビールといきたいところですが、日が沈む直前から洗車ワックス掛けを始め、潮を綺麗サッパリと洗い流しました。


うーむ、ガッツリと走った後に洗車をこなすとは、ここのところ毎週バイクでガッツリ走って体を慣らしたおかげです!

走行距離: 353.7 km