最近巷では、『昼間でもヘッドライトを点灯したまま走行したほうが相手に早く気が付いてもえる確率が高くなり、交通事故に巻き込む/巻き込まれる可能性が減少する』という理論から、これを実践しているバスやトラックが多く走っています。
バイクに至っては94年4月から法規で『二輪自動車及び側車付2輪自動車に備える走行用前照灯及びすれ違い用前照灯は、前各項の規定によるほか、原動機が作動している場合に常にいずれかが点灯している構造でなければならない。』と規定されたため、最近のバイクにはライトスイッチがなく、出力の大きな発電機を搭載しています。
法規で使われる用語は難しいですね…。一般的な言葉で表現すると次のようになります。
法規上の表現 俗称 前照灯 ハイビーム すれ違い用前照灯 ロービーム
しかし、ヘッドライトの常時点灯だと…
- 高価なヘッドライトバルブの寿命が短くなる
- 発電に燃料を食われ燃費が悪くなる
等が言われています。
そのため、この昼間に点灯する高効率な専用のライト『デイライト』を設ける車がたくさん出現しました。この"デイライト"は、ヘッドライトとは目的が異なり、前を照らすのではなく相手に気が付いてもらうためなのです。
そして、人間の目は『静止していると景色に埋もれてしまうが、動いている物はハッキリと探知する』性質があります。
そこで、低消費電力なLEDが注目されることになりました。ただし、コレは低消費電力であっても光量が不足しています。そこで、高速に点滅させることにより人間に気がつくように細工をしています。
人間の目には残像で、点灯しているように見えるのですが実は高速に点滅しているので、とてもよく目立つのです。
タクシーなどでは、フロントグリルに白色LEDのデイライトユニットを付けています。
うーむ…、いいなぁ、事故に巻き込まれにくくなるというのは魅力的です。
私のバイクでも何とかならないものか…と思案すると、ウインカー系統をフルLED化する改良を施したときに、フロントウインカーを車幅灯として点灯させる回路を組み込んだのですが、この車幅灯を高速点滅させれば目立つこと間違いなし!!
自作した『電流検知式オンスタートウインカーリレー』は、搭載しているマイコンチップでその全てを制御しているのです。車幅灯の点灯ももちろん、マイコンチップ上のプログラムで制御しています。
そうです。回路に全く手を加えることなく、プログラムを変えるだけでこの高速点滅車幅灯を実現できるのです。もちろん点滅周期も自由自在です。
法規上の問題が無いのかを調べてみて、問題がないようであればさっそく実行してみることにします。